沼袋の氷川神社まとめ！御朱印・ご利益情報や意外なお祭りも楽しめる？

今回は中野区認定観光資源に選ばれているパワースポットの氷川神社についてまとめました。遠方から人々が訪れるパワースポットの氷川神社ではどんなご利益があるのか、アクセスや神事、意外なお祭りであるジャズフェスなどの情報について紹介しますので、是非お近くに訪れた際は足を運んでみましょう。

東京都中野区にある氷川神社の歴史は南北朝時代までさかのぼります。 当時人皇97代天皇の正平元年において、武蔵国(現在の埼玉県)一の宮であった大宮の鎮座氷川大社から御分霊をいただき、この地に奉祀されたのが始まりです。氷川神社と検索すると沼袋以外にも多く見つかるのはそうしたところに理由があります。

氷川神社も順風満帆だったわけではありません。過去には過激派ゲリラによって一部社殿に火をつけられ焼失してしまう事件があったり、3.11の時に鳥居が一部損傷してしまう困難がありました。そんな状況下でも須佐之男命のような不屈の精神で修復され、今でもその姿を多くの参拝者達にみせてくれています。

中野区にある沼袋神社といえば、ヤマタノオロチを退治した神話の主人公須佐之男命(スサノオノミコト)が御祭神として祀られていることで知られています。武勇に優れ、心も広いことで知られる彼は様々なや厄災や悩みや不幸から私たちを彼は様々なや厄災や悩みや不幸から私たちを守ってくれる厄除けの神様として人々の信仰を集めています。

日本は古来より豊葦原瑞穂国と呼ばれてきたように水田耕作を主要生業としてきたので、田の神、水の神の信仰が強かったのです。須佐之男命がヤマタノオロチを退治したのも水田をおびやかす数々の災害から農作物をまもるためであり、稲田の宮主をたてたり、櫛稲田姫を妻にめとったりしたことは農業の守護神たる性質が強く反映されています。

そして人間が平穏に暮らす上で食以外に大切なことが健康です。昔は現代のように病気や疫病の原因が解明されておらず、その治療法は医学的なものではなく神様にゆだねていました。病魔や疫病の退散、自分たちの暮らしの平安を願うため、神様の中でもとくに威光がある須佐之男命にその信仰を求めたのです。

日常生活に欠かせない五穀豊穣と無病息災。我々にとって大切な二つの願いが須佐之男命信仰に結び付き、全国に広まっていきました。近代産業へと発展した現代においても厄災、悩み、不幸、また和歌の始祖だったことから学問の神様としても須佐之男命信仰は根付いています。そんな立派な力強い神様が祀られているのが沼袋の氷川神社なのです。

そんな由緒ある沼袋の氷川神社はどんなご利益があるのでしょうか。まずこの氷川神社には子供を抱いてあやしている子育て狛犬(こまいぬ)がいることで知られています。この狛犬は昔から安産をつかさどる神様として人々から信仰されています。3回撫でるとお産が軽くなる安産のご利益があります。

この狛犬を撫でることで健康で元気な赤ちゃんを産めるということで、妊娠五か月目の妊婦さんが狛犬にお詣りに、また安産祈願の帯祝いと絵馬を作りに沼袋氷川神社までやってきます。もちろん戌の日に安産祈願で訪れるのがおすすめですが戌の日ではなくても安産祈願をしてくれます。ただし、時間帯によってできないことがあるので注意しましょう。

安産祈願が可能な時間帯は、戌の日の10時から17時までの時間帯に予約なしで随時承っています。1月2月に関しては全日10時から17時までの時間帯、3月以降の土日祝日に関しては10時から17時までの時間帯です。結婚式や祭事と重なる場合は受付可能な時間帯が変更されるので、詳細は神社までお問合せください。

もちろん子育て狛犬だけではありません。沼袋の氷川神社にはその他見所がまだまだあるパワースポットです。もう一つみておきたいのが道灌杉跡(どうかんすぎあと)です。文明9年に太田道灌によって植樹されたこの杉は、豊島泰経が江古田原沼袋で戦った際勝利を祈願して植えられました。

昭和19年には残念ながら枯れてしまいましたが、元気にそびえたっている時代には高さ30mを超える巨木だったといわれています。現在でも太田道灌ゆかりの木として多くの参拝客が足を運んでいます。勝利を志すシンボルとして、受験戦争を勝ち抜くご利益をもらいに足を運んでみてはいかがでしょうか。

そしてもう一つの見所、それがこの幸せを呼ぶといわれる三本願い松です。この松の木は幸せを願うとかなえられるというご利益があると信じられています。｢悪しきことは杉(スギ)され、願い叶うをマツ(松)｣という願掛けをかけられているこの松は、不運や厄災から逃れられると言い伝えられています。

豊かな自然が身近にあふれていた我々日本人にとって、大自然の恩恵や営み、木や森に宿る魂への尊敬、謙虚な姿勢をかねてから持っていました。そうした御神木にたいする真摯な姿勢が現代でも受け継がれ、平穏な幸せを望む人々ががこの神聖な三本願い松の元へ思いを託しにやってきます。

そしてもうひとつ沼袋の氷川神社で有名なのが中野七福神です。七福神とは幸福をもたらす七柱の神様のことで、天皇陛下の側位20年、天皇皇后両陛下ご成婚の50年の節目の年を記念して沼袋氷川神社の境内へ奉齋されました。中野区内では七福神の礼拝ができるのが唯一沼袋氷川神社だけであり、遠方から大勢の人々がご利益を求めにやってきます。

多くの参拝者からの厚く信仰されている七福神。その由来は室町時代。幸運や福運、特に金運を授けてくれるとして信仰されています。お詣りの順番や7尊全てにお詣りしないといけない決まり事はありませんので、あなたが目的となるご利益をつかさどる七福神をお詣りしましょう。では具体的な七福神の名前とご利益はどんなものがあるのでしょうか。

恵比寿神は商売繁盛や漁業の神様として知られています。釣り竿と大きな鯛を持つ姿は｢釣りして網せず｣という足ることを知って欲を出さないという清らかな心を象徴しています。ニコニコ顔のことを｢エビス顔｣ということから日本各地で商売繁盛のご利益として特に人気がある神様です。

大黒天の神様は右手に打ち出の小づち、頭には頭巾をかぶり、左手に多きな袋をもっています。米俵の上にのって振れば何でも出てくる打ち出の小づちで無限の財宝を生み出すことから五穀豊穣や財宝の神様として知られています。財運や金運アップのご利益があり、商いをする方々に人気があります。

弁財天の神様は七福神の中で紅一点です。容姿端麗な表情をした女神様で、音楽や弁舌の神様として信仰されるご利益のほか、財産や恋愛をつかさどる神としてのご利益も併せ持つようになりました。もともとは｢弁才天｣という名前だったのですが最近では弁財天と表すことが増えています。

毘沙門天の神様は疫病や災難除けをつかさどる神様として知られています。右手の宝棒で怨敵を内倒し、左手の宝塔によって民衆に福徳を与えてくれる仏教四天王の一人です。別名を｢多聞天｣とも呼ばれていて、知恵を授けてくれる神様として信仰されていますので、受験を控える親御さんはお子様をつれてお詣りをしてみてはてみてはいかがでしょうか。

続いての七福神は家庭円満や金運をつかさどる布袋尊の神様です。｢泣いて暮らすも一生、笑って暮らすも一生｣といった名言に代表される通り、同じ暮らしなら笑って過ごしましょうというポジティブな生き方が｢至福｣のご利益の象徴となっています。ちなみに大きな袋は堪忍袋で、｢堪忍袋の緒が切れる｣はここが由来となっています。

そして長い白ヒゲと長い顔が特徴的な神様が福禄寿です。福禄寿とは、幸福や子孫繁栄を意味する｢福｣と財産や身分を表す｢禄｣そして健康で長生きすることの｢寿｣を象徴しています。3つの徳をあわせもち、鶴や亀のように長生きを願う人々に信仰されています。お金と健康に困らない人生を豊にしてくれる素敵な神様です。

そして最後に紹介するの長寿の象徴の鹿を連れている人々の安全と健やかな生活を守る神様の寿老人です。杖に備わった巻物には人間の寿命が記されていると言い伝えられています。そのことから寿命をつかさどるのはもちろん、富をつかさどる長寿の神様として、多くの参拝客からお詣りされています。

氷川神社では各種人生儀礼も承っています。めでたく誕生した赤ちゃんに命名書を神棚に供えてくれたり、七五三はもちろんのこと成人式や神前結婚式も承っています。予定されているお祭りや結婚式の時期によっては時間がズレることもあるので詳細は神社までお問合せください。

そのほかにも厄除けや方位除や、病気平癒といった社頭祈祷によってお祓いをしてもらうこともできます。工事安全や心願成就、長寿祝いなど、各種の神事を受け付けています。時間帯はおおむね10時から17時までの間、初穂料は5千円から3万円まで、団体での予約も受け付けているので記念行事の前には祈祷をしてもってはいかがでしょうか。

それではその沼川の氷川神社までのアクセスをみていきましょう。場所は東京都中野区沼袋、沼袋駅の北口から西武新宿駅方面の線路沿いへ歩くと約2分の時間でアクセスできます。表参道への入り口がみえたら登っていきましょう。妙正寺川が流れる内側の丘状の地形鎮座した社殿は緩やかに坂を登っていきます。

電車でのアクセスは西武新宿線沼袋駅より徒歩2分の他、JR総武線･中央線･地下鉄東西線であれば中野駅から徒歩到着時間およそ15分でアクセスできます。距離が長いと思う方は中野駅からはバスでアクセスしてください。京王バス練馬行きに乗車、新井小学校前に下車し、徒歩約4分でアクセスできます。

氷川神社には駐車場があるので車でのアクセスにも対応しています。ただし駐車スペースは25台分しかありませんので、三が日やお祭りイベントなど、大勢の参拝者が訪れる日は駐車できないこともあるので注意しましょう。平日のアクセスにかぎり、車でも十分可能という事です。

住所:東京都中野区沼袋1-31-4
電話:03-3386-5566

最近は聖地巡礼などの言葉があるように、各地の神社へ御朱印をいただきにいくのがブームとなっています。沼袋神社でも社殿向かいの右手の授与所で御朱印を授かることができます。初穂料は300円で、押印のほか参拝した日時や神社名、御拝神や御本尊の名前を墨書きしてもらえます

御朱印ってなに?という人のために御朱印についておさらいしておきましょう。御朱印とは神社などにおいて参拝者が押印してもらう印章のことです。その由来は寺社の写経をおさめた歳の受付印だったとされています。御朱印をもらうことを｢拝受｣といい御朱印をおしてもらうために使用する記帳を御朱印帳と呼んでいます。

御朱印をいただく際にもマナーがあります。御朱印は神社それぞれのオリジナルなものなため、シンプルだったり力強い達筆の筆文字だったり、カラフルだったり個性豊かな判子が非常に印象的です。そういった御朱印をあつめようと各地の寺社を歩いて回り、スタンプラリー感覚で御朱印を集める人が増えてきました。しかしそれがよくありません。

御朱印は本来願掛けが目的となっています。神様仏様に自分の願いを成就してもらうべく｢写｣と呼ばれるお経を書き写す必要がありました。それを納経しなければ御朱印を頂戴することができないのが以前の御朱印であり、それをして初めて神様のご利益を授かることができるならわしがあったのです。

現在ではこの手続きを簡略化したことで、お経を書き写さないばかりかお詣りすらせずに御朱印だけもらって帰るマナーの悪い人が増えています。これは神様仏様にとって冒涜にあたり、本来の御朱印の本義とはズレるものです。最低限神社の中を回り歴史や由来を理解した上で御朱印をいただくほうが神様のご利益を授かることができるのではないでしょうか。

そんな氷川神社ですが、定期的に季節ごとのお祭りイベントも開催されています。成人祭りや節分祭りといった定番なものから4000人の人出でにぎわうお祭りまで様々です。大例祭では2日間お神輿の渡御が参加者によって盛大に行われ、神社では祭り屋台が大量に立ち並び、お祭りが開催されている時間帯は境内に大勢の参加者で賑わいます。

さらに沼袋氷川神社の境内では変わったお祭りがあることでも知られています。それがヌーノ･ジャズフェスタです。町おこしの一環として2007年から開催されていたこのジャズフェスは毎年定期的に氷川神社で開催されていました。単純なジャズフェスのみならず、地域の方々の交流の場として広く親しまれてきました。

会場は氷川神社の境内にある神楽殿がステージとなり、地元産の食材を使った祭屋台も出ていることもあり、ジャズファン以外の来場者も多く駆けつけました。出演者は知る人ぞ知る副田整歩クインテットから帝京平成大学ジャズ研究部まで幅広く、正午からおよそ8時間かけて氷川神社は熱気の渦に包まれていました。

しかし残念ながら2017年の節目の10回目でジャズのお祭りのジャズフェスは一旦区切りとなってしまいました。しかし大勢のジャズファンを楽しませてくれたこのお祭りは、これからも町おこしの一環として定期的に場所を変えてジャズにまつわるイベントとして開催されるようです。

東京都中野区沼袋にある氷川神社のご利益やアクセスについてのご紹介でした。様々なご利益があるだけではなく、ジャズも楽しめる人々を幸せにしてくれる空間です。安産祈願や人生儀礼も承っているので、お子さんをお持ちの方もそうでない方も、幸せな未来を築くためにもぜひ氷川神社へ足を運び、無病息災と長寿をお詣りしてみてはいかがでしょうか。