地域

地域から探す

  • 日本
  • 北米
  • 中南米
  • アフリカ
  • 中東
  • アジア
  • ヨーロッパ
  • オセアニア
キーワード

キーワードから探す

築土神社特集!御朱印の頂き方や平将門を祀る神社の由来もご紹介!

築土神社特集!御朱印の頂き方や平将門を祀る神社の由来もご紹介!
投稿日: 2017年11月23日最終更新日: 2020年10月8日

築土神社は平将門を祀る神社で、以前は平将門の首を祀っていました。現在はその平将門に由来する勝負運のご利益が有名な神社となっています。また、築土神社の期間限定の勝守は特にご利益があると言われています。神社と平将門の関係、ご利益、お守りなどについて調べてみました。

築土神社は平将門ゆかり見出し

突然ですが、平将門という名前を知っていますか? 日本史を勉強したことがある方なら、「平将門の乱」という戦乱の首謀者として知っているかもしれません。実はその平将門を祀る神社があるというので、アクセス、ご利益やお守り、御朱印などについて、紹介していきましょう。

築土神社はどこにある?見出し

ではその平将門を祀る神社はどこなのかというと、東京都千代田区九段にある築土神社(つくどじんじゃ)です。千代田区九段というと、靖国神社や日本武道館が有名ですが、日本武道館は築土神社の氏子となっているのだそうです。

靖国神社は緑に囲まれた、いかにも神社の境内らしいところにあり、すぐにわかるのですが、築土神社はビルの谷間にあります。都会ならではの神社と言えるのかもしれません。参道がビルの間を通っており、それを抜けたところに社殿があるのです。

築土神社へのアクセス見出し

では、築土神社へのアクセスについて紹介します。築土神社に行くためのアクセスとしては、地下鉄、JRなどがありますが、もっとも近いのは東京メトロ、都営地下鉄九段下駅になります。この駅には東京メトロ東西線、半蔵門線、都営地下鉄新宿線が乗り入れています。駅からは7番出口を出て2分ほどです。

都営新宿三田線でアクセスする場合は、神保町駅が最寄り駅となります。ここからでもA2番出口から徒歩で10分ほどとなります。神保町駅は半蔵門線、新宿線も乗り入れているので、乗りかえて九段下に行ってもいいですが、歩いてもそれほど大変ではありません。

JRでのアクセスの場合は総武線の飯田橋駅が最寄り駅となります。この駅も東京メトロ、都営地下鉄が乗り入れています。JRなら東口、地下鉄の場合はA4出口から出て、徒歩で10分から13分程度かかります。

ですから、アクセスの面からいうと、九段下駅を利用するのが一番楽だということになります。ちなみに車でのアクセスの場合は参拝者用の駐車場はないので、近くのコインパーキングなどを利用するようにしましょう。

築土神社と平将門見出し

では、築土神社と平将門はどのような関係があるのでしょうか? 実は最初に書いた「平将門の乱」が築土神社に深い関係があるのです。実は築土神社には平将門の首があったのです。

平将門は桓武天皇の第五代の子孫にあたる人物で、文武両道にすぐれた人物でした。しかし、父親が亡くなったあとで親族間で内紛が起こり、将門は自らを「新皇」と称して決起しました。しかし940年、平定盛、藤原秀郷に討たれてしまいました。これがいわゆる平将門の乱です。

このとき討たれた平将門の首は、京都にさらされたのですが、首桶に入れられてひそかに津久戸村に運ばれました。そしてそこに塚が築かれ、首が祀られました。これが「津久戸明神」であり、これがのちに「築土神社」へとなっていくのです。

築土神社の由来見出し

このような経緯から、築土神社は、平将門の首が祀られた津久戸明神に由来を持ちます。そのため、築土神社には平将門の首が安置されていたのです。その後、1478年、江戸城が築城されると、太田道灌によって江戸城の乾の方角(北西)に社殿が造営されました。築土神社は太田家、そして江戸城の守護神として崇敬されたのです。

1616年、江戸城拡張工事の際に筑土八幡神社隣接地に移築され、築土神社となります。その後、1654年には東照宮の社殿を境内に移築されるなどして、江戸幕府の「御城内氏神」(要用雑記)と位置づけられます。有名な春日局もこの前で「御祈祷仕」したとされています。

しかし、明治維新を迎えると、状況が変化します。まず、明治維新により平将門が逆賊とされたことにより、主祭神が天津彦火邇々杵尊に変わり、平将門は相殿になります。その上1945年4月、第二次世界大戦の戦災によって社殿などが悉く焼失し、平将門の首や肖像画などがすべて灰となってしまいました。

第二次世界大戦の後、築土神社は移築されることとなります。実は1616年に移築された際、現在の新宿区に移築されたことで、氏子が千代田区で氏神が新宿区にある、という状態になっており、「遠い」「筑土八幡神社と間違えやすい」などの指摘がされていました。そこで、移築を機に千代田区に戻ることになったようです。

その後、この移築地に学校が建設されることになり、さらに現在地に移築されて、現在に至ります。2006年の築土祭では神輿渡御行列が江戸城入りを果たすなどしています。現在では境内にオフィスビルが建てられ、社殿も鉄筋コンクリート造のものとなっているのです。

築土神社の見どころ見出し

築土神社は鉄筋コンクリート造の社殿、ビルの中を通る参道などから、新しいイメージの神社ですが、前述の通り、平将門につながる由来を持つ由緒ある神社です。そのため、さりげなくおかれているものに意外な由緒があります。

例えば、参道を抜けたところにある古めかしい狛犬、これは千代田区内で最古の狛犬だそうです。1780年、元飯田町の氏子によって奉納されたものであり、現在千代田区の有形文化財に指定を受けています。

また、拝殿の装飾や絵馬などには「繋ぎ馬」の紋が使われています。これは平将門やその子孫がいくさの時の陣幕や家紋に使われたものに由来しています。平将門は武門に秀でていたことから、馬に関するエピソードが豊富であり、またその武威を象徴するものであったのでしょう。

築土神社のご利益見出し

築土神社のご利益として一番に挙げられるのは、やはり平将門の武威に由来する勝負運です。特にその勝負運のご利益が強いとされているのが、境内にある力石です。この石は江戸時代に若者たちの力比べで使われていました。ですから、この石には病気平癒、健康運などのご利益があるとされています。

また、もう一つのご利益として知られているのが、境内にある世継稲荷神社の子孫繁栄です。そもそもこの世継稲荷神社は江戸時代には田安稲荷と呼ばれていたのですが、江戸幕府第二代将軍徳川秀忠によって「世継稲荷」と称されるようになったということです。

「世継」から子宝祈願のご利益があるとされていて、幕末には14代将軍徳川家茂の正室で、有名な皇女和宮が子宝を願い参拝したこともあると言います。このような由来を持つことから、現在でも後継者や子宝を願う人々がご利益を願い参拝しているそうです。

築土神社のお守り見出し

さて、この築土神社で授与されているお守りについて紹介します。一般的な神社で扱われている交通安全や家内安全などのお守りはもちろん売られているのですが、築土神社で外せないお守りがあるのです。

それは「勝守」です。平将門の武威を考えれば、勝負運のご利益を反映するお守りは、特にパワーがありそうな感じがするでしょう。しかもこの中で特にパワーが強いとされているのが、毎年正月にしか手に入らない「勝守」なのです。

この勝守は1月1日から15日までしか手に入れることができません。台紙には前述した平将門の繋ぎ馬が描かれており、数多くの戦場で武勲を上げた平将門を象徴しています。このお守りはあらゆる勝負ごとに勝つという、まさに最強のお守りとされます。

受験に恋愛、ビジネスに就職と、日常生活の中には「勝ちたい」ものがたくさんあります。そのあらゆる人生の勝負に勝つことができるように、可能ならばこのお守りをいただいて、一年を充実させたいものです。

築土神社の御朱印見出し

参拝したからにはやはりいただきたいものが御朱印です。実際に御朱印を集めているという方も多いのではないかと思いますが、ここ築土神社でも御朱印をいただくことができます。

築土神社の御朱印は、社務所でいただくことになります。築土神社の社務所は祠の右手のビルの中にあり、御朱印を自分で捺すこともできますが、御朱印帳がある場合など、神職により御朱印をいただくことも可能です。

なお、「千代田区神社御朱印めぐり」というものが1月から4月ころまで行われることもあるようで、築土神社もこの該当神社となっています。2018年に行われるかどうかは不明なので、時期が近づいたら確認してみてください。千代田区の10社の御朱印を指定用紙にいただくと記念品がもらえるようです。

築土神社で平将門を知る見出し

平将門に由来を持つということで、ちょっとコワイ感じもしましたが、実際には平将門の部門の力がいただける神社です。ビルの谷間にあるということで少々わかりにくいかもしれませんが、近くにいったらぜひ参拝して、その勝負運をいただいて来てください。

投稿日: 2017年11月23日最終更新日: 2020年10月8日

アイコン

RELATED

関連記事

ライター

この記事を書いた人

アイコン

人気記事ランキング

アイコン

公式アカウントをフォローして最新の旅行情報をチェックしよう!


  • instagram
  • line

公式アカウントをフォローして
最新の旅行情報をチェックしよう!

旅行や観光スポット・グルメ・おでかけに関する情報発信メディア

©TravelNote