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プラナカンとは?文化や料理・雑貨を紹介!おすすめレストランや雑貨店も!

プラナカンとは?文化や料理・雑貨を紹介!おすすめレストランや雑貨店も!
投稿日: 2017年6月24日最終更新日: 2020年10月7日

シンガポールを訪れる際に知っておきたい「プラナカン」と「プラナカン文化」。プラナカンとはマレー半島に移住した中国・インド系の子孫のことです。今回は、現在も色濃く残る彼らが築いた文化や料理・雑貨、またおすすめのプラナカン料理のレストランや雑貨店をご紹介をします。

シンガポールに根付いたプラナカンと文化見出し

プラナカンとは、15世紀からマレー半島に移住した中国系やインド系の人々が現地の女性と結婚し生まれた子孫のことを指します。彼らは中国・インドやマレーの文化、ヨーロッパの文化に影響を受け、独自の文化を築き上げました。今回は、プラナカンの文化や料理・雑貨、またおすすめレストランや雑貨店をご紹介します。

プラナカン文化・料理・雑貨に触れる1見出し

建築

マレー半島に住み着いたプラナカンは、イギリス統治時代のシンガポールで貿易や農園経営で財をなし、その財力で様々な華やかな文化を生み出しました。建築物もその一つで、プラナカンは東西文化の建築様式を取り入れた独特な住居を建築しました。現在も、シンガポール市内に「プラナカン建築」とよばれる伝統的な建物が残っており、人々が生活を営んでいます。

プラナカン建築はピンク・ブルーやグリーンなどのパステルカラーの外壁が目を引く美しい建物です。間口が狭く奥行きがある中国の建築様式をベースに、柱や窓には西洋の建築様式の特徴が見られます。荘厳な柱、アーチ窓の周囲を飾る花模様のモチーフや色とりどりのタイルが埋め込まれた外壁など、華やかな外観は見る人を魅了します。一階が店舗、二階が住居の建物を特に「ショップハウス」と呼びます。

プラナカン建築の中には中国風の屋根瓦やインド的なデザインを盛り込んだものもあり、一見不釣り合いな東洋と西洋文化が見事に融合した建物になっています。プラナカン建築群は、カトン地区のジョー・チアット・ロード周辺、チャイナタウンに近いニール・ロード周辺、ニール・ロードの南のブレア・ロードやオーチャード・ロードにほど近いエメラルド・ヒルで見ることができます。

プラナカン文化・料理・雑貨に触れる2見出し

プラナカン料理とは

プラナカンは、多様な食文化を組み合わせ、複雑で手が込んだ独自の食文化も生み出しました。プラナカンの男性は「ババ」、女性は「ニョニャ」と呼ばれたため、「ニョニャ料理」とも言い、主に中華料理の食材に、マレー料理の味付けをした、見た目は中華、味はマレー料理という複雑で手の込んだ料理です。

味付けにはスパイスを多用しますが、マレー料理の特徴であるココナツミルクやレモングラス、パンダンリーフなどのハーブをふんだんに使うため、スパイシーだけれど優しくて深い味わいがします。現在も、各プラナカンの家庭で先祖代々「家庭料理」として受け継がれています。

代表的な料理:クエパイティ

サクサクのパイ生地のカップの中に、甘辛く煮た根菜類を入れ、卵や海老などをトッピングした料理です。カップと中身の異なる食感が面白く、上にかかったチリソースが全体の味を引き締めています。プラナカン料理を代表する料理で、レストランでは前菜に、屋台でも目にすることができる料理です。

サンバルウダン

日本でいうエビチリですが、乾燥エビをベースにした激辛チリ「サンバル・ブラチャン」入りのソースを絡めるため、かなりスパイシーな料理です。このチリソースにはスターフルーツも使用します。そのため、辛味に甘味と酸味が加わり、エビを引き立てる絶妙なバランスの味の料理に仕上がっています。エビはシンガポールでも高価な食材なのでお祝いの席の料理として欠かせない一品です。

サンバルカンコン

アジア料理でよく口にする空心菜(カンコン)をサンバルブラチャンで炒めた料理です。乾燥エビやニンニクなど香り豊かな食材と空心菜を、サンバルブラチャンや砂糖、調味料で味をつけます。香ばしくスパイシーな香り、空心菜のシャキシャキとした食感に後を引く辛さがくせになります。サンバルカンコンは屋台で見られる料理のため、手軽に味わえることが出来るプラナカン料理です。

プラナカン文化・料理・雑貨に触れる3見出し

ビーズ刺繍

プラナカン文化は日用雑貨にも及びます。その一つがビーズ刺繍です。中国のシルク刺繍やインドの金銀の糸を使用した立体感のある刺繍といった東洋の技術に、ヨーロッパのガラスビーズとイギリスのクロスステッチを合わせたことで精巧で美しいビーズ刺繍が生まれました。一針一針、手縫いで縫われたビーズ刺繍はプラナカン文化を代表する工芸技術となっています。

プラナカン文化・料理・雑貨に触れる4見出し

陶器

「ニョニャ・ウェア」と呼ばれるプラナカンの陶器は、19世紀に、主に中国の景徳鎮でプラナカン用に特注で製造し、輸入されたものです。中国のシンプルな陶器と対照的な鮮やかなパステルカラーで彩色された陶器は、プラナカンの華やかな文化を象徴する存在だといえます。財力のある家ではオリジナルデザインの陶器を作らせたといい、プラナカンの栄華を感じます。

プラナカン文化・料理・雑貨に触れる5見出し

プラナカンタイル

プラナカンの住居を訪れた際、室内外にある華やかでかわいいタイルに目が奪われます。このタイルは19世紀に東インド会社によって輸出された西洋のタイルで、プラナカンも好んで住居の随所に取り込みました。これらの装飾タイルを「プラナカンタイル」と呼びます。草花や鳥があしらわれた、この美しい装飾タイルにもプラナカンの歴史を垣間見ることができます。

プラナカン文化・料理・雑貨に触れる6見出し

サロンケバヤ

プラナカン女性の伝統衣装を「サロン・ケバヤ」といいます。「ケバヤ」は精巧な刺繍が施された美しいブラウスを、「サロン」はバティックの腰布のことを指します。ニョニャはこの美しい衣装と宝飾品を身に着け暮らしていました。「サロン・ケバヤ」はシンガポール航空の制服に採用されていることでも有名です。

プラナカン料理のおすすめレストラン1見出し

トゥールー・ブルー・キュイジーヌ

プラナカンが経営する本格プラナカン料理の専門店です。「シンガポールのベストレストラン」に雑誌で何度も選出されている有名店で、常に観光客や地元の人で賑わっています。店内は伝統的なプラナカンの調度品が随所に並び、上品で洗練された雰囲気です。おすすめの料理はブラックナッツと鶏肉を煮込んだアヤムブラクルアです。博物館そばにあるので観光にも便利な立地にあります。

住所:49 Armenian St,179937 電話番号:6440 0449

プラナカン料理のおすすめレストラン2見出し

ブルー ジンジャー

タンジョン・パガー通りのプラナカン建築群の一画にあるプラナカン料理の有名店です。おすすめは「アヤム パンガン」。スパイシーに味付けし焼き上げた鶏肉の上にココナツミルクで甘さとこくを出したソースをかけた料理です。他にもシーフード料理もあり、珍しいメニューが並んでいます。日本のガイドブックでも紹介される人気店なので予約がおすすめです。

住所:97 Tanjong Pagar Rd 電話番号:6222-3928

キャンドルナッツ

ミシュランの星を一つ獲得した店で、斬新にアレンジしたプラナカン料理を頂ける話題店です。プラナカン料理は複雑な工程と手間暇がかかるのも特徴ですが、その工程を削ることなく、よりモダンに仕上げられた料理の数々はどれも絶品です。おすすめはプラナカン料理でよく使われるブラックナッツの煮込みを使った「ブアクルア(ブラックナッツ)」のアイスクリーム。ここでしか味わえない一品です。

住所:Block 17A Dempsey Road, Singapore 電話番号:304 2288

プラナカンのおすすめ雑貨店1見出し

ルマービビ

カトン地区にある鮮やかなブルーが印象的なプラナカン雑貨店です。1928年創業の有名ショップで、外観、内装とも伝統的なプラナカン様式となっています。店内には手作業で刺繍したビーズサンダルや、色鮮やかな陶器など、見るだけで心惹かれるプラナカン雑貨が所狭しと並んでいます。

住所:113 East Coast Road, Singapore 428803 電話番号:6247 8781

プラナカンのおすすめ雑貨店2見出し

ルマー・キム・チュー

プラナカン菓子店「金珠」の隣にある2階建てのお店です。1階は鮮やかなパステルカラーのプラナカン陶器や精巧なビーズ刺繍のサンダル、プラナカンタイルマグネットなどの雑貨が。プラナカンタイルが張られた階段を上り2階に行くと、プラナカンの住居の一室のような店内に、美しい刺繍のストールなどの服飾品が販売されています。

住所:111 East Coast Road, Singapore 428801 電話番号:6741 2125

華麗なるプラナカン文化見出し

プラナカンの文化・料理や雑貨、おすすめレストラン・雑貨店情報はいかがだったでしょうか。シンガポールといえば近未来的な建築やアラブ・インド・中国文化の各々が独立した街並みが有名ですが、実はプラナカンの人々が独自に築いた伝統が今も街の随所に息づく国です。今回の情報を参考にシンガポールの街並みを散策してみてください。

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