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水路の街・古北水鎮へ行こう
古北水鎮(グーベイシュイタウン)は中国北京の北東に位置する巨大なリゾート地で、もともとは地元の農民が飼料用の作物を作っていた田畑や村落を復元して造ったリゾートスタイルのテーマパークです。ここではそんな古北水鎮について、おすすめの見所やアクセス、料金、夜景などの情報を含めて紹介します。
水路の街・古北水鎮へのアクセス
中国の首都北京までは羽田または成田から中国国際航空や中国東方航空、日本航空、全日空などのフライト便があり、直行便で約4時間から4時間半ほどで北京首都国際空港にアクセスできます。
北京首都国際空港に着陸後は、すぐに、円から中国元にある程度の金額を替えておくことをおすすめします。空港からは、エアポートエクスプレスという地下鉄を利用して北京市東部の東直門まで行くのがわかりやすく便利な方法です。エアポートエクスプレスを使えば終点の東直門まで25分弱、料金25元ほどでアクセスできます。
2018年12月現在の中国元の対円レートは1元が16円強ですから、25元だと、400円強とまずまずリーズナブルな料金でアクセスできます。
古北水鎮は密雲県の北側に位置し河北省との境界に近い場所にあります。東直門からは古北水鎮までの直行バスが出ています。このバスは平日は1日に4便、週末は1日に6便運航しており、約2時間、料金にして一人48元、約800円前後で古北水鎮にアクセスできる便利な方法です。
東直門から乗り換えて行く安い方法もあります。東直門から密雲汽車までバスで行き、密雲汽車からは道路の向かい側にある小型バス・密51路に乗り換え、万里の長城の一つである司馬台長城まで行きます。この方法だと古北水鎮まで料金30元、約500円でアクセスできますが3時間ほどかかります。
北京首都国際空港からレンタカーで古北水鎮にアクセスする場合は、高速道路を北東方向に走れば、混んでいなければ約2時間ほどで目的地にアクセスできます。
水路の街・古北水鎮の駐車場
古北水鎮の前に着いたら、まずゲートで駐車場のチケットをもらいます。駐車場はP1からP5までありますが、P1が一番便利な場所にあります。料金は1日10元、約160円強となります。駐車場からは荷物を持ってトラムに乗り10元を払ってゲストセンターまで移動します。そしてゲストセンターで入場券を購入します。
水路の街・古北水鎮と司馬台長城
司馬台長城は、いくつかある万里の長城の中でも勾配の急な場所に建つ男っぽさが魅力の長城です。このおすすめの司馬台長城は修復作業がされずに古いまま残されており、中国の長い歴史を偲ぶことができる見どころの多いスポットでもあります。
古北水鎮は司馬台長城に隣接している古い村で、見どころの多い司馬台長城を観光するためには必ずこの場所を通ることになります。古北水鎮は、もともとこの地に存在した5つの村を元に造られた古鎮で、東京ドーム10個分に相当する43万ヘクタールもの面積を有します。
規則では、司馬台長城だけを見学する人は前日までに申し込み、当日も決められた時間にのみ入場ができますが、おすすめの古北水鎮と司馬台長城の両方を観光する場合は、入場時間に制限はありません。
古北水鎮の通常の入場料金は150元、約2500円とちょっと高めでですが、これは見どころ溢れる古北水鎮の再開発に莫大な金額がかかったためです。
水路の街・古北水鎮という街
古鎮は古い町の意味ですが、この古北水鎮はすべて作り物で、本物の古鎮ではないため、多少違和感はありますが、テーマパークだと思えば、商店街や水路などの人工的な風景を楽しむことができます。中国の年配者の多くは本物の古鎮よりも、作られていても新しい風景を好む傾向にあるのも事実です。
評価は分かれますが、きれいなトイレの数が多く、清潔な街で、水のある風景が見られることに満足できる人は多いのではないでしょうか。
また、おすすめの古北水鎮のある密雲県は、北京から120キロほど離れており、空気がきれいな場所のため、夜になると素晴らしい星空を見ることができます。
星空の下でライトアップされた水路などの夜景は、ファンタジックで、素敵です。水路沿いに並ぶ、明や清の時代の民宿も旅情をそそります。
水路の街・古北水鎮への入場
園内のホテルに宿泊する場合は、建物左側のチェックカウンターで料金80元、約1350円を払って入場券を購入します。園内で宿泊しない人は150元、約2500円となります。カウンターではロープウエイなど種々の券の購入ができます。また、スターバックスがあり、トイレも新しくてきれいです。セキュリティーチェックをした後、ゲートを通過します。
見どころの多い古北水鎮の園外のホテルに泊まったり、出入りしたい場合は、ゲート内右手前のカウンターで指紋認証の再入場券を入手できます。デポジットとして10元を払いますが、後で戻してくれます。
再度トラムに乗って移動しますが、後部の荷物置き場にスーツケースなどが入れられます。バス停の2駅目で降り、路地を入って2つ目の橋を渡ると「鳥鎮会精品酒店」などのホテルがある場所に出ます。
水路の街・古北水鎮のホテル
おすすめの古北水鎮の園内には豪華なホテルや多くの中国式民宿があり、その近くでは京劇や中国漫才なども行われています。例えば「烏鎮会精品酒店」というホテルは内部が古の中国をイメージして造られており、雰囲気が素晴らしく、良い香り漂う素敵なホテルです。
ホテルに宿泊する人には温泉の無料宿泊券が配られます。また、ホテルで国内ガイドを希望すると100元、約1700円でガイドが頼めます。日の出を見る司馬台頂ツアーも100元で頼めますが予約が必要です。
水路の街・古北水鎮のホテル1:長城源箸
長城源箸(グーベイウオータータウンバケーションロフト)は古北水鎮地区にあり、日月島広場や山頂教堂から3キロ以内の場所にあるホテルです。
ケーブルテレビや冷蔵庫、コンロ、電子レンジなどが備わった簡易キッチン付きの3つ星アパートメントで、洗濯機や電気ポット、炊飯器なども備わっています。7500円前後と格安な価格で宿泊できるのが魅力でおすすめです。
水路の街・古北水鎮のホテル2:望京楼精品酒店
望京桜精品酒店(ワンジンタワーブティックホテル)は英国風3階建ての建物で、司馬台長城近くにあります。このおすすめのホテルでは、部屋から万里の長城の美しい夜景が見える長城ルームなど全33室となっており、屋外プールが無料で利用できます。また、夕食は山東料理が味わえます。5つ星高級ホテルで、料金は18000円程度です。
水路の街・古北水鎮のホテル3:水鎮大酒店
水鎮大酒店(ウオータータウンホテル)は水郷の入口に建つ五つ星の大型ホテルで、409室あります。館内にはジムやスパ、日本食レストラン他、洋食や中華レストランもあります。ゲストセンターまで徒歩5分と若干離れていますが、とても従業員が親切で清潔感のあるホテルです。
リゾートホテルとしては十分魅力的で、料金も12000円とリーズナブルです。朝食、夕食ともに満足できるレベルでおすすめです。温泉の無料チケットが付いていますが、温泉はホテルから少し離れた場所にあるのが難点です。
水路の街・古北水鎮のホテル4:烏鎮会精品酒店
烏鎮会精品酒店(ウーシェンブティックホテル)は伝統的な中国南方の邸宅を模したブティック風のホテルで、小ぢんまりとしていますが清潔感のある素晴らしいホテルです。39室ほどが備わっています。古北水鎮の園内にあり、京劇などが近くで見られるアクセスの良い場所に位置しておりおすすめです。料金は18000円前後からとなっています。
水路の街・古北水鎮のホテル5:その他のホテル
その他にも古北水鎮にはたくさんのホテルや中国式の民宿がありますが、温泉併設のホテルもあります。御舎温泉酒店(レガリアホットスプリングホテル)は、日本の温泉旅館のような大型温泉スパと畳の客室を備えたホテルで、32の部屋があります。
また、段家大院(ダンジャータバーン)は、全28室を備え、温泉スパ施設も併設した中国風のペンションで、万里の長城にも近い場所にあります。
水路の街・古北水鎮の温泉
温泉は「城上温泉館」、「御大地子温泉城」、「御舎温泉精品酒店」の3か所があり、おすすめは「城上温泉館」ですが、「御大地子温泉城」も、ライトアップされた万里の長城を見ながら入浴できる露天風呂が備わり、人気があります。
温泉は湧出温度が38度で弱アルカリの泉質を持ち、美肌効果があります。この地の温泉は水着で入浴する混浴すスタイルで、23時30分まで営業しています。ホテルに宿泊する人には温泉の無料宿泊券が配られますのでそれを利用すると良いでしょう。
水路の街・古北水鎮の飲食店
古北水鎮の中の高級レストランは値段が高いためあまり人気がないそうです。古北水鎮では飲食店と土産物屋エリアが分かれています。屋台のような店が多く、大変繁盛しており列を作っています。「深夜食堂」という日本料理店が一番遅くまで営業していますが、通常のお店は21時で閉店となります。
水路の街・古北水鎮の見どころ
古北水鎮には様々な見どころがあります。司馬小焼酒坊では、地酒の酒造スタイルの館内で蒸留工程や使用する道具などの展示が見学でき、永順染坊では、古代中国から続いている染物の歴史や作品を見学でき、製作体験工房も併設されています。
童玩館と呼ばれる児童館では、3700平米もの大きな館内に子供たちが楽しく遊ぶべる遊具がたくさんあります。ただし入場は有料となります。また、明や清の時代の風情を残す英華書院では、学術に勤しんだ人々によって残された書が多数所蔵されており、それらの所蔵品を見学することができます。
八旗開館では、精強を誇った清王朝の八旗軍の陣屋の様子を垣間見ることができます。楊無敵祠では、中国宋代の将軍として名高い楊令会を祀る祠もあります。また、龍鳳池足湯の泉広場では、散策の合間に無料で足湯を楽しむことができるなど、見どころに溢れています。
日本でもお馴染みの月老祠もあります。そこには良縁を司る縁結びの老人・月老祠が祀られていいます。また、古北水鎮のセンター付近に位置する日月島広場では歌のパフォーマンスなどを鑑賞することができます。
更に、古北水鎮の東端に近い望京街水劇場の前では噴水ショーが鑑賞できます。この噴水はプロジェクトマッピングのプログラムが凝っており、テクノ系の音楽に伴って、まるで噴水が踊っているような見事な演出がなされています。見どころ溢れるこのショーは、1日に15分ほど行われています。
水路の街・古北水鎮のロープウエイ
古北水鎮の入口である西端のゲートセンターから水郷を抜け日月島広場や美食街、望京街を経由して東端にある見どころの多い司馬台長城へのロープウエイ駅まで休みなく徒歩で行くと40分ほどかかります。勿論途中でトラムを利用することができます。
古北水鎮東端の司馬台長城のロープウエイ駅から最新設備のワゴンに乗ると、万里の長城の足元へわずか7分ほどでアクセスすることができます。この場所では、日中のみでなく日没後も、ライトアップされた素晴らしい夜景を見ながら万里の長城を歩くことができます。20時半で終了しますので注意が必要です。
水路の街・古北水鎮の船の遊覧
古北水鎮は小川と小運河が水辺の豊かな情景を創り出しており、小舟に乗って古北水鎮を観光するのも、風が気持ち良く、眺めも良いのでおすすめです。
料金は一人片道80元、約1300円ほどで、貸切だと400元、約6800円ほどの値段となります。ルートは北と南を選択できますが、ゲート付近となる南を選ぶ人が圧倒的に多いようです。平日の8時から22時まで運行しています。到着後はトラムを使ってホテルに戻ります。
水路の街・古北水鎮の夜景
古北水鎮は日中こそ作り物の感が否めませんが、日没を迎えライトアップされた街並みや水路の夜景は感動に値します。ライトアップされた水路沿いには明や清時代の民宿が並び、中世の中国を感じさせるノスタルジックな雰囲気に浸ることができます。
また、夕方にはロープウエイで司馬台長城に昇り、ライトアップされた長城と古北水鎮の夜景を楽しむこともできます。山の中に映えるライトアップされた光は、都会の派手さこそありませんが、大自然に溶け込んだ情緒溢れる夜景を楽しむことができます。
司馬台長城は空気が澄んでいるため、星の輝きが美しく、幻想的な万里の長城の夜景が堪能できます。更に、万里の長城から眼下に見下ろせる古北水鎮のロマンチックな夜景が満喫できます。
水路の街・古北水鎮の接する万里の長城
万里の長城は秦の始皇帝が外敵の侵入を防ぐために建てた城壁です。万里の長城が造られたのは紀元前5世紀から3世紀にかけてですが、始皇帝以前にも壁の一部は既に存在していたようです。それはともかく、始皇帝が造った時の万里の長城は5000キロほどだったようですが、後の王朝が長城の長さを延長していったようです。
2012年の中国国家文物局の調査によれば、万里の長城の公式の総延長は21196.18キロであると発表されています。この長城は北京、天津などを含む15の省にまたがる膨大な城壁です。
現在は風化によって崩壊したり、開発などによって一般道や村などに変った地域もあるため、正確な長さを計測するのは大変むずかしい状況のようです。
司馬台長城は、万里の長城の中でも最も勾配のきつい城壁なだけに、山に登るような感覚で登らなければならず、途中まではロープウエイを利用して昇る人がほとんどのようです。
水路の街・古北水鎮を満喫しよう
古北水鎮は司馬台長城の麓にある有名な地で、中国の古い水辺の街並をもとに造られた巨大テーマパークです。夕方になると、古北水鎮の街や司馬台長城がライトアップされ、幻想的な姿に変貌します。ここではそんな古北水鎮について、アクセスや料金、おすすめの見どころ、夜景、万里の長城などの情報を交えて説明してみました。
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