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メキシコの治安は悪い?イメージでは決められない!現地の実情!

メキシコの治安は悪い?イメージでは決められない!現地の実情!
投稿日: 2017年9月4日最終更新日: 2020年10月7日

メキシコというと、アメリカ大統領からはメキシコとの間に壁を作るなど、治安が悪い危険な地域というイメージを与えるような発言が話題になりました。日本でも企業が工場を作るなど治安が良い地域もあるのに、悪いニュースが目立っています。そんなメキシコの現在をご紹介します。

タコスとマラカスの国メキシコ見出し

日本では以前までメキシコのイメージは、陽気で楽しい国でした。マラカスを振ったりポンチョ姿でギターを演奏する人々を思い浮かべる人もいるでしょう。そんなメキシコのに対して、治安の悪いイメージが広がっています。現在のメキシコの治安をご紹介します。

メキシコの治安に関する世界のイメージ見出し

メキシコは治安の良い場所もあります。残念ながら治安の悪い場所もある、というのが真実です。そしてその場所によっては日本の政府が渡航を中止するように勧告しなくてはいけないほど危険な地域も存在しているのです。そこで起きる事件の件数は世界でもワースト1位を記録するほど増加しています。

映画でもメキシコを舞台にしたバイオレンスでショッキングなものがあり、または美しい海を舞台にしたラブロマンスもあり。以前のメキシコは美しい面も暴力的な面も持っている国として知られていました。しかし、アメリカの大統領の発言で、メキシコの治安に関して不安なイメージを持つ国も多いようです。

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メキシコの治安の調べ方見出し

海外に渡航する前に、現地の情報を確認するのに一番正確な情報をご存知でしょうか?そう、海外安全ホームぺージです。外務省がテロや感染症、医療情報等身の危険に迫るような重要な情報を公開しているホームページです。こまめに確認すると、治安のよい地域は以前よりも多くなっていることが分かります。

外務省の危険情報は4段階のレベルがあり、「問題がない」状態からレベル1が「十分注意」レベル2が「不要不急の渡航はやめてくださ」レベル3が「渡航中止勧告」レベル4が「避難勧告」となります。言うまでもなくレベル4になると渡航のできない大変危険な場所を示します。メキシコには「問題ない」から「レベル3」の地域ができています。

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メキシコの治安と国民性見出し

メキシコは世界屈指のダイビングスポットとして人気です。歴史的な建造物も多く、観光にも最適。日本でも人気な料理、トウモロコシを使ったタコスなど、ぴりっと辛くておいしい料理もあり、陽気で大らかな国民性で、親日家。家族を大切にし、日本人と同じように「おもてなし」の心を大切にしているそうです。

日本企業がメキシコで多いのは、そういった国民性の居心地の良さがあると言われています。家族を大切にし、お祝い事やイベントがあれば皆で贈り物をし合い、一致団結して物事に取り組みます。また、反省よりも相手を褒めることを重要にするのも、メキシコの人たちの特徴です。

メキシコの人たちは日本に限らず観光客を歓迎してくれる人が多いですが、メキシコの街や地域のあちこちには貧しいスラムがあります。彼らの中には油断した観光客はお財布が道端に落ちているようにも見えますし、一人で歩いている女性は襲ってくださいと言っているように見えてしまいます。国民性は良くても、治安には注意が必要です。

メキシコの治安と政府の対策見出し

メキシコでは道で開かれる市場があちこちにあり、唐辛子などの香辛料やお土産物、アンティークや呪術の道具まであり、露店ではおいしそうなメキシコ料理が作られ、日本では見ない珍しいものがずらりと並んでいます。治安が最も悪いと言われているファレス市でも、昼間は公共の交通機関を利用でき、治安が悪いイメージはありません。

渡航制限がかかっている街でも、活気があり日本と同じように日常を送っている人々が多いです。というのも、治安の悪い場所ほど警察が目を光らせているので治安が良いのです。街のあちこちで犯罪が起きていないかどうか目を光らせています。以前は悪いと言われた場所も政府の政策により、メキシコの治安は回復している地域もあります。

日本は特別治安の良い国です。そんな日本と比べれば、どこの国も大差がないと言う人もいます。メキシコだけが特別治安が悪いのではなく、気を付けるときに気を付ければ、陽気で穏やかな良い国だという人もいます。メキシコの治安の悪い面を新聞が書きたてるのは新聞を売りたいからだ、というメキシコの人の声もあります。

メキシコで治安の良い地域見出し

人気のある地域は、ダイビングが楽しめるアカプルコやメキシコ観光局がおすすめするサンクリストバルなど、美しい景色や先住民文化、歴史的な建築物を見ることができる地域です。プエブラも赤や黄色などのカラフルな建物が並び、にぎわっている市場やコロニアル風の街並みが見れることでおすすめの観光地となっています。

アカプルコはセレブ街と呼ばれるように、多くのセレブが別荘を所有し、大きなプールがある高級ホテルも多く、リゾート地として人気の場所です。しかし、リゾート地の外は治安が良いとは言えません。現地の人と親しくなったので一緒に車ででかけて襲われたという事件もあり、治安の良い地域でも安心はできません。

治安が良くても犯罪に巻き込まれる危険な行動見出し

2000年5月、グアテマラで日本人の観光客がカメラを向けたことをきっかけで地元の住民に殴り殺される事件がありました。彼らは「人身売買をする外国人が子供の写真を撮ろうとした。」と思い込み、襲いました。現地では子供が誘拐され、売られてしまう事件が起きていたのです。

撮ろうとした側は思い出や、今ならSNSにアップしたい、という気持ちで気軽にカメラを向けますが、そこにいた人が写真を撮られてはいけないことをしていた場合、ためらいなく襲ってきます。メキシコでも同じです。人気のない路地で、カラフルな壁の建物を見つけたので一枚、とカメラを向けた瞬間、物陰から襲い掛かってくる人がいます。

深夜に出歩かないのはもちろんのこと、人気のない場所へは絶対に近づいてはいけません。活気のない場所や人の少ない場所、雰囲気が変わる瞬間を見逃すと命にかかわります。メキシコの治安は良いと悪いが道路を挟んだ隣り合わせになっていて、気づかずに踏み込んでしまった場合すぐさま引き返さなくてはなりません。

そして治安の良い、悪いにかかわらず、服装は地味な格好でブランドものや宝石は身に着けてはいけません。スリの標的にされます。彼らは一瞬でスマートフォンやお財布、カバンをひょいっと盗んでいきます。バスに乗っていて窓からカメラを出した瞬間、盗まれた人もいるほど油断は決してできないのです。

メキシコの治安と麻薬組織見出し

メキシコの治安を知る上で、外すことができないのが麻薬です。治安の悪い場所には必ず麻薬があり、メキシコの犯罪の凶悪なものは全て麻薬が絡んでいるといっても過言ではありません。麻薬戦争と呼ばれる麻薬組織(カルテル)の抗争と、それを取り締まろうとするメキシコ政府の間で武力による紛争が今も続いています。

メキシコは麻薬の中継基地と言われていて、メキシコ経由でアメリカに入ってくるコカインは約90%になるといいます。麻薬の売り上げは年間で500億ドルになることもあり、それほどメキシコの麻薬の組織は力を持ち、軍隊にも勝る武装をし、逆らうものであれば一般市民だけでなく、警察や弁護士、市長すら殺してしまいます。

メキシコの治安について調べようとしたとき、インターネットでは様々なショッキングな画像が出てきます。これらのほとんどが麻薬組織に関わった被害者のものと言われています。空港にも柱や壁中に貼られた行方不明者の写真があり、麻薬組織に関わってしまった人が多いと言われます。その中には女性や子供もいます。

過去に起きたメキシコでの事件見出し

メキシコで麻薬組織と戦い続けた女性、マリア・ゴロスティエタ元市長は2012年11月に麻薬組織によって殺害されたと言われています。彼女は複数の麻薬組織が抗争を続けていた地域で市長となり、その翌年に襲撃に遭い夫を亡くしました。自身も重傷を負いましたが彼女は戦い続け、満期を終了した後失踪し、遺体となって発見されました。

2016年にはギセラ・モタ市長が就任翌日に家族とともに自宅で襲われ、殺害されました。メキシコでは2000年以降、100人近い市長と1000人以上の自治体職員が殺害されています。それらの全てに、複数の麻薬組織が関与していると言われています。麻薬組織は政府と戦うことをためらいません。

しかし、麻薬組織が無差別に人を襲うというとそうでありません。彼らは自分たちの敵とみなした相手を徹底的に攻撃します。一般人が襲われる場合は、麻薬組織に対して対抗する運動をしたり、対抗組織に入っている場合や、新聞やネットなどの書き込みで麻薬組織を侮蔑するようなことをした場合です。

実際彼らが観光客や一般人に直接手を下すことはありません。しかし、麻薬を手に入れるためのお金欲しさに窃盗をする人など、麻薬中毒者による犯罪や麻薬組織の抗争に巻き込まれて家族が命や友人が殺された人は多いです。メキシコの治安は、麻薬組織の存在と密接にかかわっています。

渡航する際に注意すること見出し

メキシコに限らずどこの国でも共通して言えることですが、外務省のホームページで細心の安全確認をすることが大事です。日本人が巻き込まれた事件を知るだけでも、安全の意識が変わります。夜間の外出は控え、単独での行動はせず複数で行動し、油断をしないよう心がければ犯罪に巻き込まれる可能性は少なくなります。

身代金目的の誘拐事件や、地下鉄内やタクシー強盗なども多く、治安の良い地域でも犯罪に巻き込まれてしまうことはあります。美しい海や街並みや活気のあるイメージにすっかり慣れたころ、思わぬ犯罪に巻き込まれてしまう人は多いです。危険は油断した時に襲ってきます。

危険な地域だ、と警戒していても、親切に話しかけてくれる人が多かったり、きれいな街並みを見ていると、危険というイメージが薄れ、日本と同じように振る舞ってしまう人は多いです。一方的に危険と思い込むことよりも、まずは日本とは違うというイメージをしっかり持つことが大切です。

メキシコの危険な情報ばかりを知っている人は、メキシコは危険だというイメージを持ちます。メキシコに行って親切にされたり、素敵な観光地を楽しんだ人はメキシコは、素敵な国だというイメージを持ちます。それは両方とも正しいことで、一方的に悪い、良い、という偏ったイメージを持つことが危険なのです。

メキシコの治安への正しいイメージを見出し

メキシコも、以前よりは安全になったという人もいますが、日本からすれば治安は恐ろしく悪い、と思ってしまう人もいます。そのどちらも正しいイメージです。メキシコは危険な場所もありますが、美しい観光地として素晴らしい場所もあります。偏ったイメージを持たずに、ぜひともメキシコの素晴らしい面も見てください。

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投稿日: 2017年9月4日最終更新日: 2020年10月7日

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