備中国分寺の五重塔は岡山のおすすめ史跡！御朱印あり！アクセスは？

備中国分寺のはじまりは奈良時代に遡ります。聖武天皇によって創建された国分寺の一つで、南北朝時代に一度焼失したと伝えられています。現在の建物の姿は江戸時代中期以降に再建されたもの。そんな歴史とロマンある備中国分寺をご紹介します。

境内にそびえる五重塔は、岡山県内で唯一のもので重要文化財に指定されています。水田や木々の中、五重塔がある景観はとても素敵です。赤米フェスタなど、時期によっては、ライトアップした備中国分寺五重塔が見られることも。お出かけ前にはぜひチェックしてみてください。

電車でのアクセスは、最寄り駅のJR伯備線総社駅から車で約15分。車での移動の場合は岡山自動車道岡山総社ICから車で約10分。山陽自動車道倉敷ICから車で約10分のアクセスです。岡山駅からJR吉備線でのアクセスはローカルな雰囲気が漂っているのだとか。電車でのアクセスがより雰囲気を楽しめそうです。

ドライブには嬉しい無料で利用できる駐車場があります。駐車場は、普通車で200台ほど停めることができ、バスも15台ほど可能な広さの駐車場です。車でアクセスするのも良さそう。そのほかバリアフリー対応のトイレも設置されています。

備中国分寺では御朱印をいただくこともできます。ご愛用の御朱印帳をお持ちの方は、持っていくことをおすすめします。お持ちでなければ、ご当地らしい御朱印帳はいかがでしょう。岡山県岡山市北区吉備津にある吉備津神社で、こちらの御朱印帳が平成29年7月1日より頒布されいるそう。一緒に行くといいかもしれません。

備中国分寺跡は、聖武天皇が天平13年に建てた、仏教の力を借りて天災や飢饉（ききん）から人々そして国を守るために建てられた官寺の一つでした。当時の境内は、東西160ｍ、南北178ｍと推定されるほどの大きさ。今でも創建当時の礎石が多く残されています。 国指定史跡にも指定され、歴史を偲ぶことができます。

備中国分寺五重塔の高さは34.32ｍ。弘化元年（1844）ごろに完成しました。屋根の上層と下層がほぼ同じ大きさで、細長い造りから、江戸時代後期の様式が濃く残る代表的な塔です。 県内唯一の五重塔で、国指定重要文化財になっています。

備中国分尼寺跡は、備中国分寺の東から約600ｍのなだらかな丘陵にあります。国分尼寺は、天平13年（741）聖武天皇の命令によって、国分（僧）寺と共に建てられました。現在は建造物は残っていません。ですが、多くの礎石が整然と残されており、 面影を今に伝えています。国指定史跡になっています。

備中国分寺の四季は、代表的な吉備路の風景。史跡が多くある吉備路には、地域の方のお力で、里山の自然が残されているようです。温かく過ごしやすい春は桜に囲まれる備中国分寺や蓮華畑と備中国分寺がおすすめです。3月下旬ごろ～4月上旬が見ごろのようです。そのほか、3月には梅、４月上旬は水仙や桃、蓮華は5月上旬まで見ることができるようです。

夏と言えばひまわり。備前国分寺五重塔をバックに、青空とのコントラストが映える景色はとても気持ちよさそうです。夏の夕暮れも綺麗な時間が流れています。夕日と水田が美しい６月中旬～下旬やヒマワリの咲く７月の備前国分寺も素敵です。

秋の風物詩秋桜（コスモス）に囲まれる備中国分寺も素敵。秋の夕日が美しい時期は９月下旬～10月。黄金の稲が見られるのは10月のようです。10月下旬～11月中旬の秋桜が見ごろの秋の行楽シーズンに、ドライブで出かけてみては？

澄んだ空気が肺に満たされるような冬の備中国分寺。昼間は菜の花が見られるようです。一方、冬の夜空の下で見る備中国分寺は身が引き締まります。コスモスは11月中旬ごろまで見られ、菜の花は12月～4月ごろまで咲いているようです。冬の時期によってはライトアップもされていることもあるようですので、ご確認ください。

備中国分寺周辺はサイクリングを楽しむのに最適な環境です。なんと「吉備路（きびじ）自転車道」と言われる路があるんです。自転車・歩行者専用の県道がお寺などの前には整備されています。自転車をレンタルしてのんびりと過ごしてみるのもおすすめです。

総社駅前、一宮駅前、国分寺前でレンタサイクルがあります。相互に乗り捨てができ、利用に便利です。吉備路にもサイクリングロードがあり、しっかりと表示があるので安心。吉備路はサイクリングに最適！

吉備路は、岡山市から備中国分寺のある総社市にかけての一帯の総称で、有名な観光エリアです。田畑の中に佇む備中国分寺五重塔を中心に、吉備路地区が広がっています。このあたりはかつて、古代吉備王国時代の中心地と考えられていて、古墳など多くの史跡があります。これらの史跡の中には桃太郎伝説にまつわるものもあるんだとか。

作山古墳（つくりやまこふん、三須作山古墳）は、岡山県総社市三須（みす）にあります。前方後円墳の形の古墳で、国の史跡に指定されています。古墳時代中期ごろに作られたと推定されています。大きさは、なんと岡山県では第2位、全国では第10位の規模の古墳のようです。

住所:岡山県総社市三須 電話番号:0866-92-8200

「黒媛塚」とも呼ばれるこうもり塚古墳（こうもりづかこふん）。形状は前方後円墳で、こちらも国の史跡に指定されています。自然の丘陵を利用して作られているようです。岡山県下三大巨石墳の1つに数えられています。(他には箭田大塚古墳・牟佐大塚古墳があるようです。）総社駅から車で15分ほどで到着できるようです。

住所：岡山県総社市上林 電話番号：0866-93-2219

岡山県南部、総社市の中心部にある、備中国総社宮（びっちゅうのくにそうじゃぐう）。市名・駅名の「総社」は、この神社に由来しているようです。現在、備中国総社宮の境内は総社市指定史跡に指定されています。こちらの備中国総社宮では、御朱印をいただけます。備中国分寺で御朱印をいただいた後は、吉備路で御朱印巡りもいいかも。

住所：岡山県総社市総社2-18-1 電話番号：0866-93-4302

宝福寺（ほうふくじ）は臨済宗東福寺派の寺院です。室町時代の画僧雪舟が修行したことで有名な寺院です。当時の天皇の病気平癒のために祈祷を行ったところ天皇の病気は平癒したといいます。戦国時代に起こった備中兵乱で三重塔を残し伽藍のことごとくを戦火により失いましたが、江戸時代初期に復興され本格的な禅寺となりました。

住所：岡山県総社市井尻野1968 電話番号：0866-92-0024

桃太郎ゆかりの神社である、吉備津神社（きびつじんじゃ）。本殿は比翼入母屋造(ひよくいりもやづくり)となっています。これは吉備津神社でしか見られない特殊なもので、吉備津造りとも呼ばれているようです。吉備津神社でも御朱印をいただくことができます。太郎のお話の元である温羅退治のゆかりの神社で、恋愛運がアップするんだとか。

吉備津神社は岡山のパワースポットとして名高いようです。なかでも、総延長400mの回廊は見事！国宝の本殿と回廊は必見です。回廊の途中に現存する南随神門は、国の重要文化財に指定されています。最寄り駅はJR吉備津駅で、徒歩8分ほどで到着できるようです。

住所：岡山県岡山市北区吉備津931 電話番号：086-287-4111

魅力いっぱいの備中国分寺はいかがでしたでしょうか。旅に迷いはつきもの。備中国分寺周辺の観光情報やアクセスについては、国分寺観光案内所へ問い合わせください。国分寺観光案内所は10：00から16：00まで営業しています。

住所：岡山県総社市上林1046番地 電話番号：0866-94-3155

岡山・吉備路を代表する備中国分寺。駐車場もあるため、ドライブでも安心です。レンタルをして備中国分寺を中心に吉備路をサイクリングもいいかも。四季折々に顔を変える備中国分寺で週末のリフレッシュに行ってみてはいかがでしょうか。