孤独のグルメに登場した焼肉屋は？川崎や八王子の店を紹介！

テレビドラマシリーズ「孤独のグルメ」は、松重豊扮するサラリーマン井之頭五郎が大衆的な食べ処を訪れ、ただひたすらに美味しく食べまくる人気番組。中でも焼肉を紹介するシーンは度々登場します。ここでは、五郎が一人焼肉で川崎と八王子の町に登場したお店と、一人焼肉のグルメメニューの数々を、ドラマとともに紹介していきます。

クライアントを車で駅まで送り、帰りにふと川崎へ立ち寄った五郎。近くには工場地帯が広がっていて、煙突から出る煙を見てなぜか焼肉を食べようと決する。八丁畷の町をぶらつき、黄色の看板に赤で焼肉と書かれたお店「つるや」を見つけるが満員で、しかたなくうろつき再度戻って、ようやくカウンターに座り注文を始める五郎だった。

「焼肉ジンギスカンつるや」がある場所は、近くの工場地帯で働く人達が住む簡易式アパートやそれに伴う焼肉店などの大衆食堂が数多く点在している地区。そこで40年以上もの長きに渡り続いている焼肉店ですが、「孤独のグルメ」で紹介され一躍有名店になりました。でも話題になった真の理由は、噂に違わず本当に美味しかったからです。

今回、五郎が一人焼肉で食べたのは、カルビ、ハラミ、コプチャン。いずれも焼肉の定番メニューですが、注文の際に「辛くしますか?」と聞かれるので、苦手でなければ辛くした方がよりベター。唐辛子がたっぷりとかけられた状態で出され、焼くたびに煙が立ち込め香ばしさが増します。滲み出る肉汁がまたコクを増し美味な焼肉になります。

さらに五郎は、まだまだ食べつくしています。キムチ、チャンジャ、ジンギスカン、シビレ、ライス大盛り、ウーロン茶、そしてお通しのキャベツサラダ。ライス大盛りは、いかにもガテン系御用達のてんこ盛り。そしてキャベツが、これまたライスと高さを競う山高帽子型の超がつくてんこ盛り!しかもタレが染み込んで激ウマキャベツです。

テレビドラマ「孤独のグルメSeason1第8話」の原型になったと言われるのが、漫画「孤独のグルメ第8話」に登場する東天閣川崎本店。川崎市の浜町にあるコリアンタウンの中心地、通称セメント通りに仕事で来た五郎。空腹を感じ早速焼肉店へ。入ったお店が東天閣で、ここで五郎は次から次に注文し、一人焼肉をこれでもかと食べ尽くす。

焼肉「東天閣川崎本店」があるコリアンタウンは、JR南武線の浜川崎駅から徒歩10分ほどのところにあります。以前は、通りの向こう側に「第一セメント」の工場があったため、通称セメント通りと呼ばれます。今から50年ほど前には、この通りに100軒ほどの飲食店があり賑わっていましたが、現在は静かで穏やかな通りになっています。

さて、早速食べ始める五郎。まずは、カルビ、ミノ、キムチ、ネギ、ここでネギを焦がす。どうも野菜を焼くのは苦手のようです。そしてご飯一杯目、徐々に調子付いて上ロース、上カルビ、サンチュにチャプチュ、さらにご飯二杯目追加と食べまくります。そして言ったセリフが「うー。いかん、いくらなんでも食い過ぎだ」と、大食漢ぶり。

1972年創業の老舗焼肉レストラン「東天閣川崎本店」おすすめは、ランチのスタンダードメニュー。カルビ、ロース、ハラミの中からひとつを選択することが出来ます。お肉の他にサラダ、スープ、ナムル3種、キムチ、韓国海苔、それにご飯がついて、税抜き1000円、カルビのみ1100円、と通常の一人焼肉で食べるなら手頃な量と値段です。

八王子の小宮駅に降り立った五郎。何もないところだなあ、と思いつつも目的の場所へ。居抜き店舗を改装してイタリアンレストランをしたいという相談だった。商談の途中で相手の妻が弁当持参でやって来て、相手が弁当を食べ始めると、五郎のお腹にスイッチが入った。そしてあまり期待せずに入った焼肉店で畑の中の肉の宮殿に出会う。

2014年7月23日に公開されたTVTOKYOのYoutube公式チャンネルから「孤独のグルメSeason4第4話」のプロモーション映像です。大幸園で食べまくるシーンが見れます。焼肉を玉子につけて食べるというすき焼きでもない焼肉でもない、どっちにしても見ているだけで、ヨダレが出てきて堪りません。ナレーションのあおり感がまたいいです。

JR八高線小宮駅から北東方面へ約500m、徒歩6分ほどのところにある焼肉「大幸園」。この小宮町は、八王子の最北東に位置し、都市化が著しい郊外といった雰囲気の町。五郎が「何にもないなあ」と言ってるように、八王子の中でも取り立てて何もない処ですが、そこに絶句するほど美味しい焼肉店が存在するから、まだまだ日本は広いです。

牛肉入り弁当を食べるところを見せつけられスイッチが入ってしまった五郎は、見つけた焼肉店で一人焼肉を始めます。客の会話につられてまずは豚足をかぶりつく。そして王道の上ロース、ヒレ、それにナムル三種、味葱、玉子、ご飯、で肉汁入り玉子かけご飯にし食べてしまい、ユッケジャンスープが来たところでさらに半ライス追加。

五郎が締めに食べていたのがユッケジャンスープ。これにご飯をぶっかけて食べていました。ユッケジャンは、牛肉と色々な野菜、ワラビやモヤシなどナムルをゆっくりゆでた辛味のあるもので、これにご飯を入れて雑炊にしたものがクッパです。韓国では、ご飯はスープに入れて混ぜて食べる習慣があり、必ず最後はぶっかけて食べます。

「孤独のグルメSeason4第4話」に登場した八王子の焼肉「大幸園」、その後、立川に2号店がオープン。本店のイメージからすると、かなり清楚な焼肉店になっています。番組づくりのコンセプトからすると、やはり本店の、どこにでもあるような大衆食堂的雰囲気なんでしょうけど、味は同じですから立川でも食べれるとあってここも人気です。

南武線稲田堤駅に着いた五郎は、途中太った女性に突進されながらも、依頼人の店に無事到着。娘の嫁入り道具を欧州製で揃えたいという話を聞いていた。お茶を出しに来た綺麗な女性を見て「いいお嬢さんですね」と言うが「彼女はバイトで、娘はこれ」と写真を見たらさっきの太った女性と分かり退散。その後空腹になり1軒の焼肉店に入る。

川崎市多摩区菅周辺になる稲田堤エリアは、多摩区北西部に位置し、五郎に言わせれば、賑やか過ぎず静か過ぎず、程良い町です。近くには京王駅前商店街があり、この辺りは駅の乗り換えもあり賑わいを見せています。その南武線稲田堤駅からすぐ近く、徒歩3分のところに炭火焼肉の店「寿苑」があり、暖簾の間から焼肉の臭いが漂います。

さっそくお店に入り、ガーリックハラミとタン塩を注文する五郎。まずは分厚いタン塩を早々にご飯に乗せ全開モード。キムチをおかわりペースでばっくり。そして見た目からしてパワー全開のガーリックハラミ。さらにお次はサムギョップサルを豪快に炭火で焼き上げパクリ、上カルビ、チャンジャと続き、いやはや豪快な食べっぷりです。

ガーリックハラミもおすすめですが、ガーリックサラダもこれだけでご飯がいける分量と味です。それにしても五郎役の松重豊さんの幸せそうな表情、この人は、本当に美味しそうに食べていますが、実際、撮影前には、本番直前まで一定期間の絶食を行った上で撮影に臨み、「美味しそうに食べる」ことを意識して演じているそうです。

サムギョップサルは、豚肉の焼肉です。脂身が落ちてしまうまでカリッカリに焼いて、サンチュの葉に包んで、ナムルやキムチを乗せ、コチュジャンの味噌をつけて食べます。また塩コショウ入りごま油につけて、そのまま食べても美味しいです。牛肉の美味しさとはまた違った、こんがり香ばしいポークでご飯もさらに進みます。

今回ご紹介した焼肉店は、本当にどこも甲乙点け難いお店で、実際グルメ番組などでお店が紹介されると、グルメ巡礼と称して多くの人で人気が出ますが、そこは最終的には、やはり何と言っても美味しさあってのことじゃないでしょうか。そういう意味では、どこも満席行列ということだから?当然美味しい所以の為せることでしょうね。