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月山富田城(島根)の見どころ・歴史・アクセスまとめ!登山のポイントも!

月山富田城(島根)の見どころ・歴史・アクセスまとめ!登山のポイントも!
投稿日: 2018年7月5日最終更新日: 2020年10月8日

島根県安来市にある月山富田城は山陰の覇者と言われた尼子氏の居城です。毛利氏からの攻めに1年半も持ちこたえたという難攻不落の城跡は、今では登山を楽しむ方にも人気の歴史スポットです。今回は、月山富田城の所要時間やアクセス方法の他、見どころをまとめます!

島根の月山富田城は難攻不落の百名城!見出し

Photo by Travel-Picture

島根県安来市にある「月山富田城」(がっさんとだじょう)は、戦国時代最強の山城と言われた難攻不落の山城で、七曲がりと言われる急な坂道は、月山登山を楽しむ愛好家たちも使う山道となっています。山陰地方を席巻した尼子氏の築いた名城は、一体どんな城だったのか?今回は月山富田城の観光にかかる所要時間や見どころの他、周辺の歴史スポットもお伝えします。

月山富田城がある島根県安来市の魅力見出し

Photo by nekotricolor

島根県東部に位置する安来市は、鳥取県と隣接する島根の地方都市。古事記や日本書紀には、日本神話にも登場する国造りの神イザナミノミコトやヤマタノオロチ伝説で有名なスサノオノミコトともゆかりの深い土地と言われています。島根県安来市には、日本最古の刀鍛冶がいたと言う伝説もあり、古来より鋼生産が有名な土地として知られています。

そんな安来市には、歴史的な観光スポットが数多く点在しており、今回ご紹介する月山富田城の他、美しい三重の塔で知られる安来清水寺、また素晴らしい日本庭園がある足立美術館など、歴史や文化風俗に興味のある方には、たまらない見どころがたくさん詰まっています。安来市には、名湯「鷺の湯温泉」も沸いており、温泉宿に宿泊するのもおすすめです。

様々な歴史風俗のある島根県安来市には、NHKの大ヒット連続ドラマ小説「わろてんか」に登場した「安来節乙女組」の故郷でもあります。どじょうすくいを題材にした安来節は、元々農業を営む人々の間で踊られて来ましたが、大正時代に大流行し、一躍話題となりました。安来節は今でも踊り継がれているそうで、観光の見どころの一つとなっています。

日本海からアクセスの良い島根県安来市では、日本海でとれた新鮮な松葉がにも有名で、毎年11月から冬にかけてのかにシーズンには、旬のかにが市場に出回ります。また、今回ご紹介する月山富田城ともゆかりのあるご当地グルメとしては日本酒「裏月山」が有名で、島根県で限定発売されている生原酒は、ぜひ現地で飲んでいただきたいおすすめのお酒です。

島根の月山富田城ってどんな城?見出し

島根県安来市広瀬町にある月山富田城(がっさんとだじょう)は、標高197メートルの月山山頂に築かれた山城です。戦国時代に山陰の覇者となった尼子氏が築城した名城は、六代170年間に渡って尼子氏を支えた歴史の舞台です。登山を楽しむこともできるこの歴史スポットは、城郭跡が国の史跡に指定されており、日本百名城の一つにも数えられています。

神話の故郷島根県において、月山は歴代出雲国守護職の居城となった場所で、1396年から1566年の戦国時代には尼子氏の本拠地が置かれていました。月山を登山してみると分かりますが、現在も急な坂道が続く月山富田城の山道は、天然の地形を利用した要塞となっており、難攻不落の城は「天空の城」とも呼ばれていたそうです。

日本百名城にも選ばれた月山富田城は、靴のような形の月山に、本丸を築いた典型的な山城で、南東以外の三方には登山者たちの足を苦しめる急な斜面で囲まれています。正面となっている北側の山麓部から山頂部分に向かって城郭が連なっており、進入できる通路は三個所しかなかったと言われています。すべての登山口には城門が築かれていたそうです。

また、城門の外には深い堀が張り巡らされており、すべての進入経路は山腹の山中御殿に通じる設計となっていました。現在は登山道ともなっている「七曲がり」と呼ばれる一本道は、敵襲を撃ち落とすための守りの要となっており、毛利氏の猛攻を何度も食い止めたと言われています。本丸や二の丸からは、はるか彼方に日本海の大パノラマが広がっています。

島根の月山富田城を守った尼子氏の歴史見出し

月山富田城の城主であった尼子氏は、戦国時代に中国地方で周辺諸国と争いを繰り返していた一族です。初代尼子経久の時代に、山陰地方の覇者としての基盤を作りあげ、尼子晴久の代には山陰・山陽八ヶ国を統治する大大名にまでのし上がります。最後には、毛利氏によって滅ぼされてしまいますが、その勇猛果敢ぶりは今も歴史ファンを魅了しています。

月山富田城へのアクセス1:島根県安来市まで見出し

ここからは、月山富田城がある島根県安来市へのアクセス方法をご紹介します。自動車でアクセスする場合は、関西方面からなら中国自動車道から米子自動車道を経由して山陰道に入ります。山陰道の安来インターチェンジから市内にアクセスが可能です。大阪から安来インターチェンジまでの所要時間は約3時間30分となっています。

岡山から安来インターチェンジまでの所要時間は約2時間30分となっています。続いて九州方面からの自動車でアクセスする場合は、中国自動車道じゃら米子自動車道を経由して山陰道に入ります。福岡から安来インターチェンジまでの所要時間は約8時間となっています。広島からのアクセスなら、国道54号から山陰道三刀屋木次経由で山陰道に入って下さい。

月山富田城へのアクセス2:安来市内から城跡まで見出し

続いて、安来市内から月山富田城までのアクセスをご紹介します。JR山陰本線の安来駅から公共交通機関でアクセスする場合は、広瀬町行きのバスに乗車してください。最寄りバス停は「市立病院前」で、ここまでの所要時間はおよそ25分です。バス停から登山口までは徒歩10分ほどかかります。山頂までの所要時間は、徒歩で約25分ほどとなっています。

車でアクセスする場合は、中国横断自動車道の米子インターチェンジから広瀬町方面を目指します。米子インターチェンジからの所要時間は、およそ40分ほどです。松江市からアクセスする場合は、道の駅「広瀬富田城」を目指して進むと分かりやすいのでおすすめです。松江市からの所要時間は20分ほどです。無料駐車場が50台ほどありますのでご利用下さい。

月山富田城の見どころ1:山中鹿之助像見出し

ここからは、島根県安来市にある月山富田城の見どころをいくつかご紹介致します。まず、最初にお伝えする月山富田城の見どころは、月山富田城の最後の城主「尼子晴久」を支えた家臣「山中鹿之助」の像です。山中鹿之助幸盛は、衰退しかけていた尼子氏の再興のために奔走した忠義の武士で「願わくば、我に七難八苦を与え給え」と三日月に祈ったことで有名です。

忠義の武士として、歴史ファンに感銘を与えた山中鹿之助の名言は「苦労すれば結局は自身を成長させるのだ」という戦国武将の生き様を今に伝えています。この名言は、鹿之助の墓碑の横に刻まれており、合わせて巡りたい観光スポットです。また、飯梨川沿いにある三日月公園には、君主尼子経久公銅像も建てられており、こちらも見どころの一つです。

月山富田城の見どころ2:山中御殿見出し

続いてご紹介する月山富田城の見どころは、大手門を上がった所に広がる「山中御殿」(さんちゅうごてん)。約3000平方メートルの広大な敷地には、城の要となる建物が建てられていたと言われており、現在は上下2段に分かれた石垣と平地が残されています。現存する石垣は、幾度かの修復を経て復元されたもので、保存状態も良くなっているようです。

史実によると、山中御殿は、南側の上段に城主尼子晴久の館があり、北側下段に付属する別の館があったと記録されています。近年は、発掘調査によって、建物の基礎とみられる古い石垣が現存する石垣の内側から発見されたようですが、時代は特定されていないようです。壮大な山城の石垣からは、当時この地で生き抜いた戦国武将たちの息遣いが聞こえてきそうです。

月山富田城の見どころ3:勝日神社見出し

最後にご紹介する月山富田城の見どころは、勝日神社。勝日神社は、古事記にもその由来が記されている大変古い歴史のある神社で、月山富田城の城跡の奥にひっそりと隠れるように祀られている神社です。月山山頂に大國主命の幸魂神(さちみたま)を祀り、山麓に大己貴命(おおなむちのみこと)を祀ったのが、勝日神社の起源と言われています。

勝日神社は、富田八幡宮の奥の院となっています。富田八幡宮は、平家の武将藤原景清が出雲にやってきて、月山に城を築城すると決めた際、神社があっては恐れ多いと思い、里宮を作ったのがその始まりと言われています。里宮を決める際、藤原景清が放った白羽の矢が刺して決めたと言われており、「矢中松」(やたてまつ)伝説として語り継がれています。

月山富田城は登山も楽しめる!見出し

片道約25分という短い所要時間で登れる月山富田城は、登山スポットとしてもおすすめです。一番の難所は、七曲がりと言われるつづら折りの山道ですが、実際に登山した人によると、七回ではなく、十数回は曲がっているそうで、天然の要塞のすごさを身をもって体験できるようです。山頂の観光を合わせて往復にかかる所要時間は2時間あれば十分です。

月山富田城登山におすすめの季節見出し

片道25分というかなり短い所要時間で登山が楽しめる月山富田城。見どころいっぱいの城址に登るなら、おすすめは春か秋の行楽シーズンです。山城となっている山頂付近は、遮るものもない開けた土地になっており、真夏は非常に強い日差しが降り注ぎます。旧暦10月は神有月で島根では宿泊施設がいっぱいになりますので、早めに予約するようにしましょう。

月山富田城と合わせて行きたい歴史スポット1:松江城見出し

ここからは、月山富田城と合わせて観光したい周辺の歴史スポットをご紹介致します。まず、最初にご紹介するのは、日本の国宝に指定されている名城「松江城」。日本百名城の一つにも認定されている松江城は、現存する12天守閣の一つです。場内には、籠城戦に備えた井戸や祈祷札など、歴史ファンにはたまらない見どころが満載のお城です。

島根県を代表する名城「松江城」は、標高29mの亀田山に建つ美しいお城です。その外観から別名「千鳥城」とも呼ばれており、春の桜の季節は、観光客や地元の方で賑わう人気のお花見スポットにもなっています。また、松江城の築城に使われた木材は、月山富田城の木材も使用しているそうで、月山富田城とも非常にゆかりの深いお城の一つと言われています。

松江城の天守閣からは、宍道湖の美しい景色を一望することができ、遊覧船でお掘を周りながら観光する「堀川めぐり」が有名です。堀川めぐりは、三個所の乗り場があり、約3.7kmのコースを所要時間約50分をかけてゆっくりと回ります。松江城を中心に周辺を回るコースは5コースほどあり、観光客に人気を集めています。船上から美しい松江城をご覧下さい。

松江城観光特集!ランチやおすすめスポット・アクセスもご紹介! | 旅行ガイドTravelNote[トラベルノート]のイメージ
松江城観光特集!ランチやおすすめスポット・アクセスもご紹介! | 旅行ガイドTravelNote[トラベルノート]
今回は松江城の観光や付近のおすすめスポットや、ランチなどをご紹介します。松江城は連日多くの観光客で賑わう人気の観光スポットになっていまして、見どころも沢山あります。また時期によっては桜を見ることもでき、夜桜を楽しむこともできます。

月山富田城と合わせて行きたい歴史スポット2:安来市立歴史資料館見出し

続いてご紹介する月山富田城と合わせて巡りたい歴史スポットは「安来市立歴史資料館」。月山富田城跡から程近いエリアに建てられたこちらの資料館では、安来市の古代史から近世までの歴史を学べる様々な展示が行われています。戦国時代から近世初頭にかけて、島根県の政治・文化の中心であった月山富田城の歴史も詳しく知ることができます。

安来市立歴史資料館では、月山富田城の城主だった尼子氏、毛利氏、そして堀尾氏の遺物なども収蔵しています。また、月山富田城を中心に活躍した尼子十勇士や、歴史に名を残した山中鹿之助に関する展示なども多数行われています。安来市立歴史資料館の入館料は、一般が200円、大学生100円、小中学生が30円となっています。9:30から17:00まで会館しています。

月山富田城と合わせて行きたい歴史スポット3:米子城址見出し

最後にご紹介する月山富田城と合わせて回りたい歴史スポットは、鳥取県米子市にある「米子城」(よなごじょう)。今では城跡だけが残されているこちらのお城は、別名「久米城」または「湊山城」と呼ばれています。江戸時代初期までは、米子藩の藩庁でもあったこの場所は、現在は国の史跡にも指定されている歴史ファンに人気の城跡の一つです。

米子城は、戦国時代に飯山築かれた砦と、湊山を中心に築かれた近世城郭の二つの遺跡があり、江戸時代初期にはこの地をを支配した中村氏によって米子藩の藩庁にされていました。その後、鳥取藩の支城となった米子城址が今も飯山の頂上に残されています。史実によると、本丸が築かれた湊山のお堀には、日本海からの海水を率いれていたと伝えられています。

鳥取県米子市には、観光客に人気の「皆生温泉」(かいけおんせん)があり、個室露天風呂付きの贅沢なお宿からは、日本海の絶景を見渡すこともできます。温泉が発見されたのは1900年頃と言われており、漁業が盛んなこの町は、海中から湧き出す温泉が山陰屈指の名湯として知られています。美保湾海底から湧く源泉は、体が温まる塩泉です。

島根の月山富田城で歴史ロマンに浸ろう!見出し

Photo by girakku

島根県安来市広瀬町にある名城「月山富田城」をご紹介致しました。島根県安来市は、各都市からのアクセスにかかる所要時間も長く、なかなか東京や大阪などの首都圏から観光へ行くのは難しいエリアです。しかしながら、城ガールや日本百名城めぐりをされている方には、どうしても行きたい日本屈指の名城ですので、ぜひ、足を伸ばしてみてはいかがでしょうか?

投稿日: 2018年7月5日最終更新日: 2020年10月8日

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