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京都の三十三間堂の見どころ!お守りや周辺のスポットもご紹介!

京都の三十三間堂の見どころ!お守りや周辺のスポットもご紹介!
投稿日: 2017年4月20日最終更新日: 2020年10月7日

京都にある三十三間堂は、修学旅行などでも訪れる機会が多い場所の一つです。しかし、あの千体の仏像をゆっくり鑑賞するのは大人の旅行の醍醐味と言えるでしょう。今回は京都観光の中でも三十三間堂について見どころやアクセスなどについて調べてみました。

京都の三十三間堂はどんなところ?見出し

京都にある三十三間堂は、修学旅行などでもよく訪れる観光地の一つです。たくさんの仏像はまさに圧巻の一言ですし、何とも言えない雰囲気を醸し出していますよね。むしろ大人になって、ゆっくり時間をかけて見たい観光地の一つと言えるでしょう。

ところで、三十三間堂というのは、寺社の名前としては少し変わっていますよね。今回はこの三十三間堂の見どころや周辺の観光地、アクセスなどのほか、観光におすすめのランチスポットなどについて調べてみました。

なぜ「三十三間堂」と言うの?見出し

三十三間堂について調べてみると「蓮華王院三十三間堂」という名称が出てきます。実は「三十三間堂」の正式名称は「蓮華王院本堂」で、天台宗妙法院の境外仏堂なのです。では、「三十三間堂」という名前はどこから出て来たのかというと、2つの理由があります。

1つは、建物の大きさに関係しているものです。「三十三間」というのは本堂の内陣の柱の間が33ある、という意味です。実際、本堂の内陣の長さは約120メートルあり、木造建築としては稀なほどの長さです。もう1つは「三十三」という数字の仏教的な意味で、観音菩薩が衆生を救うときに33身に変化するというものです。ですから、33に化身するところからこのサイズで建てられたと考えることができます。

京都の三十三間堂へのアクセス見出し

さて、その三十三間堂ですが、京都市東山区にあります。アクセス方法としては電車とバス、2つの方法があります。JR京都駅を起点にするならば、バスを使ってアクセスするのがいいでしょう。

バスによるアクセスの場合、最寄りのバス停は「博物館三十三間堂前」になります。後述しますが、三十三間堂は京都国立博物館の向かいになります。ですからバスの本数も多く、すぐそばまで行くことが可能です。また八条口側からは京都女子大学に行く「プリンセスライン」が出ており、これで行くこともできます。

大阪方面などから京阪電車でアクセスする場合は京阪本線の「東山七条」が最寄駅となります。駅を降りて七条通りを東に直進すると徒歩7分程度で到着します。いずれにしてもアクセスはよく、バスも電車も本数が多いのでそれほど問題はないでしょう。

京都の三十三間堂の由緒見出し

そもそも現在三十三間堂がある場所は、後白河上皇が法住寺殿という離宮を営んでいた場所です。1158年、即位後わずか3年で二条天皇に位を譲った後白河上皇は、上皇として院政を行いますが、平清盛の協力によってその法住寺殿の一角に仏堂を創建しました。これが三十三間堂です。

三十三間堂ができたのは1165年のことで、当時は五重塔などもありましたが、約80年後の1249年、火災により焼失してしまいます。そのため1266年に御嵯峨天皇により本堂の三十三間堂のみが再建されました。室町期になると室町幕府6代将軍の足利義教により整備が行われます。

豊臣秀吉の時代になると、この地には大仏殿方広寺が造立されます。それにともない、三十三間堂およびその周辺の整備も進められました。それとともにこの時期ころから弓術家による「通し矢」の舞台として使われるようになります。この風習は現在も、新成人が振袖袴で「通し矢」をする行事として伝わっています。

京都の三十三間堂の見どころ国宝編見出し

本堂

現在の三十三間堂は前述したように1266年に御嵯峨天皇によって建立されたものです。和様、入母屋造りの建物で、現在京都の洛中にある建物の中では京都市上京区の大報恩寺本堂(1277年上棟)に次いで古いもので、鎌倉時代にさかのぼる建物はこの2つのみとなっています。

内部は板敷で中央に本尊千手観音坐像が安置され、左右および本尊の後ろに千手観音立像が合計1001体安置されています。建立当時は外装は朱塗り、堂内には花や雲文様で極彩色に彩られていたことが1930年の修理の際に判明しました。また地盤や屋台骨などは現代にも通じる免震工法が工夫されていると言われます。

木造千手観音坐像(附 木造天蓋)

見どころの一つ、本堂中央にある寄木造の仏像で、全身に漆箔が施されています。台座心棒に墨書があり、作者は湛慶とその同族の弟子である康円、康清であること、1251年に製作が開始されて1254年に完成したことなどがわかります。この時湛慶は82歳で死の2年前であり、まさに湛慶の一世一代の代表作であるとともに、鎌倉後期の代表作品でもあります。

そのうえ、この仏像は保存状態がよく、台座や光背、天蓋など後世に補作されることが多い部分も創建当初のものが残っています。温雅な表情や張りのある顔立ちは湛慶の特徴的な作風とされています。

木造風神・雷神像

次に述べる木造二十八部衆立像とともに、千体観音像の前に置かれています。うち風神・雷神像は両端に安置されています。寄木造で彩色が加えられたもので、本来はインドの聖典である「リグ・ヴェーダ」に出てくる神なのですが、古代の信仰などの影響で日本的に造形されていると言われます。

三十三間堂の風神・雷神像は鎌倉期のものですが、湛慶がその創造に深くかかわったとされ、風神・雷神のイメージはこれによって決定づけられたと言われています。有名な俵屋宗達の『風神・雷神図屏風』のモデルになったとされています。

木造二十八部衆立像

寄木造。1249年の火災で救い出されたと言われますが、現在のものはその技法などから鎌倉期のものとされています。二十八部衆とは千手観音の眷属で、千手観音を信仰するものを守護すると伝えられています。他にはない仏像もあるとされ、鎌倉期の彫刻の傑作と評価されています。

京都の三十三間堂の見どころ重要文化財編見出し

木造千手観音立像

三十三間堂と言うとまず思い浮かべるのがこの仏像。見どころと言えるでしょう。千体観音とも言われるように10列の階段状になった壇上に並べられています。それぞれ頭上に11の顔、両脇に40の腕を持ちます。

この千体のうち、124体は本堂が作られた時のもので、1249年の火災の時に救い出されたものです。残りは1体をのぞき、鎌倉期に三十三間堂が再建されたときに16年かけて再興されました。残り1体は室町時代のものとされています。さらに約500体には作者名が残されており、湛慶をはじめとする慶派、隆円などの円派、院継などの院派と当時の造仏師たちが集合していたことがわかります。

もう一つ、よく言われているのは、これらの仏像の顔を見ていると、必ず会いたい人に似た像があるということ。どこに会いたい人の仏像があるか、ゆっくり時間をかけて探してみてください。

南大門

桃山時代のもので、豊臣秀吉の時代に大仏殿方広寺が創建された際に作られたものの遺構です。1600年に豊臣秀頼により作られたものと推測されています。なお、当時は西大門もありましたが、こちらは明治期に東寺の南大門として移築されました。

築地塀(太閤塀)

こちらも名前の通り、豊臣秀吉の時代に大仏殿方広寺が創建された際に作られました。修理の際に発見された瓦に「天正十六年」と刻まれたものがあり(天正16年は1588年)、軒丸瓦には豊臣家の家紋である桐紋があります。

京都の三十三間堂のお守り見出し

三十三間堂には珍しいお守りがいろいろとあります。中でも最古のもので最も有名なのが「頭痛除御守」です。実は三十三間堂は後白河上皇が頭痛に悩まされていたため、その平癒を願って建てられたものと言われており、本堂が完成したら治ったといわれることから「頭痛山平癒寺」と呼ばれることもあるとか。

『頭痛除御守』より持ちやすいタイプとして「頭痛封じ守」もあります。こちらには境内の柳の木と秘呪「消伏毒害陀羅尼経」一巻が納められており、ご利益があるとして有名です。

もう一つは「悪疾消伏守護」のお守りで、難病よけのお守りとして知られています。これは1月半ばに行われる「楊枝のお加持」という三十三間堂最重要行事にかかわるもので、この時に祈祷されたお守りです。こちらも特に頭痛平癒に効果があるとされます。

楊枝のお加持では、観音様に祈願した法水を、柳で参拝者に注ぎます。千手観音も手に楊枝を持っているとされていることから、この時には「三角ようじ」も販売されています。この楊枝を使うと、口の中の邪気を払い、心まで清浄になると言われています。

そして忘れてはならないのが「招福御守」。千手観音のご利益が得られるとされるもので、両手でお守りをはさんでお祈りすると千手観音があらわれる仕掛けが施されています。何度もお祈りをしたくなってしまうようなお守りです。

京都三十三間堂観光の時のランチは?見出し

からふね屋珈琲店京都国立博物館店

向かいの京都国立博物館にあるカフェです。パフェが有名ですがランチも充実しているので、ランチで使うのもおすすめ。パスタやオムライス、サンドイッチなどがあります。時期によっては旬の食材を使ったフェアが行われているときもあります。ランチはもちろん、観光のついでに一休みする時もおすすめです。

cafeひなみ

ランチだけではなく、モーニングやスイーツも充実。野菜がたっぷり使われた、栄養バランスのよいランチを食べることができます。お店も清潔感があり、落ち着いた雰囲気で食事ができます。せっかくなので、野菜などバランスが取れた、おいしいランチをいただきましょう。

京都三十三間堂に行ったら周辺で観光も見出し

豊国神社

三十三間堂に行ったならやはりここは外せません。名前の通り豊国大明神=豊臣秀吉を祀る神社です。徳川家によりいったん廃絶するものの、明治になり復興しました。唐門は伏見城の遺構と伝えられており、再建に当たり金地院から移築されたもので国宝です。

京都国立博物館

京都の歴史に興味のある方なら見どころです。本館(明治古都館)は1895年に竣工した、煉瓦造平屋建て、フレンチルネサンス様式の建物で、特別展などの時に使われます。2013年に開館した平成知新館は平常展示で使われています。三十三間堂の千体観音のうち5体は現在ここに寄託されています。

京都三十三間堂観光を楽しもう見出し

三十三間堂は京都観光のアクセスもよく、三十三間堂そのものだけではなく、周辺にも見どころが多いエリアにあります。修学旅行などではあまりゆっくり時間はかけられなかったかもしれませんが、ぜひゆっくり時間をかけて千体の仏像を鑑賞してください。

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投稿日: 2017年4月20日最終更新日: 2020年10月7日

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