ホーカーズ・シンガポールの屋台村で格安グルメを楽しもう！おすすめはどこ？

東南アジア有数の先進国シンガポール。コンパクトで美しい街並みは観光客の憧れの的です。反面、物価の高さがネックと考える方もいるでしょう。でもご安心を！シンガポールにはホーカーズと呼ばれる屋台村があります。安い、うまい、はやい、三拍子そろったおすすめホーカーズをいくつか紹介したいと思います。それではどうぞ。

まずは、ホーカーズについて簡単に説明しましょう。ホーカーズは公設のフードコート、あるいは屋台村と考えればわかりやすいでしょう。ホーカーズができる以前は、シンガポールも他のアジア諸国と同じく、屋台が通りに乱立し、無秩序な屋台村を形成していました。

シンガポールは、ゴミをポイ捨てしただけで罰せられる衛生面にうるさいお国柄で有名です。乱立する屋台村が許されようはずもなく、屋台はまとめて集められ国家の管理下に置かれます。そうして誕生したのがホーカーズです。衛生面もランク付けされており、安いしキレイなおすすめ屋台村です。

さて、ホーカーズでの料理の頼みかたですが、基本的には、日本のショッピングモールにあるフードコートと同じです。欲しいものを店員さんに言って、お金を払うだけ料理を頼むことができます。言葉がわからないときは、指で欲しいメニューや商品を差せば、頼みかたで恐れる事は何もありません。

お店によっては、メニューの写真に番号が振られていたりしますので、その番号を店員さんに頼めば大丈夫なお店もあります。注文の仕方に自信がないときは、メニューに番号が書かれたお店を選ぶのも一つでしょう。でも、本当に美味しいお店で食べようと思ったら、頼み方で躊躇してはいけませんよ。

ホーカーズの座席ですが、テーブルに椅子が四、五脚置いてあるパターンが一般的です。人数分の空きテーブルがあれば問題ありませんが、極端な時間じゃない限り、ガラガラになる事はあまりありません。そういう場合は、空いてる席のあるテーブルで遠慮なく相席をお願いしましょう。

空いてる席を指差して「オッケー?」と聞けば快く相席を許してくれるはずです。運良く人数分のテーブルが確保できたら、テーブルにティッシュを置いておけば、確保してますよ、という意味になるんだとか。確実ではないので、グループなら誰かが残る方が安全です。

まず、ご紹介するのは観光客に人気のマクスウェルフードセンターです。最寄り駅はTanjong Pagar駅になります。マスコミにも度々取り上げられる有名店や安い店が多い為、観光客も多く、ホーカーズ初心者にはうってつけでしょう。ローカルに人気の名店を食べたいなら行列のできる店に並べばハズレはないはずです。

マクスウェルフードセンターにあるハイナンチキンライスの名店といえばここ。茹でた鶏肉をご飯に乗せて食べるスタイルはホーカーズの定番です。ご飯は鶏肉を茹でた出汁で炊き上げられており、鶏とご飯のバランスも言うことなし。早い、安い、うまいの三拍子そろった逸品です。

天天海南鶏飯の、すぐ近くにあるのがこちら「阿仔海南鶏飯」。元々、天天海南鶏飯働いていたシェフが独立して開いたお店です。どちらのお店も人気店で、それぞれのお店に固定ファンが付いています。あなたはどちらの鶏飯がお口に合うでしょうか?ぜひ、食べ比べてみて下さい。

マクスウェルフードセンターで連日長蛇の列ができるのは、チキンライスのお店だけじゃありません。こちらのお粥のお店「真真粥品」も人気店の一つです。こちらのお店、シンガポールのビジネス紙で、CEOのお勧めとして紹介されたこともある、エグゼクティブも唸る名店なんです。ランチタイムには売り切れることもあるので早めの訪問を!

住所:MaxwellRoadandSouthBridgeRoad

アルバートセンターフードコートの最寄り駅は、ブギス駅になります。通りよりも一段高い場所に建物があるので、近くまで行けばすぐにわかると思います。近くには、観音堂やスリクリシュナン寺院がありますが、メジャーな観光名所ではないため、こちらのホーカーズはローカルが多めです。

アルバートセンターフードコートはイスラム教徒が多く住み、モスクが並ぶアラブストリートに近いホーカーズです。イスラム教徒向けの料理(ハラル)を出すお店も多くありますが、それ以外の料理もありますので、グルっとホーカーズ内を回ってみるのも楽しいと思います。

アルバートセンターフードコートにある客家麺の人気店です。実はこちらのお店、アルバートセンターフードコート内に二店舗あります。ただ、メニューが若干違っていて、片方は汁あり、もう片方は汁なしなので、汁の有り無しにこだわる方は注意が必要です。頼みかたがわからなければ写真のメニューを指させば大丈夫です。

アルバートセンターフードコートにある、「新新豆花水」さんは豆乳や豆腐のお店になります。華人(海外に住む中国人)が建国したシンガポールには中華の文化が人々の暮らしに脈々と根ざしています。それを食文化で象徴するのがこうした豆乳や豆腐のお店でしょう。

同じ中華文化圏である台湾や香港などでよく見られる、朝ご飯に、豆花と呼ばれる、豆腐スイーツをいただく習慣がシンガポールにもあります。お値段は1シンガポールドル（大体80円程度）と安いです。美容や健康にもおすすめですので、現地の人になった気分で朝食にいかがでしょうか?

住所:270QueenSt,Singapore

ラウ・パサ・フェスティバル・マーケットは高層ビルが立ち並ぶオフィス街の一角にあります。中には60にも及ぶ店舗が林立する巨大ホーカーズで、その立地もあってビジネスマンさんの利用も多いのが特徴です。お昼時の混雑さはものすごいものがあり、席の争奪戦が繰り広げられます。

ラウ・パサ・フェスティバル・マーケットの特徴としては、中華系からマレー系、そして、インド系と幅広いジャンルのお店が揃っていることが挙げられます。さらに、日没後にはサテ(マレー風焼き鳥)の屋台がホーカーズの外に並んで、仕事帰りのサラリーマンの胃袋を満たしてくれます。

ラウ・パサ・フェスティバル・マーケット内にあるお店「SENG KEE LOCAL DELIGHTS」。ローカルにも観光客にも人気のお店です。まず、ご紹介するこちらの料理は「ラクサ」。海老ベースの魚介ダシにハーブペーストとココナッツミルクを加えたスープに米粉麺が絡んで絶品の美味しさです。

「SENG KEE LOCAL DELIGHTS」のもう一つのおすすめは、こちらのフライド・ホッケンミーです。中国福建省がルーツの食べ物で、エビのダシが効いたスープに中国麺を入れ、炒め煮ます。味付けはあっさり塩味で日本人好み。上のラクサもそうですが、どちらも日本円で500円程度と安いメニューでおすすめです。

ラウ・パサ・フェスティバル・マーケット内の人気店「Song Kee Fish Ball Noodles」。その名の通り、魚のすり身と麺をぐつぐつと煮込んだシンガポールのローカルフードです。そのままの味で食べてもよし、スパイスを加えて自分好みの味に調えるもよし。お好きな味でお楽しみください。

住所：18RafflesQuay

以上、シンガポールのホーカーズについてお届けいたしました。ここでご紹介できたのは、シンガポールにたくさんあるホーカーズのほんの一握り。現地には小さいものも含めるとなんと100か所以上のホーカーズがあるんだとか。口に合うお店を探すのも旅の醍醐味ですよね!現地でぜひ探してみてください!