芥屋の大門を遊覧船で観光！アクセスや料金に見どころもご紹介！

糸島の「芥屋の大門」は、福岡、佐賀、長崎各県の玄界灘沿岸を中心とした「玄海国定公園」の一つです。国内最大級の玄武岩の海蝕洞のである「芥屋の大門」は天然記念物にも指定され、その力強い姿を求める観光客が多く洞窟内へ入れる遊覧船も人気です。今回は「芥屋の大門」の遊覧船の乗り方やアクセス、周辺のランチスポットなどご紹介します。

交通アクセスは自動車がメインになります。その他のアクセスとしてバスや電車など公共機関も使えますが、乗り換えなどで1時間半から2時間以上かかることもあり、車でのアクセスがおすすめです。公共アクセスをご利用であればJR筑肥線「筑前前原駅」下車後、昭和バスの芥屋線にて終点「芥屋」バス停で下車し、徒歩10分ほどになります。

糸島市芥屋の海水浴場を目指し車を走らせます。芥屋海水浴場の駐車場が見えたら、芥屋漁港方面へ進みます。漁港まで来たらさらに道なりに進み「磯の屋」前より右手に入ると20ｍほど先に「観光社専用駐車場」があります。こちらが遊覧船乗船場最寄りの駐車場になります。遊覧船乗場には車が乗り入れられませんのでご注意ください。

遊覧船の乗船チケットは、駐車場より歩いて20ｍほどのチケット売り場で購入できます。乗船券を購入し、乗船案内のアナウンスが流れたら乗り場へ向かい乗船します。第2・4水曜日が定休日ですが、冬時期は営業がありません。7月8月は無休で営業予定です。遊覧船の乗船人数は20名で、電話予約も可能です。当日でも空席があれば乗船可能です。

乗船料は大人700円（中学生以上）、子供350円（4才以上）です。乗船時間は約30分ほどです。最低運航人数が平日は大人２名以上、土・日・祝日は大人４名以上からで、人数に満たない場合は次の便まで待機となります。平日は10時から約1時間、土・日・祝日は10時から約30分から1時間おきで出航します。（時間帯によって間隔は異なります）

出航時間に乗船すれば、漁港の岸壁を超え、芥屋の海水浴場が見えてきます。それから遊覧船は漁港を出て玄界灘に入ります。あまり船酔いはしないと言われていますが、沖に出れば少々の波でも小型の遊覧船は揺れるので乗り物に弱い方は前もって予防しておきましょう。沖を進むうちに沢山の縦じまが入り、ぽっかり洞窟が口を開けている大きな岩が見えてきます。

洞窟が見えてきたら、洞窟の中へ入るため遊覧船はスピードを落としながらどんどんと入り口の穴へ近づいていきます。この瞬間はなかなかの緊張感に包まれます。すぐ近くまで迫ってくる大きな岩の柱の数々は圧巻。自然の偉大さに圧倒されるばかりです。船から見る洞窟は言葉にできないほどの迫力も感じられます。

「芥屋の大門」は、唐津の「七ツ釜」、兵庫県豊岡市の「玄武洞」と並ぶ日本三大玄武岩洞と称されています。六角柱状の玄武岩の岩柱が岬となって海面へ突き出ています。 岩柱は高さ64ｍ・長さ180ｍほどあるそうで、玄界灘の波に洗われ海蝕したことで、奥行90ｍほどの洞窟になっているそうです。

洞窟内で上を見上げると岩柱の1つ1つが六角形であることがよくわかります。蜂の巣のようにひしめきあった岩柱たちを見ながら、洞窟内に流れる波の音を聞いていると、この洞窟自体がまるで人の手によって作られた芸術品にも見えてきます。静寂の中で感じる自然はとても神秘的です。

遊覧船がさらに洞窟内を進むと奥の方は真っ暗ですが、非常に幻想的です。遊覧船はこれ以上は進めないと思うほど狭いところまで奥まで進みますので、手を伸ばせば岩柱に触れることもできるところもあります。間近で見て触れてみる岩柱の大きさに驚きと発見があるはずです。

漁港へ帰港する間に見えるのがこの巨大な岩。芥屋海水浴場に向かって右側に眺めることができます。「芥屋の大門」はもちろん、オブジェのようにも思えるようなこんな巨大な岩の集まりも全くの自然にできた天然の産物。眺めるだけで国指定の天然記念物の偉大さを実感できます。

出航や帰港の時に見える芥屋漁港の姿も、レトロな味わいがあっておすすめしたい景色です。堤防で釣りを楽しむ釣り人の姿や、漁港をお散歩しながら静かな時間を楽しまれている方の姿を見ると、自分も穏やかな気分になります。堤防や停泊している漁船越しに見える民宿なども、どこか懐かしい雰囲気が漂い温かい気持ちになれます。

「芥屋の大門」観光は遊覧船からだけではなく、海岸を散歩しながら雄大な岩と海を楽しむ観光コースもおすすめです。展望台も含めた「芥屋の大門公園」は「芥屋の大門」の側面を眺められる黒磯海岸と言われる海岸になっています。玄武岩でできているこの海岸は波に濡れ黒く光って見えます。また、堤防にそびえたつ大きな鳥居も観光名所になっています。

「芥屋の大門」にトトロの森がある?と噂になっているのがこの森の入り口。左右を木々に囲まれた静かな道。木漏れ日が差し込むこの空間を歩くだけで、身も心も清らかになりとても癒されます。歩いていると、トトロに出会えそうなこの道、実は展望台へ通じる道なんです。森をくぐれば、トトロではなく展望台が現れます。

木造の展望台は、まるで公園の遊具かのような高すぎず低すぎない程よい高さ。自然に溶け込んでいて非常に可愛らしい展望台です。森の入り口から展望台までのアクセスはひたすら徒歩で5分から6分ほど。展望台からの眺めも極上で、風に吹かれながら小さく聞こえる波の音を満喫できます。トトロの森と同じく展望台も人気の観光スポットです。

2016年4月にオープンしたのが、糸島の人気観光スポットとなっている「糸島ピクニックヴィレッジ」です。ピクニックできる公園のようなスポットで、毎月第2日曜日には青空マルシェを開催、そのほかのイベントもたびたび開催されていて、とても面白い場所になっています。家族連れで楽しめるところもおすすめのポイントです。

ヴィレッジ内には、5つほどショップもあり、素材を活かしたランチなどを楽しめる飲食店や糸島アーティストの雑貨のセレクトショップ、ドライフルーツを超えた「フレーバードライ」のショップにカフェなどジャンルも豊富です。くじらの滑り台などお子さんも喜ぶ可愛い遊具や、ワンコも喜ぶ開放的な空間が広がり、家族でのお出かけにもおすすめです。

「糸島ピクニックヴィレッジ」の中にある海鮮など素材を活かしたランチやお食事、甘味・スイーツを楽しめるお茶屋さんです。1080円で溢れんばかりのネタが乗ってくる海鮮重も人気ですが、おすすめなのは漁師茶漬けです。地魚漬けをご飯に乗せるお茶漬けはふわっと風味が広がり美味しさ間違いなし。お魚が苦手な方でもからあげ定食などもありますのでご安心ください。

糸島では知らない人がいないほどの有名店です。基本的にランチ営業がメインのお店で、ピザやパスタなどのメニューもありますが、人気はカレーメニュー。ランチはカレーの種類によって金額が変わりますが、サラダ・ドリンク・カレーメニューで880円から味わえます。おすすめは糸島牛・豚を使用した手ごねハンバーグカレー。病みつきになる美味しさです。

「芥屋の大門」のすぐそばの民宿兼食事処です。ランチ営業もあり海の幸をふんだんに使用した美味しいランチがいただけます。おすすめは海鮮丼。丼からあふれ出たお刺身のビジュアルは、思わず写真を撮らずにはいられない大胆さです。お刺身だけではなくキュウリなどの盛り付けにも工夫がなされた贅沢な逸品。見た目だけではなく味も文句なしの絶品です。

おしゃれなランチをお求めならこちらのお店がおすすめです。のどかな田園などの緑の風景の中、入り口のドアや灯りにステンドグラスの優しい光を取り入れたおしゃれなお店です。ランチメニューもナポリタンやカレーもありますが、おしゃれなのはガレットランチ。そば粉で作られた生地のガレットは、おしゃれだけではなくヘルシーなランチです。

大自然の神秘として人気の名所「芥屋の大門」はいかがでしたか?遊覧船から雄大な景色に臨み、展望台からは綺麗な景色を眺めれば癒しとパワーを頂けること間違いありません。おおいなる自然を満喫し、自然と共存している美味しいランチを堪能する贅沢な時間の過ごし方はおすすめです。心と体のリフレッシュに最適な糸島、癒されにお越しください。