沼津港深海水族館とは？料金やお土産・アクセス情報など徹底紹介！

私たちが日ごろ目にすることのできない深海の世界。その貴重な世界を見ることができるのが沼津港深海水族館です。日本や世界の貴重な深海生物を始め、貴重な冷凍シーラカンスの展示もある沼津港深海水族館について、この記事では混雑状況やお土産情報、見どころなどを一挙にご紹介します。

沼津港深海水族館は日本で初めての深海水族館として2011年に開館をしました。「深海」というのは水深200メートル以下を指しますが、駿河湾の最深部はなんと2500メートル!そんな日本一深いという駿河湾に関する展示や、世界で唯一のシーラカンスの冷凍標本を見ることができるシーラカンス・ミュージアムもあります。

住所:静岡県沼津市千本港町83番地 電話番号:055-954-0606

沼津港深海水族館の営業時間は基本的に午前10時から午後6時までとなっています。ただ、夏期・冬期・繁忙期は営業時間が延長されたり短縮されたりしますので、最新の情報は沼津港深海水族館の公式ウェブサイトで確認をしてください。2017年8月は週末とお盆の時期は午後7時まで営業が延長されました。

沼津港深海水族館への最終入館は閉館時間の30分前までとなっています。休館日は基本的になく、年中無休での営業ですが、保守点検のため臨時休業することもあります。休館日についても念のためにお出かけ前に沼津港深海水族館の公式ウェブサイトで確認されることをおすすめします。

沼津港深海水族館の入場料金ですが、大人料金(高校生以上)が1600円、こども料金(小・中学生)が800円、幼児料金(4歳以上)が400円です。65歳以上の方は証明書があれば100円割引になります。その他、20名以上の団体の場合は、大人料金が1400円に、こども料金が600円に、幼児料金が300円になります。障害者割引もあります。

沼津港深海水族館で使える割引チケットは、2017年9月現在は発売されていません。沼津港深海水族館へ繰り返し訪れる方は年間パスポートを購入することで割引で入館することは可能です。年間パスポートの料金は、大人料金が4300円、こども料金が2000円、幼児料金が1000円です。3回訪れるとお得になる計算です。

また、今現在は発売されていませんが、沼津港深海水族館のある「港八十三番地」で使用できるお食事券と沼津港深海水族館の入館券がセットになった「トワイライトチケット」が販売されることがあり、港八十三番地の飲食店やお土産店などで使用できる1000円分の食事券と水族館の入館券(1600円)がセットで2000円で買えるというお得度です。

条件としては「トワイライト」ということで、水族館への入館が午後4時以降になります。販売は沼津港深海水族館のチケットカウンターで、最近の販売期間は2017年7月22日から8月31日まででした。これ以前にも販売されていたこともあるので、販売再開が待ち遠しいところです。詳細は港八十三番地の公式ウェブサイトでどうぞ。

沼津港深海水族館へ電車でアクセスする場合は、東海道新幹線の「三島駅」でJR東海道線に乗り換えます。最寄り駅はJR東海道線の「沼津駅」になりそこからはバスでのアクセスとなります。最寄りのバス停は「沼津港」です。駅からはタクシーでも約10分でアクセスできますので、時間に限りがある人にはおすすめです。

沼津港深海水族館に車でアクセスする場合は、東名高速道路の沼津インターから約25分でアクセスできます。新東名高速道路の長泉沼津インターからでも約25分でアクセスが可能です。車でのアクセスの場合に気になるのは駐車場ですが、沼津港深海水族館には専用駐車場がありません。

ただ、沼津港深海水族館のある港八十三番地には駐車場が2か所あり、合計で51台駐車することが可能です。沼津港深海水族館の利用だけの割引はありませんが、港八十三番地内のレストランやお土産屋を利用時に沼津港深海水族館の当日チケットを提示すると10パーセントの割引が受けられます。

沼津港深海水族館には期間限定ですが、フェリーでアクセスするという方法もあります。駿河湾フェリーが、ゴールデンウィーク(4月29日から5月7日)と夏期期間(7月22日から8月31日)の期間限定で、快速遊覧船ドリーム・スターを運行しており、沼津港から沼津港深海水族館までは徒歩3分というアクセスの良さです。

また、2017年の夏休み期間限定ですが、駿河湾フェリー、ドリーム・スター、沼津港深海水族館の入館料がセットになったお得な割引チケットが発売されていました。料金はセットで大人と中学生が片道3800円、小学生が1900円でした。2018年の夏休みに沼津港深海水族館へ行くこと検討されている場合は、ぜひチェックしてみてください。

3億5000年前と変わらない姿で発見され、生きた化石と言われるシーラカンス。現在ではアフリカとインドネシアでしか発見されておらず、日本での生存は確認されていません。ただ、深海にはまだ未知のエリアも多く、日本にはいないと断言できるわけではありません。もしかしたら沼津の深海にいる可能性だってゼロではないわけです。

沼津港深海水族館にはそんな貴重なシーラカンスが5体展示されており、しかもそのうちの2体は冷凍個体!冷凍のシーラカンスが見られるのは世界でも初めてです。現在はワシントン条約によって保護されており、商業利用ができないシーラカンス。条約前に捕獲され、特別な登録票が発行されているため貴重な展示ができるのです。

沼津港深海水族館という名前ですから、見どころの一つはもちろん深海生物です。巨大なダンゴムシのような形をしたダイオウグソクムシや、オオベソオウムガイ、チヒロダコ、ヒメカンテンナマコなどなど他の水族館ではなかなか見られない不思議な形をした生物がたくさん展示されています。

中でも話題になったのはラブカの展示。ラブカとは、映画「シン・ゴジラ」のモデルとなったともされる深海生物です。テレビ番組でTOKIOの城島茂と山口達也が捕獲し、学会に発表レベルと騒がれたことでもニュースになりました。ラブカとはサメの一種で、水深500メートルから1000メートルに生息します。

原始的なサメの特徴がよく残っていることから、シーラカンスと同じく生きた化石と呼ばれている貴重なラブカ。数が非常に少ないので観察が難しく、詳しい生態についてはほとんど分かっていません。沼津港深海水族館では、2017年9月現在ラブカの展示はありませんが、過去には数回展示されていたことがあります。

過去の展示は漁師さんの網にかかるなどしてもちこまれたラブカを展示するというもので、いずれも1日から数日という超短期間という貴重な展示でした。その期間はラブカを見ようと大変混雑したのも納得ですね。展示がない期間はYouTubeにアップされてるラブカの動画でぜひ楽しんでください。

見どころというよりも聴きどころといったほうがいいかもしれませんが、沼津港深海水族館は音楽にもこだわりがあります。沼津港深海水族館の展示コーナーごとに6人の作曲家が曲を書き下ろしているのです。一例を挙げると、ヘンテコ生き物の展示コーナーにはパーカッション楽曲が、シーラカンスの展示コーナーにはネイティブ音楽が流れています。

展示されている生物、館内の照明、そして音楽とすべてが総合して不思議な空間を作り上げているというわけです。また、この館内で流れている音楽は「DEEPEST」という名前でCDが発売されており、館内のお土産屋で購入することもできます。どれも雰囲気たっぷりの曲ばかりですので、館内を見て周る時にはぜひ音楽にも注目をしてください。

沼津港深海水族館にはミュージアムショップ「ブルージェリー」があり、お土産を探す人でいつも混雑しています。その理由はもちろんちょっと気持ち悪くてちょっとかわいい深海生物達。一時期は入荷をするとすぐ売り切れていたダイオウグソクムシのリアルなぬいぐるみは、一番大きいサイズがなんと55センチもあります。

また、ダイオウグソクムシの茶こしというのもあり、そのリアルな感じが大人気。胴体部分に茶葉を入れることができる優れものです!もちろん沼津港深海水族館と言えばのシーラカンスグッズも充実しており、お土産にぬいぐるみを買う人が多いです。深海生物をかたどったリアルなチョコレートも販売しています。

最後に気になる沼津港深海水族館の混雑状況ですが、沼津港深海水族館の公式ウェブサイトによると見学しやすい時間帯は午後4時以降となっています。混雑を避けてゆっくりと見学したい場合はこの時間を狙うのがいいですね。ただ、期間限定でラブカの展示がなされている時は常に混雑していますので、時間に余裕を見てお出かけください。

深海生物という珍しい生物に注目をした沼津港深海水族館。想像もつかない姿や形、色をした貴重な生物たちが迎えてくれます。浅い海と深い海を比較した展示など、様々に工夫を凝らされた展示が興味深く、規模は大きくないですがついつい長居してしまう人が多いとか。深海というミステリアスな空間にどっぷり浸るという体験をぜひどうぞ。