有栖川公園は桜や紅葉を満喫できる都会のオアシス！アクセス方法なども紹介！

東京都港区南麻布。住所だけ聞くと高級住宅街や各国の大使館等が多く集まる大都会なイメージの立地に有栖川公園はあります。桜や紅葉など四季折々の草木花だけでなく、渓流や池、水鳥や野鳥の観察も出来る自然本来の風景をお楽しみ頂けます。広尾駅からも近く、アクセスも良好な有栖川公園の魅力をご一緒に探っていきましょう。

有栖川宮記念公園はその昔、忠臣蔵で有名な浅野家の下屋敷があった場所です。後に盛岡藩南部美濃守の屋敷となり、明治には皇族有栖川宮家、大正には高松宮家の御用地として使用されていました。昭和に入った1934年1月5日、有栖川宮威仁親王の二十周忌のご命日に公園用地として賜与され、東京市が同年11月17日公園として開放しました。

坂の多い麻布台の地形を生かした有栖川公園は、丘陵あり渓谷あり、大小2つの滝もあり、自然を大切にした趣のある日本庭園です。約67560平米の敷地内で耳を澄ませば、渓流が池に注ぎ込むせせらぎの音や野鳥のさえずりも聞こえてきます。丸太を使った階段や道もあって、渓流に架けられた石造りの太鼓橋なども、趣ある風景をご覧頂けます。

有栖川公園はその豊富な自然の草木花によって、季節の移ろいも存分にお楽しみ頂けます。初春の2月にはウメの花が見事ですし、お花見の時期にはサクラ、ソメイヨシノやヤマザクラ等11種類もの桜が咲き誇ります。開花時期も花の色もそれぞれ違うので、訪れるタイミングで満開の桜が異なることも楽しみの一つになることでしょう。

港区の花であるアジサイが見頃を終え、少し涼しくなってきた秋にはイチョウやカエデが色づき始めます。アヒルや鴨が優雅に泳ぐ池越しに見える紅葉のシーンは、まるで深山の自然を見ているような錯覚を覚えます。有栖川公園では春の桜も豪華でお花見もオススメですが、紅葉の季節もとても迫力があるので是非、実際に体験してみて下さい。

有栖川公園で自然と触れ合えるのは桜や紅葉を始めとする植物だけではありません。池で優雅に泳ぐアヒルや鴨などの水鳥を始め、野鳥にもアクセスすることが出来ます。種類も豊富で、ゴイサギ、キジバト、ハクセキレイ、ヒヨドリ、シジュウカラ、メジロ、カワラヒラ、スズメ、ムクドリ、オナガ、ハシブトガラス等16種の野鳥が生息しています。

また植物同様鳥たちも活動する季節が異なるので、夏にはツバメ、冬にはジョウビタキ、ツグミ、ウグイス、アオジといったように訪れる時期によって、遭遇できる生き物が変わったりもします。年間を通して野鳥の観察をお楽しみいただけます。同じ鳩でも有栖川公園の鳩は、上記画像のように少し優雅に見えるかもしれません。

有栖川公園では特筆すべき銅像が３体あります。美しい桜をバックに立つのが、"笛吹き少年の像"。舟越保武作で1991年に設置されました。また、広場の方に向かって歩くと"新聞配達の少年像"があります。この像が建てられた1958年当時、日本新聞販売協会等が働く少年たちの保護育成運動の一環として各地に建てられた内の一つです。

南東側のドイツ大使館に面した広場には"有栖川宮熾仁騎馬像"があります。騎馬像の傑作とも言われるこの像は大熊氏広の作品で、元は明治時代の1903年に千代田区三宅坂の旧陸軍参謀本部前に建立されていましたが、昭和に入って道路拡張のため1962年有栖川公園に移設されました。今では有栖川公園のシンボルとして親しまれています。

有栖川公園内には都立中央図書館があります。地上5階、地下2階建てのビルで、利用者用の閲覧席は902席、パソコン席は約290席設けられています。書庫収蔵能力は約208万冊、その内35万冊が開架です。どなたでも入場・閲覧が可能ですが、書物を館外へ借りることは出来ません。著作権の範囲内でのコピーは館内で可能です。

営業時間は月曜から金曜日の午前10時から午後9時。土・日・祝・休日は午前10時から午後5時30分です。ノートPCは持込可ですが、A4サイズ以上の荷物はコインロッカーへ預けるシステムになっています。5階のカフェテリアや談話室は飲食物の持ち込みもでき、公園の自然を見下ろしながらくつろげる穴場スポットでもあります。

住所：東京都港区南麻布5-7-13 電話番号：03-3442-8451

有栖川公園にアクセス可能な最寄駅は、広尾駅と麻布十番駅。前述の通り、周りには世界中の大使館員や外資系企業駐在員も多く居住していることから、公園を訪れる人たちも大人から子供までまさにインターナショナル。家族連れやカップルの会話からは、英語はもちろんフランス語やドイツ語も聞こえてきます。

外国人の方々の公園での過ごし方もまた、日本人とは少し異なる感覚があります。公園をのびのびと開放的に使う様は、他の地域の公園で見られる風景とは少し違うかもしれません。東京にいることを忘れてしまうかのような国際的な雰囲気も、有栖川公園の魅力の一つです。訪れた際には是非意識して感じてみて下さい。

都会の中心にありながら、自然と触れ合える有栖川宮記念公園へのアクセスは電車とバスが便利です。電車ですと、東京メトロ日比谷線広尾駅から徒歩3分。バスはちぃばすだと麻布ルートの広尾駅経由港区役所行き、98の有栖川宮記念公園で下車すると徒歩0分です。また、都バスをご利用の際は広尾橋が最寄の停留所となっています。

住所：東京都港区南麻布5-7-29

公園を散策した後は広尾ならではのおしゃれカフェでゆっくりお茶でもいかがですか？オススメ一軒目は有栖川公園の斜めお向かいで好アクセスのCafe Calva。ハンドドリップの「広尾ブレンド」コーヒーや直火焼きのイングリッシュマフィンが人気です。ペットフレンドリーなお店なので、是非ワンちゃんとお散歩がてらに寄ってみて下さい。

住所：東京都港区南麻布5-16-4 村松ビル2F 電話番号：03-3473-6323

言わずと知れた有名人御用達のサラダ専門店。麻布十番店に始まり、恵比寿店、六本木ヒルズ店、代官山店に続いて2017年7月末に新しくオープンしたのがここ広尾店。他店と比べると比較的空いているとの噂なので、店内でもゆっくり出来そうです。テイクアウトして有栖川公園の桜や紅葉を眺めながらのランチなんかもオススメです。

住所：東京都港区南麻布4丁目16-6 電話番号：03-5422-8761

日本初の本格フランス菓子店として知られたアンドレ・ルコント氏によって1968年にオープンしたルコント。伝統的なフランス菓子に誠実に向き合いその素晴らしさを追求し続ける名店です。懐かしくてあたらしいルコントの味は世代を超えて、楽しんでいただけるお菓子に違いありません。おもたせやお土産にも大変喜ばれます。

住所：東京都港区南麻布5-16-13 電話番号：03-3447-7600

ツリーハウスの個性的な外観が目を引く、Les Grands Arbres。フランス語で大きな木と言う名前だけあって、ナチュラルな素材や自然に囲まれた癒しの空間をお楽しみ頂けます。料理研究家の関口絢子さんがプロデュースされていて、体の中からキレイになれるメニューや体に優しいアンチエイジングメニューなどが人気です。

住所：東京都港区南麻布5-15-11 フルール・ユニヴェセール 3階・屋上テラス 電話番号：03-5791-1212

公園をお散歩した後にふと一杯飲みたくなった時にオススメなのがバーラウンジのあるエノテカ広尾店です。ワイン好きもうなる充実の品揃えは約1000種類、1000円台のデイリーワインから 稀少な最高級ワインまでラインナップされています。ソファー席やテラス席もあるので、公園散策後にゆったりとワインをお楽しみ頂けます。

住所：東京都港区南麻布5-14-15 電話番号：03-3280-3634

いかがだったでしょうか？高級住宅街に囲まれた中にひっそりと佇む有栖川公園。国境を越えてたくさんの人に愛されている公園だということがお分かり頂けたと思います。近くにお立ち寄りの際はもちろん、カップルデートやピクニック、ご友人との待ち合わせ場所や家族団欒に是非ご利用下さい。