台中彰化の肉圓（バーワン）おすすめスポット！おいしいと評判の人気店は？

映画「千と千尋の神隠し」でお父さんが食べて豚になってしまう、ぷにぷにした美味しそうな食べ物。その食べ物のモチーフになったのは、肉圓(バーワン)ではないかと言われています。その肉圓(バーワン)の発祥の地は台中彰化地方。多くの美味しい肉圓店が軒を連ねる、肉圓の本場の地となっています。そんな台中彰化の美味しい肉圓店をご紹介しましょう。

「肉圓(バーワン)」とは、台湾の人が大好きな、台湾を代表する小吃。彰化の名物でもあります。米粉やタピオカ粉で生地を作り、たけのこや椎茸、豚肉、うずらの卵などの具を包んだもの。これを蒸したり揚げたりして、お店独自のタレなどをかけたものが肉圓です。日本にはない、ぷにぷにの独特な食感。台湾を訪れたらぜひ味わいたい一品です。

中の餡、蒸したり揚げたりする調理法、皮の素材など、お店によって特徴があります。皮の素材も、米粉や緑豆、さつまいも、じゃがいものでんぷんなどさまざま。お店によって個性が異なる肉圓の食べ歩きも、楽しいかもしれません。

60年以上の歴史を持つ「台中肉員」は、台中の肉圓店と言ってまず名前が挙がる人気スポット。お店には絶えず人が出入りしており、テイクアウトする人もいっぱい。お店は清潔で広く、多くの店員さんが肉圓作りに勤しんでいます。メニューは、「台中肉員」40元、「冬粉湯」30元、「魚丸湯」30元の3つのみ。

テーブルには、醤油ダレと秘伝の濃厚な白いタレが置いてあります。「台中肉員」の肉圓は、餡にひき肉を使用。にんにくを効かせたひき肉と散らしたパクチーが絶妙で、また食べたくなってしまう癖になる一品です。「冬粉湯」はあっさりとした春雨スープ。「魚丸湯」は魚のつみれが入ったスープです。

住所:台湾台中市南区復興路三段529號 電話番号:04-2220-7138

1948年創業、台湾彰化市にある「阿璋肉圓」は、肉圓激戦区である彰化でも大人気のスポットです。お店の周りは注文を待つ人でいっぱい。店内には数多の表彰状が飾られています。イベントで製作した685kgの肉圓が世界最大の肉圓と認められ、ギネス記録の認定書も獲得。

「阿璋肉圓」の肉圓は、さつまいもの粉で作った生地を油で揚げる調理法を採っています。さつまいもの粉を使っているので、しっかりとした歯ごたえが特徴です。たっぷりの豚肉、まるごとの椎茸、たまねぎ、たけのこなどが入った素材の香りが豊かな肉圓に、八角が効いた醤油ベースの甘いあんかけが合う、大人気の一品です。

卓上に置いてある、酸味が特徴の特製チリソースを添えれば、味がピリッと引き締まり、癖になる味わい。肉圓1粒40元のほか、貢丸湯20元、龍骨髄35元、筍干排骨35元、苦瓜排骨35元、冬瓜排骨35元ほか。

住所:台湾彰化市長安街144號 電話番号:04-7229−517

「北門口肉圓」は、60年以上の歴史ある肉圓のお店。彰化市出身のアーティスト「リッチー・レン(任賢齊)」さんおすすめの、地元の人にとても人気がある肉圓の人気スポットです。「北門口肉圓」の肉圓は、ホタテ貝や埔里の椎茸、鴨の卵黄や豚肉など、具だくさんのおこわのおにぎりを揚げて、たっぷりのタレをかけたもの。サクサクとした食感が特徴です。

一般的な肉圓は、くず餅のような食感が特徴ですが、「北門口肉圓」の肉圓は、スープに入った美味しいお焦げを食べているような感じです。肉圓発祥の地、台中彰化では、さまざまなタイプの肉圓を楽しむことができます。彰化は外国人観光客が少ない場所ですが、地元の人に混じって味わうその地方の名物料理は、格別なものがあります。

住所:台湾彰化県彰化市民生路315號 電話番号:04-722-7245

地元の人に人気の、揚げるタイプの肉圓のお店です。豚肉やたけのこをふんだんに使い、素材の食感を感じることができる小ぶりの肉圓。たっぷりタレがかかった美味しい肉圓には、あっさりとしたスープがよく合います。

住所:台湾彰化県彰化市彰南路二段182號 電話番号:04-738-4261

「阿三肉圓」は、2008年の肉圓コンテストでチャンピオンを獲得した有名スポットです。お店の前には「2008年肉園チャンピオン」と書かれた垂れ幕が堂々とかけられています。「阿三肉圓」の肉圓は、貝柱やお肉、鴨の卵黄などの新鮮な素材を使用して作られる餡を生地で包み、油で強めにしっかりと揚げるスタイルで、サクサクとした食感が特徴です。

スープには豚の骨髄を使用し、深みがあり口当たりの優しいスープになっています。おすすめは、一番高い「魚翔肉圓(フカヒレ入り肉圓)」。フカヒレと貝柱、お肉、椎茸などを使用した餡を生地で包み、強めにカラッと揚げてあります。肉圓なので、カラッとした外側の中にぷにぷにが隠れています。

ソースも美味しく、地元の人も観光客も思わず「美味しい!」と口にしてしまう絶品の肉圓です。彰化に行ったら訪れたいスポット。店内にはイートインスペースがあるので、ゆっくり落ち着いて味わうことができます。お店のオーナーやおかみさんもとても親切で、居心地の良いお店です。肉圓(大・小)のほか、龍骨髄、排骨、金針、苦瓜なども。

住所:台湾彰化市三民路242号 電話番号:04-7240−095

北斗も肉圓が名物のスポットです。北斗には、「肉圓(員)、教員、警員(警官)」の三圓がある」という言葉があるとおり、多くの優れた教員や警官を輩出しており、肉圓も有名。「元宝」の形をした北斗独自の肉圓は、在来米やイモの粉を使用し、香ばしく歯ごたえのある厚い皮が特徴です。

肉餡とたけのこの細切れを生地で包み、豆豉と米の粉汁で作った伝統のソースをかけて、パクチーを散したら、「北斗肉圓」伝統の味のできあがり。台湾の肉圓ブームは北斗肉圓が始まりとされており、鎮内には10件以上の肉圓店が、中華路、斗苑路、宮前街一帯に広がっています。有名な店舗も多く、休日には満席で待ち必至とのこと。

住所:台湾彰化県北斗鎮中正路75號 電話番号:04-878-3966

台湾の人に人気の肉圓のお店。家族みんなが「大竹肉圓」のファンだという口コミも多く、地元の人から多くの人気を集めるスポットです。台湾の人は、肉圓が大好き。肉圓発祥の地である「彰化」で地元の人に人気だということは、ハズレがないということ。一度訪れてみたいスポットです。

住所:彰化市彰南路二段108號 電話番号:04-738-2284

「彰化肉圓」は創業60年以上の老舗スポットです。店内は清潔。「彰化肉圓」の肉圓は、「卵黄入り」「椎茸入り」「フカヒレ入り」の3種類があります。「椎茸入り」は、椎茸、たけのこ、お肉がたっぷり入ったぷにぷにの食感。もっちりとボリュームがあるので、皮部分と具を小さめに切って、濃いめのソースと混ぜ合わせて食べると美味しいです。

肉圓は、苦手な日本人も多いそうですが、台中彰化で本場の肉圓を食べると、これまでの概念を覆されるという口コミも多数。他では食べられない肉圓も、「彰化肉圓」の肉圓なら食べられるという人もいます。台中彰化は、ますます外せないスポットになりそうですね。

住所:台湾彰化市陳綾路203號 電話番号:04-7227−868

「彰化涼圓」は、涼圓という名前どおり、蒸し立て、揚げたての熱々の肉圓ではなく、冷やしたものを常温で食べる肉圓のお店です。小さめの肉圓が2つで1セットになっています。肉圓は皮がもちもちでボリュームがあるものが多いので、小ぶりで2つというのは誰かとシェアもできるし嬉しいですね。

中の餡は豚肉で、甘めのスープをかけて食べます。熱々ではないので、夏の暑い時期などにはぴったりかもしれませんね。店先では「涼圓」を売っていますが、店内では海藻やごま、花生(南京豆)などを水飴で固めたお菓子なども売っています。

住所:台湾彰化市南郭路182號 電話番号:04-7244−810

「阿財彰化肉圓」は、揚げるタイプの肉圓のお店です。メニューは、「肉圓」と「魚丸湯」のふたつのみ。芋の粉で作られた、ぷにぷにモチモチの皮の中には、味がしっかりついたコクのある豚肉とたけのこがたっぷり入っています。薄いピンク色をした甘いタレやパクチー、おろしにんにくをかけ、お好みでピリ辛の唐辛子ソースをかけていただきます。

店頭で次々と揚げられていく肉圓。油で揚げるタイプの肉圓が苦手な人でも食べられるという口コミも。「魚丸湯」は、あっさりした魚のつみれのスープです。こってりした肉圓には、あっさり系のスープがとてもよく合います。

住所:台湾台北市龍江路21巷13號 電話番号:02-2751-7426

肉圓のお店ではありませんが、台中彰化の鹿港にある有名な肉包のお店もご紹介します。今まで食べた肉まんで一番美味しかったという口コミも多数の大人気のスポットです。爆買いしていく地元の方もたくさんいるそう。ほんのり甘いミルク味のきめの細かい生地に、たっぷりの肉汁が包まれています。原味肉包、翡翠肉包、地瓜包などがあります。

住所:台湾彰化県鹿港鎮中山路71號 電話番号:04-777-2754

夜市には、昼と夜のふたつの顔があるのをご存知でしょうか。台北市萬華区にある南機場夜市も、朝または昼だけ営業しているお店があります。「南機場彰化肉圓」は、南機場夜市の奥の方に位置し、昼の13時30分から開店する肉圓のお店。人気店なので、オープン前から並んでおり、なくなり次第終了となります。

「南機場彰化肉圓」の肉圓は、にんにくを効かせたお肉と細切りたけのこがたっぷり入った、油で揚げるタイプの肉圓です。スープは薄味なので、肉圓自体の味をより楽しむことができ、脂っこくならずにさっぱりいただくことができるのが特徴です。

住所:台湾台北市中正區中華路二段313巷20號

九份にも有名な肉圓のスポットがあります。九份老街に3店舗を構える「金枝紅糟肉圓」です。お肉を使わない精進料理の「素肉圓」と、一般的な「肉圓」の2種類の店舗があります。ベジタリアンの人も、グルメを楽しむことができるのが、台湾の良いところ。

一般的な肉圓を扱う「金枝紅糟肉圓」では、紅糟を使って肉に紅い色を付けた「紅糟肉圓」が名物。たっぷりのお肉とたけのこを、ぷにぷにの皮が包んでいます。鱈のすり身団子「紅麹鱈魚丸湯」やイカ団子スープ「翡翠花枝丸湯」、肉団子スープ「貢丸湯」などもあるので、ぜひいろいろ試してみてください。

「金枝紅糟肉圓」の肉圓に使われている「紅糟」とは、もち米、紅米、麹でお酒を作ったときに出る酒粕で、主に調味料として使われています。消臭や防腐、香り付けなどのために煮込み料理や漬け物などにも使用。独特の風味があるのが特徴です。

【金枝紅糟肉圓】 住所:新北市瑞芳區基山街112號 【金枝紅素糟肉圓】 住所:新北市瑞芳区基山街63号

台北にある龍山寺の南東、三水街にある「蘇家油粿肉圓」も、「肉圓」を味わうことができる人気スポット。「蘇家油粿肉圓」の肉圓は、揚げるタイプの調理法。たっぷりの豚肉やたけのこ、椎茸、栗などを生地で包み、油で揚げてあります。赤味噌風の味噌ダレをかけていただきます。こちらの肉圓は味噌ダレが日本人の口に合うようで、人気です。

「蘇家油粿肉圓」のもうひとつの名物が「油粿」。「油粿」はタロイモを主材として米粉と混ぜて蒸したもの。そのほか「四神湯」や「綜合湯」、「赤肉羹米粉」「虱目魚丸湯」などメニューが豊富です。台湾でサバヒーと呼ばれる大型の白身魚「虱目魚」を使った、つみれ入りスープが「虱目魚丸湯」。肉圓には、シンプルな塩味のスープがよく合います。

住所:台北市台北市萬華區三水街109號

台中彰化で人気の肉圓(バーワン)のお店をご紹介してきましたが、いかがでしたか。映画「千と千尋の神隠し」に登場する食べ物のモチーフになったとされ、一躍有名になった肉圓ですが、その発祥は台中彰化地方と言われています。肉圓は苦手だったけれど、彰化で肉圓を食べたら好きになった、という人も。ぜひ本場の肉圓を食べてみてください。