築地で牡蠣を頂く！ランチに定食やラーメン・食べ放題店も魅力！

築地は近年は都心最大の魚市場として外国人も多く訪れる観光スポットとなっていますが、市場独特の活気のある雰囲気もさることながら、やはり新鮮な魚介類がいただけるのが一番のポイントです。そんな中でも今回はテーマを牡蠣に絞って、新鮮な生牡蠣や牡蠣を使った様々な料理とそのお店についてご紹介します。

築地市場は場内と場外という2つのエリア成り立っています。築地市場初心者のためにこの違いや特徴、楽しみ方をご説明します。築地の「場内」というのはプロの買い付けの人たちが鮮魚を買い付けるところです。よく地面に大きなまぐろが並べられ、競りが行われていたりする風景がテレビなどで放送されますが、その競りが行われるのが場内です。

午前10時を過ぎると一般の人でも許可なく仲卸売場に立ち寄ることができます。本来は、仲卸売場は小売業者に販売するための売場なので通常一般の人は購入出来ないのですが、築地では一般でも購入ができるので新鮮な牡蠣がリーズナブルな価格で購入できます。築地の醍醐味はやはり場内市場です。

また、場内には「魚がし横丁」と呼ばれるエリアがあり、築地市場で働く人や一般の人たちも買い物や食事をすることができます。早いお店は午前4時くらいから営業しています。魚河岸横丁のお店でいただける食事はどちらも絶品ですが、基本的には場内で働く人が小腹を満たすための目的であるので、店内は狭くて接客もそっけない場合も多いです。

場外は一般の人が誰でもいつでも入ることができます。業者やレストラン、寿司屋の職人などが買い出しに来るほど新鮮で品質の良いものを一般の人でも購入することができます。場外では鮮魚だけでなく、メディアで取り上げられるような絶品卵焼きのお店や蒲鉾のお店なども人気で、年末などは多くの人で混雑します。

また築地場外にある飲食店の営業時間も早朝からはじまり、早いお店であれば午前5時くらいからオープンし、ランチすぎの午後2時くらいには閉店というお店もが多いのでお店の営業時間などは築地市場のホームページなどで調べてから訪れることをおすすめします。

また、築地市場は基本的には市場ですので、訪問する側も気を付けなければいけないことがいくつかあります。例えば築地市場内や場外を縦横無尽に走り回っているターレーには要注意です。ぶつかって大けがをすることもありますので場内は気を付けて歩きましょう。また地面は水で滑りやすくなっていますので、そこが滑りやすい靴も避けましょう。

築地は場内も場外も早朝5時くらいから動き始めます。お寿司屋さんなどお酒がいただけるようなお店は夜遅くまで営業していたり、24時間営業しているお店もありますが、お店は大体ランチすぎの2時ぐらいには閉店してしまいますのでランチ前に行きたいところですが、が早く行き過ぎても築地市場で働く人がせわしなく食事をしていますので、10時過ぎぐらいがおすすめです。

営業日にも要注意です。築地市場の場内は休市といって市場が休みの場合があります。そんな日は場外を楽しむことはできますが、築地市場の醍醐味である場内で買い物や食事はできません。休市は基本的には日曜、祝日、年末何市などですが、たまに水曜日も休市の時もありますので、ホームページで調べてみましょう。

東京隋一の海鮮市場である築地には全国各地から新鮮な牡蠣が毎日取引されています。北は北海道の厚岸産のものから南は長崎の小長井のものまで何種類もあります。それぞれ大きさ、甘味、舌触り、コク、貝柱の太さなどが全く違い、それらの牡蠣を一番新鮮な状態で食べることができるのが築地の魅力です。

こちらは築地場外市場の向かいにあるビルの地下にあるオイスターバーです。あまりおしゃれなビルではありませんが、築地の仲卸が自信を持って提供する牡蠣は絶品です。生ガキは産地が違う新鮮なものが約8種類用意されており、メニュー表には当日の牡蠣の種類と特徴が詳しく書かれています。大体牡蠣1個あたり400円から700円くらいです。

また、地下の粋では「食べ比べセット」なるものも用意されており、おすすめの8種類の牡蠣の中から3種類がセットになったもがAセットとBセットというように2通りあります。蠣はどの牡蠣も新鮮ですが、濃厚なもの、あっさりとしたものという様に個性が全く違うので面白いです。気に入ったものを単品で追加することもできます。

またこちらのお店の生ガキ以外のおすすめは「殻付き牡蠣の白ワイン蒸し」と「牡蠣とクリームチーズのパテ」です。オイスターバーということで地下の粋ではワインが用意されているので、ふっくらとワインで蒸しあげられた牡蠣や滑らかで濃厚なコクのあるパテはワインにぴったりです。

築地場外市場中通りの鮮魚店の「斉藤水産」では牡蠣の食べ歩きが楽しめます。斉藤水産は新鮮な貝類を多く取りそろえるお店です。中でも牡蠣に関しては殻をむいた牡蠣に爪楊枝を刺し、食べやすい状態で店頭に並べられています。値段は大きさにより1つ400円くらいから600円くらいまでです。

牡蠣は店頭の氷の上に沢山ならべられているのですが、その様子はまるでお祭りのあんず飴の様です。お店の脇には簡単なテーブルと椅子が設置されており、ビールやチューハイなども注文することができます。「小腹がすいたら生ガキと生ビールで一杯。」なんて築地らしいですね。食べ歩き感覚でいただける絶品牡蠣です。

築地市場の場内にある中華料理やじ満(やじま)の名物は10月から3月の間に限定で提供される牡蠣ラーメンです。ラーメンに牡蠣というのはちょっと奇抜なアイデアのように思えますが、新鮮な牡蠣を使った絶品の牡蠣ラーメンはメディアで取り上げられることも多い名店です。ラーメン好きの方に是非お試しいただきたい逸品です。

牡蠣ラーメンは「元祖牡蠣ラーメン」と「味噌牡蠣ラーメン」と二種類があり、どちらも大振りの牡蠣が6粒もラーメンに載っています。元祖牡蠣ラーメンは塩味のさっぱりとしたスープにプリっぷりの牡蠣がよく合います。また、やじ満は牡蠣ラーメンだけでなく、売り切れ必須の「手作りジャンボ餃子」もおすすめです。やじ満もランチすぎ(午後1時)には閉店ですので気を付けましょう。

「小田保」(おだやす)は場外にある人気の定食屋さんです。特に冬場の定食では、「牡蠣フライ定食」「牡蠣ミックス定食」「牡蠣バター定食」と牡蠣を使った定食を数種類用意しています。定食はメインにごはんとお味噌汁、そしてお代わり自由の小鉢が2種類付いてランチにいただけばボリューム満点です。

牡蠣フライ定食に牡蠣フライが5個千切りのキャベツと共に提供されますが、その牡蠣の大きさにびっくりします。また牡蠣バター定食は牡蠣をバターでソテーしたものが6個付いてきます。バターの香りと牡蠣の濃厚な舌触りに大満足です。どちらか迷ったら両方楽しめる牡蠣ミックス定食がおすすめです。

「八千代」は現在の市場が日本橋界隈から築地に移転した時から約80年間もの間、市場で働く人に愛されてきた老舗中の老舗です。そんな老舗のとんかつ屋さんで食べられる牡蠣フライは絶品です。牡蠣フライを注文するとタルタルソースがかけられた大きなカキフライが5個提供されます。

とんかつの専門店だけあって、一口食べるとサックサクに揚げられた衣の中からジューシーな牡蠣のエキスが口いっぱいに広がります。また、こちらのお店ではほかにサクサクでふわふわのアジフライも人気です。お店の営業はランチタイム(午後1時)までですので、ランチタイムより少し早めに行かれることをおすすめします。

築地の場内に店舗を持つ「米花」と言えば、超厚切りのマグロや、ボタンえび、アワビなどがまるまるご飯の上に載ったお得な海鮮丼が有名なお店です。元々はうなぎ屋さんなのですが、丼ぶりからこぼれおちそうな魚介類は写真映えするためインスタグラムなどで話題をよび、現在では外国人観光客も多く訪れています。

そしてこちらで食べることができる牡蠣料理がまた絶品です。例えば「牡蠣イクラ丼(かきめし)」はどんぶりの上にたっぷりと乗せられた生イクラ、そしてどんぶりからこぼれそうなくらいに大きな牡蠣が載せられています。牡蠣は生ではなく、ほんのりレアに火が入っており、ぷりぷりです。

そして「米花」イチオシの牡蠣料理がこちらの「牡蠣の味噌煮」です。牡蠣の濃厚な風味は味噌味とよく合います。そして築地で仕入れた新鮮な牡蠣は火を入れるとぐっと旨みが増します。一緒に煮込まれたネギも濃厚な風味にアクセントを加えており、お酒がすすみそうな逸品ですが、営業はランチタイム(午後1時半)までです。

こちらの「磯野家」は1階が寿司、2階が定食屋になっています。磯野家は場内にありながらブランチもランチもディナーもいただける営業時間の長いお店です。名物はもちろん築地市場で買い付けた新鮮な魚を使用した絶品のお寿司なのですが、2階の定食屋には牡蠣好きをうならせる絶品メニューである「牡蠣飯」があります。

牡蠣飯は冬季の旬の牡蠣を使って作られる冬限定のメニューです。季節になると牡蠣飯を目当てに来店する客もいます。牡蠣飯は醤油味の炊き込みご飯の上にぷりっぷりに煮られた牡蠣がゴロゴロと3個も載せられています。さらに香りづけに柚子が散らされており、牡蠣飯の濃厚な牡蠣の旨みにさわやかさを加えてくれます。

牡蠣飯は大きいサイズの牡蠣飯と小さいサイズ牡蠣飯があり、牡蠣飯と麺類や刺身などのセットなどもあります。磯野家さんの定食は和洋折衷なので、その日の気分に合わせて料理を選ぶことができるのもおすすめのポイントです。牡蠣飯はメディアにもよく取り上げられている絶品なので是非食べてみてください。

近年焼牡蠣の食べ放題が美味しくてリーズナブルだということで「牡蠣小屋」が流行っています。そして食べ放題ではありませんがこの築地にも「牡蠣小屋」があります。それがこちらの「牡蠣小屋 築地食堂」です。こちらのお店は築地市場の場外にあり場外唯一の牡蠣の専門店です。

店内はまさに今はやりの牡蠣小屋ですが、名物は「がんがん焼」といって缶大き目の四角い缶の中に牡蠣とお酒を少し加えて加熱していきます。なんとも豪快な調理方法ですが、酒蒸しにされた牡蠣はぷりぷりで風味がよく、いくつでも食べてしまいそうです。

店内ではガンガン焼き以外にも築地の名店の卵焼きや干物、くじらなどもいただけます。また、ガンガン焼きは店頭でも2個から購入することができ、食べ歩き感覚で食べることができます。店頭では牡蠣以外にも、生ガキやホタテバターを購入することができるので食べ歩きランチも楽しめます。

築地に行ったら築地の飲食店で新鮮な魚介類を使った料理をいただくのもおすすめですが、鮮度の高い高品質な魚介類をリーズナブルに購入できるのも築地の醍醐味です。こちらの「三宅水産」は築地の場外で創業80年の信頼と実績がある老舗の鮮魚店です。

築地では多くの魚を取り扱っていますが、そんな中でも200種類以上の魚類、貝類、甲殻類を扱うこちらのお店の品ぞろえと品質は築地の中でもトップレベルです。客も老舗の料亭や高級レストランのシェフが足繁く通うこのお店では一般の人も魚介類を購入することができます。また三宅水産の新鮮な魚介類はインターネットで購入することもできますので要チェックです。

「網代定置網」は築地市場の場外にある鮮魚店で新鮮な活魚が購入できる鮮度がぴか一のお店です。毎日店頭で売られる魚は静岡県熱海市沖の大型定置網で獲れた魚介類です。これらの魚介類は朝2時に船をだし、網代港で水揚げされた魚を午後6時には築地に並べます。つまり数時間前まで海で泳いでいた魚ということです。

店内には活魚のための大きな水槽が設置されており一般の人も購入することができます。またこちらのお店は鮮度もさることながら、定置網ということで魚の種類が多く、希少価値のある魚と出会うこともできます。築地で魚介類を購入するのであれば是非立ち寄りたいお店です。

築地の近辺には築地で仕入れた新鮮な牡蠣を使用した牡蠣の食べ放題を実施しているお店が何店舗かあります。なかでもおすすめのは「かき小屋新橋」で実施されている焼き牡蠣の食べ放題です。こちらの食べ放題は土日祝日の12時から16時限定で3180円です。更に1人600円で飲み物の持ち込みも可能です。

さらに食べ放題を注文すると絶品カキフライが1人につき3個も付いてきます。調味料は持ち込み自由で食べ放題の制限時間はなんと100分もあります。こちらの食べ放題は大変人気がありますので、利用を希望する際は専用の予約用電話番号に予約の電話を入れましょう。

いかがでしたでしょうか。新鮮な魚介類があつまる築地にあるお店で提供される牡蠣は新鮮で高品質なものばかりです。市場ということでムーディーなお店やおしゃれなお店は少ないかもしれませんが、市場独特の雰囲気やリーズナブルな魚介類、食べ放題を楽しむデートもおすすめです。築地で牡蠣の魅力を満喫しましょう。