東京の心霊スポット「鈴ヶ森刑場」の跡地は？悲惨な歴史・場所も解説！

東京屈指の心霊スポット「鈴ヶ森刑場」。江戸時代には甲州街道の大和田刑場、日光街道の小塚原刑場と並んで江戸三大処刑場として恐れられた場所でもあります。

今回はそんな東京都で注目されている「鈴ヶ森刑場」について詳しくご紹介します。鈴ヶ森刑場の歴史はもちろん、心霊スポットと呼ばれている理由や伝説までお伝えしていきます。

東京でかつて多量の罪人が無残な最期を迎えた場所「鈴ヶ森刑場」。1651年から処刑場として設置され、今は跡地として当時使用されていた建造物が残されています。

鈴ヶ森刑場は悲しい死を遂げた霊が彷徨っていると噂されており、今では東京一の心霊スポットと言っても過言ではありません。人が人を火で焙ったり、水に沈める様子は想像しただけでも恐怖を感じます。

鈴ヶ森刑場の場所は東京都の品川区に位置しています。国道15号線の第一京浜にあり、品川方面からアクセスすると左側に見えています。かなり狭い場所なので、車で行く際は駐車場を確認しておきましょう。

鈴ヶ森刑場へ公共交通機関を利用してアクセスする場合は、最寄りが京浜急行「大森海岸駅」になります。駅からは徒歩5分ほどでアクセスできるので、なるべく電車で訪れるのがおすすめです。

バスなどは運行していないので、万が一の場合はタクシーを利用するようにしましょう。品川駅や羽田空港からもアクセスしやすいので、東京都へ初めて訪れる方もぜひ立ち寄ってほしいスポットになります。

東京にある心霊スポットの中でも、歴史の深い「鈴ヶ森刑場」。鈴ヶ森刑場の歴史は今から300年以上前に始まり、江戸時代を中心に使用されていました。現在の鈴ヶ森刑場跡地は「日蓮宗大経寺」の境内にあります。

日本の歴史に欠かせないスポットなので、遊び半分ではなく供養する気持ちをもって鈴ヶ森刑場へ足を運ぶようにしてください。跡地にある見どころはすべて、大切な歴史を刻んでいます。

鈴ヶ森刑場が開設されたのは1651年、慶安4年です。この場所に鈴ヶ森刑場が設置されたとき、今では考えられないほど浪人の数はとても多かったと言われています。浪人による犯罪は後を絶ちませんでした。

江戸で犯罪を起こすと処刑される、と見せしめのためにも鈴ヶ森刑場が建設されたそうです。江戸の北側には小塚原処刑場、南側にあったのがここ鈴ヶ森刑場になります。江戸の犯罪を減らすのに欠かせないスポットです。

とくに東海道沿いにある南側は、浪人が多く行き来する場所でもありました。そのため、浪人に対する見せしめとしてピッタリの場所に鈴ヶ森刑場を設置しました。実際、徐々にですが犯罪は減っていきました。

鈴ヶ森刑場では歴史的に名前の残っている有名人が処刑された場所としても有名です。丸橋忠弥をはじめ、130人近くを殺害した後自首をした平井権八、放火事件を起こした八百屋お七などたくさんいます。

それぞれ処刑方法が異なっていますが、重大事件として取り扱われた事件の犯人を鈴ヶ森刑場で裁くことが多くありました。歴史的偉人を訪ねて鈴ヶ森刑場跡地へ訪れている方も多くいます。

鈴ヶ森刑場で処刑された処刑者の人数は、今でも正確にわかっていません。推定10万から20万と言われていますが、実際にはもっといた可能性があります。毎日でも処刑が行われていたとの噂も。

江戸時代で幾度となく罪人を裁いてきた鈴ヶ森刑場ですが、明治時代に入った1871年に閉鎖されています。鈴ヶ森刑場が処刑場として220年もの長い間使用されており、約10万から20万人もの人が亡くなりました。

鈴ヶ森刑場が閉鎖した後、近くには供養塔など建てられています。現在は跡地のみとなっていますが、しばらくの間鈴ヶ森刑場はそのままの形で残されており、何か意味があったのではないかと言われています。

江戸時代にはDNA鑑定や指紋捜査など無かったので、えん罪も多かったと言われています。そのため、明治時代に入ると操作をより丁寧に行い、処刑場は必要なくなっていきます。

鈴ヶ森刑場は昭和時代である1954年、東京都指定史跡に登録されています。遺跡の中でも最も価値が高いと言われている鈴ヶ森刑場は、今では心霊スポット・観光スポットとして注目されています。

当時より位置が変わっていたりしますが、実際に使用されていた首洗の井戸や火炙台と磔台などが残されています。夜には不気味な雰囲気があるので、なるべく昼間の時間帯に訪れるのがおすすめです。

東京の心霊スポットとして有名な鈴ヶ森刑場には、敷地内に恐怖スポットや今でも語り継がれている伝説があります。歴史になぞって伝えられている伝説は、今でも後世に受け継がれています。

鈴ヶ森刑場の恐怖スポットは処刑場として利用されていた実際の建造物を見学できるので、より歴史を間近で感じられます。今ではネットで近くまで行けないようになっているので、手で触れないように注意してください。

鈴ヶ森刑場の敷地内には、江戸時代から使用されていた「首洗の井戸」が設置されています。実際に処刑されて首を切られた生首や、血が付いた刀や槍をこの井戸で洗っていたと言い伝えられています。

現在設置されている井戸には金網が張られており、触れることものぞくこともできなくなっています。ですが、実際にここで人の首や血が流されていたかと思うと寒気を感じる場所でもあります。

鈴ヶ森刑場の中でも首洗の井戸は歴史的遺跡の1つでもあり、日本の歴史を間近で見学することができます。心霊スポットとしてSNSなどでも紹介されている場所です。ぜひチェックしてみてください。

火炙台と磔台は鈴ヶ森刑場の別の場所から移動されましたが、実際に使用されていたものです。火炙台は放火犯に対して行っていた「火炙り」を実行するときに使用されていたそう。その様子が最も派手で、恐ろしいと言われています。

磔台は男性は大の字、女性は足を閉じた十の字で柱に縛り付けられます。どちらも市中を引き回した後に縛り上げられており、まず右脇腹から左肩、その後は左脇腹から右肩へと槍を深く刺していきます。

通常、すぐに絶命してしまいますが、見せしめとして何度も何度も槍を刺します。最後に喉を突き刺して完了。多くの人々の血が飛び散っている火炙台と磔台は、昼間でも不気味な雰囲気を感じます。

鈴ヶ森刑場で1番有名な伝説が「八百屋お七伝説」。悲恋物語の題材として歌舞伎などで今でも語り継がれており、鈴ヶ森刑場で処刑された有名人の中でも1番の知名度を誇ります。

1683年1月25日に起こった「天和の大火」は、3500人もの死者が出る大火災でした。その時、お七は両親とともに正仙院に避難した際に出会った同い年の青年「生田庄之介」と出会い恋に落ちます。

幾月が経ち、お七の暮らす建物の立て直しが終わり、家に帰ることになります。ですが、生田庄之介と居続けたいお七はもう1度火災になればまた会えると判断し、実際に放火をして鈴ヶ森刑場で処刑されています。

鈴ヶ森刑場で1番最初に処刑されたと言われているのが「丸橋忠弥」。江戸時代前半に起きた「慶安の変」に参加していた人物になり、多くいた浪人の中でも政府に対する不満をぶつけていたと言われています。

反乱を企てていましたが、密告者によって丸橋忠弥は反乱前に捕まってしまいます。ですが、捕まる前に丸橋忠弥は自害をして鈴ヶ森刑場に到着する前に命を絶っていました。

ですが、鈴ヶ森刑場では実際に処刑が行われています。すでに亡くなっている丸橋忠弥を磔にして、その後処刑されました。それも反乱している浪人への見せしめとして行われた可能性があります。

東京都内で有名な心霊スポット「鈴ヶ森刑場」。鈴ヶ森刑場は日本で重要な歴史を辿っている場所でもあり、歴史的人物が処刑されているので今でも歴史スポットとして注目されています。

鈴ヶ森刑場は跡地として実際の処刑場として見ることはできませんが、不気味で恐怖を感じる雰囲気はしっかりと感じ取ることができます。ぜひ、鈴ヶ森刑場へ行く際はこの記事を参考にしてみてください。