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松下村塾は世界遺産!観光におすすめ歴史スポット!周辺の観光地もご紹介!

松下村塾は世界遺産!観光におすすめ歴史スポット!周辺の観光地もご紹介!
投稿日: 2017年4月24日最終更新日: 2020年10月7日

山口県萩市の松下村塾といえば吉田松陰が教鞭をとり、伊藤博文や高杉晋作などの幕末から明治維新にかけての激動の時代を生きた偉人達で有名です。こちらでは松下村塾と吉田松陰だけではなく、山口県萩にある幕末関連の観光スポットを集めてみました。

人気観光スポット・吉田松陰の松下村塾とは?見出し

山口県萩市椿東にある世界遺産にも登録された松下村塾は、幕末の長州藩士で思想家の吉田松陰が主宰した私塾です。吉田松陰が松下村塾で指導した期間は短いものでしたが、その間に明治維新を主導した人物たちを輩出し、明治時代の初代内閣総理大臣の伊藤博文など、生き残った塾生たちは明治政府の重職に就いて、近代日本国家の歴史の中で重要な役割を果たしました。今回は、そんな松下村宿についてご紹介いたします。

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人気観光スポット・松下村塾の歴史を知ろう!見出し

松下村塾は1842年に吉田松陰の叔父・玉木文之進によって開かれました。塾名は当時、その場所一体が松下村と呼ばれていたことからきています。その頃、藩校(長州藩の藩士子弟のための学校)が武士の指定しか入学が許されなかったのに対して、松下村塾は広く一般の町人などからも塾生を受け入れました。

吉田松陰は1858年の安政の大獄の弾圧で捕らわれて刑死しますが、松下村塾は久坂玄瑞によって引き継がれました。その後、多くの門下生は江戸や京都で倒幕や尊王攘夷の運動に参加したため、松下村塾は数年後に閉鎖されました。その後、何度か再開されては閉鎖されましたが、最終的には1892年に閉塾しました。

松下村塾の塾長であった吉田松陰とは?見出し

吉田松陰は幕末の長州藩士で、倒幕や尊王攘夷の運動などで幕末の日本を明治維新へと導いた、歴史的にも重要な人物とされています。ペリーの2度目の来航の時に密航を企て失敗に終わり、自首して投獄されました。その後、長州へと移送され出獄、幽居していた生家で近隣の子弟に兵学などを教授するようになりました。

1855年にに叔父・玉木文之進の私塾の名前を受け継いで松下村塾としました。1858年に老中暗殺を画策しますがかなわず、長州藩は松陰を投獄しました。その後、江戸に移送され、安政の大獄の弾圧の最中ということで厳罰を受け29歳で刑死しました。松陰は現在でも歴史的な偉人として人気があります。

世界遺産にも登録!松下村塾と周辺について見出し

山口県萩市の松下村塾は、吉田松陰の教えを受けた多くの塾生たちが、明治日本の工業化の過程で重要な役割を果たしたということで、2015年に「明治日本の産業改革遺産」として世界遺産に正式登録されました。

山口県萩市内では、日本に現存する反射炉2基のうちの一つである「萩反射炉」、大型の洋式軍艦を製造した「恵美須ヶ鼻造船所跡」、洋式軍艦の製造に欠かせない鉄の供給をした「大板山たたら製鉄遺跡」、そして武家屋敷や商家が現存する「萩城下町」が、松下村塾とともに世界遺産に登録されました。

【萩の人気観光スポット】松下村塾の見どころ見出し

松下村塾は、萩市椿東の松陰神社の境内にある、木造瓦葺平屋建ての50㎡ほどの建物です。当初からあった8畳間と、のちに塾生が増えたのに対応して吉田松陰が増築した4畳半、3畳、土間、中二階からなっています。

吉田松陰が実際に講義を行った8畳の部屋には、松陰の石膏像と肖像画、机が置かれています。この小さな建物の中で、明治維新を担う幕末の長州藩士たちが、松陰の教えを受けていました。

松下村塾の入り口部分は控えの間と呼ばれ、塾生が増えたため手狭になったので増築されたものです。松下村塾は萩城下にもその存在が知られて、萩だけではなく長州藩じゅうから塾生が集まるようになったそうです。  

控えの間には幕末に活躍した塾生たちの写真も展示されています。伊藤博文・高杉晋作・前原一誠・品川弥二郎・野村靖・山縣有朋など、歴史の教科書に出てくる顏が並んでいます。幕末・歴史好きにはおすすめのスポットです。

中二階の部屋もあり、そこでは講義に使う書物の印刷などをしていたそうです。この小さな建物の中に中二階があるというのも驚きですね。松下村塾では松陰は「孟子」の講義などをしていたそうです。

松下村塾へのアクセス方法は?見出し

萩市の松下村塾へは、JR山陰本線萩駅から徒歩で10分ほどです。バスも出ていて、萩循環まぁーるバスで「松陰神社前」バス停で下車して徒歩1分です。松陰神社には、神社前に収容台数58台の駐車場、境内には収容台数60台の駐車場があり、一般車両は無料になっています。

松下村塾の他の萩人気観光スポット1.松陰神社見出し

萩の松陰神社は1890年に、吉田松陰の実家である杉家の人々によって建てられた土蔵造りのほこらが前身で、1907年に元塾生であった伊藤博文らによって公けの神社として創建されました。その後、ほこらを現在の場所、松下村塾の南側に移して本殿としました。

松陰神社の境内には、松下村塾の建物の他にも、吉田松陰歴史館・吉田松陰幽囚の旧宅、宝物殿である「至誠館」などがあります。吉田松陰の神社ということだけあって学問の神として、お正月には多くの初詣客で賑わいます。傘の形をしたかわいいおみくじもおすすめです。

松下村塾の他の萩人気観光スポット2.吉田松陰の墓所見出し

吉田松陰の墓は松陰の誕生の地に隣接する、団子岩と呼ばれる場所に建っています。墓前の水盤や花立は、前原誠一・久坂玄瑞・高杉晋作ら門下生17人と家族の名前が書かれています。この墓所には、松陰の一族のほか、高杉晋作などの塾生の墓もあります。

松下村塾の他の萩人気観光スポット3.萩城下町見出し

世界遺産にも登録された萩城下町は、1604年に毛利輝元によって萩城とともに建設が開始されました。現在でも「古地図で歩ける町」で、江戸時代の武家屋敷や町屋などが残り、時代劇のセットのようです。

萩城下町は菊屋横丁・伊勢屋横丁・江戸屋横丁とに分かれていて、通りにはそれぞれ名前が付けられています。菊屋横丁は「日本の道100選」にも選ばれており、江戸時代から続く町並みを見ることができる、おすすめスポットです。

江戸屋横丁には、明治維新の三傑の一人である木戸孝允が住んでいた家や、高杉晋作・伊藤博文にゆかりのある円政寺など、ところどころに歴史的な場所や観光スポットがあります。黒板塀の風情ある風景が特徴的ですね。

松下村塾の他の萩人気観光スポット4.高杉晋作の生誕地見出し

幕末の風雲児と呼ばれた高杉晋作も萩の出身で、萩城下町の中に生誕の地があります。現在は個人の所有になっていますが、南側半分が公開されていて、産湯に使ったとされる井戸や、句碑などを見ることができます。「おもしろきこともなき世をおもしろく」という辞世の句は有名ですね。

高杉晋作が生まれ育った家が残されていますが、改築がされて小さくなっています。萩博物館の「高杉晋作資料室」には、誕生から晩年までお色々な資料が展示されているので、高杉晋作に興味がある方にはおすすめスポットです。

松下村塾の他の萩人気観光スポット5.木戸孝允旧宅見出し

「維新の三傑」の一人に数えられ、桂小五郎の名前でも知られる、尊王攘夷派の中心人物である木戸孝允が生まれてから江戸に出るまでの20年を過ごした旧宅も、萩城下町の中にあります。木戸孝允は、坂本龍馬を通じて西郷隆盛や大久保利通らと薩長同盟を結び、明治維新で重要な役割を果たしました。

木戸孝允の旧宅には、手習いの書の掛け軸や写真などの展示物があり、ボランティアガイドの詳しい説明を聞くこともできます。木造瓦葺の2階建てで、1階部分が公開されています。木戸孝允に関する展示だけではなく、当時の藩医の生活もうかがうことができます。こちらも幕末の歴史が好きな方にはおすすめです。

松下村塾の他の萩人気観光スポット6.萩・明倫学舎見出し

「萩・明倫学舎」の前身である「萩藩校明倫館」は、1718年に5代藩主である吉本が、家臣の子弟のための教育の場として、萩城三の丸に建てました。その後、1849年に現在の場所である城下の中心部に移転し、1867年に廃校になりました。

その藩校明倫館があった場所に昭和10年に木造2階建ての校舎が建てられて、明倫小学校として近年まで使われていました。敷地内には本館棟をはじめとして、4棟の木造校舎が建てられています。本館は国登録有形文化財とされています。

旧明倫小学校は、2017年3月4日に「萩・明倫学舎」としてオープンしました。内部には萩の世界遺産である「明治日本の産業遺産」を紹介する「世界遺産ビジターセンター」、幕末の科学技術についての「幕末科学ミュージアム」などの展示がされている、見どころいっぱいのおすすめ観光スポットです。

萩で幕末の歴史を感じよう!見出し

山口県萩市の松下村塾をはじめとして、幕末藩士や尊王攘夷の運動、明治維新にかかわりのある場所など、萩は動乱の幕末・明治維新の歴史を目で見て感じることが出来る場所です。その他にも世界遺産に登録された観光スポットや、市内に点在する博物館などを訪れるのもおすすめです!

投稿日: 2017年4月24日最終更新日: 2020年10月7日

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