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バンダイホビーセンターは静岡にあるガンプラの聖地
バンダイホビーセンターはガンプラの生産を行っている国内唯一の工場です。事務所と工場が一体となったつくりをしており、およそ月に1回の頻度で見学会も行われています。単色などシンプルな外注ものをのぞいて、多くのガンプラがここでつくられています。
日本のプラモデル業界でも抜群の知名度を誇るガンプラですが、そのガンプラを製造しているバンダイホビーセンターはどんな施設なのでしょうか。お土産や駐車場情報、ショップについてもまとめていきます。
そもそもガンダムって何?
ガンダムは1979年放映のテレビシリーズを元祖として展開しているマルチメディアコンテンツです。テレビ放映だけに留まらず映画やノベル、ゲームにコスプレグッズや関連ショップなど多方面に展開しています。名前だけは聞いたことがあるという人も多いでしょう。
ガンダムと名前はつきますが、テレビシリーズだけでも数多くの作品が今まで放映されてきました。初代の機動戦士ガンダムと同じ世界観の続編もあれば、全く関係ない世界観で新たな物語が展開されているものもあります。
ガンプラはガンダムのプラモデル
ガンプラは分かりやすく、ガンダムのプラモデルです。プラモデル組み立て、ガンダムというコンテンツ両方にオタク臭を感じる人も多いと思います。どことなくマイナーな趣味に感じている人も多いのではないでしょうか。
しかしガンダムはビジネスとして、年間売り上げ800億円を越す超巨大なマーケットを形成しています。考えてみるとガンダムというコンテンツの中の、更にプラモデルだけでホビーセンターが建つくらいなのですから、とんでもない話です。
ガンプラはガンダムの作中のMS(モビルスーツ)と呼ばれるロボットを縮小再現したものです。プラモデル自体にもグレードがあり、安価で揃えられるものから効果で微細な再現がされているものまでそのラインナップは幅広いです。
バンダイホビーセンターは国内唯一のガンプラ製造拠点
そんなガンダムのプラモデル、ガンプラですがつくっているのは日本でも唯一バンダイホビーセンターだけです。元々は静岡工場(静岡ワークス)という製造拠点がありましたが、2006年にバンダイホビーセンターというかたちに移転しました。
海外でも販売されているガンプラですが、国内での生産拠点が1ヶ所というのは驚きです。一見効率が悪かったり、多くのプラモデル生産を捌けないように感じてしまいますが、バンダイホビーセンターはガンプラのために特化したつくりとなっています。
専門のスタッフが働く他、エデンと呼ばれる高度なプラモデル製造のための機械なども全てここにおさめられています。バンダイホビーセンターにガンプラの製造工程を全て一ヶ所にまとめることで、コストを抑えなおかつ迅速な生産を可能にしています。
バンダイホビーセンターは静岡市葵区にある
バンダイホビーセンターは移転後、静岡県静岡市葵区にあります。ガンプラの企画から製造までをこのバンダイホビーセンターで行っており、見学会も開かれていることからガンプラにとってバンダイホビーセンターがどれだけ重要かが見て取れます。
アクセスは簡単で、静岡鉄道長沼駅の目の前となっています。改札を出てすぐにバンダイホビーセンターのロゴを目にするため、迷子になるようなことはありません。
多くのガンプラファンが聖地である静岡のバンダイホビーセンターに来ます。電車でのアクセスの便利さから公共交通機関を使う人がほとんどです。だからこそ、周りのお客さんや乗客に迷惑にならない行動を心がけましょう。
バンダイホビーセンターに駐車場はある?
続いてはバンダイホビーセンターの駐車場情報についてです。近隣に住んでいる人であれば車でアクセスし駐車場に停めたいと思うところですが、残念ながらバンダイホビーセンターに駐車場はありません。
バンダイホビーセンターの外観写真を見て、駐車場があると勘違いする人も多いです。ですがバンダイホビーセンターの駐車場は全て関係者のための駐車場であるため、一般のお客さんが停めることはできないようになっています。
そのため、アクセス手段は徒歩、バス、タクシーか電車となります。とは言っても、電車でのアクセスが抜群によいため駐車場がなくても困ることはないでしょう。
バンダイホビーセンターでは月1で見学会も開催
バンダイホビーセンターでは月1回の頻度で見学会を開いています。ガンプラの企画をしているオフィスなど、事業所をガラスを通して見学することができます。
ガンプラを効率よく運搬するためにオートメーションされている工場の見学など、普段は見れないガンプラ製造の裏部分を見ることができるのも見学会のメリットです。過去にはガンプラの箱入れ体験ができることもありました。
バンダイホビーセンターの施設内には、各年代ごとにつくられたプラモデルやモニュメントが陳列されています。記念写真を撮るにももってこいのスポットで、お気に入りのモビルスーツや大きなサイズの初代ガンダムと撮影できるのも見逃せないポイントです。
バンダイホビーセンターへの車での来場は不可
見学会に参加する人はバンダイホビーセンターへの車での来場が許されていません。参加当選を知らせる際、注意事項として記載されているため注意が必要です。
また、バンダイホビーセンターの見学会は不定期とされています。平均して月1回、平日であることが多いです。自分のスケジュールと見学会への募集はあらかじめチェックしておきましょう。
バンダイホビーセンターの見学料は無料
ガンプラの生産拠点として、そのノウハウがぎゅっと詰め込まれたバンダイホビーセンターですが、その見学料はなんと無料となっています。見学料が無料であることも、応募が殺到する1つの原因と言われています。
最初に発売された1/144スケールのガンダムや後述するエコプラなどのお土産もバンダイホビーセンターにはあります。HGシリーズ、MGシリーズ、PGシリーズなどそれぞれのガンプラが勢揃いしているのも圧巻の光景です。
バンダイホビーセンターの見学にかかる時間は1時間半
バンダイホビーセンターの見学会に無事当選した場合、晴れて見学会に参加となります。見学にかかる時間はおよそ1時間半となっています。ガンプラ作成についてのビデオ上映やQ&Aコーナー、工場見学をすることができます。
見学会のプログラムは毎回固定ではなく、以前体験したものがなくなっていたり、別の見学内容になることも多いです。複数回来る人でも楽しめるよう、バンダイホビーセンターが入念に見学会を組み立てていることがうかがえます。
そのため1度見学した人でも2回目、3回目の参加を希望する人が多いのが現状です。ただでさえ当たりにくい見学会抽選のため「とりあえず応募しておくか」という人もたくさんいます。行きたい人は応募が外れても泣かずに次がんばりましょう。
バンダイホビーセンター見学会はガンダムの世界観を忠実に再現
バンダイホビーセンターの見学はただの工場見学で終わるようなものではありません。オタク心をくすぐるような意匠がこらされているのも、ファンの間では高評価となっています。
バンダイホビーセンター自体がガンダムの世界観に貢献していることもあり、訪れた人にとってはガンプラの製造工場に見えないほどクリーンな施設となっています。中でも見学会でも目につくのは以下のような点です。
スタッフは地球連邦軍の制服着用
見学会説明のスタッフのみならず、働いている人たちまで制服はファーストガンダムの地球連邦軍制服となっています。アニメ原作でもモビルスーツと呼ばれるロボットを製作している人たちは同じ制服を着ていました。
腕には階級章がつけられており、マイスターやシニアマイスターなど優れたスタッフは階級章もより豪華なものとなっています。どの人が匠の技を持っているのか、階級章をチェックしてみるとより深みが増して見えることでしょう。
センターはアナハイム・エレクトロニクス社を模している
制服だけでなく、バンダイホビーセンター全体がアナハイム・エレクトロニクス社という原作アニメの企業を模しています。近未来的なつくりのある外観や、ガラス張りが多く張り巡らされた内側は宇宙世紀を彷彿とさせます。
バンダイホビーセンターの外観から見ることができる「AE」というエンブレムも、アナハイム・エレクトロニクス社のものです。アニメ内の企業のように「ココでモビルスーツがつくられていますよ」というアナウンスとなっています。
その他、トイレのカラーリングや立ち入り禁止区域に移動するための扉なども、ガンダムの世界観を再現したものとなっています。お金がかかるものが多くあるため、ガンダムに興味のある人にとっては施設単位での再現は嬉しいファンサービスと言えます。
バンダイホビーセンターでは光造型機の見学も
バンダイホビーセンターでは普段の生活ではお目にかかることのできない光造型機も見学することができます。光造型機ももちろん、ガンプラ作成に使われるもので高性能の3Dプリンタと言えます。17台の光造型機を使い24時間プリントしています。
光造型機がない頃は職人さんでも2~3週間かかっていたところ、今では1日で試作できるようになりました。特に多色光を設定できる新型の光造型機は世界でもココにしかありません。旧型よりシナンジュなどの、よりリアルで精彩な描写が可能になりました。
光造型機は現代のガンプラ製作にかかせないものと言えます。その分値段も張り、旧型でも家1件分の値段がするとのことです。家1件といってもかなり幅広いため、新型はいくらするのか予想もつきません。そんな光造型機も見学会では見ることができます。
バンダイホビーセンター見学会の応募倍率はどれくらい?
バンダイホビーセンターは見学会が充実していることが分かりました。ここでしか見れないもの、体験できないものも多くありガンダムファンにとっては垂涎の聖地と言えます。
しかしその分応募倍率は跳ね上がり、30倍や50倍になることも過去にはありました。毎月やっているため、行きたい人は根気強く応募することが必要です。
常に数十倍の応募倍率を誇ることからも、ガンプラがいかに人気のコンテンツであるかが分かります。オタクカルチャーの象徴のであるガンダム界隈は、その熱気も常に最先端です。負けずに応募し続けましょう。
友達と一緒にバンダイホビーセンター見学会に行ける
上記のような数十倍の応募倍率を見ると、バンダイホビーセンターの見学には友達と参加することが不可能なような気がしてしまいます。1人だけでも当選することが難しいのに、同日に複数人数が当選するのは至難の業です。
しかし心配はいりません。1組6名までの応募が可能となっているため、友達と一緒の応募でも問題ないようになっています。見学会に参加する合計人数はあらかじめ決まっており、毎回40名ほどとなっています。
1月40名と聞くと狭き門のように聞こえますが、友達と一緒に当選することができるのはありがたいポイントです。記念写真を撮ったり、帰りにガンダムショップに寄ったり楽しみ方も広がります。団体で行く際も駐車場がないことには留意しておきましょう。
バンダイホビーセンターではお土産ももらえる
バンダイホビーセンターでは見学料無料にも関わらず、お土産がもらえることも有名です。お土産はエコプラと呼ばれるもので、来場記念キットとしてプレゼントされています。お土産の中身は2種類あり、ファーストガンダムかシャア専用ザクIIのどちらかが入っています。
お土産の中身は選ぶことができず、どちらが入っているのかは帰ってからのお楽しみとなっています。どちらもガンダムでは有名な機体なので、ファンにとってはどちらも嬉しいお土産となりそうです。
エコプラは環境にも優しいモデル
エコプラはガンプラ製作過程で出てしまうプラスチックを使い、仕上げたシリーズです。エコプラのエコはそのままエコロジーから来ていることが分かります。
元々廃棄されてしまうプラスチックは色もそれぞれ違うため、それを元にしてできたエコプラは黒一色の塗装となっています。元々のカラーリングが黒のMSがエコプラとして採用されているわけではなく、ファーストガンダムなども一面黒なので新鮮です。
お土産にもなっているこのエコプラですが、元々はプラモデル成型のときに出る廃材の有効利用を目的として世に出たシリーズでした。同じエコプラでも販売されている量産型ザクと違い、シャア専用ザクIIは非売品となっています。
バンダイホビーセンター内にショップはなし
せっかくガンプラの聖地に来たのですから、ショップがあればお土産に1つ買って行きたいと思うのが普通です。ですが残念なことに、バンダイホビーセンター施設内にガンプラショップは開店していません。
2階にもショップルームと呼ばれるスペースがありますが、販売業者向けのスペースとなっており一般のお客さん向けのショップではありません。展示や企画などの相談をするためのショップスペースとして使われています。
ガンプラが欲しくなったらガンダムベースの公式オンラインショップで購入するのが、もっともスムーズな方法と言えます。バンダイホビーセンターはあくまで製造工場であり、販売所ではないという指針のようです。
ガンプラ製作の全てはバンダイホビーセンターに!
静岡県静岡市にあるバンダイホビーセンターについて見学会や駐車場情報、ショップも含めてまとめてきました。ガンプラの本拠地と言えるバンダイホビーセンターでしか経験できない見学会は、ガンプラファンであればぜひ1度体験したいものです。
ガンダムは好きだけどガンプラは組んだことない、という人にとってもよいきっかけになること間違いなしです。現代のガンプラの神髄を感じることができる、バンダイホビーセンターへ1度足を運んでみてはいかがでしょうか。
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