人気映画「君の膵臓をたべたい」のロケ地はどこ？滋賀や福岡の撮影場所をご紹介！

2016年に本屋大賞第2位に輝いた住野よる女史の小説｢君の膵臓をたべたい｣は、2017年夏に実写劇場版として公開されました。この映画のロケ地の舞台となったのは、滋賀県の学校やカフェ、福岡県の大宰府天満宮や公園、京都府の橋、岐阜県の結婚式場などです。

ここではそんな映画｢君の膵臓をたべたい｣について、映画のロケ地や撮影シーンなどの情報を交えて紹介します。

映画｢君の膵臓をたべたい｣は原作累計が260万部を突破した住野よる女史の大ヒット小説｢君の膵臓をたべたい｣を映画化したものです。実写映画も大ヒットを記録し、｢キミスイ｣の愛称で親しまれている｢君の膵臓をたべたい｣は、2018年には劇場アニメ映画が全国公開されるなど、刊行後4年近くを経た現在でも、その人気は衰えることを知りません。

映画の｢君の膵臓をたべたい｣が小説と最も違う点は、桜良の死後12年経った｢現在｣を描写していることです。小栗旬さん演じる教師となった主人公の｢僕｣と、北川景子さん演じる桜良の友達･恭子を中心に展開する｢現在｣のシーンから、感動的なラストへと繋がっていきます。

ラストシーンには情感溢れるメロディーが流れますが、これは、｢Mr.Children」の新作｢himawari｣という美しい曲です。誰も想像し得ない結末やタイトルに隠された本当の意味を知った人は皆、涙の流れ落ちるのを禁じ得ないようです。

物語は｢僕｣という一人称の形で進みます。主人公の｢僕｣が、たまたま病院で見つけた同級生･山内桜良の｢共病日記｣に書かれていた彼女の秘密を知ってしまったところから始まります。

桜良の日記には彼女の膵臓病のことが綴られており、余命が少ないことを知った｢僕｣は、彼女のやりたいことを実現させるためのサポートをします。性格が真逆の2人は、ぶつかり合いながらも支え合っていく内に、お互いに惹かれ合うようになります。

一方、桜良の友達の恭子は、事情も知らないまま2人の関係を良く思っておらず、「僕｣に対しては常に批判的な行動を取っていました。

やがて桜良は亡くなってしまいますが、彼女から｢教えるのがうまいから先生になりなよ。｣とかけられた言葉がきっかけとなり、｢僕｣は母校の先生になります。桜良の死から12年経った現在、彼女の友達･恭子は｢僕｣の有人･ガムとの結婚を控えていました。

｢僕｣はひょんなことから、図書館の本｢星の王子様｣に挟まっていた桜良の遺書を発見します。そしてそこには彼女の死後は｢僕｣と恭子が友達になってほしいことが書かれていたことを知ります。そして結婚式場でその日記のことを恭子に告げます。

恭子は桜良の想いを知り、感涙にむせびます。｢僕｣はその時にこう言いました。｢こんなに遅くなってすみませんが、僕と友達になってくれませんか｣と。恭子は涙しながら、｢はい･･･何でこんな時に･･･バカ｣と答えます。

｢君の膵臓をたべたい｣では、山内桜良と｢僕｣が出会ってから桜良の無くなるまでが｢過去パート｣として、彼女の死後12年後が｢現在パート｣として設定されており、映画のシーンでは過去と現在が交錯しながら映し出されていきます。

｢過去パート｣では、｢僕｣を北村匠海さんが、桜良を浜辺美波さんが、恭子を大友花恋さんが演じています。また、｢現在パート｣では、｢僕｣を小栗旬さんが、恭子を北川景子さんが演じています。

主人公の北村匠海さん演じる志賀春樹は、映画のシーンでは｢僕｣の名で登場しています。｢僕｣は一人でいることが好きで、友人や恋人を必要としない自己完結型の人間ですが、桜良と出会うことにより、人と交わることに対して積極的になっていきます。

東京都出身の北村匠海さんはスターダストプロモーションに所属する男性アーティスト集団｢EBiDAN｣のメンバーであり、ダンスロックバンド｢DISH｣のリーダーでもあります。｢君の膵臓をたべたい｣で彼は第41回日本アカデミー賞新人賞を獲得しています。

その他にも彼は、｢隣の家族は青く見える｣や、｢ぼくらの七日間戦争｣など、多数のドラマや映画に出演している売れっ子俳優です。

浜辺美波さん演じる山内桜良は、天真爛漫で屈託のない笑顔が良く似合う女子高生ですが、膵臓の病のため、｢僕｣と出会った時には既に余命1年となっていました。

石川県出身の浜辺美波さんは、2011年に第7回｢東宝シンデレラオーディション｣でニュージェネレーション賞を受賞して芸能界に入っています。2011年に公開のデビュー作｢アリと恋文｣では主演を演じています。

映画｢君の膵臓をたべたい｣では、第41回日本アカデミー賞 新人俳優賞、第42回報知映画賞 新人賞など、数々の賞を受賞しています。

大友花恋さん演じる滝本恭子は桜良の友人ですが、桜良と｢僕｣の交流を快く思っていません。そして桜良の死をきっかけに｢僕｣と親しくなっていきます。

群馬県出身の大友花恋さんは、女優であり雑誌｢Seventeen｣専属のファッションモデルでもあります。また、｢第95回全国高校サッカー選手権大会 ｣の12代目応援マネージャーも経験している他、TBS系の人気番組｢王様のブランチ｣などにも出演しています。

矢本悠馬さんが演じるのは宮田一晴で、通称ガム君と呼ばれています。映画のシーンでは、ガム君はいつもガムをくれるクラスメイトで、教室の掃除を通じて｢僕｣が関わりを持つようになります。無粋な言い方をしますが、いたって素直な性格の持ち主で、｢僕｣の数少ない友人の1人です。

矢本悠馬さんは、2003年に｢ぼくんち｣で子役デビューした後、学業優先のため、しばらく俳優業から遠ざかりますが、2011年に劇団｢大人計画｣に研究生として参加した後、朝ドラの｢花子とアン｣や「半分、青い」などで名わき役として活躍を続けています。

桜良からかけられた言葉がきっかけとなり母校の教師になった小栗旬さん演じる｢僕｣は、映画のシーンでは生徒と触れ合い語り合います。そして、生徒と話している内に桜良と過ごした短かかったけれど密度の濃い日々を思い出します。

｢僕｣役を演じた小栗旬さんは、小6でオーディションの合格後、エキストラなどを重ねた後、1998年｢GTO｣でレギュラー出演してから、｢信長協奏曲｣や｢銀魂｣など数々のドラマや映画に出演している人気俳優です。また、自主作品映画の監督を務めるなど、多才振りも発揮しており、今後の活躍がますます期待される俳優です。

北川景子さん演じる恭子は、桜良の死後12年経った現在、結婚式を控えていました。親友を失ってからの恭子はことあるごとに桜良と｢僕｣のことを思い出していましたが、結婚が近づくとともに、桜良の本当の気持ちが恭子に伝わり始めます。

この桜良を演じる北川景子さんは、兵庫県出身で、2003年にモデル、女優として芸能生活をスタートさせています。2006年に、森田芳光監督作｢間宮兄弟｣で映画デビュー後｢HERO｣や｢家売る女｣など、ドラマや映画でも幅広く活躍している人気女優です。

上地雄輔さんが演じるのは大人になったガム君です。彼は恭子が務める花屋の同僚で、後に恭子と結婚式を上げることになります。

映画のシーンでガム君役を演じている上地雄輔さんは、横浜高校で松坂投手とバッテリーを組んでいたことでも知られている俳優で、2008年の｢セレブと貧乏太郎｣でドラマ初出演を果たしています。その他にも、ドラマでは｢逃亡弁護士｣、映画では｢クローズZERO｣など、多数の作品に出演しています。

｢君の膵臓をたべたい｣のロケ地は主に滋賀県と福岡県に集中しています。特に滋賀県では学校や大学、カフェなどでの撮影シーンが多くなっています。

一方福岡では、大宰府天満宮や、ホテル、橋などがロケ地となっており、特別な場所としては、ポスターの背景となった京都伏見の｢伏見であい橋｣や、結婚式場の岐阜･アルシオーネ･コートがあります。

｢豊郷小学校｣は｢けいおん｣の舞台となったことで聖地としても有名な場所ですが、｢君の膵臓をたべたい｣の撮影もこの小学校で行われています。2016年9月の目撃情報によれば、小栗旬さん始め矢本悠馬さん、桜田通さん、大友花恋さんが目撃されているようです。

ロケ地となった｢豊郷小学校｣の校舎は、ウィリアム･メレル･ヴォリース氏の設計によって昭和12年に建てられたもので、細部に渡って手が加えられており、日本を代表する学校建築となっています。

ロケ地の｢豊郷小学校｣は古い学校ですが、オフホワイトの外壁や校内の階段などにはレトロモダンの雰囲気が漂っています。

階段の手すりにはうさぎと亀がデザインされており、生徒たちにこつこつと努力することの大切さを教えています。｢滋賀県立豊郷小学校｣へは、近江鉄道本線･豊郷駅下車後、徒歩約10分ほどでアクセスできます。

物語の舞台に学校の場面が多く登場することから、撮影も種々の学校で行われました。｢彦根市立西中学校｣もそのロケ地の1つで、2016年10月初旬にはこの校舎で小栗旬さんと北川景子さんの姿が目撃されています。

｢彦根市立西中学校｣は彦根城と滋賀大学の間にある学校で、この周辺の種々な場所がロケ地として使われていたようです。学校の生徒たちが、有名な俳優や女優の姿を見て大喜びをしたことは想像に難くありません。彦根市立西中学校へは、JR西日本･彦根駅から徒歩20分ほどでアクセスできます。

｢滋賀大学｣でも｢君の膵臓をたべたい｣の撮影が行われました。実際に、2016年10月6日に小栗旬さんと北川景子さんの姿が大学内で目撃されており、SNSでも2人の移動する模様がつぶやかれています。また授業の撮影シーンでは、｢滋賀大に小栗旬が｣というつぶやきもあります。

｢滋賀大学彦根キャンパス｣へは、ＪＲ琵琶湖線･彦根駅下車後、徒歩10分ほどでアクセスすることができます。

2016年10月4日、彦根城のお堀近くのお洒落なカフェでも、小栗旬さんと北川景子さんの姿が目撃されています。

撮影のロケ地となったカフェは｢ポム･ダムール｣というお店で、フランス語で｢愛のりんご｣や｢りんご飴｣を意味する言葉だそうです。

｢ポム･ダムール｣にはフランス人のパティシエがいて、フランス仕込みの人気の焼き菓子を作っています。カフェの外には美しい庭があり、天気の良い日には庭でゆったりと日向ぼっこをしながら、コーヒーや焼き菓子を味わうことができます。｢ポム･ダムール｣へは、JR彦根駅から徒歩20分ほどでアクセスすることができます。

2016年9月中旬には、東近江市の八日市駅前やその周辺のエリアで撮影情報が数件ありました。小栗旬さんと北川景子さんを目撃したという情報もあります。

2016年9月から10月にかけて、東近江市や滋賀県内で実際に｢君の膵臓をたべたい｣の撮影が行われているので、まず間違いのない情報と言っていいでしょう。八日市駅は近江鉄道の駅で、彦根駅から南に35分ほど下ったところにあります。

｢伏見であい橋｣は｢君の膵臓をたべたい｣のロケ地であり、ポスターの写真を飾っている趣のある橋です。この橋は琵琶湖疏水と宇治川支流の分岐点にあって、橋の中央で二股に分かれており、特に桜の時期には美しい光景を見せてくれます。｢伏見であい橋｣こそが｢キミスイ｣の聖地と呼ばれるに相応しいスポットと言えます。

｢伏見であい橋｣は｢君の膵臓をたべたい｣の種々のシーンに出てくる橋で、この映画を象徴する正に聖地巡礼に値する橋です。この付近は、坂本龍馬が襲撃されたことで知られる寺田屋があり、情緒豊かなエリアとなっています。

また、酒どころの伏見にはお酒や食事の美味しいお店もたくさんあるので、立ち寄ってみるのも良いのではないでしょうか。｢伏見であい橋｣へは、京阪中書島駅から徒歩約9分、京阪伏見桃山駅からは徒歩約14分でアクセスできます。

｢君の膵臓をたべたい｣の中で最も心に残るシーンが、多くの人が涙した結婚式場のクライマックスシーンです。

その撮影が行われたのがザ･ジョージアンテラス岐阜の｢アルシオーネ･コート｣で、チャペルやガーデンハウスなどが並ぶ、森の中の素敵な結婚式場です。

｢君の膵臓をたべたい｣の中で誰もが感動し涙を流したシーンは、森に囲まれた洋館風の｢アルシオーネ･コート｣で撮影されました。

また、チャペルの周りの洋風の建物は披露宴や2次会が行える場所となっています。｢アルシオーネ･コート｣の営業時間は平日が11時から20時、土日祝日が10時から20時となっています。

｢アルシオーネ･コート｣へは、JR東海道本線･穂積駅から車で約10分、岐阜駅からも車で15分ほどでアクセスできます。

｢君の膵臓をたべたい｣のシーンの中で、桜良と｢僕｣が歩きながらいろいろな話をした場所が｢福博であい橋｣とその近くの｢清流公園｣です。2人はこの橋の上で種々の話をしながらお互いの距離を縮めていきます。

｢福博であい橋｣は、商人の町博多と城下町福岡を繋ぐ橋で、橋上からは屋形船の行き交う様子が見られます。

天神中央公園のそばに位置する｢福博であい橋｣へは、地下鉄天神駅または中洲川端駅から徒歩5分ほどでアクセスできます。

｢君の膵臓をたべたい｣の撮影シーンの中で、桜良と｢僕｣が身近な人の幸せと健康を祈っていた神社が｢大宰府天満宮｣です。撮影は参拝客の少ない早朝に行われたようです。撮影シーンには、名物梅が枝餅も登場しています。

｢大宰府天満宮｣の祭神に祀られている菅原道真公は学業に優れた人物だったことから学問の神様として知られており、特に受験シーズンが近づく頃には全国から多くの人が訪れます。｢大宰府天満宮｣へは、西鉄大宰府線･大宰府駅から徒歩5分ほどでアクセスできます。

｢君の膵臓をたべたい｣の撮影シーンの中で桜良と｢僕｣が宿泊したホテルが｢ヒルトン福岡シーホーク｣です。このホテルの｢エグゼクティブ･デラックス･スイートキング｣というお洒落な部屋で、2人の関係にとって重要なきっかけとなる｢真実と挑戦｣のゲームが行われます。そして2人は一夜をともに過ごします。

撮影が行われた部屋は、1053室を誇る大きなホテルでも2部屋のみのデラックスルームの1つで、特にロケが行われた部屋はピンクで統一された女性好みの部屋となっています。

｢ヒルトン福岡シーホーク｣へは、地下鉄唐人町駅から徒歩17分ほどでアクセスできます。また、唐人町駅から無料のシャトルバスが運行しています。

原作が260万部を突破した住野よる女史の大ヒット小説｢君の膵臓をたべたい｣が、2017年に映画化され、大好評を博しました。｢君の膵臓をたべたい｣は｢キミスイ｣と呼ばれ、現在でも多くの人々の支持を得ています。

また、この映画のロケ地となった様々な場所への聖地巡礼を行うファンも多くいます、ここではそんな｢君の膵臓をたべたい｣について、滋賀や福岡を中心に、映画の撮影が行われたロケ地や学校などの情報を取り上げながら説明してみました。滋賀や福岡へ聖地巡礼の旅に出かけてみませんか。