三光稲荷神社の絵馬はピンクのハート型で縁結び祈願に人気！銭洗池でお金も倍に？

三光稲荷神社はピンク色でハート型の可愛い絵馬が話題となりました。縁結びのご利益があるということで、女性に大人気の神社です。また、銭洗池は金運がアップするということでも話題になっています。恋みくじやお守りなども好評です。そんな三光稲荷神社は、元々は犬山城主の成瀬家の守護神でした。

元々犬山城は織田信長の叔父である織田信康が、木之下城から城郭を移転させてものと言われています。戦国時代には度々戦火に見舞われ、城主を次々に変えていくことになりますが、江戸時代に入って家康の重臣であった成瀬正成が入城した後は、幕末になるまで一貫して成瀬氏が犬山城の城主であり続けました。

その後、廃藩置県で犬山城は愛知県の所有になったのですが、その際に天守以外のほとんどが取り壊されてしまいます。しかし、1891年の大地震で天守が半壊してしまうと、愛知県は天守の修理を条件に再び成瀬氏に譲渡し、成瀬氏と犬山町民の力で再建され、1952年には国宝に指定されました。現在は財団法人犬山城白帝文庫の所有です。

三光稲荷神社が創建された時期は明らかになっていません。伝承によると、1586年には現在の三光稲荷神社のすぐ西側にある、現在の犬山丸の内緑地、三狐寺山に鎮座していたという記録が残っています。犬山城の始めの城主である織田信康の時から厚く信仰されており、江戸時代に入ってからも、成瀬氏の守護神として厚く信仰されました。

三狐寺山から現在の場所に移築奉られたのは1964年のことで、意外と最近の出来事です。移転してからも、三光稲荷神社は周辺地域の人からだけでなく、遠方からも参拝者が訪れる、信仰の厚い神社であり続けました。特に、絵馬の縁結びのご利益を目当てにいらっしゃる参拝客は増え続け、ますます盛況となっています。

三光稲荷神社のご祭神は宇迦御魂大神です。宇迦御魂大神というと難しく聞こえますが、お稲荷さんというと、どのような神様が思い浮かべやすくなるかと思います。宇迦御魂大神の「ウカ」は穀物や食べ物という意味で、穀物の女神とされています。宇迦御魂大神は、狐の神使がセットとして認識されていることで有名です。

稲荷神社は全国に3万2千あり、名もない小さなお社を含めると、4万から5万もあると言われています。それくらい、日本人にとっては身近な神様ということです。これだけ身近な神様ですが、素盞鳴尊かもしくは伊弉諾尊、伊弉冊尊の子どもと言われており、大変由緒正しい、位の高い神様なのです。

また、いくつも連なった朱塗りの鳥居の付近には、奥之院がございます。奥之院には狐女郎神という神様がお祀りされています。狐女郎神は女性の願いを叶えたり、悩みごとを聞いてくださる神様です。三光稲荷神社は女性に優しい神社ということもあり、特に女性のご参拝客やカップルのご参拝客が多いです。

先程ご紹介した宇迦御魂大神は穀物の女神ということもあり、主なご利益は五穀豊穣です。五穀豊穣とは穀物などの農作物が豊作になるという意味です。ちなみに五穀とは米、麦、粟、黍かもしくは稗、豆のいつつのことをさします。地域によってもこの5つは変わってきますが、主に人の主食としていたもののことです。

そして一般的に深く印象に残っているご利益は、産業振興と商売繁盛でしょう。古くから商売人などは宇迦御魂大神にお参りをして、商売繁盛のご利益を賜わろうとしたものでした。その他にも、家内安全や芸能上達のご利益もあると言われています。人の生活に密着した神様ならではのご利益と言えます。

三光稲荷神社の境内というよりは、横に並んだ場所にあるのが猿田彦神社です。こちらは摂末社ではなく、独立した神社になっており、社務所には三光稲荷神社と猿田彦神社が併記されています。猿田彦神社は犬山猿田彦神社とも呼ばれます。こちらにお祀りされているご祭神は猿田彦大神です。

猿田彦大神は導きの神様であり、鼻が長く肌が赤いという記述が残っていることから、天狗の原形とも言われています。人を導いてくれる神様ですので、そのご利益にはまず交通安全が挙げられます。そして、縁結び、家内安全、延命長寿、厄除け、商売繁盛、産業振興と、宇迦御魂大神と少し似たご利益があります。

三光稲荷神社の境内にはまだ神社があります。それが姫亀神社です。姫亀神社にお祭りされている神様は大宮女大神で、巫女の元祖とも言われている神様です。天照大神が天の岩戸にお隠れになった時、その外で舞を舞った神様として有名です。また、猿田彦大神の妻となった神様で、多くの神社で一緒にお祀りされています。

大宮女大神は芸能の神様ですので、ご利益にはまず芸能上達が挙げられます。また、猿田彦大神と結婚されたことから、縁結びや夫婦和合のご利益があります。先程ご紹介した猿田彦大神は導きの神様なのに、どうして縁結びがご利益にあるのだろうと疑問に思われた方もいるかもしれませんが、縁結びのご利益にはこういった事情があるのです。

三光稲荷神社の名物とも言えるのが、この銭洗稲荷神社です。ここはとてつもないパワースポットとして話題になり、多くのご参拝客が訪れる場所です。銭洗稲荷神社のご利益は、なんといっても金運アップ。その方法は銭洗稲荷神社の名の通りに、銭洗いをすることです。しかし、銭洗いとは一体何をするものなのでしょうか。

銭洗いとはそのままの意味で、お金を洗うことです。そう、本当にお金を洗うことで、そのお金が何倍にもなって帰ってくるという、ありがたいご利益があるのです。しかもお金が何倍にもなって帰ってくるだけでなく、清めたお金を持っていると、一家繁盛、子孫長久にもご利益があるというのですから、銭洗いご利益は素晴らしいものです。

その銭洗いですが、まずは社務所に銭洗いをする旨をお伝えして、100円の初穂料をお納めします。すると、笊と蝋燭をお借りすることができます。お借りしましたら、銭洗池に戻って、燭台に蝋燭をセットします。そして笊にお金を入れて、銭洗池の水で銭洗いをするのです。また、銭洗いは何もお金限定というわけではありません。

お金だけでなく、宝くじや、自分の宝物でもいいのです。宝くじは実際にここで洗った方が、高額当選をしたという報告もあります。また、一家繁盛、子孫長久を願うのであれば、使ってしまうお金よりも、身につけている宝物の方がご利益があるかもしれません。また、蛙の置物があり、これはお金が帰る、という縁起物です。

三光稲荷神社が女性に人気なのは、なんといってもピンクでハート型の絵馬が大人気となっているからです。この絵馬は朱塗りの鳥居が連なっている場所の近くにあるのですが、たくさんのハート型の絵馬が納められている奉納場所は、圧巻、といいますかなんともインスタ映えする光景となっています。

猿田彦神社の猿田彦大神、姫亀神社の大宮女大神、そして奥之院の狐女郎神の三柱の神は、それぞれ皆、縁結びにご利益のある神様です。そのご利益が結集したこの場所で、ハート型でピンク色という、いかにも縁結びにご利益がありそうな絵馬を奉納すると、ご利益だけでなく前向きな気持ちで行動できるような気持ちになる効果もあります。

また、このハート型の絵馬は縁結びだけでなく、すでにカップル、ご夫婦となられている方にももちろんご利益があります。猿田彦大神は家内安全、そして大宮女大神は夫婦和合のご利益がありますので、これからも仲良くやっていきたいという願いも叶えてくれます。どんな方でも、是非ハート型の絵馬を奉納してみてください。

三光稲荷神社にも、人気のお守りがたくさんございます。その中でも特に人気なのは、ハート型の絵馬を模した、ハート型のお守り、縁結びハート守です。せっかくハート型の絵馬を奉納したのでしたら、そのご利益を持ち帰りたいものです。そんな時におすすめなのがこの縁結びハート守。小物としても可愛いので、おすすめです。

その他にも人気のお守りはたくさんあります。犬の肉球を模したお守りであるちりめんペットのお守りや、日本庭園の仕掛けである水琴を模したお守りである水琴桜鈴まもり、銭洗池の蛙の置物を模したお守りや、勾玉のお守りなど、可愛らしく持ち運ぶのが楽しくなるようなお守りばかりです。是非、お守りを賜ることをおすすめします。

三光稲荷神社では、恋みくじも人気です。この恋みくじは現代の占いのような内容になっています。こちらもやはり女性を中心に引いていかれる方が多いです。内容は愛情運、星座の相性、血液型の相性、年齢差、十二支、方位、旅行、縁談、結婚、学問にまでアドバイスをくれます。項目が縁結び関連に特化しているのが印象的です。

内容が現代的で、女性から人気が出るのにも頷けます。これが殊の外当たっていると噂されていますので、騙されたと思って一度引いてみてください。もしかすると、今のご自身の状況とぴったり符合するようなことが書かれているかもしれません。和服の少女のお人形が入っているのですが、ひとつひとつ和服の柄が違うのもオシャレです。

三光稲荷神社では毎年お祭りも開催されています。大晦日や初詣は毎年盛り上がり、正月三が日はご参拝客で大変混雑します。また、三光稲荷神社では7月22日が大祭日となっており、縁日が開催されています。かつては笹の先に赤い提灯をつけて参拝し、その提灯を巻き藁舟に乗せて木曽川に流すという風習がありました。

しかし、この風習は木曽川にライン大橋が建設されたため途絶えてしまい、次第に縁日にも参拝する人が減ってしまいました。犬山城下町活性化委員会はそれを憂慮して、再び縁日に活気を取り戻そうと奮闘し、チューペットの1500本無料配布や、笹提灯購入者が参加できる大抽選会、その他屋台で縁日を盛り上げています。

三光稲荷神社に来てハートの絵馬を奉納して、恋みくじを引いたら、次は恋小町団子を食べる、というのが女性参拝客の間では一連の流れとなっています。恋小町だんごは犬山城下町の昭和横丁にある、茶処くらやが販売しているお団子で、団子の上に乗せられた色とりどりの餡やフルーツがあまりにも可愛らしく、話題になっています。

フルーツ餡は普通の餡こよりもさっぱりとしていて、ついつい次々と団子を食べてしまいます。写真に撮影される方が多いのも納得のフォトジェニックな団子は、昭和人情男と呼ばれる職人さんが作っており、味も本物です。茶処くらやがある昭和横丁もレトロな雰囲気で、色々なお店があり、おすすめの観光スポットです。

せっかく三光稲荷神社まで来たら、犬山神社と針綱神社にもご参拝されることをおすすめします。犬山神社にお祀りされているのは、歴代の犬山藩藩主、成瀬氏です。最後の藩主である成瀬正肥までがお祀りされています。また、戊辰戦争から太平洋戦争までの戦没者の方々もお祀りされています。合わせて犬山城見学もおすすめです。

針綱神社は尾治針名根連命をお祀りしている神社です。ご利益は安産、子授け、長寿などです。お宮参りなども受け付けていますので、三光稲荷神社で恋愛が成就された方には特にお参りいただきたい神社です。毎年春には犬山市の風物詩ともなっている、絢爛豪華な車山が有名な犬山祭が催されます。一見の価値ありです。

三光稲荷神社へお越しの際は、犬山駅か犬山遊園駅が便利です。犬山駅からは、西口を出て犬山駅西の交差点まできたら右折し、余坂の交差点を左折します。そのまま突き当りまで進んで、突き当りで右折して直進していけば三光稲荷神社に到着します。時間にしておよそ20分ほどの道のりです。

犬山遊園駅からは、西口側に出て、犬山遊園駅西の交差点からまっすぐ大通りを進み、内田の交差点で右折します。そのまま道なりに進んで川を渡れば三光稲荷神社がございます。時間にして20分弱の距離です。車でお越しの際には、城下町駐車場の第1から第3までが安いのでおすすめです。犬山観光情報のサイトに空き情報が記載されています。

住所:愛知県犬山市犬山北古券41-1 電話番号:0568-61-0702

とにかく女性におすすめなのが三光稲荷神社です。縁結びのご利益はもちろんですが、ハート型の絵馬や、それを奉納する場所にある朱塗りの鳥居、恋みくじなど、写真で撮りたくなるポイントだらけの神社です。銭洗池での銭洗も是非お忘れなく。三光稲荷神社は犬山城周辺を含めて、1日楽しめる観光スポットです。