平湯温泉・あかんだな駐車場の料金や営業時間は？上高地へのアクセス方法も調査！

壮大かつ風光明媚な自然が魅力の上高地は、多くの観光客が訪れる人気の観光地です。上高地にはマイカー規制があり、特に夏季や紅葉のシーズンには大変混雑するため、駐車場や営業時間、混雑情報、交通アクセスなどが気になる方も多いのではないでしょうか。そこで、今回は上高地への交通手段別のアクセス情報と、車で訪れる際に岐阜県側の拠点となる平湯温泉の駐車場について調べました。

車で上高地へ向かうには、松本方面から国道158号を経由するルートと、高山方面から国道158号を経由するルートがあります。東京方面から上高地へ向かうには、まず中央自動車道・長野自動車道を経由し松本ICで降り、国道158号で高山方面へ向かいます。そのまま道なりに約1時間走行し、梓湖を過ぎてすぐのところにある「沢渡駐車場」に駐車します。上高地へはここからシャトルバスまたはタクシーで入ります。

名古屋・大阪方面から上高地へ向かうには、まず名神高速道路・東海北陸自動車道を経由し飛騨清見ICで降ります。そして高山清見道路に入り、終点の高山ICで降りて、国道41号・国道158号を経由し松本方面へ向かいます。そのまま道なりに約1時間走行し、岐阜県と長野県の県境にある平湯温泉街の「あかんだな駐車場」や民間の駐車場に駐車します。上高地へはここからシャトルバスまたはタクシーで入ります。

鉄道で上高地へ行く方法を紹介します。東京方面からは中央本線経由で向かいます。まず、新宿駅（一部千葉駅）から「スーパーあずさ」か「あずさ」で松本駅へ。松本駅からは路線バスかタクシーで、または松本電鉄上高地線に乗車して終点「新島々駅」で下車し、路線バスかタクシーで上高地へ向かいます。なお、週末や連休には横浜発松本行の臨時特急「はまかいじ」も運行しています。

名古屋方面からは特急「ワイドビューひだ」で高山駅、または「ワイドビューしなの」で松本駅へ向かいます。高山駅からは路線バスかタクシーで上高地へ向かいます。または平湯温泉で下車し、上高地行き路線バスを利用します。松本駅からのアクセスは上記を参照してください。大阪方面からは大阪駅発の「ワイドビューひだ」で高山へ行き、同様に路線バスかタクシーで向かいます。

上高地へは日本各地から直行バスが運行しています。新宿、東京、渋谷、大宮（川越も停車）、大阪（京都も停車）からはアルピコ交通の「さわやか信州号」が、長野からは「せせらぎ号」が上高地まで運行しています。大正池や帝国ホテル前など、上高地の主要観光スポットまで運行しています。また、名古屋からも名鉄バスが高速バスを運行しています。

車で大阪方面や名古屋方面から上高地や奥飛騨温泉郷へ訪れる場合は、岐阜県側から入るのが一般的です。高山市街から約1時間ほど緩やかな山道を走ると、県境の安房トンネル入口に到着します。ここを抜けると長野県に入り上高地へ行けますが、マイカー規制が敷かれているため、近くまで車で行くことができません。平湯温泉街の方向へ進み、公営の「あかんだな駐車場」か民間の駐車場に停めることになります。

平湯温泉街にはいくつか民間の駐車場がありますが、駐車できる台数が少ないので、約850台収容可能の「あかんだな駐車場」に停めるのが一般的です。安房トンネルへ行かずに平湯IC口から左側の国道158号へ進み、平湯温泉街を3分ほど走ると左手に「あかんだな駐車場」へ入る道が見えてきます。つづら折りの道を上ると駐車場に到着です。

乗用車の駐車料金は1日600円、後払いです。連泊も可能で、1日当たり600円が追加されます。バイクは1日300円です。ちなみに乗用車以外の駐車料金は、マイクロバスが1日1,200円、大型バスが1日2,400円になります。なお、お札は千円札以外は使用できません。近所にお店がないので、あらかじめ小銭を準備しておいたほうがよいでしょう。

営業時間は早朝4時から夜19時までになります。夜19時を過ぎると翌朝4時まで閉鎖されてしまい、営業時間外は車の出し入れができなくなります。周囲にはお店など何もないので、時間を調整して到着するようにしたいところです。利用できるのは4月中旬（開山日）から11月中旬（閉山日）の間で、冬季は閉鎖されます。冬季に訪れる場合は「沢渡駐車場」など他の駐車場を利用することになります。

シーズン中はいつも混雑している長野県側の「沢渡駐車場」に対し、岐阜県側の「あかんだな駐車場」はそれほど混雑しておらず、たいていすんなりと入庫できます。とはいえ、ゴールデンウィークや夏季、紅葉シーズンの週末は渋滞します。午前9時ぐらいで満車になることもありますので、心配な方は早朝までに到着したほうがよいでしょう。

「あかんだな駐車場」では駐車場の混雑の心配はほとんどありませんが、それでもシャトルバスを待つ観光客で混雑します。とくにシーズン中は乗車を待つ行列が途切れることなく、早朝から午前中まで続きます。混雑がひどいときはバスに乗り切れず、乗車までに1時間以上待つこともあるので、早めの到着を心がけましょう。

深夜のうちに到着し、早朝からめいっぱいハイキングを楽しみたいという方も多いでしょう。しかし、「あかんだな駐車場」での車中泊及びオートキャンプは禁止されています。「あかんだな駐車場」がオープンするまで仮眠をとりたいのであれば、手前の平湯バスターミナルに駐車することができます。このほか、長野県側の「沢渡駐車場」は車中泊が可能です。

近くに車を停めて仮眠をとるのもよいですが、おススメなのは格安の仮眠室に泊まって早朝まで休憩するプランです。平湯温泉街の「穂高荘倶楽部」は、なんと宿泊料金1,900円で温泉と仮眠室が利用できます。夏場はとても混み合うので、利用する方は念のため予約をしたほうがよいでしょう。ただし、個室にはなっていないので、周りの音や明かりが気になる方は耳栓やアイマスクを用意すれば万全です。

平湯温泉や「あかんだな駐車場」からは少し遠くなりますが、「道の駅・奥飛騨温泉郷上宝」で車中泊するのもおススメです。店舗等の営業時間は9時から17時（冬季は16時30分まで）ですが、夜間はここに駐車することができ、トイレも利用できます。ここから国道471号を通り、奥飛騨温泉郷を抜け、20分ほど走行すると平湯温泉街に到着します。

数台しか駐車できませんが、平湯温泉街に「つゆくさ横駐車場」という駐車場があります。事前に予約サイトで申し込む必要がありますが、駐車料金は15分31円、1日300円と激安です。平湯バスターミナルから徒歩3分とかなり近く、24時間利用可能です。14日前から予約が可能なので、上高地へ行く予定が決まっているのであれば事前に予約をして、こちらの駐車場を利用するのがおススメです。

「あかんだな駐車場」から上高地へはシャトルバスかタクシーで向かいます。シャトルバスは駐車場を徒歩で5分ほど下ったところの平湯バスターミナルからも乗れます。タクシーの料金は定額制で、大正池まで3,500円、帝国ホテル前まで4,000円、上高地バスターミナルまで4,500円です。これとは別に安房トンネルの通行料金770円がかかります。

シャトルバスは4時50分から17時50分まで、毎時20分と50分の発車で30分おきに運行しています。「あかんだな駐車場」から上高地バスターミナルまでの所要時間は35分です。運行期間は4月中旬の開山日から11月中旬の閉山日までとなっています。料金は往復大人2,050円、小人1,030円で発売日より7日間有効です。片道でも購入することができます。途中、大正池と帝国ホテル前にも停車します。

上高地から平湯温泉方面への帰りは、行きと同様シャトルバスかタクシーを利用します。シャトルバスは上高地バスターミナル、帝国ホテル前、大正池から乗車できます。必ず「あかんだな駐車場」行きに乗るようにします。間違えて「沢渡駐車場」方面のシャトルバスに乗らないよう気を付けましょう。タクシーもシャトルバスと同様に各停留所から乗車できます。

以下、上高地バスターミナルのりばのご案内になります。1番のりばはタクシー、2番のりばは「さわやか信州号」と「せせらぎ号」、3番のりばは名古屋行き高速バス、4番のりばは新島々・松本行き、5番のりばは「あかんだな駐車場」行き、6番のりばは「沢渡駐車場」行きです。「あかんだな駐車場」行きは7時から18時まで、毎時0分と30分の発車で30分おきに運行しています。

上高地観光のついでに、平湯温泉でゆっくりするのもおススメです。上高地では朝から夕方までハイキングすることになるので、帰りは相当疲労が溜まっていることでしょう。平湯温泉街には現在営業している公共温泉が3件、足湯が1件あります。泉質はナトリウム、カルシウム、マグネシウム、炭酸水素塩泉等で、疲労回復はもちろん胃腸病やリウマチ性疾患等に効果があるとされています。

平湯温泉の「あかんだな駐車場」の駐車料金や営業時間、上高地へのアクセス等についてまとめましたが、いかがでしたか。上高地は人気の観光地で、ハイシーズンは常に混んでいるので、特に駐車場やシャトルバスの情報は気になるところです。これらの情報を、上高地を観光する際の計画や準備に役立てていただければ幸いです。