長崎・小値賀町を観光！見所は？宿泊・食事・居酒屋・お土産など情報満載！

小値賀町(おぢかちょう)と言う町をご存知でしょうか?長崎県小値賀町とは、長崎県の五島列島北部にある「小値賀島」及び周辺の大小17の島々「小値賀火山群島」からなる町のことです。小値賀町は今でも日本の原風景が残っているとして「日本で最も美しい村」のひとつに選ばれています。今回はそんな小値賀町の基本や宿泊・観光情報、おすすめの居酒屋やお食事処をまとめてみました!

小値賀町は周囲を海に取り囲まれた島のため、陸路はありません。2006年に小値賀空港が閉鎖されてから、小値賀町へのアクセスはフェリーのみになりました。フェリーは福岡県の博多港と、長崎県の佐世保港の2ヶ所から出ています。いずれも完全予約制なので、旅行の日程が決まったらお早めに予約して下さい。

博多港からアクセスする場合は「フェリー太古」と言う夜行便に乗車します。1日1便のみで、夜遅く出発の早朝着ではありますが、小値賀町に就航している船の中で最も大きくゆったりとした船旅を楽しめるとして観光客に人気です。所用時間は約5時間です。

佐世保港からアクセスする場合は、所用時間1時間25分から1時間45分程度の高速船か、所用時間3時間前後のフェリーを利用します。それぞれ1日2便ずつ運航しています。高速船の方が所要時間は短く船酔いもしにくいと言われていますが、甲板に出ることはできません。船が苦手な方は高速船、甲板に出たりしてゆっくり船旅も楽しみたいと言う方はフェリーがおすすめです。

小値賀町の歴史は古く、小値賀火山群島の1つ斑島郷には約2万5千年前に、人が住んでいた形跡が見つかっています。また、小値賀島の小値賀空港付近では縄文時代の遺物も発見されています。その後小値賀町は発展し、一時は人口1万人近くにまでなりましたが、2015年時点では2,560人にまで減少しています。2004年に近隣市町村との合併に関する住民投票が行われた結果、僅差で合併は否決された歴史があります。

小値賀町の中心となるのは、小値賀島の南部にある町「笛吹(ふえふき)地区」です。笛吹地区は小値賀町で最も人口が多い地区で、博多港や佐世保港と行き来するフェリーも、この地区の笛吹港に発着します。大小17の島々からなる小値賀火山群島の内、住民がいるのは6つで残りは無人島です。

小値賀町の無人島「野崎島」には、ユネスコ世界遺産候補リストに登録された教会「旧野首教会」があります。旧野首教会は1908年(明治41年)に建造された建物で、今でも当時の原形が保たれているとして、全国の教会の中でも高く評価されている教会です。元々はこの島に住んでいた、たった17世帯の隠れキリシタンの為の教会。島が無人になった今も、教会は静かにたたずんでいます。

旧野首教会がある野崎島へは、笛吹港から発着する町営船「はまゆう」で行くことができます。1日2便で、全日運休する日もありますので事前にスケジュールを確認しましょう。野崎島は無人島ですので、安全のため事前に小値賀島の旅行会社、おぢかアイランドツーリズムに相談しましょう。

小値賀町歴史民俗資料館は、近大の小値賀に富をもたらした豪商小田家の屋敷を増設・改修した資料館です。旧建物は築250年にもなり、小田家が居住していた当時の家具も展示されています。また、小値賀内で発見された古代の石器から、中世の貿易にまつわる資料、近世の捕鯨道具や野崎島の隠れキリシタンについても学ぶことができる、小値賀の歴史が詰まった資料館です。歴史を知ると、観光が一層楽しくなりますよ。

あわび館はフェリー乗り場にも近く、ちょっと時間が空いて観光するのに人気のスポットです。館内にはあわび漁の歴史や、古くから使われてきた道具などが展示されている他、あわびやサザエなどの販売も行っています。販売されているあわびやサザエは、お土産として直送することもできるそうなので、相談してみて下さいね。

ポットホールは、世界で第2位の大きさを誇る巨大な「甌穴」のことです。甌穴とは、岩の隙間や穴などに石が入り込み、それが水流により穴の中で回転する事により作られる、自然にできた穴のことを言います。

小値賀町斑島郷にあるポットホールは深さ3m、穴上部の直径は90cmもあり、約6000年かけて形成されたと考えられています。日本国内では最大の甌穴として国の天然記念物に指定されています。穴の中にある石はツヤツヤとしていて神秘的!おすすめの観光スポットです。

赤浜海岸は小値賀町中心地からアクセスがしやすい絶景スポットです。車で約10分、健脚の方なら歩きやレンタサイクルで来ることも可能です。赤浜海岸はその名の通り、浜が赤い土で覆われた海岸です。青い海と赤い浜のコントラストはどこかファンタジックでもあります。少し高台にある赤浜海岸公園からは海岸が一望でき、まさに絶景!少し坂がきついですが、是非訪れて下さいね。

小値賀町には一般的な旅館や民宿が10軒ほどある他、より島を身近に感じる事ができる個性的な宿泊スタイルがたくさん用意されています。以下にいくつか紹介しますので、是非旅行スタイルに合った宿泊スタイルを見つけて、もっと島を楽しみましょう!

民泊は、小値賀の一般の家庭に宿泊し、家族と同じように過ごすホームステイスタイルの宿泊形態です。漁師さんや農家の方とともに過ごし、食事をしたり、お手伝いしたり、郷土料理を教わったり、魚を捌いたりなど、様々な体験ができますよ。最初は緊張しますが、徐々に親戚の家にいるような安心感に変わっていきます。島を楽しむのにおすすめの宿泊形態です。

のんびり自分の時間を過ごしたい!と言う方には古民家ステイがおすすめ。小値賀には、築100年以上の古民家を、趣はそのままに快適に過ごせるよう改修された宿泊施設が用意されています。古民家は全部で6棟あり、丸ごと1棟を貸切るスタイルです。キッチンや洗濯機も完備されているので、まるで別荘に来たかのように自由に快適に過ごすことができます。

古民家レストラン藤松は、小値賀島の東、前方湾に面するレストランです。捕鯨や酒造で富を築いた藤松家の屋敷を改修した建物は雰囲気抜群!小値賀でとれた新鮮な野菜と魚介類をふんだんに使用した食事はまさに絶品!お食事は完全予約制で、お昼のみの営業となっていますのでご注意下さい。

オシャレな内装で家族でも楽しめる居酒屋がここ、谷商店です。元はおばあさんが店じまいしようとした商店を改修して開いた居酒屋さんで、観光客からも地元客からも愛されています。日本酒や焼酎からカクテルまで豊富な種類のお酒を取り揃えているので、お酒好きの方も大満足間違いなし!おつまみには小値賀産の野菜などを使っています。個室もあるので、グループでゆっくり楽しむのにも良い居酒屋ですね。

メロディボックスは島で唯一のカラオケボックスを併設した、バースタイルの居酒屋です。歌わなくて飲むだけでももちろんOK!島のことをよく知っているママとのトークが人気です。

あい菜市は、町営船はまゆう乗り場の近くにある、新鮮な小値賀産野菜を販売するお店です。新鮮で豊富な野菜のほとんどが100円で買えてしまうんです!自分用のお土産に野菜を買って行く観光客をはじめ、地元の方の利用も多く朝早くからにぎわいます。お土産を買うのはもちろん、地元の暮らしを垣間見たい方にもおすすめですよ。

讃岐屋では小値賀でとれた海産物を利用した加工品を販売しています。鮑のうに漬、塩うに、あおさ、鮑のわたの塩辛、さざえ佃煮など、お土産にしたい品物がたくさんあります。昔ながらの店構えなので入るのにちょっとためらってしまうかもしれませんが、ご心配なく!お店のお母さんが素敵な笑顔で迎えてくれますよ。

やっぱり旅行に来たら甘い物も食べたいですよね。そんな時はここ、水月菓子店がおすすめです。こしあんを卵を使った薄い皮でつつんだ「かすまき」や、一口サイズでお土産にぴったりの「ちよか」がおすすめの人気商品です。仏壇にお供えする落雁もかわいいですよ。

小値賀町の基本情報やおすすめ観光スポット、宿泊施設、居酒屋やお食事どころなどを一気にまとめてみました!豊かな自然と深い歴史を持った小値賀町の魅力は伝わりましたか?小値賀には文章で伝えきれない魅力もたくさんあります。是非足を運んで、のんびりしてみて下さいね!