ニュージーランドテカポ湖で星空観測！ベストシーズンはいつ？

空気が澄んでおり、自然豊かなニュージーランドでは、夜になると素晴らしい星空を見ることができます。そんなニュージーランド国内でも特に有名な天体観測地として知られるのが、南島中央部に位置するテカポ湖です。訪れる人々を感動させる満天の星空が見れるテカポ湖について、またベストシーズンやツアーについて詳しくまとめてみました。

ニュージーランドの南島中央部に位置する「テカポ湖」。ニュージーランド屈指の景勝地としても知られる湖です。昼間に見せる姿も大変美しく素晴らしい絶景なのですが、さらにすごいのは夜になってから。夜になると、テカポ湖の空には満天の星空が広がります。その感動の絶景を見ようと、世界各国から多くの観光客が集まるスポットです。

テカポ湖のほとりには、人口300人ほどの「テカポ」という小さな町があります。テカポはニュージーランドの中でも晴天率が高い地域で、周辺に大きな都市もなく光害を受けることがありません。そのため星を眺めるにはうってつけの場所なのです。その美しさは「世界一の星空」と呼ばれるほど。そんなテカポ湖の魅力についてご紹介します。

そもそもニュージーランドという国そのものが、自然豊かで空気が澄んでいるところです。テカポ湖は、そんなニュージーランドの中でも特に空気が綺麗で晴天率が高い地域であるため、テカポ湖から見る星空は特に素晴らしいんです。世界有数の星空観測地として知られるテカポ湖。そこから見上げる満天の星空には圧倒されること間違いなしです。

テカポ湖は、星空の保護活動を行っている「国際ダークスカイ協会」が認定している星空保護区の中で、最も美しいとされる「ゴールドティア」を獲得しています。ゴールドティアは全世界でも三箇所しか認定されていない特別保護区なんです。このゴールドティアの獲得によって、テカポ湖の星空が「世界一の星空」と呼ばれるようになりました。

「世界一の星空」であるテカポがなんと、世界遺産に登録されるかもしれないんです。現在、テカポの最高の星空を世界遺産に登録しようという試みが行われています。それに先駆けて、世界最南端の天文台が設置されたり、テカポ周辺一帯が「ダーク・スカイ・リザーブ(星空保護区)」に指定されるなど、世界遺産登録への試みが進められています。

「世界一の星空」であるテカポの星空は、世界遺産に正式に登録されたわけではなく、まだ検討中の状況です。正式に決定すれば、このテカポの星空が世界初の星空の世界遺産となるのです。「死ぬまでに一度は見てみたい」といわれる世界遺産級に美しいテカポの星空、ぜひ世界遺産に登録されてほしいですよね。テカポの星空の今後が楽しみです。

テカポ湖の星空では、北半球とは異なる南半球特有の星空を観測することができます。例えば南半球を代表する南十字星や、天の川銀河の外側に見られる大小マゼラン雲、ケンタウルス座のアルファー星などが見られます。またオリオン座は日本では冬の星座として知られていますが、ニュージーランドでは夏の星座で、向きも逆向きになるんですよ。

テカポ湖の星空観測で見ることができる天の川にも注目です。北半球では、天の川は地平線から30度くらいまでしか上がらないのですが、ベストシーズンのニュージーランドでは頭の真上でそれが輝くのです。これも北半球では絶対に見ることが出来ないとても貴重な光景です。テカポ湖での星空観測の際は、ぜひ北半球との違いを探してみてください。

満天の星空を見ることができるテカポ湖ですが、更に運がよければオーロラを見ることもできるんです。実はニュージーランドには、南半球の高緯度地域にあるオーロラ帯の端が重なっているんです。ニュージーランドで見ることのできるオーロラは、北半球で見るオーロラとは違う表情を見せてくれます。世界一の星空とオーロラなんて贅沢ですよね。

テカポには白夜がありません。そのため季節は関係なく一年通してオーロラを見ることができますが、特にチャンスが多いのは夜が長い冬。テカポは北半球のオーロラスポットほど寒くないので、気温や防寒対策をそこまで気にしなくていいのも嬉しいポイントです。満天の星空とオーロラの贅沢なセットを見たい方は冬に行くのがおすすめです。

世界一の星空で有名なテカポ湖ですが、テカポ湖には星空以外にもたくさんの魅力があるんです。まず注目すべきはこの「善き羊飼いの教会」です。テカポ湖のほとりにちょこんと建っているこの教会は、1935年に建てられました。テカポの満天の星空をバックにした教会の姿はまるで絵のように美しく、テカポ湖の写真スポットにもなっています。

テカポ湖の水の色にも注目。湖の色は、まるでミルクを溶かしたような鮮やかなミルキーブルー。とても自然が生み出したものとは思えないような美しさなのです。このミルキーブルーの湖は、氷河に削られた岩石の粉が水溶け込んでいるため、このような色をしているんだそうです。息を呑むほどの美しさだと大人気。必見のおすすめポイントです。

そして美しく輝くミルキーブルーのテカポ湖とサザンアルプスの山々をバックに咲き乱れるのが「ルピナス」という花です。白、ピンク、紫などとグラデーションのように咲くルピナスの花たちが、テカポ湖の美しい景色をさらに鮮やかに彩ります。春になるとこのルピナスの花が一斉に咲き乱れ、テカポ湖の美しさをより引き立ててくれるんですよ。

ぜひ一度は見てみたい、テカポの世界一の星空。せっかく南半球まで行くんだったらベストシーズンに行きたいですよね。テカポでは一年を通して星空観測が可能ですが、おすすめのベストシーズンは冬の時季になります。ニュージーランドの冬にあたる5月から8月は、空気が澄んでおり最高に美しい星空を見ることができるのでおすすめです。

冬は夜が長く、運がよければオーロラを見るチャンスが訪れるかも。天の川が頭の真上に現れるのもこの時季なのでおすすめ。最高の星空、オーロラや天の川を観測したい方にとってのベストシーズンは冬になります。またルピナスの花を見たい方にとってのベストシーズンは、ニュージーランドの春。9月から10月の時季にかけてがおすすめです。

テカポ湖へのアクセスをご紹介します。ニュージーランドは北島と南島に分かれていますが、テカポ湖はその南島に属しています。南島の玄関口はクライストチャーチで、テカポ湖はクライストチャーチとマウントクックの間に位置しています。まず、ニュージランド北島の玄関口であるオークランドから飛行機でクライストチャーチまで移動します。

クライストチャーチまで移動したらそこからいよいよテカポ湖への移動です。実は、ニュージーランドでは電車がほとんど走っていないため、バスがメインの移動手段となります。バスのチケットはネットで購入が可能です。料金は30ドルで、テカポ湖までの所要時間は約3時間半程。長い道のりですが、バスの中から郊外の素敵な景色も楽しめます。

世界一の星空観測を最大限に満喫したいのであれば、現地の星空観測ツアーがおすすめです。テカポには「Earth & Sky」という星空ツアー専門のツアー会社があります。このツアーに参加すれば、星空観測に関する豊富な知識を持ったツアーガイドさんが詳しく説明してくれ、世界一の星空観測をより深く楽しむことができるのでおすすめです。

この星空ツアーでは、日本人のツアーガイドさんも同行してくれるため、日本語で詳しい解説が聞けるのもメリットのひとつです。肉眼での観測はもちろん、大型望遠鏡での観測も楽しめます。また一眼レフを持参すると、ツアーのフォトグラファーガイドさんが星空撮影を手伝ってくれます。これらは現地ツアーならではの魅力ですよね。

いかがでしたか?「世界一美しい星空」と称される、世界一の星空観測地「テカポ湖」について、またベストシーズンやツアー情報まで一気にご紹介しました。運がよければオーロラも見ることができるという世界遺産級のテカポ湖の星空、とっても魅力的ですよね。ニュージーランドのテカポ湖で世界一の星空観測をしてみてはいかがでしょうか。