【世界遺産で夜桜を】京都・東寺のライトアップされた桜は圧巻の美しさで人気！

京都の東寺は、観光スポットとして大変混雑する場所ではありますが、桜の開花時期にはより多くの人が訪れるスポットです。それは、桜の見頃の時期は圧巻の美しさを誇る桜があるから。ライトアップもされ夜桜も見物です。そんな東寺の桜情報についてお届けします。

まずは、京都の東寺がどんな場所か、少しおさらいしておきましょう。東寺は、京都市の九条という場所にある寺院で、建立は西暦794年にまでさかのぼります。平安遷都に伴って建立されており、由緒深いお寺でもあります。

東寺は真言宗の寺院で、平安京鎮護のために造られた官寺となります。時の天皇･嵯峨天皇により弘法大師に下賜されて、真言宗の道場、また真言宗の総本山として、役割を果たした場所です。

そのため、1934年には国の史跡となっていますし、1994年にはユネスコの世界文化遺産である｢古都京都の文化財｣の構成要素の1つにも指定されています。

東寺の五重塔は、木造建築においては日本一の高さがあります。空海が826年に五重塔の創建に着手しましたが、完成したのは、空海の死後50年ほど経過した、9世紀末でした。

五重塔はその後何度か焼失しており、現在の五重塔は5代目となっています。この五重塔は東寺のシンボル的建物でもあるため、要チェックです。

東寺には、200本ほどの桜の木が植えられています。その中には、樹齢120年を誇る「不二桜」という桜があり、大きな八重紅枝垂れ桜です。この木は、東北の盛岡から運ばれたもので、弘法大師の不二の教えから、不二桜と名付けられました。

東寺は、京都の穴場的な桜の名所でもあります。開花時期にあわせて、毎年夜の時間帯も夜桜を鑑賞できるようになっており、デートスポットとしても人気があります。この時間帯は特に混雑しますので、初めて訪れる際も夜桜がおすすめです。

東寺の桜の見頃は何と言っても、不二桜と五重塔の組み合わせです。他ではなかなか見れない光景で、昼間の時間帯も美しいですが、見物はやはり夜の時間帯です。ライトアップされると、妖艶な美しさがあり、多くの人を魅了しています。

東寺では、桜が開花すると夕方から境内全体がライトアップされます。昼間の時間帯の桜鑑賞もいいですが、東寺と言えばやはり夜桜がおすすめ。池に反射する夜桜は、とても幻想的でロマンチックな雰囲気です。インスタ映えする写真スポットとしても人気があります。

東寺の桜の見頃時期は、4月初旬のことがほとんど。ただし、年によって多少違いがあります。特に、温かい年は、時期が早まりつつあるようです。

東寺には河津桜、ソメイヨシノ、そして不二桜と3種類の桜がありますが、河津桜の見頃の時期は少々早咲きです。そのため、見頃時期は3月後半で、ソメイヨシノと不二桜は4月初旬です。

東寺は桜が見頃の時期になると、普段よりは混雑します。ただし、他の京都の桜の名所と比べれば、それほどではありません。

一方で、満開の時期の週末などは、より混雑が激しくなるので、人混みが苦手な方は、早朝や平日に出かけるなどしてください。

東寺へ桜の鑑賞に出かける際に気になるのは、拝観時間や拝観料でしょう。また、特別拝観が開催されているライトアップ時期などは通常とは少し異なります。そのため、お出かけされる前には、ぜひチェックしておいてください。

東寺境内の門は、早朝5時に開いて、夕方5時に閉まります。ただし、夜間の特別参拝やライトアップ期間は、閉門は9時半まで延長されます。また、夜桜ライトアップ開催期間の拝観時間開始は、午後6時30分入場です。

京都の東寺は、桜の名所でもあり、また夜桜の美しいスポットとしても人気です。昼間の桜鑑賞もいいですが、東寺はやはり夜のライトアップされた桜と五重塔。期間限定で、夜に参拝できるのも嬉しいポイントに。ぜひ、圧巻の美しさを誇る不二桜を鑑賞してみて下さい。