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浅草寺の歴史やお参りのポイント!雷門をくぐり仲見世で食べ歩き!

 浅草寺の歴史やお参りのポイント!雷門をくぐり仲見世で食べ歩き!
投稿日: 2017年8月3日最終更新日: 2020年10月7日

雷門の大きな提灯で有名な浅草寺。実は東京都内で最古のお寺で、宗教や宗派に関係なく、お参りする人すべてを受け入れる稀有なお寺なのです。そこで浅草寺の歴史や見どころなどについて調べてみました。ぜひそのパワーを受け取ってきてください。

東京観光するなら浅草寺へ見出し

東京にはいろいろな観光地があります。たくさん観光地があると、ここだけは見ておきたい、という場所もたくさんあって、迷ってしまうもの。でもその中でも外せないのがやはり浅草寺ですね。ここでは、浅草寺のおすすめ観光ポイントについて調べてみました。せっかくなので、ぜひお参りしてきましょう。

浅草寺はどこにある?見出し

浅草寺は東京都台東区浅草にあります。地名は「あさくさ」ですが、お寺の名前としては「せんそうじ」。もともとは天台宗ですが、現在は聖観音宗総本山となっています。年中たくさんの観光客でにぎわっており、特に初詣の時の参拝客は全国でも十本の指に入るほどだと言われます。

この浅草寺ですが、アクセスもとても便利なところにあります。最寄り駅は東京メトロ銀座線、都営地下鉄浅草線、東武伊勢崎線(東武スカイツリーライン)それぞれの浅草駅になります。これらは別々の駅なのですが、いずれも徒歩5分程度です。またつくばエクスプレス浅草駅も10分程度です。

また、都営バス、京成バスなどのバス停も近くにあります。もっとも近いのは浅草雷門バス停で、ここからは徒歩3分程度。また、スカイツリーの開業に伴って、スカイツリーと周辺を結ぶスカイツリーシャトルもこのバス停に停まるので、それを利用するのもいいでしょう。浅草寺には駐車場がないので、公共交通機関で行くことをおすすめします。

浅草寺の歴史と由緒見出し

実は浅草寺、東京都内最古の歴史を持つお寺です。628年、宮戸川(現隅田川)のほとりで檜前浜成・竹成の兄弟が漁をしていると、一体の仏像が網にかかりました。この仏像は聖観音像で、浅草寺の本尊になるのですが、兄弟はこの仏像を土地の長に見せて、お堂を作り、祀りました。そしてこの土地の長は出家し、家を寺にして供養し続けました。これが浅草寺の始まりとされます。

この聖観音像があらわれた翌日、一夜にして周囲には千本ほどの松が生え、3日ほど経つとそこに天から金の鱗を持つ龍が現れたと言われます。このことから、浅草寺の山号は「金龍山」となりました。

645年になり、勝海上人がここにきて、観音堂を作ります。すると、この上人の夢枕に観音様がたち、「みだりに拝するなかれ」と告げたと言われます。そのため、この観音は秘仏となりました。857年になり、この地に円仁がやってきた際に、「お前立ち」としての観音を作り、これが現在まで伝わっています。

この浅草寺が文献に出てくるのは鎌倉時代の史書『吾妻鏡』で、1181年、鶴岡八幡宮の創建の際に浅草から宮大工が呼ばれたこと、1192年の後白河法皇四十九日法要の際に浅草寺の僧侶が参加していることがわかります。また、1290年、『とはずがたり』の作者である御深草院二条が参詣した記事もあります。

いずれにしてもこの時期にはすでに多くの崇敬を集めていたことが知られます。特に源頼朝は篤く観音を信仰したようで、平氏との戦や奥州藤原氏追討など歴史的に有名な戦勝祈願の際に浅草寺に参詣し、土地を寄進するなどしています。

戦国期に入り、小田原城主の北条氏綱は浅草寺を祈願所とし、1539年に堂塔を再建します。そののち関東に入った徳川家康も、1590年、浅草寺を祈願所として定めました。これによってその後代々徳川将軍家の尊崇を受けることとなった浅草寺は観音霊場の一つとして、さらに多くの参拝客を集めるようになっていきました。それと同時に参拝、行楽、歓楽の拠点となり、さまざまな浮世絵や名所図会のモデルとなっていきます。

そして明治維新を迎えると、浅草寺の寺領は東京府の管轄の土地とされ、1873年、浅草公園となります。これは日本初の都市公園の一つでもあります。関東大震災、そして第二次世界大戦の際の東京大空襲などの危難に何度か遭いますが復興を遂げて現在に至ります。現在では下町情緒のイメージを体現できる観光地として多くの参拝客を集めるほか、坂東三十三箇所観音霊場、江戸三十三箇所観音霊場の札所でもあります。

浅草寺と言えば雷門見出し

さて、浅草寺といえばだれもが思い起こすのが有名な「雷門」です。正式名称は「風雷神門」といいます。左の間に雷神像を安置しているのでこの名前なのです。浅草寺の表参道の入り口の門で、さぞかし歴史が古いと思いきや、現在のものは1960年に再建されたものです。

この雷門ですが、創建年代ははっきりしません。しかし942年に平公雅が堂塔伽藍を一新した際には総門が作られ、それが鎌倉時代以降、現在の場所に移ったとされます。1865年に火災で焼失して以来、ずっと仮設の門となっていました。1960年になり、松下幸之助が病気平癒の祈願をしたところ快復したことから、そのお礼のために寄進したのです。

そして雷門といえば思い浮かべる大提灯も、その時に寄進されたものです。提灯には「雷門」と「風雷神門」という文字が書かれていて、門を神輿が通る三社祭の時、台風や強風などの危険がある時のみたたまれています。なんと重さは約700キロもあるとか。だれもが認める浅草のランドマークですね。

雷門の両脇には風神、雷神が置かれていますが、体の部分は1865年の火事で焼け、のちに補われています。1960年の再建の際にはあらためて補修と彩色が行われ、現在の姿になりました。また、背面の間には金龍・天龍の像が安置されています。

浅草寺の見どころ見出し

宝蔵門

雷門、仲見世をぬけると現れるのが宝蔵門です。もともとは門の左右に金剛力士像(仁王像)が安置されていたことから、「仁王門」と呼ばれていました。門の上層部分はその名の通り「宝物」をおさめていて、重要文化財である「元版一切経」などがありました。仁王門は1945年の東京大空襲で焼失し、現在のものは1964年に再建されたものです。

宝蔵門を通るときは、後ろを見るのも忘れずに。裏側にはなんと重さ500キロもある大わらじが奉納されています。これは宝蔵門の仁王像のうち、右(東)にある吽形(うんぎょう)像の製作者の出身地である山形県村山市から奉納されており、「こんな大きなわらじを履くものがこの寺にいるのか」と仁王様の力を示すものとされています。

五重塔

1973年に再建されました。高さは53.3メートルあり、遠くからでもよく見えます。最上階にはスリランカから奉載した仏舎利が収められています。最初に作られたのは942年であるとされ、その後徳川家光により1648年に再建されたものは、江戸四塔の一つとされて浅草を描く絵画のモチーフとして必須とされました。

本堂(観音堂)

本尊である聖観音像を安置しています。旧堂は国宝指定を受けていたのですが、東京大空襲で焼失し、現在のものは1958年に再建されました。内殿には宮殿とよばれる部分があり、さらにこれが上段、下段の間に分かれており、下段の間に円仁が作ったお前立ちの観音像、上段の間に秘仏の聖観音像が安置されています。特別な時のみ開扉が行われますが、その際もお前立ちのものだけしか見られません。

なお、宮殿の裏側には本尊と同じ姿だとされる聖観音像が安置されており、裏観音と呼ばれています。また本堂には天井画がありますが、旧堂にもあったということで、江戸時代の参拝者はこれを見上げて天人にも祈願をしていたということが当時の川柳などからわかります。天井画を見て祈願するのがおすすめですね。

浅草寺のお参りもしっかりと見出し

これだけたくさんの参拝者が訪れる浅草寺ですから、しっかりとお参りもしたいもの。浅草寺の本尊である聖観音は強力な慈悲のパワーがあるとされるうえ、古くからたくさんの人々が集まることで土地や人のパワーも集まると言われます。そのうえ浅草寺は古くから民衆信仰の中心であり、宗教、宗派を問わずすべてを受け入れる稀有な寺社とされます。ぜひ、お参りをしてこのパワーをいただくことをおすすめします。

また、実は浅草寺は招き猫の発祥地と言われます。日記などの文献、歌川広重の錦絵に、浅草寺で招き猫が売り出され大評判になったということが記録として残っているのです。この時の猫には背中に○に〆が記されていたことから、丸〆の猫、浅草観音猫などとも呼ばれたということです。

また、浅草寺のおみくじは筒状の箱を振って細い棒を取り出し、その番号のくじを受け取る方式です。中には大吉から凶まで7種類があるのですが、凶の時だけそばに結び、それ以外はお守りとして持ち帰ることになっているとのことです。

浅草寺の仲見世はいつから?見出し

さて、浅草寺について説明してきましたが、忘れてはならないのがもう一つ。それが仲見世です。浅草寺の表参道なのですが、いつも賑やかでたくさんの人たちが楽しんでいます。この仲見世ができたのはなんと江戸時代の1685年ころのこと。参拝者が増えてきたので、周辺の人達に掃除をしてもらうかわりに小屋掛けの店を出す許可を与えたことに始まります。古い歴史があるんですね。

特に江戸時代には20軒茶屋とよばれる水茶屋が立ち並び、美しい看板娘が茶を供して人気を集めました。現在の店舗は関東大震災後に再建されたものですが、寺院建築風の外観で、江戸情緒があふれる造りとなっています。

浅草寺の仲見世の見どころ見出し

現在、仲見世は東西あわせて約90軒の店が立ち並びます。たくさんの人が集まることで強いエネルギーが通っているとされており、ゆっくりと買物をしたり、店をのぞいたりしながらお参りをすることでそのパワーが得られるとされているのです。

土産物や菓子などを売る店が立ち並んでおり、有名な人形焼やおかき、ようかんやあんこ玉などの食べ物、和柄の手拭や小物などが販売されています。店によってはできたてのものを試食できるところもありますよ。たくさん人がいるので、食べ歩くのはちょっと大変かもしれないので、お店の前でさっそく味わうのがおすすめです。

浅草寺とスカイツリーのコラボも見出し

スカイツリーができて以来、さらに観光客が増えている浅草寺。2キロ程度あり、のんびり歩いても行ける距離ではありますし、江戸情緒を味わいたいなら歩くのがおすすめです。また、人力車を使うこともできるので、さらに歴史を体験したい方にはおすすめかもしれません。

もう一つのおすすめポイントは、宝蔵門の手前や門をくぐったところ。ここからはスカイツリーが見えます。歴史的な建物である宝蔵門と、現代の技術の粋を集めたスカイツリーのコラボ、ぜひ写真撮影をしてみましょう。午後の方が逆光にならず、きれいな写真が撮れるのでおすすめです。ライトアップなども行われるので、夜も楽しむことができそうです。

浅草寺を丸ごと楽しもう見出し

古くから民衆の集う場所として親しまれてきた浅草寺。仲見世を散策しつつお参りするのは、江戸時代からのみんなの楽しみだったのですね。パワースポットとしての力も強い浅草寺ですから、お参りしてパワーをいただいて、ぜひ江戸情緒を丸ごと楽しみましょう。

投稿日: 2017年8月3日最終更新日: 2020年10月7日

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