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猿投山は初心者にもおすすめの登山スポット!ハイキングコースや駐車場情報も紹介

猿投山は初心者にもおすすめの登山スポット!ハイキングコースや駐車場情報も紹介
投稿日: 2018年11月16日最終更新日: 2020年10月8日

猿投山はお天気さえ良ければ、すぐにでも登山したい山です。猿投山の標高は629mですから、ファミリー層や高齢者の方にも大変人気です。適度な標高のため、トレイルランをされる方も。今日は猿投山の駐車場や登山ルートなどをご紹介します。

愛知の猿投山で初心者も登山!見出し

Photo byPezibear

愛知の猿投山(さなげやま)。標高はそれほど高くもない山で、山頂は629mです。カモシカも時折顔を見せる猿投山は傾斜もうんときつくないため、登山初心者・ハイキング愛好者の方にも最適です。この記事では、猿投山に登山するときのルートや駐車場などをご紹介します。

猿投山ってどんな山?見出し

Photo by atk1983

猿投山は、ハイキング・登山愛好者・家族で登山したい方にも大人気の低山です。愛知県の豊田市と瀬戸市、二つの市にまたがって広がる山です。三河高原と呼ばれる高原の隅にあり、愛知高原国定公園の中にあります。古くから山そのものを神体として崇めたり、神の宿る場所として山を崇める信仰の対象になってきました。

Photo by Go Imai

山の中にはカエル石といって巨石信仰の対象になってきた石があり、登山者を迎えてくれます。一番ポピュラーなのは猿投神社から北上して山頂に行くルートと雲興寺からなんかするルートで、初心者にも登山しやすいことから「愛知の高尾山(東京都)」と呼ばれることもあります。

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猿投山の登山ルートその1:猿投神社から北へ登るルート見出し

Photo by yusuke.inquisitor

このルートはハイキングといってもいいくらいの体力度で、猿投山駐車場に車を停めて登り始めることができます。歩いて登れば往復で4.5時間ほどになります。若干分岐が多いのですが、GPSをしっかり追っていれば大丈夫。登山初心者、お孫さんを連れてハイキングする人もとても多いようです。

Photo by gunmernohito

猿投山駐車場から登りはじめ、カエル石、離れた御嶽山や恵那山を望めるポイントがあるルートです。お天気のいい日に南アルプスが望める眺めは絶景です!そこを過ぎてしばらくハイキングすると、標高629mの頂上地点に到達します。山の中腹まで降りてくると城ヶ峰展望台、さらに下ると猿投山駐車場に戻ってきます。

便利な猿投山駐車場

Photo by ai3310X

猿投山駐車場の標高は150m。こちらは登山者に嬉しい男女別の公衆トイレがあります。お手洗いを囲む感じで4、50台分の駐車スペースがあります。平日でも、ハイキングする人の多い時期には朝7時半くらいに駐車場がいっぱいになってしまう日もあるので、車で行くときは朝早い時間に行ったほうがいいでしょう。

Photo by sekido

もし駐車場が一杯になってしまったら、残念ですが路肩に駐車するしありません。城ヶ峰展望台の近くまで車で行けないことはありませんが、けもの道を進むことになります。低難易度ルートは年配の方にも嬉しいところですが、駐車スペースが満杯なら猿投神社駐車場もしくは猿投神社第二駐車場へ戻ることになります。

猿投神社駐車場と猿投神社第二駐車場

Photo by ColdSleeper

猿投山駐車場の他に猿投神社の駐車場にも車を停められます。猿投神社駐車場と猿投神社第二駐車場がありますが、参拝客の方々と猿投山登山者の方々両方が利用できる駐車場です。ちなみに神社の向かいに味噌田楽の美味しいお店があります。

火野正平さんが出演している、NHKのこころ旅に出てきたスポットでもあります。紅葉をはじめ秋に色づく木々が多く、紅葉狩りにここを訪れる人もいるようです。

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猿投山の登山ルートその2:雲興寺から南へ下るルート見出し

Photo by shrk

雲興寺から猿投山に登山するには、雲興寺の参道の先を進み川を渡ったところを左に曲がります。猿投山に登山する方は雲興寺の駐車場を利用できます。一番機短いのは北歩道ルート。川を渡ったら、このルートでは雲興寺ルートの公衆トイレから40分ほどで陽だまりの休憩所に着きます。短いロープウェイなどがあり遊ぶことができます。

Photo byBdellovibrium

そこから山頂までは本当にすぐです。何本かルートがあるので、帰りは山桜コースで帰ることにして違う景色を楽しむのも楽しいでしょう。山桜コースでは山桜の大木や、アカマツの大木にも出会えます。行きが北歩道ルートで帰りが山桜コースなら、往復で3時間ちょっとの道のり。山の初心者にもちょうどいいハイキングです。

猿投山の登山ルートその3:猿投山西尾根ルート見出し

Photo by kenishigaki

猿投山の登山ルートの中でも、登山する人が少ないコースです。広沢天神が祀られている広沢神社から赤マークを探して登りましょう。滝の上流にある渓流に下りないで猿投西尾根の尾根伝いに進みます。海上の森から登るルートに合流してから、自然歩道のある赤猿峠へと向かいます。

Photo by "Besenbinder"

その後に猿投山の山頂に着きます。629mの山頂から東宮の方に行き、丸太のベンチの山頂の側にあるルートから下りていきます。ルートの終わりにある分かれ道の左のほうに入って、血洗の滝の下、林道の角から東宮の方に下山します。七滝めぐり遊歩道には進まないで歩いていきます。

そして再び城ヶ峰展望台へ。下山の時は展望台に登らないで武田道登山口にと歩いていきます。林の中を進んで、また広沢神社に戻ってきます。往復で5時間ほどの登山となります。

大碓命が祀られている「猿投神社」見出し

Photo by daipdaip

猿投山に古くからある猿投神社。愛知の土地を1000年以上前から見守り続けています。こちらの神社に祀られているのは大碓命(おおうすのみこと)という神様です。ただし大碓命が主祭神になったのは比較的新しい時代。それより前は猿田彦命ほか大伴武日命などなど、いろいろな説があり定かではありません。

Photo byMarcsi01

大碓命は西暦779年に書かれた縁起書という書物によると、景行天皇の在位中に東征の命を受けるもそれを拒絶したために美濃国に左遷されました。猿投山の山中で毒蛇にかまれて亡くなったため山上に葬られたといいます。大碓命のお墓は猿投山の西の峯、西宮の後ろにあります。

Photo by Mixtribe Photo

猿投神社は天然記念物の菊石があり、他にも愛知県指定の無形文化財に指定された猿投まつり、有形文化財に指定された様々な所蔵品があります。昔から左鎌を奉納する習わしがありますが、これは左利きだったといわれる大碓命が昔の愛知を開拓するときに使ったという言い伝えに由来しているといいます。

住所 愛知県豊田市猿投町大城5
電話番号 0565-45-1917

少名彦神が祀られている「広沢神社(広沢天神社)」見出し

Photo by haru__q

愛知県豊田市、豊田駅から10kmほどのところにある広沢神社。猿投山に登山する人々が時折訪れるこの神社は、猿投グリーンロードにある加納I.C.からやや北へ行ったところにあります。この神社が始まった正確な不明ですが、江戸時代には猿投神社の支配下におかれていました。

Photo bySky-High

昭和のはじめまで合祀されていたところ再び現在の場所に戻ってきた経緯があります。祀られているのは少名彦神(スクナビコナ)という神様で、故佐藤さとるさんが書いた児童小説に出てくる小人「コロボックル」のモデルといわれています。「古事記」にも登場する神様で、医薬・温泉・穀物・知識・酒造などの神様といわれています。

性空山神信仰の発祥「雲興寺」見出し

Photo by okman450

雲興寺の歴史は古く、最初に開かれたのは1384年に遡ります。最初の住職となったのは天鷹祖祐(てんようそゆう)上人。宗派は曹洞宗で、当時愛知県周辺が尾張といわれていた時代から土地の代表的な寺院でした。応永の時代になってからは足利義持、赤津村で勢力のあった豪族山口氏などの協力もあって七堂伽藍が完成しました。

また八代目住職の大雲永瑞が、あの織田信秀の伯父であることから織田家の庇護を受けていた時代もあります。織田家が無くなった後は豊臣秀吉や尾張徳川家もこの寺院を庇護していたため、本堂には豊臣家・徳川家の位牌がまつられています。

鬼神を上人が改心させた伝説

Photo by Dave 79

ときは応永12年のこと。この雲興寺の二代目住職、天先祖命が夜中に座禅していたところ、山に住む人肉を食べる鬼神が姿を現しました。住職は鬼神に罪を懺悔させ、説教をしたのち剃髪をして三帰五戒(仏教における大切な戒め・教え)を授けて、「性空上座」という名前を与えました。

Photo byBru-nO

鬼神は雲興寺のある山を守る守護神となって村人たちを病気や災難から守ることを誓い、雲興寺の前にある石の中に消えたといいます。このときから門前の盤石は性空石と名付けられ、盗難よけのご利益のある守護神の宿る石として信仰の対象となったのです。

住所 愛知県瀬戸市白坂町131
電話番号 0561-82-4397

猿投山で初日の出を拝もう!見出し

Photo by honobon

猿投山は初心者にも登れる低山でもあり、2000m級の山などと違って極端な寒さに気を付けなければ危険という心配も少ないところです。1・2月でも最低気温がマイナス5度を大きく下回ることはありません。ただし、元旦の猿投山山頂は相当に混むようです。大岩展望台は100人を超える人々が来られるので、写真撮影も場所の譲り合いになります。

Photo by haru012

雲興寺からのルートだと朝の5時半でどうにかセーフ、猿投神社から北上のルートだと5時50分くらいにスタートすると初日の出に間に合うようです。ハイキングして戻ってくる頃には、神社で開く露店のうち開いているお店もちらほらあります!屋台のグルメを楽しみに下山したら、ちょっぴりお腹が鳴ってしまいそうです。

ただし写真撮影のいい場所を取りたいなら、それよりも早い時間に行ったほうがいいです。先ほどの時間は日の出に間にあうぎりぎりの時間です。このくらいに行ったら、もう待ち構えている人たちが大岩展望台にはひしめいているようです。

トレイルラン初心者にもいい猿投山見出し

Photo byFree-Photos

猿投山はハイキングだけでなく、トレイルラン初心者にも格好の山です。猿投山神社駐車場から始まり、登山口の御門杉、東の宮を経て山頂、同じルートを戻るコースだと大体往復で2時間強といったところでしょう。登山道がしっかり整備されて走りやすいところが多いです。

Photo by smtfhw

山頂からは御嶽山など北の方の山々が見渡せます。またベンチやテーブルなどがあるので下山の前に休憩するのにも最適です。初心者の方がよくトライする山なので、ここで初心者向けのトレイルラン講習会が行われることもあります。講習会に興味のある方はインターネットで検索してみてください。

猿投山の熊に「食べてあげようか?」と言われる前に見出し

Photo bywerner22brigitte

ここ猿投山では数年おきに熊が出没しています。今年の6月に愛知の新聞などでも報道があったようです。その少し前の5月下旬に、ツキノワグマが三又広場に近い場所、東海道自然歩道の定点カメラに映っていました。またイノシシをとらえるための罠に子熊がかかったこともあるそうです。

Photo byjunebab

登山初心者・経験者に関わらず、自分の身を守るグッズを持っておくのがベストです。鈴やラジオなど音の出るもので自分の存在を熊に知らせること、単独行動をしない等が対策になります。現在、初心者・経験者ともにかなり多くのハイキングの方がそうしたものを身に付けていらっしゃいます。

「熊鈴」で機能性とお洒落の両方を!見出し

Photo by Nao Iizuka

クマよけのために付ける鈴は、Amazonや楽天市場で「熊鈴」というキーワードで検索するとたくさん出てきます。今はファッション性も兼ね備えた可愛らしいものがたくさん出ていますから、好きな色を選ぶのもよし、服やリュックなどのアイテムに合わせて選ぶのもよし。数百円から2000円台のものまで色々あります。

猿投山ハイキングで出会えるクワガタ・カブトムシ見出し

Photo by harum.koh

猿投山にはミヤマクワガタ、コクワガタ、カブトムシなどがいます。よく集まるのはクヌギ(写真1・2枚目)、ハルニレ、コナラなど。クヌギの木は、皮の表面がごつごつとした質感で分厚い皮です。樹液が濃厚なうえ発酵したにおいがかなり遠くまでします。ごつっとしたウロによく見られるクワガタ、ハイキング途中に出会えるでしょうか?

Photo by Yasuhiko Ito

ハルニレもクワガタやカブトムシがよく集まります。ハルニレは葉っぱが桜によく似ています。樹皮の表面はあまり艶がないざらっとした質感。樹液も程よく出て発酵臭を出しているため、枝先・幹・樹皮の裏にもクワガタ・カブトムシが見られます。キノコがたくさん生えた立ち枯れの木、倒木は冬でもクワガタがいます。

猿投山でハイキングで出会える野鳥見出し

Photo by arudhio

猿投山にいる野鳥はオオルリ(写真1枚目)、アカゲラ(写真2枚目)、ホトトギス、コゲラ、ヤマガラ、ホオジロ、カケス、アオゲラなど数多くいます。海上の森・赤猿峠・物見山などを通るコースにもいます。猿投神社から東昌寺を通っていくコースは川沿いを通るのでオオルリやクロツグミが見られます。

Photo by Lip Kee

長いしっぽをひらひらさせて枝から枝に飛ぶサンコウチョウ(三光鳥)は、夏に飛来して子育てをするので、夏に見られます。地鳴きの声は「ギィギィ」といった声ですが、繁殖期の鳴き声は「ツキヒーホシ(月日星)、ホイホイホイ」と聞こえることからこの名前がついたといいます。

猿投山に登ってみよう!見出し

Photo by nachans

愛知の人々に親しまれる猿投山のハイキング。山道や景色だけでなく、文化財に出会うのも楽しみになります。ただし異常気象や人里が広がったこと、それが原因のエサ不足から、熊が冬眠しないで活動することが多くなっているようです。初心者の方も経験者の方も、対策をしっかりとしてハイキングをお楽しみください!

投稿日: 2018年11月16日最終更新日: 2020年10月8日

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