西武庫公園で遊具や水遊びを満喫しよう！春には桜・夏にはホタルが見られる？

尼崎にある西武庫公園は、武庫川河川敷緑地に隣接する公園です。小さなお子さんも楽しめる遊具が豊富で、交通公園と呼ばれる施設があることでも有名な公園です。園内には、水遊びのできる池やホタルの見られる水路、桜など四季を感じさせるものが沢山。魅力あふれる西武庫公園についてご紹介いたします。

尼崎にある西武庫公園は、1963年に開園した公園です。日本で最初に交通公園を取り入れた施設でもあります。交通公園とは、園内に交差点や信号、道路標識など実際の道路を模した施設のことです。日本では1960年代に多く作られました。子どもに信号の見方や交通ルールを教える場として活用されてきました。

西武庫公園は、園内のほぼ東側半分を占める場所に交通公園が人がります。専用舗装路が片道2車線のところもあり実際の道路に迷い込んだような不思議な感覚を覚えます。園内には、速度制限の標識や、横断歩道があり、ひとつひとつ教えながら親子で交通ルールを確認するのにおすすめの場所です。動いてはいませんが、信号も多く設置されています。

交通公園の最大の長所は、本物そっくりの道路なのに車は入ってこないところです。実際の道路で交通ルールを教える際、もしも手を離してしまったらどうしようだなんて心配する必要がないのも交通公園の良い所です。園内の道路は、お子さんの自転車の練習に使われたり、ゴーカートの大会に利用されたりもしています。

西武庫公園は、交通公園特有の道路を模した場所があるため交通ルールを学ぶのに最適の場所です。平日には、予約をすると10人以上の団体用に交通教室を開催してもらうこともできるようです。交通教室では、自転車やゴーカートに乗って道路を走りながら交通ルールが学ぶことができます。

西武庫公園は、遊具の多さも人気の公園です。特に充実しているのは小さなお子さん向けの遊具です。シンプルな滑り台や、数カ所から登れる滑り台、機関車を模したや土管型の遊具などさまざまな遊具が設置されています。西武庫公園の遊具は1カ所に集中していないのも特徴的です。

西武庫公園の遊具は、遊具と遊具の間が適度に開いています。そのため、マイペースに遊ぶお子さんもゆっくりと楽しめる公園となっています。遊具と遊具の間には、交通公園の道路が多く挟まっています。遊具を行き来する間に、自然と交通ルールが身につくのも魅力の1つです。

西武庫公園は、遊具や交通公園のエリアで遊ぶ子どもや家族だけでなく、幅広い年代の人々の憩いの場となっています。例えば、芝生の広がる芝生広場では食事持込みOKなのでピクニックを楽しんだり、ベンチでおだやかな時間を過ごしたりしている人々がいます。暖かくなってくると、水遊びをする子どもの姿も見受けられます。

西武庫公園の園内に植えられた植物は、桜や梅、しょうぶやカエデなどさまざま。お花見シーズンや紅葉シーズンには、桜を見たり紅葉狩りをしたりする人々が足を運びます。園内を流れる小川には、コイやフナが泳ぎます。ウグイスやカルガモなどの鳥がいたり、夏にはホタルが見られます。西武庫公園の春から秋にかけての見どころを順番にご紹介いたします。

西武庫公園には、ソメイヨシノが約500本植えられています。ソメイヨシノは、桜の開花予想の目安の木にも選ばれているほど日本でポピュラーな桜です。お花見シーズンになると、西武庫公園の桜を見ようと訪れる人であふれかえります。この時期は、駐車場もすぐに満車になってしまうのだそうです。

西武庫公園の桜が見頃を迎えるシーズンになると、桜まつりが開かれます。桜まつりの開催期間は年によって異なりますが、桜の見頃である4月上旬を中心とした週末を含む2週間ほどです。週末は10時から16時にかけて、フリーマーケットや地域の人々が音楽やダンスを披露するステージイベントなどが行われます。

西武庫公園では、桜まつり期間中、ライトアップが行われます。昼はお祭り気分にさせてくれるピンクのぼんぼりですが、夜は一変します。ぼんぼりに照らされて燃えるような赤みを帯びた夜桜は幻想的の一言。屋台も出店しているため、昼だけでなく夜も桜を見に多くの人が訪れます。

西武庫公園には、分区園という貸し花壇があります。分区園は、誰でも入場することができ、季節折々の花を楽しむことができます。分区園のスペースは個人に貸し出され、さまざまな種類の植物が育てられています。分区園の中には、市が管理するバラ園もあります。分区園は、気軽にバラや季節の花々が楽しめる穴場スポットとなっています。

西武庫公園は水遊びのできる公園でもあります。園内の南側にある徒渉池は、浅く水が張られた池です。水遊びする子どもが中に入りやすいように低い階段があります。池の中には飛び石が設けられ、噴水が噴き出します。池を見渡せる場所には、屋根つきのベンチがあり、水遊びをする子どもを見守るのに最適の場所となっています。

徒渉池のすぐそばには水飲み場も完備されているため水分補給ができます。そのため、徒渉池は夏の暑い時期に水遊びするには絶好のスポットです。水遊びで水に触れるとふと心配になるのがトイレです。徒渉池の裏手には公衆トイレが設けられているので、子どもが急にトイレに行きたくなっても安心です。

徒渉池から繋がる小川も水遊びができるようになっています。小川には、徒渉池と同様に飛び石が設けられ、小魚やアメンボなどが泳いでいます。おもいっきり水遊びをする場所というよりは、水に触れても大丈夫な時の遊び場でしょうか。そのまま小川を西に北上すると、しょうぶ池へと繋がっています。

西武庫公園は、水遊びだけでなく、ザリガニ釣りができるスポットとして子どもたちに人気の場所でもあります。生息しているのはアメリカザリガニ。さまざまな大きさのザリガニが見られるようです。公園の西側に位置する武庫川の堤防沿いにある用水路のあたりで多く発見されています。

西武庫公園のザリガニは、おおむね4月から10月の間に観測されています。気候が温かくなってくると、ザリガニ釣りに興じる子どもの姿も多くみられます。ひもにスルメイカなどを括りつけると釣れるようです。網で捕まえる場合は、ザリガニの背後に網を持ってくることがコツです。いこれは、ザリガニは逃げる時に尻尾側に動くためなのだそうです。

西武庫公園は、ホタルが見られるスポットとしても人気です。西武庫公園のホタルは、尼っ子ホタルとも呼ばれています。そう呼ばれる理由は、尼っ子ホタルが実際に尼崎に生息しているホタルであるからです。日本の夏の風物詩の1つであるホタルは、年々減少傾向にあります。これは、ホタルは綺麗な水辺でしか生息できないためです。

昨今、ホタルを見ることができるイベントも多く開催されていますが、買ってきたホタルを放流しているということも少なくありません。西武庫公園のホタルは、実際に西武庫公園周辺で育ったホタルです。水路を綺麗にしたり、周辺の環境を整えたりと市民グループの努力により育てられました。

多くの人々の努力によって今も見ることのできる尼っ子ホタルですが、西武庫公園でもやはり確認される数は減ってきているようです。西武庫公園は、水遊びができるほど綺麗な水の流れている場所です。しかし、どれほど環境を整えても、自然には敵いません。地球温暖化の影響か、天候不順により発育不良の年もあるそうです。

西武庫公園では、バーベキューは禁止されています。2015年から2017年の間、西武庫公園では社会実験の一環としてバーベキューができる区域がつくられていました。しかし、利用マナーの問題や安全上の問題から、2017年11月をもって、バーベキューは終日禁止となりました。

西武庫公園は、500本ほどあるソメイヨシノをはじめとして多くの樹木が植えられてる公園です。その数は138種、5700本にも及ぶそうです。秋になると、赤や黄に染まる木々の葉を楽しむことができます。西武庫公園で紅葉が楽しめる木は、トウカエデやケヤキなどです。また、コスモスなど秋を感じる植物を見ることもできます。

西武庫公園では、定期的にフリーマーケットが開催されます。まずは、お花見シーズンに行われるフリーマーケットをご紹介いたします。桜まつりの期間中に開催されるフリーマーケットは、土曜日と日曜日におこなわれ、計4日間行われます。入場料は無料。10時から16時の間に行われ、食料品や偽造品以外のさまざまなものが店先に並びます。

次は、春と秋に1回ずつ行われるフリーマーケットをご紹介いたします。毎年、4月29日の昭和の日と11月3日の文化の日に行われる「ハーベストフリーマーケット」。特徴的なのは、食品が取り扱われていたり、子ども店長のお店「こどもブース」があったりすること。入場料は無料で、開催時間は10時から16時の間です。

西武庫公園にある建物は、ゆめハウスという名前の多目的施設です。普段はあまり使われておらず、ゆめハウス単体の貸し出しも行われていません。公園でステージイベントやフリーマーケット、ホタル観賞会をする際などに、控室や視聴覚室として使用されます。また、展示室としての役割を果たすこともあるようです。

西武庫公園は、7.2ヘクタールと広い敷地を持つ公園です。子ども連れで遊びに行くときに確認しておきたいのが遊び場のトイレ事情です。子どもが急にトイレに行きたいと言い出したことがある方も少なくないのではないでようか。西武庫公園内には、公衆トイレが3カ所設置されています。

西武庫公園のトイレの場所はそれぞれ以下の通りです。公園の北西部にある貸し花壇の分区園の北側に1つ目。2つ目は、公園の東側に広く位置する交通公園の北の端。3つ目のトイレは、公園の南側にある水遊びの楽しめる徒渉池のすぐ傍にあります。16時半から翌日の8時までは閉鎖されているため、遅くまで遊んだり朝早くに訪れた場合は注意が必要です。

西武庫公園の北東部にある駐車場の裏手には、小さな森が広がっています。その名は、鎮守の森。鎮守の森や駐車場の当たりには、かつて神社がありました。そのなごりが今も残る場所です。鎮守の森に囲まれるように開いた空間はこども広場と呼ばれ、催し物が開かれたり子どもたちの遊んだりする場となっていました。現在は、駐車場が拡張されています。

西武庫公園へのアクセスは、公共交通機関の利用が便利です。西武庫公園の電車の最寄駅は、阪急神戸線の「武庫之荘駅」。そこからバスに乗って「西武庫公園駅」の停留所で下車します。停留所から西武庫公園までは徒歩で3分です。西武庫公園駅の停留所に向かうバスは、武庫之荘駅以外の駅からも運行しています。

阪神電車「尼崎駅」やJR神戸線「立花駅」からバスに乗り、西武庫公園駅の停留所で下車、西武庫公園へアクセスすることもできます。西武庫公園には専用の駐車場がありますが、イベントの日は満車になることも多いため、催し物の無い日以外は車で向かうことはおすすめしません。

西武庫公園の駐車場は、園内北側にあります。駐車場の収容台数は、普通車が140台、大型車が2台です。大型車は、駐車場の料金が普通車とは異なるため、事前に連絡が必要です。連絡先は、尼崎緑化公園協会（06-6426-4022）となります。駐車場の利用時間は、日曜日と日曜日以外で異なります。

日曜日は、7時から18時まで駐車場を利用することができます。日曜日以外の駐車場の利用時間は、8時から18時までです。利用時間外に出入庫をすることはできません。また、桜まつりやフリーマーケットなどのイベント時には駐車場がいっぱいになってしまうことがあります。

西武庫公園の駐車場の利用料金は、普通車と大型車で異なります。まずは、普通車の料金をご紹介いたします。30分未満は100円。2時間未満までは、30分ごとに利用料金が100円ずつ増加します。2時間以上6時間未満は500円、6時間以上7時間未満だと600円、7時間以上8時間未満は700円、8時間以上は800円です。大型車は普通車のそれぞれ2倍になります。

西武庫公園は、尼崎にある市立の公園です。2012年に兵庫県から尼崎市に移管されました。西武庫公園でイベント等を行う場合は、以下の尼崎市役所の公園維持課に連絡してください。また、分区園の貸し出しについては、都市整備部の土木部公園計画・21世紀の森担当となります。駐車料金については、上記の尼崎緑化公園協会への問い合わせとなります。

住所：兵庫県尼崎市武庫元町3-14-1
電話番号：06-6489-6531

最後までご覧いただきありがとうございます。尼崎にある西武庫公園は、遊具や水遊びができる場所があるだけでなく、交通ルールを学んだり、桜やホタルなど自然に触れることのできたりする絶好のスポットです。お子さんの成長や季節にあわせて楽しみ方の変わる西武庫公園へ是非、足を運んでみてください。