玉造温泉の日帰り湯おすすめ13選！人気の貸切風呂や露天風呂もあり！

今人気の日帰り温泉。山陰地方を代表する島根県の玉造温泉にも日帰り入浴可能な温泉旅館や日帰り専用施設があります。まず玉造温泉とはどんな温泉かをご紹介し、様々な形態のおすすめの日帰り入浴施設・旅館をご紹介します。また最近日帰り入浴可能の旅館が増えた人気の貸切風呂についてもご紹介します。

玉造温泉は島根県の温泉ですが、山陰地方にはどんな温泉があるのでしょうか。山口県にはロシアのプーチン大統領も訪れた大谷山荘がある長門湯本温泉があります。そして鳥取県には有名な三朝温泉と皆生温泉があり、兵庫県には城崎温泉があります。島根県でよく知られている温泉はやはり玉造温泉になります。

玉造温泉は島根県松江市の宍道湖のほとりにあります。松江城や出雲大社にも近く山陰自動車道のインターチェンジも近くにあるという好立地ですが、泉質や歴史についても多くのことが語れる奥深いおすすめの温泉です。宍道湖に流れる玉湯川沿いの温泉街には桜並木があり、品のいい旅館が並んでいます。

温泉には昔から日本三古泉や日本三名泉などの呼び方が存在します。三古泉は日本書紀や風土記に登場し有馬温泉、白浜温泉、道後温泉を指しますが、他にも昔の著名人が記した文章に登場します。島根県の玉造温泉も有馬温泉、榊原温泉とともに枕草子・三大名泉とされ城崎温泉、三朝温泉、皆生温泉とならんで山陰地方を代表する人気の温泉になっています。

島根県の玉造温泉は神代の頃からあったという言い伝えがあり、日本最古の湯の一つでもあるといわれています。西暦733年編纂の「出雲国風土記」には「一度入浴すればお肌が若返るようになり、二度浴すればどんな病も治癒してしまう。」と記され、その頃から美肌の湯であったことがうかがえます。

泉質はナトリウム・カルシウム-硫酸塩・塩化物温泉（弱アルカリ性）で、この中の硫酸イオンが肌に潤いを与えます。また塩化物泉は肌の表面に塩の膜をはり、温泉成分や潤いを逃がさない役目もします。弱アルカリ性温泉は角質や汚れを落とすクレンジング効果があり、化粧水にも含まれるメタケイ酸も多く含まれますので最強の美肌温泉です。

三名泉には2つあり、林羅山の詩文に登場するものと、平安時代に清少納言が書いた「枕草子」に登場するものがあります。前者は草津温泉、有馬温泉、下呂温泉を指します。後者は厳密には「枕草子・三大名泉」と称して区別しています。玉造温泉は「枕草子」に登場するもので「湯はななくりの湯、有馬の湯、玉造の湯」という表現があります。

「ななくり」は「七栗」として三重県の榊原温泉を指す説と和歌山県の湯の峰温泉、長野県の別所温泉を指す説があります。「玉造」は鳴尾温泉の旧称という説もありますが島根県の玉造温泉が有力です。これらから一般的には島根県の玉造温泉は三重県の榊原温泉、兵庫県の有馬温泉と並んで枕草子・三大名泉といわれています。

島根県の玉造温泉は比較的高級な温泉旅館が立ち並び、日帰り入浴できるイメージが少ないかもしれませんが、日帰り入浴を可能にしているおすすめの旅館が多く点在しています。旅館の日帰り利用の場合の料金は一般的には1000円から1500円と少し高額ですが、あまり混雑することもなく静かに旅館自慢の趣のあるお風呂に入れますのでおすすめです。

また日帰り専門の施設や足湯もあります。日帰り専用の施設では500円で入浴可能です。また玉造温泉に3か所の足湯がありますが、無料で利用できます。足湯は軽視されがちですが、足には身体中のツボが集まっていますので、15分ほど温まるだけで、全身の血行がよくなりますのでおすすめです。玉造温泉では屋根のある足湯もありますのでおすすめです。

『玉造温泉ゆーゆ』は温泉旅館が立ち並ぶ玉造温泉中心街にある人気の日帰り温泉施設です。JR玉造温泉駅から車で5分で、徒歩でも30分ほどで行ける場所にあります。入浴料金は旅館に比べて約半額の500円で午前10時から午後10時まで長期間利用できますのでおすすめです。旅館の場合は利用できる時間が短く限定され、事前に確認する必要もあります。

『清風荘』は木造2階建てのこじんまりした純和風旅館です。日本庭園も清風荘の自慢で静かに庭園を見ていると心が落ち着きます。人気の「メノウの浴槽」の床に敷き詰められたメノウはまさしく玉造の名前の由来となった石で、かつてこの地でメノウを使って勾玉（まがたま）などが造られていました。入浴料金は1000円で11:00から15:00に入浴できます。

『白石家』は創業300年の歴史を誇る人気の老舗温泉旅館です。お風呂は総檜造り風呂と黒御影石大浴場を男女入れ替えで利用でき、それぞれに露天風呂があります。この豪華なお風呂に大人1000円子供500円で入れますが、入浴時間は月・火・水の12:00から15:00（最終受付14:00）限定ですので確認が必要です。また繁忙期は入浴できない時があります。

『旅亭　山の井』は広々した庭園露天風呂が魅力の温泉旅館です。男女入れ替えではありませんが、男性風呂も女性風呂もほぼ同じ規模になっています。特に露天風呂の横の竹林は魅力的です。入浴料金は1000円でフェイスタオルが付いています。入浴時間は13:00から17:00(最終受付16:30)ですが平日限定ですので事前に確認が必要です。

玉造温泉には日帰りで貸切風呂を利用できる旅館・ホテルもあります。貸切風呂は通常の日帰り入浴よりも追加料金が必要であったり、昼食付きでないと利用できない場合がありますが家族や、夫婦、カップルでも入れるメリットがあります。また貸切風呂は小さな空間ですので、様々な趣向がこらすことができます。これらの点もおすすめポイントです。

『紺家』は享保年間創業の元は藍染屋だった老舗温泉旅館です。『紺家』には男女別の広々した露天風呂付大浴場がありますが、平成28年に時間入替制の露天風呂付中浴場をリニューアルしました。『紺家』では、この露天風呂付中浴場と客室露天風呂を貸切風呂に利用しています。従って当日の状況によって利用できない場合もあります。

貸切風呂の利用にはお部屋で昼食をいただける『ゆるり入浴』プランがおすすめです。料金は5000円になります。通常のお風呂の入浴時間は11:00-14:30ですが、貸切風呂を利用する場合は入浴時間や追加料金も含め事前予約で確認が必要です。どの貸切風呂を利用するかの選択はできません。

『松乃湯』は宍道湖湖畔に明治18年創業した料亭『松崎水亭』が玉造温泉に進出して誕生した温泉旅館です。また玉造温泉で初めて貸切風呂を設けた旅館でもあります。4つの趣の異なる貸切風呂があり、1つは手すりもあるバリアフリー設計になっています。昼食付で利用することができます。ちなみに貸切風呂は温泉ではありません。

島根県の玉造温泉のほとんどの旅館・ホテルには露天風呂がありますが、その中でも絶景の露天風呂や自然の中の露天風呂、庭園露天風呂に日帰り入浴できる旅館・ホテルを紹介します。とくに玉造温泉は宍道湖湖畔にありますので、様々な顔を見せる宍道湖の景色を楽しむことができます。また各旅館自慢の庭園も眺めることができます。

宍道湖畔に最も近い『玉造国際ホテル』は玉造温泉で唯一宍道湖展望の露天風呂を備えているホテルです。特に夕方は幻想的な夕日の景色を眺めることができます。入浴料金は旅館の日帰り入浴料金としては破格の大人500円で12:00から20:00（受付）まで日帰り入浴できます。ちなみに宿泊すれば姉妹宿の長楽園の大混浴露天風呂も利用することができます。

『ホテル玉泉』は西日本最大級の檜と岩の大浴場が楽しめるホテルです。さらに『曲水の庭』と名つけられた広大な純日本庭園もホテルの自慢で茶室や出世稲荷神社(分祠）もあり散策も可能になっています。入浴料金は大人1600円で11:00から15:00（受付）まで日帰り入浴可能です。入浴可能日は事前に電話で確認すると確実です。

『長生閣』は正式名『玉造グランドホテル長生閣』で2018年7月にリニューアルオープンした人気のお宿です。玉造の名前の由来でもあるパワーストーンのメノウを施した大浴場が人気で、周りに多くの岩を配した和風庭園露天風呂も魅力的です。入浴料金大人1500円で日帰り入浴できますが、入浴できる日や時間帯は電話で確認したほうがいいでしょう。

旅館の日帰り入浴は、1000円前後で入浴だけできる旅館と、日帰り入浴は昼食付きのみの旅館があります。おおむね昼食付きでしか日帰り入浴できない旅館は、お客様に静かに過ごしてもらうことを目指していることが多いようです。料金は高くても昼食付きの日帰り入浴は期待が深まります。お部屋で食事できるプランを用意している旅館もあります。

見上げるような立派な数寄屋造りの建物の『佳翠苑 皆美』は明治初期に『酢屋』を始めたのがきっかけですが、その後屋号を皆美として宍道湖湖畔に旅籠を開業しました。お客様への心遣いが評判になり芥川龍之介、川端康成、島崎藤村などの文豪が泊まる人気の宿に発展したとのことです。昼食付入浴として3つのコースが用意されています。

享保年間創業の老舗温泉旅館『紺家』には男女別の広々した露天風呂付大浴場と平成28年には入替制のお風呂が新設されています。さらに2つの貸切風呂があります。日帰り入浴は昼食付に限られますが、ゆっくりお部屋で食事することができます。料金は5000円です。事前予約すれば貸切風呂も利用できます。

玉造温泉には100%源泉掛け流しの足湯が3か所あります。一つは、温泉街の中央、姫神広場にある『屋根付きの足湯』です。60℃の源泉を40℃～42℃に調節してあります。スポット内には専用タオルを販売するお社もありますので手ぶらで訪れても楽しめます。そこから玉湯川沿いに奥に入ると2か所の『川辺の足湯』があります。

玉造温泉の中心部の姫神広場にある『屋根付きの足湯』は、玉造温泉でも人気の足湯です。足湯なんてつまらないと思われる人もおられると思いますが、足には身体中のツボが集まっていますので、15分ほど温まるだけで、全身の血行がよくなります。100%掛け流しですので成分も充分です。

島根県の宍道湖に注ぐ玉湯川沿いを奥に進むと、2カ所の「川辺の足湯」があります。70℃の源泉をやや高めに冷ましてあります。足湯ですから泉温が高めでも楽しむことができます。自然の中ですがすがしい雰囲気で足湯を楽しむことができ、温泉の効能も得られますので一挙両得です。

島根県の玉造温泉へは、鉄道の場合はJR山陰本線玉造温泉駅下車後、車で約5分で到着できます。ゆったり玉造温泉の風情を楽しみながら歩いても約30分です。車の場合は山陰自動車道の松江玉造インターチェンジを降りて約10分になります。各旅館からJR玉造温泉駅まで送迎バスも運行しています。

周辺観光では車で約20分で行ける松江城があります。2015年に天守が国宝になりました。江戸時代からの現存天守です。お濠や城下町の風情もみどころでおすすめです。次に車で約1時間で行ける出雲大社があります。国造りの神話の舞台で、日本のル∸ツといってもいいおすすめのスポットです。

島根県の玉造温泉は、比較的高級な温泉旅館が並ぶエリアですが、日帰り入浴を可能にしている旅館が多くあります。昼食付でないと入浴できない旅館ばかりではないですので、気軽に立ち寄って日本でも有数の美肌の湯を味わってみてはいかがでしょうか。念のため事前に電話などで利用可能か確認すれば確実です。