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東京ジャーミイは異国情緒溢れる日本最大のモスク!トルコの文化と礼拝を見学!

東京ジャーミイは異国情緒溢れる日本最大のモスク!トルコの文化と礼拝を見学!
投稿日: 2017年11月15日最終更新日: 2020年10月8日

代々木上原駅にほど近い井の頭通り沿いの一角で異彩を放つ東京ジャーミイは、トルコ大使館によって運営されている日本最大級のモスクであると共に、知る人ぞ知る観光名所となっています。今回はそんな東京ジャーミイの見どころや見学方法など気になる情報をまとめてお伝えします。

東京ジャーミイとは?見出し

地下鉄代々木上原駅にほど近い井の頭通り沿いの一角に、ぽつんと佇む東京ジャーミイをご存知でしょうか。トルコ風の異国情緒触れるこちらの東京ジャーミイはトルコ大使館によって運営され宗教施設として実際に使用されているモスクであると共に、アジアで最も美しいとまで評された知る人ぞ知る観光名所となっています。今回はそんな東京ジャーミイの見どころや見学方法、アクセスなどまとめてお伝えします。

東京ジャーミイってどんなところ?見出し

代々木上原駅からほど近いアクセス良好な立地にある東京ジャーミイは東京のトルコ共和国大使館に所属し、イスラム宗教法人によって運営されているれっきとしたモスク。日本に80近く存在するモスクの中でも最大のものとされており、イスラム教徒にとっての祈りの場となっています。またイスラム教の宗教施設でありながらイスラム教徒ではない一般の人の見学も可能となっており、観光名所としても密かに人気を集めています。

そもそもモスクとは?見出し

東京ジャーミイは日本最大のモスクとされていますが、それではそもそもモスクとはどのようなものなのでしょうか。“モスク”とはイスラム教における礼拝堂のことであり、“ひざまずく場”を意味するアラビア語“マスジド”という言葉からきています。モスクには信徒を指導し礼拝などを執り行う“イマーム”という統率者がおり、東京ジャーミイのイマームはトルコより派遣されているそうです。

東京ジャーミイの“ジャーミイ”って何?

東京ジャーミイの“ジャーミイ”という言葉は“人の集まる場所”を意味するアラビア語に由来し、大規模なモスクのことを指す言葉となっています。そのため東京ジャーミイで行われる金曜礼拝の際には350~400人ほどのイスラム教信者が訪れており、さらには海外からイスラム教徒の観光客も数多く訪れているようです。

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東京ジャーミイの沿革見出し

日本最大のモスクとされる東京ジャーミイですが、その起源は1917年のロシア革命の発生によってロシアから避難してきたタタール人のため1938年に設立された東京回教学院であったといいます。しかし当時のモスクは木造建築であり老朽化が進んだため、1984年には閉鎖されてしまいます。その後新たな東京ジャーミイの建物は1998年に建築が開始され、2年後の2000年に完成しました。

新たな東京ジャーミイ再建はトルコ政府に委託され、トルコ全土で多額の寄付が募われた上、建設資材もトルコから運ばれてきたといいます。さらに東京ジャーミイを建築したのもトルコ人職人であり、その数総勢100名以上にも及んだとのことです。そのかいあって、東京ジャーミイはトルコのモスクの形式を踏襲した異国情緒溢れるものとなっています。

東京ジャーミイはトルコの形式を踏襲した美しい外観見出し

トルコ人職人らの手によって築かれた東京ジャーミイはモスクをはじめとするイスラム建築特有にみられる尖塔である“ミナレット”と大きなドームを持ち、建物の上の階に礼拝堂が設置されるというトルコのモスクに一般的な形式を踏襲しています。住宅などが周辺に並び立つ中、天高くそびえる青色のミナレットとドームはひと際目立って美しく見えます。

また東京ジャーミイの外壁は大理石となっており、大理石による目の覚めるような白とところどころに使用されている青い色のコントラストが目を引きます。その外観は本場トルコのイスタンブールにある「ブルーモスク」にも似ており、イスラム教のモスクだなんて二の足を踏んでしまうという方でも東京ジャーミイを間近で見ればそんな思いは吹き飛んでしまうのではないかと思います。

いざ礼拝堂の中へ!見出し

それではいざ東京ジャーミイ館内の見学へとまいりましょう。2階に設置されている礼拝堂は最大2000人収容可能な非常に大きなものとなっていますが、なんといっても目を見張るのはその華麗さ。天井や壁には至る所に幾何学模様が描かれると共に色とりどりのステンドグラスがはめ込まれており、ここが日本であるということを忘れさせてくれます。

至るところに描かれた幾何学模様“アラベスク”

東京ジャーミイの壁面の装飾や絵画、ステンドグラスなどあらゆるところに描かれている幾何学模様は“アラベスク”といわれるもので、宗教的な意味を持っています。アラベスクは時に植物や動物の形などがモチーフとされており、幾何学的な模様を反復することで描かれますが、これは偶像崇拝や人物を描くことを禁じるイスラム教の教えに基づいているとのことです。

アラビア語のカリグラフィも装飾の一部に

アラベスクと共に東京ジャーミイの礼拝堂内の至る所に描かれているのがアラビア語のカリグラフィ。このカリグラフィではイスラム教の神“アッラー”やイスラム教の創始者ムハンマドの言葉が表現されています。ちなみに東京ジャーミイの礼拝堂の中央に釣り下がるシャンデリアもカリグラフィを組み合わせたものとなっています。

礼拝堂中央には玉座も

東京ジャーミイの礼拝堂の正面向かって中央奥には説教壇と玉座もあります。説教壇は信徒を指導し礼拝を執り行う“イマーム”が金曜礼拝の際に説教を行うためのものであり、玉座はイスラム教の預言者ムハンマドのために設置されたものとなっています。いずれもアラベスクによる美しい装飾が施されており、礼拝堂という神聖な空間に色を添えています。

時間の経過とともに雰囲気が異なって見える礼拝堂内

色とりどりのステンドグラスやアラベスクによる装飾が施された礼拝堂内は、昼夜の時間の経過とともに全く異なる雰囲気を見せてくれます。昼間の間はエキゾチックながらに明るく温かい雰囲気の礼拝堂も、夕刻になると神秘的で妖艶な昼間とは異なる表情を見せてくれます。

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東京ジャーミイで行われる礼拝とは?見出し

イスラム教の教えでは一日5回の礼拝が義務付けられており、そのため東京ジャーミイでも礼拝は毎日5回行われています。また普段の礼拝は個人で行ってもよいとされていますが、金曜日は5回の礼拝のうち一回をモスクに赴いて他の信者と合同で行うことが奨励されており、そのため東京ジャーミイでも金曜日の礼拝には数多くの信者が訪れています。

礼拝堂に入る際には靴を脱ぎ、礼拝時にはイスラム教で聖地とされるメッカの方角が示された窪み“ミフラーブ”の方に向かって一列に並びます。この行為は神の御前においては全ての人間が人種や民族、身分の違いなどに関わらず平等であるということを示すものであるといいます。礼拝が開始されると、コーランの節を唱えたり胸の前で手を組んだり、さらにはお辞儀をしたりといった行為を繰り返し行います。

モスクには崇拝の対象物がない?

ちなみに東京ジャーミイはイスラム教徒にとっての礼拝の場でありますが、その空間に崇拝の対象物はありません。というのもイスラム教ではイスラム教の神“アッラー”の唯一性が重視され、アッラーを描いた絵画や彫刻といった偶像崇拝が禁止されているんです。そのためここ東京ジャーミイにも偶像の類は一切ありません。

東京ジャーミイでは礼拝の見学も可能!見出し

東京ジャーミイでは気になる礼拝の様子を時間によっては見学することも可能です。さらに土日には14時半からの時間限定で日本語でのガイド付きで礼拝を見学できるようにもなっており、一般の観光客には非常に人気となっています。また多くの信者が集まる金曜日の礼拝に限っては、一般の観光客の見学時間は14時以降の時間に限定されているようです。

礼拝見学の際には祈りの邪魔となる行為はご法度!

当たり前のことですが、いくら観光客にオープンな東京ジャーミイでも実際に礼拝が行われている場を見学する際に礼拝や祈りを捧げているイスラム教信者の方の邪魔になるような行為は厳禁です。中でも礼拝の最中に信者の方の前を横切るという行為はイスラム教の神“アッラー”と信者の方の関係を断ってしまうことを意味するためご法度です。また礼拝中に許可なく写真を撮影することも慎みましょう。

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トルコとイスラム教について深く知るなら日本語ガイドで!見出し

土日の14時半からの時間限定で東京ジャーミイでは日本語ガイドによる案内も行われています。案内して下さるのは日本人でイスラム文化を紹介する活動を行っている下山茂さん。モスクの建築からイスラム教の歴史などイスラム教について非常に幅広く解説して下さるため、イスラムについてもっと深く知りたいという方ならばぜひ下山さんによるガイド込みで見学されてみてはどうでしょうか。

東京ジャーミイにはトルコ文化センターも!見出し

東京ジャーミイは正式名称を「東京ジャーミイ・トルコ文化センター」といい、1階にはイスラム教やトルコに関する美術品などが展示され、イスラム文化やトルコ文化について紹介する文化センターが設置されています。こちらの文化センターは毎日午前10時から午後6時までの時間に開館されています。

1階にはトルコの伝統的な応接間を再現したという待合室があり、礼拝前などの時間を厳かに過ごすことが出来ます。礼拝前にはこちらでイスラム教徒の信者の方が時間を過ごしていることもあり、うまくいけば外国人のイスラム教徒の方との異文化交流が出来てしまうこともあります。

トルコ文化センターでは数々のイベントも!見出し

東京ジャーミイに併設されているトルコ文化センターには多目的ホールが設置されており、そちらではイスラム教徒ではない一般の観光客も参加できるイベントも行われます。その中でも最も人気があるのは例年6月、イスラム教徒にとっての断食月に行われている“イフタール”(断食明けの食事)の提供となっています。

イスラム教では“ラマダーン”と呼ばれる6月の断食月の間は日没前の時間の飲食が禁じられており、日没後に初めて食べる食事のことを“イフタール”と呼びます。東京ジャーミイではこちらの“イフタール”が日の入り後の時間に無料で提供されており、イスラム教の信者ではない方にも提供してもらえます。そのため6月の日没後の時間には多くの人が東京ジャーミイを訪れています。

トルコ文化センターではアラビア語書道やトルコ料理の教室からバザーも

トルコ文化センターではアラビア語の書道やトルコ料理といったイスラム教やトルコ文化に関わる教室も開催されています。いずれも月1回程度のペースで土日の午後の時間帯に開催されており、一回参加するのにかかるお値段は1000円からとお手ごろなので、関心がある方はこちらも併せて訪れてみてはいかがでしょうか。さらに時折バザーなども開催され、こちらはかなりの人で賑わいをみせています。

東京ジャーミイではトルコのお土産も買える!見出し

東京ジャーミイに併設されたトルコ文化センター内には売店があり、そちらではお土産の購入も可能となっています。いずれも日本では入手困難なものばかりで目移りしてしまいそうですが、中でも人気なのは「ロクム」というトルコのお菓子だそう。こちらはキャラメル程度の大きさでドライフルーツやピスタチオなどが入っており、千歳飴に似たものとなっています。

東京ジャーミイを訪れる際の服装は?見出し

東京ジャーミイは一般の観光客にもオープンなモスクとして知られていますが、イスラム教のモスクであることに変わりはありません。東京ジャーミイでは礼拝場に入る際には女性ならスカーフかストールを顔回りを覆うように巻くとと共に、体のラインが露出しない幅が広めのズボンか足首まで覆われるロングスカートの着用が義務付けられています。ちなみにスカーフは貸し出しも行われているそうです。

女性の場合上はキャミソールやタンクトップ、下はショートパンツやミニスカートといったものの着用が禁じられており服装規定が厳しくなっていますが、男性の場合も注意が必要です。男性もハーフパンツやタンクトップといった肌が過度に露出する服装は禁じられています。観光名所として人気のモスクですが、イスラム教徒にとっては祈りの場であるということをわきまえふさわしい服装で訪れるようにしましょう。

東京ジャーミイへのアクセスは?見出し

気になる東京ジャーミイへのアクセスです。東京ジャーミイへのアクセスは、小田急線・都営地下鉄千代田線の「代々木上原駅」からのアクセスが便利となっており、こちらからは徒歩5分程度とアクセス良好です。また京王線からのアクセスも可能となっており、その際には「笹塚駅」から徒歩約14分のアクセスとなっています。

残念ながら昨年東京ジャーミイの駐車場は閉鎖されてしまったため、車でのアクセスの際にはコインパーキング等を利用しなければなりません。しかし井の頭通り沿いの東京ジャーミイ周辺には複数のコインパーキングが設置されているので、車でのアクセスも良好となっています。

東京で異国情緒感じられる東京ジャーミイに行こう!見出し

東京都内のアクセス良好な立地に位置しながらトルコの支援によって築かれたというモスク、東京ジャーミイは一般の観光客にも開かれた知る人ぞ知る観光名所となっています。そんな東京ジャーミイは本場トルコのイスタンブールのモスクにも似ているとされ見た目にも麗しく、日本にいることを忘れさせてくれます。イスラム教の寺院であるからと敬遠せず、一度東京ジャーミイへ足を運ばれてみてはいかがでしょうか。

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投稿日: 2017年11月15日最終更新日: 2020年10月8日

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