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中通島観光ガイド!フェリーでのアクセス方法やおすすめの見どころは?

中通島観光ガイド!フェリーでのアクセス方法やおすすめの見どころは?
投稿日: 2018年7月31日最終更新日: 2020年10月8日

長崎県の中通島(なかどおりじま)は、2018年夏に世界遺産登録となった潜伏キリシタン関連遺産を構成する一部となっており、祈りの島とも呼ばれます。美しい海に囲まれた中通島への交通手段は船のみ。そんな特別感いっぱいのとっておきの中通島をご案内致します。

今!離島がアツい!中通島へ行ってみよう見出し

Photo by veroyama

2018年の夏、新たに世界遺産登録された「潜伏キリシタン関連遺産」であらためて注目を集めている長崎県。本土からのアクセス方法はフェリーや高速船のみ、という少し不便なところにあるのが中通島です。新幹線や地下鉄のような便利なものはありませんが、それ以上に大好きになれる要素がたっぷり詰まっている中通島をご案内致します。

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中通島ってどこ?見出し

長崎県の本土から船で1.5-2時間ほど行ったところにある大小いくつかの島々を総称して五島列島と言います。その中でも一番北側に位置する大きな島が中通島です。近隣の頭ヶ島(かしらがしま)と若松島とは橋でつながっており、自然豊かな島内にはなんと29ものカトリック教会が点在する、文字通り「祈りの島」です。

中通島へのアクセス1【長崎港から】見出し

Photo by Toomore

まずは長崎港から中通島のルートをご案内致します。長崎港へのアクセスについてですが、JR長崎駅からタクシーで5分ほどの近距離です。荷物が多い場合は遠慮せずタクシーを利用しましょう。行き先と利用船会社を告げれば、乗り場近くへ案内してくれます。観光も兼ねるなら路面電車もおすすめです。「大波止」駅で下車後、徒歩5分です。

びっぐあーすで鯛ノ浦港へ

長崎港から直行で中通島の鯛ノ浦港へ向かうのが、五島産業汽船が運航する高速船「びっぐあーす号」です。乗船2か月前から予約可能で、web予約・決済もできます。全席指定席なので、事前に早く並んだりする必要はありません。1日に3便の運航があり、乗船時間は約1時間半となっています。船の構造上、揺れに強く、船酔いしにくいです。

住所:長崎県長崎市元船町17‐3 長崎港ターミナル1階
電話番号:095‐820‐5588

じぇっとふぉいるで奈良尾港へ

長崎港から中通島の奈良尾港へ向かうのが九州商船が運航する高速船「じぇっとふぉいる」です。便によっては福江島を経由するものがあります。ジェットエンジンで大量に海水を吐き出す力で船体を海面から浮かせて、海の上を飛ぶように進みます。飛んでいるので揺れません。最高時速は80km。そのかわり、船内では常にエンジンの音が聞こえる状態です。

シープリンセス&シーエンジェルで有川港へ

2016年秋から中通島へ就航しているのが、こちらの航路です。九州商船が運航する「シープリンセス号」は、五島らしく窓がステンドグラス風になっていて、内部のちょっとしたこだわりが素敵です。これまで長崎港から有川港への航路はなかったため一段と利便性が良くなりました。1日に3便の運航があり、乗船時間は約1時間45分ほどです。

世界遺産に登録されたことで、どんどん新造船が今後増えていく予感です。こちらは、2018年の夏から中通島へ新規就航が始まった「シーエンジェル号」です。シープリンセス号同様、内部の装飾にも工夫が見られます。所要時間はほとんど同じですが、運航される便が限定されています。時刻表など、詳細は公式ホームページにてご確認ください。

住所:長崎県長崎市元船町16-12
電話番号:095-822-9153

中通島へのアクセス2【佐世保港から】見出し

続きまして、佐世保から中通島へのアクセスをご案内致します。古くから栄えた港町佐世保から中通島へは、高速船とフェリーの2種類選択肢があります。JRの佐世保駅から佐世保港までは目と鼻の先。赤レンガでできた道が、心地よい海風とよく似合います。駅からはそのままフラットにつながれた歩道で歩いて向かうことができます。

高速船で有川港へ

佐世保から中通島の有川港へは、五島産業汽船「ひまわり号」、九州商船「シークイーン号」という高速船を運航しています。どちらもが1日に1便ずつの運航があり、乗船時間は約1時間40分ほどです。それぞれ運航スケジュールが異なりますので、ご都合に合わせて使い分けできます。定員140名の小さめの船で、波が高いときには揺れを体で感じます。

フェリーで有川港へ

佐世保港から中通島の有川港へのルートは、各社がカーフェリーも運航しています。高速船は旅客のみですが、フェリーは車両も載せるため大型になります。船が大きいほど、波による揺れは感じにくくなりますが、所要時間が長くなるので良し悪しです。五島産業汽船「フェリーありかわ」、九州商船「フェリーなみじ」どちらも乗船時間は2時間半。

フェリーを利用の場合、知っておきたいのが座席についてです。基本的にフェリー内部にシートはなく、大広間のようなスペースに各自場所を確保する感じになります。人気のスペースは窓や壁際、出入口付近です。そのため、乗船開始時刻には早めに並んだ方がより良い場所を確保できます。フェリーなみじは、別室スペースや1等料金の設定があります。

中通島へのアクセス3【博多港から】見出し

五島列島は長崎県にあるので長崎県内の港だけから出航する、と思われがちですが、実は博多港から中通島へ向かう長距離航路もあります。そして、お住まいの地域によっては、博多港から中通島へ向かうこのルートが一番利便性が高い、という声もあるほど。博多の街も観光しつつ、中通島への快適な船旅をご紹介したいと思います。

フェリーで青方港へ

博多港から中通島の青方港へ就航しているのが、野母商船の大型フェリー「太古」です。全長94m、搭載車両55台、定員350名という五島への定期航路では最大のフェリーです。博多港から深夜に出航し、宇久島・小値賀島・中通島・奈留島・福江島と寄港していきます。大型フェリーなので揺れをそれほど感じることはなく、むしろ心地よい眠りを誘う揺れ方です。

Photo by inunami

フェリー太古の一番の利点は、やはり深夜発、ということでしょう。博多港から23:45に出航し、中通島の青方港着は翌朝の5:40です。寝ている間に中通島に着きます。地方から最終便の飛行機で福岡へ向かうもよし。日中は博多観光を楽しみ、乗船時間になったら港へ、という日程もおすすめです。

Photo by inunami

船内にはシャワールームも完備されていますので、さっぱり汗を流してから眠りに着くことができます。また、先ほどご紹介した一般的な近距離フェリーとは違い、個室も多く用意されています。家族用の大きめな個室から2人用のこじんまりした個室、寝台席や和室、スイートルームなど、多種多様です。また、キッズルームや、ペットルームもあります。

現在運航しているフェリー太古は、2014年夏に新造船としてデビューしているので、船内の設備も含めてまだまだきれいです。内装もどこかのホテルかと思われるほどの造りになっています。また、2等以上の客室には心地よい眠りを追求すべくトゥルースリーパー、スイートにはシモンズベッドが用意されています。船内売店のグッズ販売もお見逃しなく!

住所:福岡県福岡市博多区築港本町220
電話番号:092-291-0510

中通島のおすすめ人気観光スポット1【蛤浜海水浴場】見出し

中通島に到着したら、まずは見てみて欲しい五島の海をご案内致しましょう。有川地区にある蛤浜海水浴場は、日本の水浴場88選にも選ばれる美しい砂浜で、中通島でも一番人気です。遠浅の真っ白な砂浜は、小さいお子様連れにもぴったり。ずいぶん遠くまで行っても大人の膝丈くらいの水深です。透き通る海中には、小さな魚が泳いでいます。

夏の海水浴シーズンになれば海の家も開き、屋根のある休憩所も利用できます。海の家がずらりと並ぶようなことはありませんが、監視員も付き、安心して楽しめます。海の色は、その日のお天気で左右されますので、インスタ映えを狙うならぜひとも快晴の日がおすすめです。まるで加工してあるかのような海の色は、まぎれもなく本物。ぜひ見てみてください。

住所:長崎県南松浦郡新上五島町七目郷1004

長崎の海は海水浴場も人気!絶景とバーベキューは子連れにおすすめ! | 旅行ガイドTravelNote[トラベルノート]のイメージ
長崎の海は海水浴場も人気!絶景とバーベキューは子連れにおすすめ! | 旅行ガイドTravelNote[トラベルノート]
長崎県は、複雑なリアス式海岸から離島まで、非常にたくさんの海岸線を有します。沖縄と並ぶほどに美しいと言われる長崎の海には、素晴らしい絶景を楽しめる海水浴場も多数あります。今回はそんな美しい海の絶景、長崎の海水浴場を厳選してご紹介していきたいと思います。

中通島のおすすめ人気観光スポット2【矢堅目】見出し

中通島の北部、新魚目地区の奈摩湾を望む岬にあるのが矢堅目です。奈摩湾へ侵入してくる外敵を矢(兵士)で堅めて(見張って)防いだことからこの地名になったと言われています。矢堅岬にある三角錐の岩山がぽっかり浮かぶ姿はかわいらしくもあり、美しくもあります。サンセットの絶景スポットとしても人気です。

矢堅目まで来たらぜひ味わってほしいのが塩ソフトクリーム!矢堅目には塩工房があり、そこでは五島の海水100%使用し、伝統製法も守りながら現在も塩を製造・販売しています。塩を製造するところを見学も可能です。中通島のお土産にも、ぜひ見てみて下さい。様々な種類の塩や民芸品、特産品などのお土産も選べます。

住所:長崎県南松浦郡新上五島町網上郷688-7
電話番号:0959-53-1007

中通島のおすすめ人気観光スポット3【五島うどんの里】見出し

讃岐うどん、稲庭うどんと並んで、日本三大うどんのひとつとされるのが五島うどんです。特徴はなんといっても細めの麺とそのコシの強さ。麺をうつ際に椿油を塗って熟成させます。「地獄炊き」という食べ方は、なんとグツグツ沸騰する鍋から直接すくって食べます。コシの強さゆえ、伸びにくい性質もあるからです。飛魚の出汁「アゴ出汁」で頂きます。

中通島の特産品としても大変人気が高く、最近ではお取り寄せグルメとしても評価が高まっています。五島うどんの里では、そんな五島うどんの製麺体験や、物産の販売、五島うどんをメインとした飲食店などがそろった複合施設となっています。こちらでもまた、中通島のお土産選びにはぴったりです。

住所:長崎県南松浦郡新上五島町有川郷
電話番号:0959-42-2655

中通島のおすすめ人気観光スポット4【奈良尾のアコウ樹】見出し

中通島の南部に位置する奈良尾地区にある人気のおすすめ観光スポットが、アコウの大木です。奈良尾神社の鳥居をくぐった先、参道をまたぐように根を張った樹齢700年ほどになる神木です。国の天然記念物にも指定されているこのアコウ樹は、パワースポットとしても人気です。太く幾重にも連なる根のひとつひとつに歴史を感じさせてくれます。

住所:長崎県南松浦郡新上五島町奈良尾郷
電話番号:0959-44-1111

長崎・五島と言えば教会巡り!見出し

2018年夏に世界遺産となった教会群には、残念ながら中通島の教会は含まれず、橋でつながる頭ヶ島にある頭ヶ島教会のみが構成資産となりました。ただ、隠れキリシタンの苦難の時代を超えた先祖から受け継ぐ信仰を大切にする心は全く失われてはおらず、島内には信徒が築いた数々の美しい教会が今も清潔に保たれ、祈りの場をもたらしています。

長崎の教会群が世界遺産に登録決定!潜伏キリシタン関連遺産の見どころは? | 旅行ガイドTravelNote[トラベルノート]のイメージ
長崎の教会群が世界遺産に登録決定!潜伏キリシタン関連遺産の見どころは? | 旅行ガイドTravelNote[トラベルノート]
長崎は、観光・グルメ問わず魅力満載で、国内外から多くの観光客が訪れる人気の街。ここではそんな長崎で世界遺産候補に挙がり、世界遺産登録が決定した潜伏キリシタン関連遺産に焦点を当てて、各スポットの概略のほか、おすすめの見どころなども含め、以下に詳細をご紹介します!

中通島のおすすめ教会1【頭ヶ島教会】見出し

まずは、世界遺産となった頭ヶ島教会からご紹介致しましょう。迫害を逃れて無人島だった頭ヶ島に移り住んだ信徒が、細々と暮らした地に建てられています。この教会の見どころは、全てが石造りであること。建材となっている石は、当時の信徒たち自らが切り出し運び、教会建築で有名な鉄川与助の設計によって、1917年に完成しました。

頭ヶ島教会は、中通島の中心部から車で30分ほど西へ向かったところにあります。今は航空機の就航はない旧上五島空港の建物と駐車スペースを利用して、シャトルバスを運行しています。現在は、島民の生活環境や景観の保護などを目的として見学の際には事前の予約が必要で、シャトルバスでしか教会への入場は認められていません。

シャトルバスを降りて、頭ヶ島教会へ向かうときに目に入るのが、この美しい海。そして、砂浜のすぐ近くにあるキリシタン墓地です。日本でよく見かける和墓の上に十字架が乗った形の墓石がいくつも並んでいます。人気の観光スポットたる由縁かもしれません。こんな絵になる風景にはなかなか出会えません。明るい海と陽射しのなか、静かな佇まいです。

住所:長崎県南松浦郡新上五島町友住郷頭ヶ島638
電話番号:095-823-7650

中通島のおすすめ教会2【青砂ヶ浦教会】見出し

中通島の北部、奈摩湾をのぞむ高台に静かにあるのが青砂ヶ浦教会です。赤レンガの重厚な造りは見た目にも美しく、中通島の豊かな自然の景色によく合います。先にもご紹介した鉄川与助が設計施工し、信徒が総出でレンガを運び、作り上げました。2001年には国の重要文化財にも指定されましたが、世界遺産の構成資産からは外れています。

内部の造りも大変美しく、太い木製の円柱と漆喰の白い壁を縁取る木のコントラストが凛とした雰囲気を作り出します。天井が高いため、とても広く感じられます。青砂ヶ浦教会は周辺地域の信仰の中心として長く人々とともにあります。収容人数が多いので、結婚式などでも利用されることが多く、オルガンの音色と聖歌隊の響きが思い浮かべられます。

また、クリスマスシーズンになると、各地の教会でそれぞれに美しくライトアップをします。青砂ヶ浦教会のイルミネーションは入口横にあるマリア像と、クリスマスツリー、そして教会入口上にあるバラ窓やステンドグラスからの灯りで、とても美しい姿となります。冬の中通島では、夜の教会巡りが観光スポット巡りともなることでしょう。

住所:長崎県南松浦郡新上五島町奈摩郷1241
電話番号:0959-52-8011

中通島のおすすめ教会3【跡次教会】見出し

中通島中心部にほど近いところに跡次教会はあります。海をのぞむ高台にあり、白い外壁は周囲の景色にとても映えます。この教会のおすすめポイントはやはりここからの風景とサンセット。見下ろした先にある青方湾には世界初の洋上石油備蓄基地があり、その黒いシルエットと、夕陽の色をそのまま映し出す美しい海とがとても素敵なのです。

この跡次教会の敷地、シルエットで映っているマリア像は、「海の星のマリア」です。漁業関係者や船員など、中通島の住民には海を生業とする人が多くいらっしゃいます。航海の安全を祈願して海の星のマリア様にお祈りするかたはたくさんいます。この高台から見守る形で佇むマリア像と美しい夕陽の海に、時が経つのも忘れてしまいます。

住所:長崎県南松浦郡新上五島町三日ノ浦郷跡次4413

中通島のおすすめ教会4【中ノ浦教会】見出し

中通島の教会巡りも中盤です。島内中心部から車で20分ほど南下したところに位置するのが中ノ浦教会です。こちらの教会も観光スポットとしても大変人気の高い教会です。入り江の水際に立っているため、凪の水面にそのままの姿が映し出されることもあり、とてもインスタ映えしそうな写真が撮れるのです。

こじんまりとした教会なのですが、内部はかなり可愛らしい装飾が施されています。真っ白に塗られた壁に、真っ赤な花弁を持つ椿を花をモチーフとした描かれており、その色合いのコントラストが絶妙です。敷き詰められた赤いじゅうたんと椿がよく合っていますし、内部はいつでも信徒住民の手によって美しく保たれています。

先にご紹介した、青砂ヶ浦教会のイルミネーション同様に、中ノ浦教会でもクリスマスシーズンの飾りつけは素晴らしいものです。特に、夕闇に浮かぶ教会のシルエットと美しく彩られたイルミネーションが鏡面となった水面にうつる様は感動を覚えます。インスタ映えスポットは、この角度がおすすめ。鐘楼を持つ正面からの華やかな姿も素敵です。

住所:長崎県南松浦郡新上五島町宿ノ浦郷中ノ浦
電話番号:0959-45-3936

中通島のおすすめ教会5【桐教会】見出し

次にご紹介するのは、ちょっと地元民っぽい感じの裏道行きです。中ノ浦教会からさらに国道384号線を南下した先、若松大橋方面へ向かいます。が、大橋へは行かず、横にある小道をひたすら海沿いに走った先、本当にあるのか?と思い始めた頃に出会える桐教会をご紹介しましょう。分かれ道の看板も見落としがちなのでご注意ください。

桐教会もまた、海沿いの高台にある真っ白な建物が特徴的です。当地、桐出身のガスパル与作という人物がのちの「信徒発見の奇跡」につながったと言われています。隠れキリシタンの当時を偲びつつ、入り組んだくねくね道を通ってでも行っていただきたいもうひとつの理由が、この海の色です。地元民もイチオシの海の透明度は言葉に表せません。
 

住所:長崎県南松浦郡新上五島町桐古里郷357-4
電話番号:0959-44-0006

中通島のおすすめ教会6【高井旅教会】見出し

中通島の教会巡りもそろそろ終盤です。中通島の中心部からだと南へ車で30分ほど。奈良尾港からだと北上して10分もしないところに高井旅教会はあります。美しい五島の海を見下ろし見守るような高台に、白い建物と赤い屋根が可愛らしい雰囲気さえ見せる爽やかな佇まいです。高井旅の集落もまた、迫害を逃れ移り住んだ人々が築き上げたものです。

高井旅教会の目の前にある高井旅海水浴場は、中通島にある数少ない砂浜を持つビーチのひとつです。ビーチにはコテージが建ち並び、キャンプも楽しめます。蛤浜同様、遠浅の砂浜があり、浅いところではもちろん問題なく遊べます。ただ、こちらの方が東シナ海の外海の波がそのまま届くため、どちらかというと海水浴よりもサーフィン向けのビーチです。

住所: 長崎県南松浦郡新上五島町奈良尾郷高井旅
電話番号:095-846-4248

中通島のおすすめ教会7【福見教会】見出し

中通島の教会巡りのラストは、福見教会をご紹介します。正直に申しまして、福見の集落に観光スポットと呼ばれるような特別なものはありません。ただ、この集落のあり方そのままが、隠れキリシタンの歴史であり、現在の穏やかさの象徴ではないでしょうか。レンガ造りの重厚な趣ですが、青砂ヶ浦教会とは異なり、内部には円柱ではなく日本らしい角柱です。

福見の集落も、他の隠れキリシタンの集落同様に、迫害を逃れ築き上げて来られたものです。「五島崩れ」と呼ばれるキリシタン弾圧の際にはさらに他の島などへ逃れ、福見に戻ったときには集落は略奪・破壊されていたそうです。それでもなおこの地で信仰を守り、素敵なステンドグラスを持つ教会を築き守ってきた信徒たちの心に想いを馳せます。

住所:長崎県南松浦郡新上五島町岩瀬浦郷福見
電話番号:0959-45-3032

中通島のトリコになる!見出し

大曾教会とマリア像
Photo by veroyama

長崎・中通島へのアクセス方法から、島内のおすすめの見どころや教会巡りについてご案内してきましたが、いかがでしたか?秘境と思われがちですが、アクセス方法もこれからも増えていきそうです。島の人々とのふれあいを楽しみつつ、祈りとともにある生活を乱さぬよう、見て触れて感じて頂ければと思います。あなたの旅が素敵なものになりますように!

投稿日: 2018年7月31日最終更新日: 2020年10月8日

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