新宿「王ろじ」は有名な老舗とんかつ屋！おすすめメニューや店舗情報を紹介！

とんかつの店、王ろじは、都道430号線沿い新宿3丁目、イタリアンシューズのお店CALZEDONIAとHISが1階にあるビルの間の路地の通り、その一番先にあります。王ろじ、とは路地の王様という意味だそうですが、お店の名前はともかくとして、行列のできる人気とんかつ店、王ろじ人気の秘密と絶品メニューを早速紹介していきましょう。

創業大正10年の老舗とんかつ屋、王ろじは、その名の通り新宿3丁目の都心の路地にあるお店です。お店の外観は、取り立てて立派というほどではなく、ごく普通の食堂といった雰囲気です。ところが、この地味な佇まいを見せるお店がいま、SNSの普及もあって、さらにテレビの情報番組で紹介されるなど話題の人気店となっています。

そのとんかつには絶対の自信が伺えるのを表すべく、暖簾に大きくとんかつと書かれています。ぱっと見、視力検査の記号のように見えますが、実はとんかつとしっかり書いてあります。「ん」と「つ」は、かなりデフォルメされていて難しいですね。王の文字もそうですが、かなり絵心のある方が書かれているようです。

王ろじの文字もよく見ると、それぞれ一文字ずつ違う書体のようです。この文字に対するこだわりと創業大正10年の老舗の刻印に惹かれて、否が応にも美味しいとんかつに期待します。さらにお昼時だけでなくても次から次にお客さんが訪れ、皆一様に黙々と食べて満足げに帰って行きます。まさに、王ろじの老舗の味を求めにやって来ています。

おしながきと書かれたメニューには、何やら見慣れないおすすめのメニューが目に付きます。カツカレーのことを「とん丼」、ビーフカレーのことを「インディアンカレー」と書いてあり、見ていると常連らしき人は、とん丼、インディアンカレーと通らしくメニューを頼んでいます。他にも、とんサンドウィッチはカツサンドのことです。

インパクト大で見栄えある「王ろじのとんかつ」がインスタ、ツイッターなどに掲載され、さすがは大都会のど真ん中、新宿だけあってあっという間の行列ができています。さらに2017年7月22日に放送された日テレ「嵐にしやがれ」の中で「真夏のカレーデスマッチ」と題して紹介され、人気に拍車がかかり話題のお店となっています。

今や、お昼時にふらっと来て、すぐに入れるほど甘くはないということです。店構えは非常に地味ですが、これだけ人気が出てくるとその地味さも戦略のひとつなのでしょう。それだけではありません。お店に入ったときの元気のいい真心のこもった挨拶と店内の清掃が行き届いた清潔感、この2点は特に際立っていて接客商売の原点を感じます。

美味しいお店、人気のあるお店というのは、味もさることながら接客の心得が出来ているか否かにあります。一言でいえば、食べ物を提供するというプロに徹していて隙がないことです。そしてすべてに対して、順列はあっても優劣はないという接客商売の原点に立っていることです。王ろじが90年以上も続いてるのは伊達ではないようです。

創業大正10年の王ろじは、とんかつ発祥のひとつとして数えられるお店です。とん丼と呼ばれるカツカレーは、丼に入ったカレーライスに大きなとんかつが3切れ乗っているという、他では見ることのできない人気メニューです。サクっとした衣に包まれたとんかつは、スプーンでも切れるほど柔らかくジューシーで美味しい味です。

カツは一見ヒレカツと思いきや、実はロース肉を叩いて平べったくし、丸めて筒状にしたものに衣をつけ油で揚げたもので、サクサクした衣と中は柔らかジューシーな美味しい逸品となっています。それに特製ソースをたっぷりとかけてアツアツでいただきます。デカイとんかつが3切れだけというのも、味に自信が満ち溢れ実に潔いです。

王ろじ人気メニュー、とん丼のグルメレポートの動画です。店内でとん丼を注文し食べ始めから食べ終わりまで丁寧な解説を加えながら説明しています。この人の食べ方が一番オーソドックスで、途中で特製ソースを付け足したりするとより一層美味しく食べられます。カツの美味しさに負けて先にカツだけ食べてしまわないよう要注意です。

さっぱりとし、ショウガが効いた王ろじ漬けは、浅漬けでもしょうゆ漬けでもない不思議な漬物です。薄切り大根、ニンジンに麹の旨味が混じり合い浅漬け風といえなくもない味ですが、それにピーマンが混じっているため洋風にも感じられ、一瞬オヤっと思いますが食べ進むうちに、一口、また一口と癖になるおすすめの美味しさです。

豚汁には通常豚バラがメインで使われますが、王ろじの豚汁は、ベーコンとタマネギ、椎茸がメインです。もちろんベーコンが豚バラの代わりになっていますが、あくまでもベーコンとタマネギ、椎茸がメインです。注文を受けてからそれぞれの具材を手料理鍋で焦げ目がつくまで炒め、それに味噌麹を絡め絹豆腐を入れて仕上げています。

お茶は器で味が変わるとよくいわれます。どんなに美味しいお茶でも器がみすぼらしければ、それだけで美味しさも半減しますし、逆に器が良ければ美味しさも際立ちます。その意味では、王ろじで出されるお茶のさりげなさは、うっすらお茶の濁りが底に見える淡い鶯色の器がメイン料理であるとんかつの美味しさをさらに演出しています。

王ろじおすすめの定番メニューとして、とん丼と並んで人気のメニューが「とんかつセット」です。キャベツの千切りが添えられたとんかつ、豚汁、王ろじ漬、それにライスのセットになっています。とんかつそのものをじっくりと味わいたいという人におすすめのメニューで、ライスとキャベツは1回限りですがおかわりができます。

王ろじのとんかつの特徴は、包丁で細かく筋を切った豚肉にし、溶き卵に浸してパン粉をまぶし再度溶き卵に浸し油で揚げるという懲りようです。普通のとんかつのようにパン粉がサクっと仕上がるのとは違い、まさに揚げ物の仕上げ方をしています。なのに歯ごたえのある衣とふんわり柔らかいカツのブレンド感がたまらない美味しさです。

とんかつセットのカツは、とん丼に乗っているカツと同じカツです。が、しかし、とんかつ本来の美味しさを純な気持ちで食べたい時、まざりっ気のないカツを味わいたい時には、ぜひじっくりととんかつセットを堪能してください。とんかつ専門店なのに、ロースもヒレもなく、ただひたすらに「とんかつ」というのが実にいいです。

美味しいエビフライの条件は、取りも直さず大きくてプリップリのエビが入っていることです。見た目は大きいエビフライなのに、食べてみると衣が厚くてやせ細ったエビが出てきた時のガッカリ感はよくあることです。王ろじのエビフライは、衣サクサク、エビプリプリの見事なエビフライで、揚げ方もとんかつ同様フリッターです。

王ろじのとんサンドウィッチは、見た目家庭で作られたような手作り感満載のカツサンドです。しっとりとしたパンに薄く辛子が塗られ、千切りキャベツとキュウリ、それにとんかつを挟んであるという実にシンプル、かつこれぞカツサンドという王道を行くカツサンドの中のカツサンドです。豚汁を合わせて食べるとより美味しさアップです。

このとんサンドウィッチだけでもお腹一杯になってしまうボリューム感ですが、王ろじに入って一番困るのが、メニューに悩むことです。一番人気といわれるとん丼は外せないとして、とんかつセットも気になるし、プリプリのエビフライも食べてみたい、となって結果全部頼んでお腹が大変なことになってしまいます。困ったことです。

新宿伊勢丹がすぐそばにある、まさに新宿のど真ん中にありながら、裏路地というシチュエーションがひっそり感、さらに創業大正10年という老舗イコール美味しい感、それに真心のこもった挨拶と店内の空気が美味しい清潔感、そして取りも直さず美味しいとんかつ。90年以上続く老舗の美味しい味を一度味わってみてはいかがでしょう。