天神そばで正統派岡山ラーメンを食べよう！通がわざわざ行く名店！

北海道ラーメンや博多ラーメンなど、日本各地には地元自慢の「ご当地ラーメン」があります。みなさんは岡山県の「岡山ラーメン」をご存知でしょうか。岡山ラーメンは、醤油味を基本にしたやさしい味わいが特徴です。今回は、岡山県内のラーメン店の中でもっとも有名と言われる「天神そば」をご紹介いたします。

「天神そば」は、第二次世界大戦直後の岡山県で生まれたラーメン店です。屋台のラーメン屋さんから始まり、現在では押しも押されぬ岡山県の老舗ラーメン店の地位を確立しました。全国のラーメン通たちをうならせるのは、鶏ガラ醤油味のコクのあるスープです。この味を知るために日々行列が途切れない、人気ラーメン店です。

一見とてもシンプルに見えるラーメンですが、全国のラーメン通たちのお墨付きです。ストレートの細麺とまろやかな旨味が凝縮されたチャーシュー、そこにトッピングを加えることで引き立つスープの味は、食べた人を夢中にさせる美味しさです。岡山県に来たら、行列に並んでも必ず食すべき人気の絶品ラーメンです。

住所:岡山県岡山市北区天神町1-19 電話番号:086-223-7057

「天神そば」はいつもお客さんでいっぱいです。平日でもお店は満員、外は行列状態です。天神そばのクチコミを聞いたお客さんが全国から訪ねてきています。もちろん行列には地元の人たちも並んでいます。「もう一度食べたくなる味」を提供してくれる天神ラーメンは、地元の人にも愛され続けている岡山県の誇りと言えるでしょう。

人気ラーメン店の秘密は、味だけではなく店内で働くスタッフのみなさんのお人柄にもあります。天神そばで働いているのは現在女性ばかりです。てきぱきとした手さばきと、優しい心遣いに「おばちゃんたち」のファンになってしまう人も続出しています。「おばちゃんたちにもう一度会いたくなる」そんなリピーターも多いお店です。

多くの人を虜にした「天神そば」は、岡山県内のラーメン店を営む人にとっては、まさに「憧れの存在」です。岡山県のラーメン店の中には、「天神そば」の流れを汲むラーメン店もあるほどです。天神そばは岡山ラーメンの礎を築いたとも言えるでしょう。岡山ラーメンの神様的存在である「天神そば」の特徴に詳しく迫っていきます。

岡山県の人気ラーメン「天神そば」の特徴は、鶏ガラ醤油のスープとストレートの中細麺が特徴です。澄んだスープには、鶏ガラから生まれる旨味とコクがしっかり閉じ込められています。麺の上に乗せられているのは、チャーシューとかまぼこ、さらにモヤシとネギです。これが天神そばの基本のスタイルです。

天神そばのメニューは「天神そば」のみです。注文でこの基本メニューを自分好みに変えることができます。チャーシューなしの「肉ぬき」、チャーシューなしで玉子を加えた「肉ぬき玉子入り」、麺2倍の「二つ玉」などから選択できます。もちろん「大盛り」もあり、大盛りならチャーシューが1枚多く乗せられます。

天神そばのメニューは、天神そば（750円）です。「肉ヌキ玉子入り」（650円）、「玉子入り」（800円）、「肉ヌキ野菜のみ」（600円）となります。たくさん食べたい方には「大盛り」（800円）「大盛り玉子入り」（850円）、「二ツ玉」（1050円）の大盛りメニューも用意されています。

鶏ガラは丁寧にダシを取ると美しい色合いのスープを作ることができます。ここに醤油を足すことで黄金色に輝く透き通ったスープが出来上がります。日本人の基本の味である醤油に、鶏ガラのコクとまろやかさが加わり麺にからみます。麺との相性を研究し尽くしたスープは、洗練されていながらも親しみやすい、優しい味に仕上がっています。

「晴れの国岡山県」を象徴するような優しい味のスープを、すこし引きしめたい方には一味唐辛子がおすすめです。荒く挽かれた一味唐辛子のピリッとした爽やかな辛さがスープの味とコクを際立ててくれます。一味唐辛子は店内に常備されています。少しずつ一味唐辛子を足しながら自分の好きな味を探してみるのも楽しい試みです。

「天神そば」のラーメンに使われている麺は、小麦の風味もしっかりと残るストレートの細麺です。平麺や中細麺に慣れている人には、かなり細い印象が持たれます。しかし、その細さの中にあるのはしっかりとした弾力がもたらす歯ごたえです。絶品スープと一緒に食べることで麺の香りを楽しむことができます。

「天神そば」の美味しさの理由はチャーシューにもあります。チャーシュー自体に関するクチコミの多さからも、チャーシューの美味しさがよく分かります。現在は肉の価格高騰のため「チャーシュー麺」がメニューから外されています。チャーシューを多く食べたい場合は大盛りを注文すると普通盛りより1枚多く食べることができます。

「天神そば」のチャーシューはお店で作られているため、お店の休業日はチャーシューを作る日でもあります。大きめで肉厚のチャーシューは、しっかりと味が着いていながらも肉の旨味がたっぷりと感じられます。ブタのモモ肉をふんだんに使ったチャーシューは、お店自慢の逸品です。

「天神そば」の麺とスープを引き立てるトッピングは、モヤシやかまぼこ、ネギの3種類です。注文すればゆで卵を加えることもできます。ラーメンに乗っている細めのモヤシのあっさりとした味わいが、スープのコクを強調しています。麺とスープ、チャーシューに合う、計算されつくしたトッピングにも注目してみてください。

「天神そば」の店内のテーブルにはらっきょうが備え付けられています。このらっきょうが、ラーメンの味によく合います。お漬物のように別個で食べるのも美味しいですが、ラーメンにトッピングして食べる人も多いです。基本の味が控え目なので、一味やらっきょうなどのアクセントを加えることでオリジナルの味を作ることができます。

おすすめのメニューは、やはり定番そのままの「天神そば」です。計算しつくされた味のバランスを味わっていただきたいので、初めて食べる方はすべての味の要素を含んだ「天神そば」を食べてみてください。たくさん食べたいという場合は、味そのままの「大盛り」か麺2倍の「二つ玉」がおすすめです。

何かをトッピングして食べたい！という方には「玉子入り」がおすすめです。程よく茹で上げられた固ゆで玉子の黄身が、スープにコクを甘味を加えてくれます。醤油ベースのスープはゆで玉子の白身にもよく合います。お子さまから年配の方まで幅広くおすすめするトッピングメニューは「玉子入り」です。

「天神そば」は平日だけの営業なので、平日のお昼どきは地元の人やお昼休みのサラリーマンの人たちで行列になります。回転が早いお店とはいえ、待ち時間を覚悟して行列に並びましょう。中には遠方から食べに来ている観光客の方もいらっしゃいますので、待ち時間なしでお店に入れる可能性はかなり低いです。

天神そば」はいつ行っても満員です。雨の日であってもお店の前は傘を差した人で行列ができています。お客さんの回転は比較的早いので「思ったほど待ち時間が長くなかった」という声もあります。カウンター6席、4人掛けテーブルと3人掛けテーブル1つずつのお店ですが、その狭さも天神そばの魅力の1つなのです。

「天神そば」の営業時間は、10時30分から14時30分の4時間です。さらに、土曜・日曜・祝日は定休日となっており、営業日は平日のみとなります。もっとも混みあうのは12時前後と言われていますので、10時30分の開店前から並ぶことをおすすめします。お昼以降になると売り切れの可能性もあります。

「天神そ」ばへのアクセスは、岡山電軌東山本線城下駅で下車し、そこから徒歩約1分程度です。県庁通り駅からは徒歩約5分です。岡山市の中心街に位置し、近隣には「岡山県立美術館」「岡山市立オリエント美術館」があります。少し離れたところには「岡山後楽園」があります。

「天神そば」の存在なくして、岡山ラーメンを語ることはできません。岡山ラーメンの礎として名高い「天神そば」は岡山ラーメンを出す他のお店にも大きな影響を与えています。いつまでも変わらない味と、温かいお店の雰囲気は岡山ラーメンの代表と呼べるお店です。岡山県に来るときは、ぜひ「天神そば」の味を確かめてみてください。