秋葉原・ごはん処あだちがすごい！コスパ最強の大盛りランチに挑戦してみよう！

日本最大の電気街であり、会いに行けるアイドルやメイドカフェなど日本独自の文化を生み出してきた秋葉原には毎日たくさんの観光客が訪れます。大盛ごはんで有名に「ごはん処あだち」はそんな秋葉原からほど近い路地にあります。こちらではそんな「ごはん処あだち」の自慢の大盛ランチや名物店主の情報についてご紹介していきます。

東京メトロ銀座線末広町駅から徒歩5分、日比谷線　秋葉原駅から徒歩6分場所にある「ごはん処あだち」は現在の名物店主の父親の代から2代続く定食屋です。現在の店主はねじり鉢巻きをした江戸っ子気質で気前が良く、店主自慢の大盛りごはんのランチや威勢のいいトークが有名です。

「ごはん処あだち」が有名なのは大盛りのごはんだけではなく店主の人柄が良いことも重要な要素です。店主はチャキチャキの江戸っ子で、負けず嫌いで気風がいい性格が話し方にも出ています。もともと秋葉原にあった青果市場にお店があり、市場で働く人やトラックの運転手、近くの両国の方から力士までが来店していたそうです。

そのため、『多い! うまい! 安い! 』の三拍子そろったナンバーワンの定食屋を目指してきた結果、現在のような大盛りのメニューが受け継がれてきたというわけです。店主は食べっぷりの良いお客さんがくるととてもうれしいそうで、「もしごはんがなくなってしまったら、江戸っ子の意地をかけて炊く」と意気込みます。

お店の外には黄色の背景に赤の字という配色で派手に書かれている看板が目に入ります。ランチメニューはどれも800円代から900円代のもので、千円でおつりが来ますので秋葉原駅界隈ではリーズナブルなランチのお値段です。内容もとんかつ定食、茄子炒め定食、野菜炒め定食、ネギトロ丼定食など約10種類ほどで、特に特筆すべき内容のメニューではありません。

「ごはん処あだち」に関する情報を何も知らずに店内に入っていくと、長年続く古いお店の雰囲気で普通の定食屋さんのように見えますが壁に貼ってあるメニュー写真を見るととてつもない違和感を感じます。なぜならどのメニュー写真も尋常でないほどの量がお茶碗ではなく、おひつに入っている写真ばかりなのです。また、ご飯の量が1升、2升と見たことのないような単位が並んでいます。

実はこの大盛りのごはんが「ごはん処あだち」の最大の特徴です。ごはんの量は大盛り2升(7kg)、普通盛り1升(3.5kg)、少な目8合(2.8kg)、擦り切れ11軽(600g)から選択します。しかも恐ろしいことにこちらの量は目安で、来店したことがある人などは店主が顔を見て盛りを判断するそうです。また、女性やお子様用には擦り切れ以下の量で注文することもできますので、ご安心ください。

こちらで提供されるごはんはすべて「食べ放題」です。こんなにごはんを気前よく大盛りにするなんて安いお米を使っているに違いないと思うでしょうが、実は「ごはん処あだち」のお米は新潟県産のコシヒカリです。先代のころより長くお付き合いをしている米問屋から安く仕入れているためにこの大盛りごはんが実現しています。

お店に入って席に座ると、すぐに店主が客の顔を見て、初めての客だと、「ごはん処あだち」のごはんの量などについてとても丁寧に説明をしてくれます。お話し好きの店主は「大盛りだとおかずだけで1キロあるから、全部食べ切ったら10キロくらいになるよ」とか「大食いの有名なタレントが来たよ」などと嬉しそうに話をしてくれます。

今では「ごはん処あだち」に行くのは腕に(腹に)自身のある大食いの人が多いようですが、初めての客は何も知らずに「普通」を頼んで食べきれず、ごはんを残すことが多かったため、ごはんの量は店主と"入念な話し合い"のもとに決められるということになりました。写真などで見るよりも実際の大盛りごはんの量はインパクトがあります。

また初来店の人は簡単に注文を指せてくれません。ごはんの量だけでなくメニューも指定される場合があります。「こちらのお店ではから揚げがとても人気があるので、初来店ならから揚げ定食を頼むべきである。」というようなことを言われるかもしれませんがたしかにから揚げは絶品なので、ここは店主におすすめ通りにするとスムーズに注文ができます。

一通り説明が終わるとようやく注文を取ってもらえます。店主は厨房で調理を始めます。店主はとにかくお話し好きなので、調理中もいろいろな話題で話しかけてくるかもしれませんが、丁寧に対応していると、そのうち店主がお話しに夢中になって調理が進まないことがありますので、ほどほどにしましょう。

かずあるランチメニューの中で、ひときわ大きな広告がされている(秋葉原ボリュームNo.1)「あだちランチセット」には大盛りごはんのおかずとして揚げ物や煮物が桶に山盛りに入れられてきます。例えば(1)味の染みたおでん、(2)クオリティーの高い各種自家製コロッケ、(3)季節により変わる天ぷら(4)甘めの自家製厚焼き玉子、(5)春巻き、(6)から揚げなどです。

ちなみにこれらのおかず内容は季節ごとの微妙に変わります。また、おでんなどの煮物（汁物）と揚げ物や漬物がいっしょくたに桶のなかに奥深くまで詰められていますが、目の前に大量に盛られたごはんとおかずにそんなことはまったく気になりません。

あだちランチセットにも含まれている10センチはあろうかというおおきなから揚げはカレー風味がついており、このカレー風味が食欲を増進させついつい大盛りごはんをかきこんでしまいます。また冷めても美味しいこのから揚げは有名で常連客にも大人気で、これを目当てに来店する人もいるのだそうです。

「ごはん処あだち」の有名な料理はあだちランチセットばかりではありません。おすすめはこちらの「ネギトロ丼定食」です。桶の中にはやはり大盛りのごはん、そしてその上にこれでもかとばかりに白身魚やサーモン、マグロなどのぶつ切りや卵焼きが載せられ、その上にネギトロが載せられています。まるで海鮮丼のようです。

さらにランチの「ネギトロ丼定食」にはこれに天ぷらやおでんが付いてきます。ご飯は酢飯ではありませんので、上に載っているお刺身だけでは消化しきれないほどの大盛りのご飯のおかずとしては嬉しいのですが、お刺身だけでもかなりのボリュームなので、後から出てくる天ぷらの量を計算しておかないといけません。

お昼のランチメニューが有名な「ごはん処あだち」ですが、実は夜も営業をしており、夜はリーズナブル居酒屋として大変人気があります。夜のメニューは昼間にランチメニューとして出しているモノのおかずがメインですが、逸品400円前後でボリュームがあるので、一人2000円から3000円もあれば大満足です。

昼間は大盛りのごはんを攻略することで頭がいっぱいですが、おかずだけをつまみとしていただくと、それぞれのおかずが大変手が込んでいて美味しいことを再認識させられます。あだちが店主二代にわたって人々に愛されてきたのは"ごはんの大盛り"だけが理由ではないことがよくわかります。是非夜の居酒屋あだちにも立ち寄ってみてください。

また最近では"夜の定食"というのが人気で「あだち定食」、「肉野菜炒め定食」、「なす味噌炒め定食」、「とんかつ定食」、「ネギトロ丼定食」などランチでも人気のメニュー数種類をごはんのおかわり自由で一律千円でいただけますので、お昼はなかなか立ち寄れないと言う方も夜に「あだち定食」をいただく事もできます。

またこちらの店主には"定食屋の大将"というほかにももう一つの顔があります。それが江戸神輿愛好会「神田安達會」の主宰という顔です。店主のトレードマークでもあるねじり鉢巻きは神輿の担ぎ手のトレードマークでもあります。粋な江戸っ子の店主の気質はここからも来ているのかと納得です。

いかがでしたか、インスタ映えする超大盛りのごはんが付いたランチはコスパが最高です。さらにボリュームたっぷりのおかずはどれも逸品ぞろい、店主の江戸っ子気質の性格もきっと楽しいお食事になるでしょう。秋葉原でランチをするならぜひ「ごはん処あだち」をおすすめします。