日本で一番深い湖はどこにある？場所や行き方・水深・流域面積までリサーチ！

人気おすすめ観光スポット「田沢湖」は日本一の水深を誇る湖で、とても美しい景観も魅力です。観光スポットでもある田沢湖の行き方や水深などを含め、情報をお伝えします。田沢湖へ訪れた際に立ち寄りたい周辺の観光スポットもご紹介しますので、田沢湖への旅行の参考にしてください。

日本で一番深い湖がどこにあるかご存知ですか。実は、日本一深い湖は、秋田県仙北市にある「田沢湖」です。田沢湖の湖畔には、金色に輝く「辰子」の像が建てられています。「辰子」は、永遠の若さと美しさを保とうと願い、龍となった伝説の美しい娘です。透き通った湖面は明るい翡翠色となったり、濃い藍色に変化したりと、神秘の湖として知られています。

湖面の色の変化は、水深と太陽光の角度によるものだそうです。この人気観光地田沢湖では、遊覧船や水上バイク、ボートなどを楽しむ観光客でにぎわいます。美しい田沢湖のほか、その周囲の四季を彩る自然も魅力のうちのひとつです。平日は落ち着いてゆったりと時が流れ、週末になると多くの人々でにぎやかな湖となります。

秋田県中東部にある「田沢湖」は、淡水湖であるため海には直結していません。一級河川である「雄物川(おものがわ)」水系に属します。最大水深が日本一のほか、日本国内で19番目に広い湖沼でもあります。田沢湖抱返り県立自然公園という秋田県東部の県立自然公園にも指定されています。さらに、日本百景にも選ばれている人気観光地です。

田沢湖は、上空から見ると丸い形をしています。直径約6km、面積25.9平方km、湖面標高は249mです。水深の変化により、太陽光が湖面に当たると、さまざまな彩りを見せることから、「日本のバイカル湖」とも呼ばれています。さまざまな説はあるものの、調査によると180万年前から140万年前あたりの爆発的噴火からできたカルデラであるという説が一番有力です。

それでは、日本一深い湖「田沢湖」の水深はどのくらいあるのでしょうか。田沢湖の水深は、423.4mです。その昔から、大変深い湖であることは知られていましたが、最初に水深を測定したのは1909年(明治42年)のことでした。湖沼学者が重りの付いた麻縄を田沢湖に沈めて測定したそうです。その時は、田沢湖の水深は397mでした。

その後も何度かに渡って田沢湖の水深を測定し、現在は前述のように423.4mとなっています。また、1937年(昭和12年)3年かけて調査した結果、田沢湖のおおまかな地形も明らかになりました。田沢湖の湖底には、小火山丘が2つ存在するそうです。さらに、傾斜50度および深さ300mの断崖もあることが分かりました。

では、田沢湖へはどのように行くことが可能なのでしょうか。田沢湖は秋田県秋田市と岩手県盛岡市の中間あたりに位置します。距離から言うと、盛岡市からアクセスするほうが早く田沢湖へ着くことが可能です。国道46号線を車で走行していると、途中で田沢湖の標識が出てくるので比較的アクセスがしやすいです。

車で田沢湖へアクセスする場合は、東北自動車道盛岡ICを下りて、そこから約1時間10分程度の場所です。秋田県秋田市から訪れる場合は、車で約1時間40分程度です。また、「JR田沢湖駅」で下車した際は、羽後交通バスで約15分です。さらに、飛行機で秋田空港に降り立った場合は、「あきたエアポートライナー」に乗車後約1時間20分ほどで到着します。

「田沢湖駅」を拠点とする「田沢湖バス」もあり、1日に5から6本程度運行しているのも嬉しいポイントです。田沢湖バスは、田沢湖周辺の潟尻や御座の石など観光スポットも通過するため、観光客にとってはかかせないバスです。また、八幡平や角館、乳頭温泉郷などへもアクセスしているため、田沢湖周辺の観光にも大活躍します。

秋田県の田沢湖は最大水深が423.4mで、日本の湖の中の深さランキングでは堂々の一位を記録していますが、その他のランキングに入っている湖もご紹介します。田沢湖とどの程度水深は違うのでしょうか。まずランキング10位の水深を持つのは、北海道の「屈斜路湖(くっしゃろこ)」の117.0mです。ランキング1位の田沢湖と比べると、ランキング10位はずいぶん水深に差があることが分かります。

続いて水深ランキング9位は、山梨県の「本栖湖(もとすこ)」で122.0mです。水深ランキング8位は、北海道の「倶多楽湖(くったらこ)」の148.0mです。水深ランキング7位からランキング4位までを一気に挙げると、栃木県「中禅寺湖(ちゅうぜんじこ)」163.0m、北海道「洞爺湖(とうやこ)」180.0m、北海道「摩周湖(ましゅうこ)」211.4m、鹿児島県「池田湖(いけだこ)」233.0mです。
 

そして、水深ランキング3位は、青森県および秋田県の「十和田湖(とわだこ)」で、その水深は一気に326.8mまで深まります。さらに、水深ランキング2位は、北海道の「支笏湖(しこつこ)」で360.1mもあります。水深ランキング1位の秋田県の「田沢湖」は、423.4mもの水深があるため、他の湖とは桁違いの深さを誇るわけです。北海道には、比較的水深の深い湖が集中していることも分かります。

日本のおすすめ人気観光地「田沢湖」は、423.4mの水深を持つ湖としてその名を知られていますが、世界にある湖はどのくらいの水深を持つのでしょうか。世界一深い湖は、ロシアとシベリア南東部に位置する「バイカル湖」で、その最大水深は1741mです。日本一の田沢湖と比べても4倍も深いことが分かります。世界の規模に驚かされます。

バイカル湖は、山脈に囲まれており、湖の地形は三日月形です。長さが600kmで幅が30kmという大きな規模にも驚きです。ちなみに、世界で2番目に深い湖は、アフリカ南東部にある東部アフリカ大地溝帯の真ん中に位置する「タンガニーカ湖」です。その最大水深は1471mを誇り、湖の幅は40から50kmほどですが、南北に伸びる長さは670kmにも及びます。

また、世界で3番目の深い湖は、ロシア南部に位置するカザフスタンからイラン北部に伸びる湖「カスピ海」です。カスピ海の最大水深は1025mです。世界のランキング3位でもこの深さですから、世界の規模の大きさは凄いです。4位はアフリカ「マラウイ湖(ニアサ湖)」の706m、5位はキルギスの「イシククル湖」で668mです。

人気観光スポットである田沢湖やその周辺には、さまざまな楽しい場所が多くあるため、家族や友人たちとゆっくり訪れるのにおすすめです。そんななかのひとつに、「田沢湖キャンプ場」があります。雑木林に囲まれた美しい自然の中にある素敵なキャンプ場です。田沢湖を眺めながら、人気アクティビティのヨットやカヌー、ウィンドサーフィンなどを堪能することもおすすめです。

田沢湖キャンプ場は、4月の終わりから11月の上旬までが一般的な営業となっていますが、随時ホームページ等で確認することをおすすめします。田沢湖キャンプ場には、バンガロー10棟、ベルテント2張、10のオートキャンプサイト、約100張のテントを設置できるフリーサイト、3棟の炊事場、1つのコインシャワー、水洗トイレ1棟、そして売店や石窯、駐車場もあります。

田沢湖は、冬も人気のおすすめ観光地と化します。秋田県仙北市田沢湖水沢温泉郷に位置する「たざわ湖スキー場」があるからです。たざわ湖スキー場の最寄り駅は「田沢湖駅」で、東京駅から秋田新幹線「こまち」で2時間45分程度、仙台駅からは1時間10分ほど、秋田駅からは56分程度の場所です。その他、高速バスや定期バスなどでもアクセス可能です。 

たざわ湖スキー場は、初心者、中級者そして上級者のコースに分かれているため、どんなレベルのスキーヤーやスノーボーダーでも楽しむことができます。また、スキーとスノーボードのスクールもあるので、初心者の方はチャレンジしてみましょう。レストランもありますので、昼食なども安心してとることが可能です。冬は、たざわ湖スキー場で楽しんでみましょう。

田沢湖へ訪れた際にぜひ立ち寄ってもらいたい人気スポットに、「御座石神社(ござのいしじんじゃ)」があります。1650年(慶安3年)に秋田藩主佐竹義隆公が田沢湖を訪れ、腰かけて休憩したことが名前の由来です。1本の木から7種類もの木が生えて来たという「七色木(なないろぎ」などがあります。

永遠の美と若さを願い泉水を飲んで龍になったという「辰子」伝説が残るのも、この御座石神社です。美の守護神や不老長寿などパワースポットとしても知られています。辰子が自身を映したという「鏡石」やそのそばの「願い橋」などもあるのでお見逃しなく。田沢湖の湖畔にたたずむ赤い鳥居は魅力的です。

約250種類ものハーブが魅力の「田沢湖ハーブガーデンハートハーブ」では、ハーブの苗やその他さまざまなハーブの商品、ハーブティー、さらには秋田のお土産にもなる名産など多くのものが販売されています。四季を通じて、さまざまなハーブや花を堪能できるスポットです。

家庭でハーブや花などを栽培している方も、より多くの彩りあるものを購入できます。また、田沢湖を一望できるレストランも併設されており、ランチバイキングなどをはじめ、スイーツやドリンクも充実しています。レモングラスのハーブソフトクリームやルバーブチーズケーキなど自家栽培のハーブのメニューもあります。ドリンクバーは、たくさんのハーブティーも楽しめます。

「山のはちみつ屋」には、さまざまなはちみつが販売されているほか、はちみつスイーツの工房、ピザとパスタのレストランがあります。はちみつはテイスティングが可能なので、美味しいはちみつを堪能してみましょう。さらに、購入したスイーツやドリンクなどを食べられるスペースも併設されています。秋田駒ケ岳を一望できる店内で、癒しの時間を過ごすのもおすすめです。

はちみつ商品には、国産はちみつのほか、外国のさまざまなはちみつもあります。プロポリスやローヤルゼリー、ハニージャム、はちみつバターなど思わず見入ってしまう商品も多数あります。ピザ工房では、本格的に薪を使用して焼き上げるピザを楽しめるため、とても人気です。お腹を空かせて訪れてみるのも良いです。

田沢湖の湖畔にたたずむ「たつこ茶屋」は、お食事とお土産のスポットです。ヨットハーバー周辺で、水上バイクを見ながらの食事が楽しいです。ここにある名物「辰子たんぽ」は「味噌たんぽ」の元祖と言われています。ホカホカのあきたこまちを杉の木にモチモチ状態で巻き付けた美味しい郷土料理です。

秋田名物のいぶりがっこも辰子たんぽに添えられてきます。ぜひ美味しい辰子たんぽを堪能してみてください。また、カレーや山菜そばなど絶品メニューも食べられます。その他、炭火で焼く岩魚の炭火焼きはぜひ食べてもらいたい料理です。さまざまな秋田の味を堪能できる素敵なスポットです。

蔵出しビールや田沢湖の新鮮野菜を使用した欧風こだわり料理のレストランです。畑直送の素材で、安心安全に食事ができると人気です。樹齢280年ほどのナラの木やオープンテラス、田沢湖を眺めながら癒しの食事タイムを堪能できます。ナラの木の内装は自然を彷彿させる素敵な空間です。

食事にぴったりの「湖畔の杜ビール」も魅力のひとつで、地元原料使用の爽やかな味わいに酔いしれます。メニューには、人気の一品料理として「行者にんにくソーセージ」や「秋田唐揚げしょっつる仕込み」などがあります。また、ソーセージグリルやタコのアヒージョなど豊富な一品メニューがのったワンプレートも美味しいです。

田沢湖は、訪れる価値あるとても魅力的な観光スポットのひとつです。日本一の水深を誇るほか、周囲の自然もとても美しい場所です。また、四季を通じてさまざまなアクティビティや散策スポット、グルメを堪能できるお店もあります。ぜひ素敵な田沢湖への旅をしてください。