きらきらうえつが人気!
最近は豪華な旅ができる寝台列車や、グリーン車よりも設備が整った新幹線などがニュースに取り上げられています。列車がただの移動手段ではなく、途中の景色や電車の設備などを楽しむものに変わってきているということかもしれませんね。
さて、景色などを楽しむ特別な列車は、在来線でもいろいろと走っています。今回紹介する「きらきらうえつ」はその名前の通り、きらきらした電車のよう。どんな電車なのでしょうか。料金も含めて調べてみました。
きらきらうえつはどんな列車?
きらきらうえつは新潟と山形県の酒田(象潟の時も)を結ぶ観光列車です。2001年11月より定期運行となりました。毎日運航されるのではなく、基本的には週末と祝日に運行される列車で、ジョイフルトレインと名づけられている通り、「乗ってうれしい・降りて楽しい」列車となっています。
列車の外装は白いベースに赤やピンク、黄色、青などがパッチワークのように配置されています。この色は羽越本線沿線の四季の美しさをあらわしています。それにキラキラをあらわす星の輝きのような模様が配置され、自然の輝く美しさが表現されています。
元日でもジョイフルトレインきらきらうえつ運行中 正月というのに働いている皆様に頭が下がります #新潟の鉄道 #きらきらうえつ pic.twitter.com/Vsn5vrHUXM
— 茶白のりん (@megasan6173) January 1, 2017
具体的には1月中旬~2月は土曜日、休日、それ以外は金曜日、土曜日、祝日を中心に運行します。中でも特に夏休み期間になると観光客が多くなるため、毎日運転されるほか、象潟駅や羽後本荘駅、秋田駅などまで延長運転もされています。運行は1日1往復です。
なお、きらきらうえつ、という名前ですが「きらきら」というのは列車が走る羽越本線に沈む夕日の「きらきら」を表現したものです。「うえつ」というのは「羽越本線」の「うえつ」なのですが、山形県の旧国名「出羽」と新潟県の旧国名「越後」からつけられました。
きらきらうえつの停車駅
実はきらきらうえつは快速列車です。そのため、停車駅は意外と多く、新潟駅、村上駅、あつみ温泉駅、鶴岡駅、酒田駅など12駅(延長運転のときはさらに増えます)あります。また、必ずしも新潟駅から酒田駅(もしく象潟駅、秋田駅)まで乗らなければならないというわけではありません。
たとえば、きらきらうえつで新潟から途中駅まで行き、観光を楽しんだあとで、帰りのきらきらうえつで戻る、もしくは途中駅で観光をしたあと、在来線や翌日のきらきらうえつでさらに先まで移動する、などの組み合わせをすることも可能です。
きらきらうえつは予約が必要?
ただ、一つ気をつけなければならないことがあります。きらきらうえつは前述の通り快速列車なので、特急券などは必要ないのですが、全車指定席となっています。そのため、乗車券だけではなく、指定席券が必要になります。
新潟支社がかわいいことしてんな〜と毎朝思ってて、やっと今日の夕方写真撮れた〜!!!!#きらきらうえつ pic.twitter.com/p1JqQT2Bpo
— ほき (@hoki_o0) December 6, 2016
しかも、きらきらうえつは主として乗客が多い休日に運転される列車です。そのため、当日いきなり行っても座席が取れない可能性があります。座席が取れなければ乗ることができません。ですから、乗る予定があるのならば、予約して、座席を確保することをおすすめします。
座席の予約に関しては、他の新幹線などと同じく、1か月前から購入することができます。特にお盆などの時期は混雑が予想されます。おすすめの座席を確保するためにも、早めに行動しましょう。
きらきらうえつの車両編成は?
さて、そのきらきらうえつの車両ですが、観光列車なので、全部がふつうの座席という編成にはなっていません。4両編成で、車両ごとに中の設備が違っています。まず1号車と4号車、つまり両端の車両ですが、それぞれ先頭部分が展望ラウンジ、残りが指定席となっています。また3号車には多目的室「きらきらルーム」と指定席があります。
車両編成の中で特徴的なのが2号車です。この車両は「きらきらラウンジ」車両と言われており、ミニビュッフェ「茶屋」とボックス席、「きらきら情報コーナー」が設けられています。このうち、「きらきら情報コーナー」は沿線の風景や名所などを「きらきらプロジェクション」というプロジェクションマッピングやパンフレットで紹介するコーナーです。
お姉さんカワエエ
— ブヒ本さん (@D_ymasan) April 15, 2017
写真撮らせてもろた #きらきらうえつ pic.twitter.com/1lcKnm3KG0
一方、ミニビュッフェは駅弁や飲み物などを販売するのですが、この食べ物や飲み物を食べることができるのがボックス席です。というよりはこのボックス席、ミニビュッフェで買物をした人だけが約40分間利用することができる席で、大変人気が高いとか。満席になることもあるようで、その場合は「予約券」をもらってその時間に行くようになります。
意味不明贅沢旅#18きっぷ 新潟ー豊栄往復のみ利用#きらきらうえつ 一区間のみ利用
— 循一 (@habanero43) September 9, 2016
茶屋でビール買って約40分間ラウンジ内ボックス席独り占め利用可能権をみすみす約13分間で放棄
(^_^;) pic.twitter.com/FPwD44nzV0
もちろん自分の座席で食べることもできますが、海を見ながら家族で集まって食事をするならやはりボックス席は人気です。混雑の状況によりますが、早めに行って、満席の場合なら予約をすることをおすすめします。
きらきらうえつのおすすめの座席は?
さて、きらきらうえつのおすすめの座席は、ということですが、これはもう、海側の座席で決まりです。特に羽越本線は村上駅以北で日本海に沿って進んで行きます。ですから日本海の景色を十分に堪能できる、ということになります。
また、日本海の景色ということでおすすめなのが夕日。中でも夏休み期間に運行される「マリンダイヤ」では、酒田発の列車で日本海に沈む夕日が堪能できます。具体的には名勝地「笹川流れ」のある桑川駅で17分ほど停車し、桑川駅のホームから夕日を見る、というもの。具体的にマリンダイヤがいつになるかは、前もって確認しておきましょう。
残念ながら海側の座席が予約できなかった、という場合は、前述したボックス席で海を見るのがおすすめです。また1号車、4号車にある展望ラウンジであればいつでも行くことができますので、ここで景色を見るのもいいでしょう。もし予約できなくても方法はいろいろあるので、楽しむことができます。
きらきらうえつの料金
ところできらきらうえつの料金はどのくらいかかるのでしょうか。これだけいろいろな設備があると高いのではないかと思うかもしれません。しかし前述したようにきらきらうえつは全車指定席ではあるものの快速列車なので、実は乗車券と指定席券だけで乗ることができるのです。
乗車券代はほかの在来線の列車と料金は一緒、指定席料金は520円です。さらに快速列車なので、夏休み期間などの場合、「青春18きっぷ」で乗ることも可能なのです。この場合も指定席の予約が必要なので、その料金はかかるものの、さらにリーズナブルな旅が楽しめそうです。
きらきらうえつの車内販売
先ほど紹介したように、2号車のボックス席を使うならば、車内の売店で買物をすることが必要になります。ということで、きらきらうえつではどのようなものが販売されているか、簡単に紹介してみます。
まずは旅の楽しみ、駅弁。きらきらうえつでは「きらきら弁当」という特別なお弁当が売っています。このお弁当、きらきらうえつの中のほか、新潟駅や新津駅でも売られているようですが、やはり車内で購入したいもの。ご飯はもちろん新潟産コシヒカリ。中には「鮭の焼漬」や「佐渡産一夜干しイカ」など、日本海のおいしい食べ物がいろいろ詰め合わせられています。
もう一つ、この列車ならではの一品としてあげられるのが「呑み比べセット」です。「呑み比べ」ということで想像がつくかもしれません。なんと沿線の日本酒3種とつまみがついたセット。日本酒は何種類も準備されていて、好きなものを選択できます。
ここで一点注意を。「呑み比べ」という言葉から、いわゆる「試飲」だろうな、と思う方も多いようですが、おちょこにあふれるほどの量が入ってくるとか。それが×3ですから、それなりの量があります。お酒にあまり自信のない方は気をつけてくださいね。
他にもソフトドリンクや地ビール、グッズなどの販売もあります。ワゴン販売ももちろんありますが、もしタイミングが合ったら、ぜひミニビュッフェをのぞいて、新潟や酒田の名産品などを探してみてください。
きらきらうえつで観光するなら
きらきらうえつが運行される沿線は「日本海きらきら羽越観光圏」に設定されています。前述しましたが、2号車の「きらきら情報コーナー」には観光パンフレットなども準備されているので、それを調べてみるのもいいでしょう。なお、運行時刻は新潟発が10時過ぎ、酒田駅発が16時過ぎです(ダイヤによって変更あり)。ですから新潟発で途中駅まで移動し、そこで観光をし、酒田駅発で戻ってくることもできます。
きらきらうえつで楽しい旅を
近年、こういった観光列車は各地で運転されていますが、その中でもきらきらうえつは特におすすめと言えます。料金もリーズナブルで、日本海の景色をのんびり堪能できる旅は、お友達とでも、家族でも楽しめるもの。ぜひ楽しい旅をしてくださいね。
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