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三角港へ熊本市内からのアクセスは?世界遺産の三角西港を観光!

三角港へ熊本市内からのアクセスは?世界遺産の三角西港を観光!
投稿日: 2017年4月4日最終更新日: 2020年10月7日

世界文化遺産に登録され、ドラマのロケ地ともなっている三角港・三角西港をご存じでしょうか?明治時代、オランダ人水利工師ムルドルの設計で作られた三角港は、絶景スポットとして人気の観光地でもあります。熊本市内からのアクセスと併せてご紹介します。

熊本県の三角港とはどんなところ?見出し

熊本県宇城市(うきし)にある三角港(みすみこう)は、国によって明治期に整備された、日本でもっとも古い港です。目の前に広がる三角の瀬戸をはさんで、対岸の天草諸島をのぞむ三角港は、周辺に暮らす人々の足となるフェリーの就航や、貨物の運搬拠点として重要な役割を担っています。

三角港は、旧港と呼ばれる西港(にしこう)と、三角駅を降りると見える円錐形の「海のピラミッド」が有名な東港とに分かれています。西港地区に残る明治期からの建物は国の重要文化財に指定されたものも多く、映画版「るろうに剣心」やNHKドラマ「坂の上の雲」のロケ地に使用された場所もあります。

世界遺産に登録された人気の観光地、三角西港

三角港から車で10分の距離にある三角西港は「明治日本の産業革命遺産 製鉄・製鋼、造船、石炭産業」に属する世界文化遺産として登録された観光名所です。明治期に訪日したオランダ人技師のローウェンホルスト・ムルデルによる設計で、明治時代の面影が残る風光明媚な港として知られています。

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三角港・三角西港の観光スポット1:旧高田回漕店 見出し

それでは、さっそくその世界遺産・三角西港の観光スポットを見ていきましょう。まずは、現在宇城市の文化財指定になっている、旧高田回漕店。回漕(かいそう)店とは、昔で言う船問屋(ふなどんや)や廻船問屋(かいせんどんや)のことです。時代劇などで聞いたことがあるのではないでしょうか。

明治20年代に建てられたといわれる高田回漕店は、かつては4隻の船を持ち、乗船客や荷物の運搬をおこなっていたそうです。現在は自由に室内を見学することもできるようになっています。2階は旅館として使用されていました。古い畳や窓の欄干にノスタルジーを感じます。駐車場がありますので車でのアクセスにも便利です。

三角港・三角西港の観光スポット2:旧三角海運倉庫 見出し

旧三角海運倉庫は、三角公園内に建つ国指定の登録有形文化財です。かつての面影を残す土蔵づくりの建物で、公園内でもっとも海沿いに建てられています。三角港開港当時は、お米を保存するのに使われていました。現在は地元のNPOが運営するカフェ・レストランとなっています。

人気のカフェ・三角西港珈琲屋和蘭館※閉店

Photo by Richard, enjoy my life!

三角西港珈琲屋和蘭館は地元のNPOが運営しているおしゃれなカフェ。倉庫然とした入口側とは打って変わって、海側はおしゃれなテラス席。熊本市内からのアクセスもしやすいので、ここを目あてに来る人もいるそう。世界遺産の西港めぐりで歩き疲れたら、テラス席で海を眺めながら休憩してみてはいかがでしょうか。

三角港・三角西港の観光スポット3:ムルドルハウス 見出し

とんがり屋根が特徴の洋館は、三角西港の設計者であるムルドルの名前を借りてつけられました。明治時代の日本に、当時としてはとても近代的で大規模なスケールの港湾都市を遺した彼の功績は世界遺産登録に見合うものといえます。その港が、亡くなって100年以上を経てなお残っていることをムルドルは想像していたでしょうか。

現在は、お土産や地元の特産品などを販売しているムルドルハウス。ここでは、世界遺産・三角西港の散策マップを配布しています。三角西港に着いたら、まずはムルドルハウスでマップを手に入れて、おすすめの散策コースをまわってみるのもいいかもしれません。駐車場があるので、車でのアクセスに便利です。

三角港・三角西港の観光スポット4:石積埠頭 見出し

三角港から車で10分のところに位置する三角西港は明治3大築港のひとつで、世界遺産に登録されるのもうなずける素晴らしい点がたくさんあります。そのひとつが100年以上を経てなお今に残る、全長730mの石積み埠頭。現在でもほぼ無傷で残っているのと同時に、美しさも保っているのは奇跡に近いですね。

三角西港が完成したとき、この場所に立ってムルドルは何を思っていたのでしょう。遠い異国の地からやってきたひとりの技師により造られた港は、現代の日本人に懐かしい風景を見せてくれる、ロマンあふれる観光スポットともなりました。三角西港を訪れたら、ここは絶対に外せないですね。

三角港・三角西港の観光スポット5:排水路見出し

背にする山を切り崩し、海を埋め立てて造られたという三角西港。そのため、計画的に設置された排水路は海の満干に合わせて海水を引き込んだり排水したりするようにできているそうです。下水道の役目も持っている3本の排水路は、石積埠頭のように明治期の姿を残しています。

潮が引くとともに排水路の海水もなくなる仕組み。国指定の重要文化財になっているほど貴重な構造物です。地元ガイドの方とまわるコースには、石積埠頭と排水路も含まれるそうなので、石積について詳しく知りたいという興味のある方におすすめします。

三角港・三角西港の観光スポット6:龍驤館見出し

難しい字ですが「りゅうじょうかん」と読みます。三角港・三角西港地区でもっとも人気の高いスポットのひとつ。当初は明治天皇即位50周年の記念として計画されたそうですが、ご存知のように明治は45年までです。そこで、計画は変更され、大正7年に完成した建物は公会堂や物産館などとして利用されました。

この地にはかつて、小泉八雲が愛した旅館・浦島屋がありました。現在の龍驤館は、無料で開放されています。館内では模型や、三角に関する歴史的資料が数多く展示されています。白を基調にスカイブルーのドアや、淡い黄色のアクセントが可愛らしく、女性にも人気のスポット。建築好きは見逃せない場所です。

三角港・三角西港の観光スポット7:浦島屋見出し

世界遺産・三角西港の人気スポット浦島屋。当時の資料と長崎のグラバー園を参考に、平成5年に復元して建てられたコロニアル様式の建物です。建設されたのが平成とはいえ、そのたたずまいは当時を思わせる高貴な雰囲気がありますね。

ラフカディオ・ハーン(小泉八雲)が愛した旅館は、短編『夏の日の夢』にも描かれています。2階には築港当時の三角西港の写真や資料などが展示されています。1階は喫茶コーナー。2階を見てまわったあとは、1階で美味しいスイーツとお茶を楽しみながらひと休み、というのはいかがでしょうか。

三角港・三角西港の観光スポット8:旧宇土郡役所庁舎 見出し

現在は九州海技学院本館として使用されている旧宇土郡役所庁舎。明治28年に建てられ、その7年後に現在の場所で新たに建設された美しい洋風建築で、国指定の有形文化財です。龍驤館でも見られた白とスカイブルーが織りなす上品なデザイン。当時の建築技術の高さを感じさせます。

旧宇土郡役所庁舎は、NHKで放送されたドラマ『坂の上の雲』のロケ地にもなり、主人公の友人・正岡子規の妹が通う学校として使われました。観光スポットとしては穴場とのことなので、ドラマのファンならずとも訪れたい場所です。

三角港・三角西港の観光スポット9:旧三角簡易裁判所 見出し

世界遺産に登録され訪れる人も多い三角西港の中で、特に明治の香りを残していると人気の建物が旧三角簡易裁判所です。建設は明治23年ですが、大正9年に現在の場所へ移築されたという経緯があります。「法の館」という名前で知られ、裁判所や裁判に関する歴史展示場を開放しています。

平成4年までは、現役の裁判所として実際の裁判もおこなわれていました。その部屋は、漫画を原作として実写映画化された『るろうに剣心』の舞台ともなっています。きしむ廊下を歩けば、往時の裁判所にタイムスリップしたような気分に浸れますね。建物の裏手からは、三角西港と海や天草諸島が一望できる展望所にいくことができます。

三角港・三角西港の観光スポット10:三角西港展望所 見出し

旧三角簡易裁判所の裏手から遊歩道を進むと、2ヶ所の展望所に到着します。三角町を見下ろす高台からは、三角の瀬戸と呼ばれる内海と対岸の上天草市が一望でき、夕刻には天草諸島の向こうに沈む夕陽が見ごたえのある、絶景スポットとなっています。

港から徒歩で20分もあれば着けますので、ハイキング気分で歩いていくのをおすすめします。「法の館」まで車でアクセスできますので、駐車場に車を停めて、そこから歩いていくことも可能です。三角西港を訪れた際は、ここから眺める世界遺産登録地の素晴らしい景色をお見逃しなく。

熊本市内から三角港へのアクセス見出し

三角港、三角西港へのアクセス方法は豊富にあります。熊本市内から車で1時間ほどの距離ですが、バスや電車など公共交通機関が利用できるので、大変アクセスしやすい場所と言えるでしょう。観光で熊本市を訪れたついでに日帰りで立ち寄ることも可能です。三角港に位置する三角駅から三角西港へは車で10分ほどの距離です。

熊本市内から三角港へは「特急A列車で行こう」が人気

熊本市内から三角港へのアクセスは、最寄りの三角駅まで約40分で到着するJRが便利です。16世紀の天草文化をイメージした内装や、車内に流れるジャズが話題のJR九州「特急A列車で行こう」で向かえば、乗車した瞬間から気分はノスタルジー。電車が好きな方や予算に余裕のある方へおすすめです。

熊本市内から三角西港へは「快速あまくさ号」が便利

熊本駅から発車するバス「快速あまくさ号」に乗れば、三角西港まで約1時間で到着できます。料金も片道1100円とリーズナブル。1時間に1~2便出ています。三角西港前バス停まで2ヶ所しか停まらない超快速便もあるので、熊本市内から行かれる方は利用してみてはいかがでしょうか。

市外からのアクセス:九州自動車道・松橋ICから車で約50分 三角駅からのアクセス:車、バスで約10分 TEL:0964-32-1111(宇城市教育部文化課・文化財世界遺産係)

三角西港で明治の風を感じてみませんか?見出し

三角港最寄りの三角駅から車で10分の距離にある、異国情緒あふれる世界遺産の街・三角西港をご紹介しました。「行ってみたい」と思われた方もきっといるはずです。歴史や建築物、ドラマの舞台となった場所など見どころたっぷりの三角西港。あなたもぜひ一度、この場所で明治の風を感じてみませんか?

投稿日: 2017年4月4日最終更新日: 2020年10月7日

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