マスクには用途に応じてさまざまな種類がある
マスクは、花粉症などのアレルギーが多くある、日本人の生活を昔から守ってきました。日本人にとっては馴染みの深いマスクも、現代では大きな進化を遂げ多くのウィルスから身を守ってくれます。
このページでは多様化しているマスクの種類や効果、フィット感やサイズに価格など日常的に使うマスクについてまとめています。マスクの選び方に困った際に参考にしてください。
マスクの種類は大きく分けて3種類
花粉や風邪を引き起こすウィルスをブロックしてくれるマスクは非常に大事です。加えて2020年に入ってから特に話題にあがっているのは、新型コロナウィルスの影響です。
「種類を選ぶどころかそもそもマスク自体が店に置いてない」という状況がどこでも起こっています。しかしこれから先、もしマスクの供給が需要に追いついてきたとしたら、しっかりと自分の目的に合った効果のあるマスクの選び方を身に着けておいた方がいいでしょう。
サイズやフィット感、価格など多くの要素がマスクにはあります。まずはマスクのおおまかな種類についてまとめました。家庭用マスク以外にもマスクには種類があります。今回は以下の3種類の中でも、最後に家庭用マスクの種類について詳しくまとめています。
医療用マスク
1つ目の種類は医療用マスクです。医療用マスクを医療ドラマの手術シーン、あるいは実際の現場で見たことある人も多くいるはずです。
医療用マスクは、「外科の、手術の」という意味を持ち、医療現場や医療用という意味を持つマスクになります。医療用マスクは着用者の呼気に含まれる微生物などを防ぐ役割と、外部からの飛沫などを防ぐ役割があります。
以前は前者の目的で使用する場合がありましたが、今では医療用マスク(サージカルマスク)は不織布マスクと同じようにみなされれている場合もあります。
産業用マスク
2つ目の種類に産業用マスクがあります。産業用マスクには防塵マスクなどが含まれており、ハウスダストや放射性物質から守るために主に使われています。
サイズも大きくフィット感もあまりよくはありません。価格から見ても普段使いする人にとっては産業用マスクは少し手に余ります。建設現場などで使うことを目的として作られています。
家庭用マスク
3種類目が家庭用マスクです。家庭用マスクは日常生活しているときに吸い込む可能性のある、風邪などのウィルスや花粉などに特に効果を発揮します。
普段使いに特化しているため、使い捨てが多く小振りなのも特徴です。最近では価格の安い種類や、フィット感が優れた長時間使用しても快適な立体的な種類のものも増えてきました。
家庭用マスクも更に3種類に分けられる
マスクの種類について分かったところで、次はメインとなる家庭用マスクについて更に掘り下げていきます。家庭用マスクも更に3種類に分けることができ、それぞれ効果的なシーンや価格、サイズやフィット感も異なります。
マスクと一口に言っても3種類あり、その中の家庭用マスクの中でも更に3種類あることが分かります。ウィルスの飛散防止に効果的なものは後述する種類の中でも立体型とプリーツ型だと言われています。
家庭用マスクの種類1:平型マスク
1つ目の家庭用マスクの種類に、平型マスクがあります。平型マスクはマスクの種類の中でも最初に出てきたもので、価格も比較的安く歴史も長いです。
昭和の頃は平型のマスクが一般的でした。平型マスクの中にはガーゼがあり、マスクとガーゼの多重構造によってフィルターの役目を果たしています。この多重構造は後にプリーツ型と立体型にも取り入れられました。
保湿性と保温性に優れた種類
平型マスク、多くのガーゼタイプのマスクは本来の役割であるウィルスなどのキャッチや唾などの体液の飛散防止に加えて別の役割も担っています。
保湿性と保温性に優れているのがこの種類の特徴です。仕事などで乾燥した部屋に長時間いなければならないとき、あるいは体調を崩してぐっすり眠らなければならないときにつけるのにも適しています。
自分1人で部屋の中にいる場合や外出しないときにはしっかりとした役割を持てることも多いです。また天然素材であるためマスクによるアレルギーも少ないです。
ウィルスや花粉にはあまり効果的ではない
平型マスクをしている人は街中でもあまり見かけません。平型の形状からも分かる通り、マスクとしての効果はあまり高くなく、マスクの隙間から花粉やPM2.5などが入ってしまうためです。
花粉などにも効果は薄いため、平型のマスクを使う人は徐々に減っていきました。残念ながらフィット感も優れているとは言えません。
家庭用マスクの種類2:プリーツ型マスク
2種類目はプリーツ型マスクです。マスクと聞くとこのプリーツ型マスクを思い浮かべる人も多く、一般的な家庭用マスクとして浸透しています。
マスク自体は立体型と違うため、広げた状態でもやや平面に近いかたちをしているのがプリーツ型マスクです。流通が多くさまざまなサイズが販売されており、低い価格でも高性能なものが多くあります。フィット感も平型タイプに比べてよくなっています。
プリーツ型マスクの漏れ率
プリーツ型マスクをつけた時に、どれくらいウィルスなどは飛び込んでくるのか気になるところです。どんなにフィルターがしっかりしていても、隙間から飛び込んできたのでは意味がありません。
国民生活センターの実験によると、プリーツ型マスクの漏れ率は65%から90%でした。大気中にあるウィルスのうち、半分以上を防ぐことができていないことになります。
家庭用マスクの種類3:立体型マスク
家庭用マスクの3種類目が立体型マスクです。マスク自体が広げた際に立体型となり、顔によりフィット感をもたらします。
昔はサイズや銘柄もあまり選べませんでしたが、現代では小さめサイズや大きめサイズもあり、女性や大柄な男性でも立体型マスクを躊躇なく使えるようになりました。
立体型マスクの価格は比較的高めで、その分顔へのフィット感から花粉やウィルスのブロックには効果的と言われています。
立体型マスクの漏れ率
プリーツ型マスクと比べると立体型マスクの方が漏れ率が少ないように感じられます。同じく国民生活センターの実験によると、立体型マスクの漏れ率は40%から80%とのことでした。
プリーツ型マスクと比べると幾分改善されていますが、それでもかなり漏れています。ウィルスや花粉は微細なものなので、マスクのフィルターを通れなかったとしてもマスクの隙間などは簡単に通れてしまいます。
プリーツ型マスクと立体型マスクが90%以上のシェア
日本の市場を見てみると、プリーツ型マスクと立体型マスクが圧倒的なシェアを誇っています。プリーツ型マスクと立体型マスクを合わせたシェアは現段階で90%以上のシェアを誇っています。
年齢層が低くなればなるほど、プリーツ型マスクや立体型マスクを多く利用する傾向があります。特に若年層ではほとんどの人がプリーツ型マスクか立体型マスクのどちらかを利用しています。
その分効果的だと感じている人も多く、特に花粉症の人にとっては毎年手放せないものとなっています。どの種類が多く選ばれているかも選び方の基準の1つになりえます。
よりよいマスクの種類の選び方は?
続いてはよりよいマスクの選び方についてです。同じお金を出すのであれば、できるだけ効果の高いマスクを買いたいと思うのは自然です。
選び方で大切になってくるのはマスクのフィルターとしての機能と、ウィルスが入れる隙間がどれだけあるかという点です。
不織布タイプの種類を選ぶ
まずはウィルスがマスクの目をどれだけ通るかについてです。現在発売されているマスクの性能は非常に高く、ウィルスをフィルターが通してしまうことはほとんどありません。
現在のマスクではほとんどが不織布タイプのものを採用しています。不織布は織っていない布をさし、ガーゼと比べて通気性と粒子捕集性に優れています。不織布を化学的、機械的処理で加工して現在のマスクがつくられています。
この点でも加工された繊維であるガーゼはウィルスを通してしまいやすいです。そのためマスクを選ぶときには不織布タイプのものがより効果的であるとされています。
機能重視なら密度の高い種類を選ぶ
選び方として大事なものの2つ目にマスクの密度があげられます。マスクの機能にどんなものを求めるかは人それぞれと言えます。「息苦しさがない方がいい」という人もいれば「絶対にウィルスを通したくない」という人もいます。
マスクの繊維の質にはどのメーカーにも違いはありませんが、その繊維の密度によってウィルスをキャッチできるかどうかが決まります。繊維の密度はメーカーや銘柄によって変わってくるため、価格やサイズなど自分の要望と相談して決めるのが大切です。
繊維の密度が厚いほどフィルターの網目は細かくなるため、ウィルスをキャッチする機能は同じ繊維を使っている他の製品より高くなります。そのかわりに息苦しさやマスクの重さが課題となってきます。
通気性とフィルター機能は相容れない
密度が高く、より広い面積を覆っているものがマスクのフィルター機能は優れています。裏を返せば通気性とフィルター効果は相容れないものであり、通気性に優れているものは必ずフィルターの目が粗くなってしまいます。
繊維の密度が薄いものはウィルスも通しやすくなってしまいます。メガネの曇りにくいマスクにも同じことが言えます。フィルター機能を第一に考えるのか、息苦しさや眼鏡の曇りを重要視するかは人によります。自分に合った選び方をするのが大切です。
マスクの選び方で1番重要なのはフィット感
マスクの性能と選び方について1つ上の見出しでまとめました。その結果をふまえた上で「自分の顔に合ったサイズ、フィット感のマスクを選ぶ」のが1番大切です。
現代のマスクの機能に関しては問題がなく、ウィルスのブロック効果もしっかりと持っています。しかしマスクと顔の隙間の部分から入ってくる花粉やウィルスに対しては全くの無防備です。
マスクの多重構造を通って来れないウィルスでも、顔とマスクの隙間からなら簡単に入ってきてしまいます。
銘柄によるマスクの機能の差異よりもはるかにこちらの方が重要なため、マスクを買うときは自分に合ったサイズ、フィット感を最重要視するのがおすすめです。
立体型マスクが1番おすすめの種類
ここで気になるのがウィルスやハウスダストなどに対するマスクの漏れ率です。漏れている分はダイレクトに吸ってしまっているため、マスクの機能も意味を持たなくなってしまいます。
前の見出しで出した国民生活センターの実験によると、プリーツ型マスクの漏れ率が65%から90%、立体型マスクが40%から80%でした。種類によって漏れ率も異なっており、顔によりフィットする立体型の種類の方が漏れ率が少ないことが分かります。
この結果からも立体型マスクが顔の面積に合っており、最も効果の高いマスクの種類と言えます。もちろん立体型マスクであればどれでもよいというわけではなく、自分に合ったサイズとフィット感を持っているマスクを買うのが1番効果的な選び方です。
ウィルスのほとんどは隙間から侵入している
現在の新型コロナウィルス、過去にはSARSのときにも言われていたことですが、大気中のウィルスのほとんどはマスクをしたとしても隙間から侵入しています。
マスクの外箱に「ウィルスを99%ブロック」などの文言が書かれていることをよく目にします。現代のマスクのフィルター機能は強力で、正面から来るウィルスのほぼ100%をブロックできます。
しかしそれでも新型肺炎や花粉症が広がってしまうのは、隙間からどうしてもウィルスが入ってしまうことが原因です。これを完全にシャットアウトすることは不可能であり、マスクのブロック機能が問題なのではありません。
マスクの種類を正しく理解して正しく予防を
マスクの種類には3種類あり、その中の1つである家庭用マスクだけを切り出しても更に3種類もあります。それぞれのマスクには価格や性能の独自性があり、より顔にぴたっとはまる立体型マスクは価格も比較的高いです。
マスクの種類をしっかりと知り、正しく予防することが大切です。自分の身を自分でしっかり守るためにも、自分に合ったマスクを見つけることが求められます。
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