東京土山人はすだち蕎麦が有名！隠れ家的なお店でゆったり味わおう！

東京土山人、というと食通の間ではすだち蕎麦で有名です。その見た目にインパクトのあるすだち蕎麦を求めて一度入店すると、何度も何度も足を運んでしまうくらいクセになります。今回はそんな東京土山人について、すだち蕎麦を含めたおすすめの人気メニューやアクセスなどをご紹介します。

東京土山人は目黒川沿いの閑静な場所にある、まるで隠れ家のような雰囲気の蕎麦屋です。東京土山人は地下にあり、階段を下りると狛犬と観葉植物がお出迎えしてくれます。暖簾がかけられたドアと入口周辺は、和風でありながらどこかスタイリッシュな雰囲気を醸し出しています。

東京土山人の店内に足を踏み入れると、そこはまるでオシャレなカフェのような雰囲気です。モダンなソファーや木の温かみを感じる内装を見ていると、とても蕎麦が出てくるとは思えません。コーヒーやオーガニックなランチプレートが出てきても驚かないどころか、それが自然なことのように思えてしまいそうです。

地下でありながら、店内に暗さは感じられません。大きな窓から地上の光が飛び込んできます。光は入ってきますが、外を歩く人の視線や喧騒は入り込まない造りになっており、非常に落ち着いた空間を演出しています。デートなどで利用されるのもおすすめですし、女子会をするのもおすすめです。

東京土山人のオーナーは江戸東京そばの会で修行された方です。江戸東京そばの会は、蕎麦業界のニューウェーブとも評価されており、その卒業生の多くはここで学んだ確かな技術をもって、繁盛店を経営されています。東京土山人も卒業生の開業店として、江戸東京そばの会に公式HPに記載されています。

東京土山人では、配膳に多くの陶芸品が使われています。また、店内には多くの陶芸品が並んでいるのですが、これは東京土山人のオーナーと古くからの知り合いの陶芸家の作品が大半です。土山人という店名も、この陶芸家の陶号、つまり作家でいうところのペンネーム、を譲り受けて命名されました。

東京土山人は店内のインテリアにのみこだわっているわけではありません。有名な人気店となるには、蕎麦が確かなお味であるということが必須の条件です。もちろん、東京土山人はその条件を満たしています。それは、東京土山人の蕎麦に対する確固たるこだわりに由来するものです。

東京土山人で使用されている蕎麦粉は、厳選された蕎麦の実を、その日使うものだけ挽いたものです。蕎麦の実は挽いて粉にした瞬間から、どんどん劣化が始まります。劣化していけば、それだけ蕎麦の風味はなくなっていきますので、蕎麦は挽かれてからどれだけ新鮮かが勝負になるのです。

その点、毎日その日の分だけ挽いた蕎麦粉で作られた蕎麦は新鮮で、風味が落ちることもなく、鼻から抜ける蕎麦の香りを十分に楽しむことができます。また、その蕎麦の実自体も非常に厳選されたもので、農家から直接仕入れたものを使用しています。産地と生産者をきちんと把握し、蕎麦の実の状態も万全です。

仕入れられた蕎麦の実は、丁寧に泥などのゴミが取り除かれて、きれいに磨かれます。その後、実を揃えてから皮を剥いて挽くため、挽きムラのない美しい蕎麦粉が出来上がるのです。蕎麦には細挽き、荒挽き、太切りの3種類が用意されており、好みやつゆとの相性で選択します。妥協のない仕事が、東京土山人を有名店にしたのです。

これだけ蕎麦にこだわっている東京土山人ですから、当然つゆにもこだわっていないわけがありません。つゆは、温かいつゆと冷たいつゆで製法が異なっています。冷たいつゆは枕崎産の一本釣りの鰹を使用した本枯節を使用しており、これは非常に上等なものです。枕崎市は鹿児島県で、鰹を特産品としています。

枕崎市の鰹の品質は非常に高いです。それを半年以上、何年も熟成した本枯節を使っているため、非常に清涼感のあるすっきりとした味でありながら、強い旨味があり、まろやかな出汁になります。その上、昆布は北海道の利尻産のものを使用しているため、さらに旨味が増しており、少しつけて食べるだけで蕎麦の風味を引き立てます。

そして、温かいつゆではまた違う出汁を使用しています。天日干しを中心にした節を使っているため、非常に透明感がありながらも、強い旨味を感じることの出来るつゆに仕上がっています。冷たいつゆと温かいつゆでも出汁を変えるなど、妥協のないこだわりが感じられます。

東京土山人と言えば、名物として大変有名で人気なすだち蕎麦です。つゆの上、一面に広げられたすだちの姿が美しく、思わず見惚れてしまいます。大量のすだちが入っているので、ものすごく酸っぱいのではないか、と思われるかもしれませんが、そのようなことはありません。

つゆのしっかりとした旨味に、すだちの酸味と清涼感がばっちりマッチして、非常に爽やかな味わいとなっています。見た目のインパクトだけでなく、緻密に計算された味わいのある、文句なしにおすすめのメニューです。グルメで有名な、アンジャッシュの渡部さんも、このすだち蕎麦を絶賛されていました。

東京土三人には、すだち蕎麦以外にも蕎麦のメニューがございます。どれもおすすめのメニューです。冷たいお蕎麦でおすすめしたいのは、野菜天せいろ、穴子天せいろ、海老天せいろです。蕎麦自体がおいしいため、すべてがおすすめであることに変わりはないのですが、やはり天ぷら蕎麦を推さずにはいられません。

東京土山人は、蕎麦の技術もさることながら、その他の料理技術も非常に素晴らしいです。特に天ぷらはサクサクと軽い仕上がりで、天ぷら専門店にも引けを取りません。サクサクの天ぷらをつまみながら食べる蕎麦は、また格別です。また、寒い冬には温かい蕎麦をいただきたくなるものです。

温かい蕎麦もやはり天ぷら蕎麦がおすすめですが、こちらは特にかき揚げそばをおすすめします。サクサクで食べるもよし、つゆに浸して柔らかくなったものを食べるもよし。つゆに更にコクが増しますので、ゴクゴクと飲み干してしまいます。その他、ゆばあんかけそばなども、身体が温まるのでおすすめです。

蕎麦以外のメニューにも、おすすめで人気なものはたくさんございます。やはり天ぷらの盛り合わせは外せませんが、それ以外にも味わっていただきたいものは多々あります。まずは人気の太巻き寿司です。太巻き寿司には豪華にもうなぎやマグロが入っており、こちらはお土産にすることもでき、おすすめです。

粗挽きそばがきもおすすめしたいメニューのひとつです。蕎麦の風味をダイレクトに堪能できるそばがきは、蕎麦に確かな品質の高さのある東京土山人だからこそ、是非味わっていただきたいメニューです。そして、一番人気のだし巻き玉子です。こちらは関西風、関東風を選べますので、2つを食べ比べるのも楽しいかもしれません。

東京土山人は目黒区にあり、目黒川沿いではありますが、目黒駅からは近くありません。どちらかと言えば、中目黒駅からの方が近いです。最寄り駅は池尻大橋駅になります。池尻大橋駅から目黒川を渡り、目黒川沿いを中目黒方面に歩いていくと、東京土山人の店舗がございます。

車でお越しの際にも、目黒川を目印にしていただくのが分かりやすいと思います。周辺にはコインパーキングもありますので、そちらをご利用ください。店舗の目の前の道は一方通行となっておりますので、ご来店の際にはご注意ください。食後は近くの菅刈公園で、腹ごなしをされるのがおすすめです。

東京土山人の営業時間はランチとディナーに分かれています。ランチは11時半から15時まで、ディナータイムは18時から23時までとなっています。月曜日は定休日ですので、ご注意ください。座席数はテーブル席が38席とカウンター席が6席ございます。夜は満席の場合が多くなりますので、予約された方が無難です。

住所:東京都目黒区青葉台3-19-8 電話番号:03-6427-7759

すだち蕎麦が人気の有名店、東京土山人を紹介いたしました。東京土山人は素材も技術も妥協のない一級品です。すだち蕎麦という大きなインパクトだけで人気になったのでも、有名になったのでもなく、確かな蕎麦の美味しさこそが、東京土山人を人気の有名店にしたのだ、ということがお分かりいただけたかと思います。