ニュージーランドと日本の時差は何時間？飛行機のフライト時間は？

海外旅行に出かける前に気になるのが、その国との時差がいくらか、また飛行機で行く場合のフライト時間はどれくらいかということが頭に浮かびます。それによって現地の到着時間が把握できて、その日の行動スケジュールが決まるので大変重要です。それではニュージーランドの概略の説明のあと、日本の時差と飛行機のフライト時間についてご紹介しましょう。

ニュージーランドは南西太平洋のオセアニアのポリネシア(オセアニア東部、太平洋中部の諸島の総称)に位置する立憲君主制国家で二つの主要な島と小さな島々からなっています。北島には首都ウェリントンがあり、また政府機関が集中しているニュージーランド最大の都市で商業・経済の中心地であるオークランドがあります。

ニュージーランドとは、マオリ語(ニュージーランドに住んでいるマオリ族の言語)で「白く長い雲がたなびく地」を意味します。この国の公用語は英語とマオリ語となっています。西岸海洋性気候で夏は涼しく冬においても強烈な寒波もなく1年を通して温暖な気候になっています。その一方、北島・南島ともに世界中から沢山のスキーヤーがやってきます。　

ニュージーランドは通常日本の時間より3時間先に進んでいます。サマータイムの期間は4時間先になります。ニュージーランドはグリニッチ標準時間(GMT)より12時間早い世界で最も早く1日を迎える国の一つです。GMTは100年間で約18秒のズレが生じるため現代では人工的に調整したUTC(協定世界時)が一般的に使われています。

元首がエリザベス2世の特別領があります。それはニュージーランドの南島から東へ約1000km離れたチャタム諸島で火山性の島々からなっていて住民はほとんどがマオリ族です。チャタム島への飛行機も飛んでいます。ここは日本との時差が通常時間で3時間45分あります。チャタム島は火山の噴火によって隆起した島で小さな湖が点在しています。

日本からニュージーランドへの飛行機のフライト時間は直行便(すべてオークランド行き)で羽田からは10時間40分、成田からは10時間50分、関西空港からは10時間35分で行けます。今のところ日本からのニュージーランドへの直行便はニュージーランド航空のみになります。他国経由だと、かなりの時間が掛かるのと時差ぼけも、ひどくなるので直行便が最適です。

唯一の直行便を運行しているニュージーランド航空は、1940年の設立でオークランド市を本拠地とする航空会社です。オセアニア地域を中心にアジア、ヨーロッパ、北アメリカへの航空サービスを行っています。飛行機胴体はセンスのいいマークで飾られています。これは、ニュージーランドのマオリ族の伝統模様のシダをモチーフとしてを採用しています。

直行便を使わずにニュージーランドへ行く時の経由地としては中国の広州・北京・香港、韓国の仁川、オーストラリアのシドニー・メルボルンなどがよく利用されますが経由地や利用する便によっては15時間以上のフライト時間となります。しかし、時間の余裕がある人は直行便より乗り継ぎ便の方が時間は、かかりますがお安く旅行ができるメリットがあります。

ニュージーランドは南半球にありますので日本の季節とは正反対になります。よって、春は9月から11月、夏は12月から2月、秋は3月から5月、冬は6月から8月となります。日本と同じように四季があります。オークランドより北では、夏は湿度が低く気温も30度を超える日は少なく冬でも氷点下になることはなく、どの季節に来ても旅行を楽しめます。

旅行者の中には3時間から4時間の時差で生活のリズムが狂って時差ぼけになってしまう人があります。個人差がありますが、どうしても時差ぼけが調整できないのは体内時計が狂ったままで現実の時間との調整がうまくできないからだそうです。よって、飛行機に乗った時点で自分の時計を無理やり現地時間に合わせて自己暗示にかけてしまうのが時差ぼけ解消の一つの方法です。

時差が1時間くらいの海外旅行であれば時差ぼけとまでは行かないと思いますが、サマータイムも含め3時間から4時間の時差となると人によっては時差ぼけが起こります。体内時計を調節する早道は現地時間に出てくる食事を時間通り食べて自己暗示をかけてしまうのがいいそうです。いわゆる「食事で調整される時計」で時差ぼけ防止を試みましょう。

ニュージーランドのサマータイムというのは毎年9月の最終の日曜日から翌年の4月の第1日曜日まで実施されます。夏本番になると午後9時ごろまで明るく一日がとても長く感じます。サマータイムが始まる時は、時計の針を1時間進め、また終わる時には時計の針を１時間戻してください。旅行者は現地のニュースを見る人は少ないと思いますので自己管理が必要です。

ニュージーランドのサマータイム(夏時間)は現地では「Daylight Saving」といいます。この言葉を覚えておくと、とても便利です。サマータイムへの始まりや、サマータイムの終了日にぶつかる日には忘れずに時間調整することが重要です。もし、このサマータイムに当たる日に時間の切り替えをしなかったら飛行機の出発時間や到着時間を間違えないように注意しましょう。

日本では夏時間導入について何度か話に上ったことはありますが実施には至りませんでした。日本も徐々に変わってきてはいますが、ニュージーランドの人は基本的にアウトドアが好きで、この夏時間をうまく活用しています。我々日本人もニュージーランドで明るい時間が長くなった分、計画的にかつ有効に活用しましょう。

日本からニュージーランド行きの直行便は先述の羽田空港を1時に出発してオークランドに現地時間の14時40分に到着します。日本との通常時差3時間を差し引きますと現地には日本時間の11時40分に到着ということになります。要するに羽田を出発したのが1時ですから、飛行時間は10時間40分ということになります。

長距離用国際空港としては、北島にオークランド国際空港と南島にクライストチャーチ国際空港があります。オークランド国際空港はニュージーランドで最大で、かつ最も発着便の多い空港で海外や国内の多くの都市と結ばれています。また、クライストチャーチ国際空港は、オークランド国際空港に続き2番目の乗客数を持つ国際空港です。それぞれ、ニュージーランドの南島と北島の玄関口を担っています。

先述の長距離用国際空港2つ以外に国際空港は5つあります。北島にハミルトン国際空港、ウエリントン国際空港それにパーマストン国際空港があり、さらに南島にはダニーデン国際空港とクイーンズタウン国際空港があります。中でもニュージーランドの首都にあるウエリントン国際空港はオーストラリアの4都市のブリスベン、シドニー、メルボルン、ゴールドコーストとフィジーの間に国際便が発着しています。

国内線の空港は全部で29箇所あり北島に16、南島に12、それにチャタム島に1となっています。よってニュージーランドには国際空港が7、国内線空港が29あり、合計で36空港あります。よってニュージーランドに入国後も国内を移動するのに大変便利です。ニュージーランドへの年間約300万人以上の観光客がスムーズに移動できる交通アクセスが機能しています。

ニュージーランドは西岸海洋性気候に属し気候は温暖で年間を通して雨が少なく日照時間は全国的に長いのが特徴です。ニュージーランドも島国ですので1日の天気の変化が激しく気温も「1日の間に四季がある」と言われるほど気温差が激しいので暑ければ服を脱ぎ、寒く感じれば服を着るといった重ね着ができる準備をおすすめします。

中国、台湾であれば時差は1時間で、さほど問題になりませんが、ニュージーランドとは時差が3時間(サマータイム時は4時間)あります。時差ぼけ解消のためには体内時計を調整するべく自分に暗示をかけて現地に到着するまでに機内で準備しておくと、すんなり現地時間に入っていけると思います。どうか美しくすばらしいニュージーランドへの旅をお楽しみください。