地域

地域から探す

  • 日本
  • 北米
  • 中南米
  • アフリカ
  • 中東
  • アジア
  • ヨーロッパ
  • オセアニア
キーワード

キーワードから探す

土手の伊勢屋は天丼の名店!行列店のメニューやアクセスに老舗の歴史もご紹介!

土手の伊勢屋は天丼の名店!行列店のメニューやアクセスに老舗の歴史もご紹介!
投稿日: 2017年10月24日最終更新日: 2020年10月8日

土手の伊勢屋は三ノ輪にある天丼の老舗です。お昼時になると多くの人が伊勢屋の天丼を求めて行列を作ります。こちらではそんな土手の伊勢屋が名店たる理由、歴史についてやおすすめのメニュー、アクセス方法などについてご紹介していきます。

三ノ輪「土手の伊勢屋」は行列のできる老舗見出し

土手の伊勢屋と言えば知る人ぞ知る老舗の名店です。毎日お昼時になると多くの人が伊勢屋の建物を囲むように行列をする様子はこの界隈の風物詩です。こちらではそんな土手の伊勢屋が名店と言われる理由や歴史、おすすめのメニュー、アクセス方法などについてご紹介していきます。

三ノ輪「土手の伊勢屋」の歴史見出し

土手の伊勢屋は1889年(明治22年)創業の老舗の天ぷら屋です。以来、伝統の味と製法を代々伝え、日々精進しながら、明治から平成までの激動の日本の歴史の中で生き残ってきた有数の老舗の一つです。そのこだわりと努力は多くの人に認められ愛されるようになり、今では行列の絶えない超人気の天ぷら屋としても大変有名です。

三ノ輪「土手の伊勢屋」は有形文化財見出し

伊勢屋をおとずれるとその店舗の佇まいに感動を覚えます。こちらは1899年に建てられた伊勢屋の建物は関東大震災で倒壊するものの、その後昭和2年に建て直した店舗は東京大空襲の戦火を奇跡的に免れ、現代にその姿を残しています。東京大空襲の際に多くの木造建築が燃えてしまったために2010年には登録有形文化財に認定されました。

店舗の建築に使用している木材が高級で大変良質なものなど、大変貴重な「ひのき、けやき、さくら、日本杉」などの木材を使用しており、建設当初からほとんどその姿を変えていないところが有形文化財として評価された点の一つでもありました。

三ノ輪「土手の伊勢屋」と吉原遊郭見出し

また、伊勢屋の誕生とその歴史を語るのに忘れてはならないのが吉原遊郭の歴史です。江戸幕府によって公認された吉原遊郭は当初は江戸日本橋近くにあったのですが、明暦の大火後、浅草寺裏の日本堤に移転し、1657年から1956年までの約300年もの間浅草の日本髄一の歓楽街として日本中に名をとどろかせました。

そんな吉原遊郭の唯一の出入り口であった吉原大門のすぐ近くに1889年に開業したのが天ぷら屋の「伊勢屋」でした。その当時は店の前に土手があったことから「土手の伊勢屋」と呼ばれるようになりました。また当時は遊郭へ遊びに行く人の行き帰りの客や、遊郭で働く男たち、また遊郭内への出前、と24時間体制の大繁盛のお店でした。

しかし法律の改正により、栄華を極めた吉原遊郭の長い歴史に幕が降ろされ、それと同時に吉原大門周辺の店も次々と廃業し、土手の伊勢屋やその隣の桜鍋の中江のように現在まで暖簾を守るお店は数少なくなってしまいました。

桜鍋の老舗中江!明治から続く伝統の味は旅のグルメにもピッタリ! | 旅行ガイドTravelNote[トラベルノート]のイメージ
桜鍋の老舗中江!明治から続く伝統の味は旅のグルメにもピッタリ! | 旅行ガイドTravelNote[トラベルノート]
桜鍋の老舗といえば浅草吉原の中江です。明治に創業した老舗の味はグルメな方の間で大変な人気があります。こちらではそんな中江の歴史や名店たるゆえん、桜鍋やそれ以外のおすすめや安くておいしい限定ランチなどに関しての情報をご紹介していきます。

三ノ輪「土手の伊勢屋」のおすすめメニュー見出し

天丼

土手の伊勢屋のおすすめメニューはもちろん天丼ですが、おすすめの天丼は3種類あります。(イ)がキス、イカのかき揚げ、海老2本としし唐で1400円、(ロ)がアナゴ、イカのかき揚げ、海老1本で1900円(ハ)がアナゴ、小海老のかき揚げ、海老1本、野菜3種、旬の魚で2300円です。海老の天ぷらだけを食べたいというかたには海老天丼2300円もあります。こちらもボリューム満点です。

この(イ)、(ロ)、(ハ)というメニューは、松、竹、梅のようにしてあえて格付けをするようなことをしたくないという店主の気遣いとこだわりからつけられた種別です。どちらも新鮮な材料を使用しているのでおすすめなのですが、やはりこちらでは江戸前のアナゴを使用している(ロ)か(ハ)をおすすめします。

(ロ)か(ハ)になると、アナゴの天麩羅が大きすぎる上に他の天麩羅も盛りだくさんなので、天丼のふたは閉まりませんが天麩羅のうえにちょこんと蓋が乗っているような状態で運ばれてきます。この蓋は大盛りの天麩羅を一時避難させながらいただくお皿として使用しましょう。常連さんは慣れた手つきで天麩羅を蓋に移して上手に天丼を食べています。

天麩羅御飯

天丼のつゆで天丼のサクサク感が失われるのが嫌だというかたにはこちらの天麩羅御飯をおすすめします。つゆが別でついてくるのでサクサクの天丼をおかずに御飯がいただけます。御飯は白ご飯を小天丼に変えることもできますので、天麩羅の二通りの楽しみ方ができます。

なめこ碗

また、別注文のメニューですが、ぜひこのなめこ碗を一緒に召し上がることをおすすめします。小さく切られた豆腐とたっぷりのなめこ、そして水菜の上品な香りが油でもったりした口の中をすっきりとさせてくれます。さっぱりとしたお吸い物もおすすめです。

三ノ輪「土手の伊勢屋」の天丼へのこだわり1:新鮮な食材見出し

天麩羅にされる食材はどれも新鮮なものですが、土手の伊勢屋の名物である天丼のなかで一際存在感を放つアナゴの天麩羅は実は1990年に初めて導入されました。江戸前のアナゴにこだわり新鮮なアナゴを提供するために専用の水槽まで設置し、アナゴを管理しています。

そして提供されるアナゴの天麩羅のアナゴはすべて当日に職人の手により繊細に捌かれた、新鮮なものが使われますので、サクサクの衣の中から現れる真っ白なアナゴは臭みが全くなく、ふわふわで絶品です。メニューにより変わる白身魚なども毎日築地から仕入れる新鮮な素材を使用しています。

三ノ輪「土手の伊勢屋」の天丼へのこだわり2:揚げ油見出し

天麩羅に使用する油は香りの良いごま油とコーン油を独自でブレンドしたものを使用しています。このブレンド油は天麩羅にこくを出しつつ、軽いサクサクとした食感を生むように計算されています。また、油の温度には細心の注意を払い、脂の気泡や香りで温度を捉える職人技により管理されています。

三ノ輪「土手の伊勢屋」の天丼へのこだわり3:秘伝のタレ見出し

天丼の重要な要素の一つにタレがあります。新鮮な素材を使い、細心の注意を払い職人技で揚げられた天麩羅には濃い口のタレがかけられます。こちらのタレは明治22年の創業以来変わらぬ技法で作られた「土手の伊勢屋」秘伝のタレです。

三ノ輪「土手の伊勢屋」の天丼へのこだわり4:御飯見出し

また、この贅沢で歴史のある天丼の文字通り、天麩羅の裏に隠れた立役者がこの御飯です。天麩羅とそのタレの見事なコラボレーションを受け止めるように存在する御飯は店主が天丼向けに厳選した「宮城のヒトメボレ」を使用しています。

三ノ輪「土手の伊勢屋」の店内の様子見出し

土手の伊勢屋の店内は木造で、飾られたポスターやオブジェは老舗ならではの歴史を感じるものばかりで、すりガラスに浮かぶ海老のマークは大変おしゃれです。有形文化財の中で明治から続く伝統を守っている天丼をいただくのはとても贅沢な気分です。

三ノ輪「土手の伊勢屋」の行列見出し

「行列のできる店に行列をして絶品料理をいただこう」というような趣旨のテレビ番組などにたびたび登場するほど、土手の伊勢屋の行列は有名です。営業時間はランチのみで午前11時から午後2時30分までです。定休日は水曜日と第4火曜日です。開店近くなると角地にある伊勢屋の角を囲むように行列ができます。

開店は午前11時からで、10時半ともなると行列ができます。また、職人の繊細な仕事が必要な食材の準備などのため、予定数が数量すると「売り切れ」の看板が下がります。どうしても伊勢屋の絶品天丼を食べたい場合には最低でも10時くらいからの行列が無難です。

店舗側はいつも行列ができることがわかっているので、10時くらいに行列をしていると、最初の方の順番であれば、お店の方が丸椅子を出してくれます。並ばなくてはいけないのは少し面倒ですが、早い順番の方が良いこともあり、常連さんは新しい油で揚げるため美味しいのだという人もいます。

三ノ輪「土手の伊勢屋」のアクセス方法見出し

土手の伊勢屋へは日比谷線の三ノ輪駅から徒歩11分のアクセス方法もしくはJR常磐線の南千住から徒歩15分のアクセス方法がありますが、歩くのが苦手な方のアクセス方法としては上野から南千住行のバスに乗り、バス停「吉原大門」で降りると、バス停を降りたところにあります。ビルの間にある老舗の店舗はすぐにわかります。少しアクセス方法が面倒でありながら行列が絶えないのはやはり名店の証です。

天ぷらの由来見出し

ちなみに天麩羅は元来、忙しい江戸っ子たちのファーストフードのようなものでした。江戸前の魚介類などを串にさしてあげたものを屋台で提供していました。また、当時は揚げ油にはごま油をし応しており、その香りで客が集まるという人気のグルメでした。

このような屋台から始まった江戸前の料理と言えばお寿司なども有名ですが、お寿司にしろ、天麩羅にしろ、当時の屋台料理は手づかみで食べるようなものが多かったため、江戸っ子たちは食事が終わるとのれんで手を拭いたそうです。そのため、すし屋も天麩羅屋も暖簾が汚いのはうまい店の証拠とされていたそうです。

伊勢屋に天ぷらを食べに行こう見出し

いかがでしたでしょうか?土手の伊勢屋の佇まいには明治、大正、昭和、平成と激動の時代を生き抜いてきた誇りと威厳を感じます。また老舗の座にあぐらをかかず、伝統を守りながら日々精進している姿勢と情熱が一杯の天丼に詰まっています。趣のある店舗でノスタルジックな気分に浸りながら、絶品の天丼を食べに行きましょう。

浅草の天ぷら特集!老舗のランチから評判の人気店まで紹介! | 旅行ガイドTravelNote[トラベルノート]のイメージ
浅草の天ぷら特集!老舗のランチから評判の人気店まで紹介! | 旅行ガイドTravelNote[トラベルノート]
東京都台東区にある浅草は外国からの観光客も多い人気スポットです。そんな浅草の名物といえばおいしい天ぷらです。そこで今回は浅草で人気の天ぷら屋さんをご紹介したいと思います。おいしい天ぷらが食べられる老舗や有名店ばかりです。ぜひご覧ください。
投稿日: 2017年10月24日最終更新日: 2020年10月8日

アイコン

RELATED

関連記事

アイコン

人気記事ランキング

アイコン

公式アカウントをフォローして最新の旅行情報をチェックしよう!


  • instagram
  • line

公式アカウントをフォローして
最新の旅行情報をチェックしよう!

旅行や観光スポット・グルメ・おでかけに関する情報発信メディア

©TravelNote