亀有公園は亀有公園前派出所のモデル？葛飾区の名所で子供にも人気！

週刊少年ジャンプで40年もの間愛されていた「こちら葛飾区亀有公園前派出所」は、2016年に連載が終了しましたが、その舞台となった亀有公園や周辺は子供から大人まで今もたくさんの人が集まります。マンガでも多くのスポットが主人公「両津勘吉」こと両さんとともに描かれています。今回は、その舞台となったり関連する観光スポットをご紹介します。

一番気になるところは、マンガに出てくる「亀有公園前派出所」は存在するのか？というところです。残念ながら、亀有公園前には派出所は存在しません。しかし、両さんが勤務する派出所のモデルとされる交番は、JR常磐線「亀有駅」北口から徒歩15秒ほどの駅前に今でも存在します。再開発の話もありましたが、北口交番は商店街の要望で再開発されず昔の交番の姿のままです。

この亀有駅北口の交番でお巡りさんに「こち亀の両さんはいますか？」と尋ねると、「今パトロールに出ていますよ」と返事をしてくれるそうです。実際に声をかける人もいるようです。交番の人が言うには、夢を壊したくないとのことでこのように返事をしてくれるそうです。仕事のジャマにならない程度に声をかけてみるといいかもしれません。本当に両さんが帰ってきそうです。

亀有駅周辺に建立された「こちら葛飾区亀有公園前派出所」にちなんだ銅像は全15体あります。すべて巡ろうと思うと「こち亀版亀有周辺マップ」を入手し回るのがよいでしょう。マップは、「亀有銀座商店街ゆうろーど」のサービスカウンターでもらうか、インターネットからダウンロードできます。銅像を巡りながら周辺のおすすめ人気観光スポットを子供と散策するのはいかがでしょうか。

亀有駅北口をでるとすぐに両さんの銅像が現れます。手を挙げてこちらに挨拶をしているようです。反対の南口には、祭り着姿の両さん像があります。どちらから出てもお出迎えしてもらえるのは、ファンにとってたまりません。他にも駅周辺には、中川像や麗子像もあります。

南口はかなり広範囲に渡って銅像が点在しています。一番新しいカラーの両さん、中川、麗子の像があるのも南口です。商店街を抜けて少し離れたところに白バイ隊の本田の像もあります。今後も新しい像が建設されることがあるようですので、ぜひ見つけ出してください。

1950年に開園したのち、1968年の全面改修を行ったあと、2014年3月には区内で29か所目の防災活動拠点となっている公園です。マンガの中では、両さんによってビーチに改造されたりと数多くハチャメチャな使われ方をしています。「こちら葛飾区亀有公園前派出所」にちなんだイベントも時々開催されています。

大きさは2,547平方メートルとわりと大きな公園です。街中の閑散とした公園ではなく、子供連れの方も多く訪れ、走り回ったり遊具で元気に遊ぶ子供も多くにぎやかな公園です。園内には、ブランコやすべり台、砂場などの遊具も充実しています。ベンチもいくつかありますが、その一つには両さんが座るベンチもありいっしょに写真が撮れるなど人気のスポットです。

公園の中央にある複合遊具は、橋と滑り台とアスレチックが一体になった遊具です。小学生くらいまでの子供は、この遊具に夢中になって、いつまでも遊んでいることが多いのではないでしょうか。シックなデザインが亀有公園になじんでいていい感じです。近代的な公園ではないですが、古い遊具が昭和っぽさを演出している公園です。

住所：東京都葛飾区亀有5-36 電話番号：03-5654-8115

鎌倉時代建治2年（西暦1276年）に建てられ、村をお守りする神様としてお祀りされた、古くから亀有の土地にある由緒ある神社です。もちろん「こちら葛飾区亀有公園前派出所」の中でも両さんが清掃ボランティアをしていたり、祭りのシーンがあったりと度々出てきます。

勝負・開運厄除、スポーツ振興、足腰健康、家内安全、交通安全と言ったご利益があり、なんとも両さんに関係するご利益が多いです。神社では両さん絵馬が3種類あり、「こちら葛飾区亀有公園前派出所」ファンにはうれしい内容です。境内には「両さんと歩く亀有マップ」が設置されており、散歩コースなどが紹介されています。

住所：東京都葛飾区亀有3-42-24 電話番号：03-3681-4575

葛飾区内を流れ東京湾に流れ込む「中川」も人気のスポットです。アニメ「こちら葛飾区亀有公園前派出所」で歌にも歌われています。両さんの後輩「中川圭一」はここから名前をとっていると言われています。河川敷はマンガの中でも時々登場します。主だった遊具もなく、以前は周辺に貸しボート屋や釣り堀もありましたが、今も住民の手軽な行楽の場としてなじみの深い場所です。

葛飾区の東北端に位置し、亀有駅より旧水戸街道にまっすぐ延びる駅前の大きな商店街です。商店街の歴史は古く、昭和7年に亀有中央商業組合が組織されると、徐々に商店街ができてきました。店舗数は約70店舗で、生鮮食料品などが安くて新鮮で、今でも下町の懐かしい雰囲気を感じることができます。

商店街では過去に両さんそっくりコンテストが開かれたり、毎年開催されるベーゴマ大会など「こちら葛飾区亀有公園前派出所」関連のイベントが開催され、にぎわっています。この商店街では、両さん絵馬を購入することもできます。両さんが走り回った商店街をゆっくり散策するのもおもしろいです。

商店街中央には少年両さん像が建てられており、人気のスポットとなっています。マンガには両さんの少年時代を描いた話もあり、感動する話も多いです。少年の両さん像はこちらに向かって手を出しているので、握手することもできます。少年時代のストーリーを思い出して訪れるファンも多いそうです。

住所：東京都葛飾区亀有5丁目36-1 電話番号：03-5680-8685

122の専門店「アリオモール」、MOVIX亀有、イトーヨーカドーからなる通称「アリオ亀有」と呼ばれる大型ショッピングセンターです。一日中遊べる多様性に満ちた空間と、地域の皆様に気軽にお集まり頂ける快適な場所を提供することをコンセプトに作られました。下町の雰囲気から少し近代的になった空間ですが、小さい子供連れにはれしいショッピングセンターです。

アリオ亀有の3階には「こち亀ゲームぱーく」があります。まるで「こちら葛飾区亀有公園前派出所」の世界に入り込んだかのような雰囲気でいろんなアトラクションを楽しむことができます。実際に中に入ることができる派出所の模型から、海パン刑事の海パンなどが展示されています。行ったことのない人はぜひ一度遊びに行ってほしいスポットです。

住所：東京都葛飾区亀有3丁目49番3号 電話番号：03-3838-4111

亀有名画座は1941年開館しました。東映封切館として一般名画座を経て、1983年より成人映画専門館となり、作品をきちんとセレクトして上映する名画です。普段はなかなかお目にかかれない成人映画専門という事で、大変貴重な名画座でした。

しかし入場者の減少と平成に始まった道路拡張工事の影響により、1999年2月28日に閉館となりました。閉館時は、「こちら葛飾区亀有公園前派出所」の中でも亀有名画座のことが描かれており、両さんも多くの思い出があったようです。作中に登場する支配人・今井氏も実在の人物だったりと大好きな亀有の姿が描かれています。

現在は、その面影もなく両さんの銅像が建つのみとなっています。ちなみに、「こちら葛飾区亀有公園前派出所」の作者「秋本治」の生家がすぐ近くにあったとのことです。駅から少し距離があるので、子供連れの散歩には少し向かないかもしれませんが、両さんの銅像を巡るという意味では、はずせないスポットです。

「こちら葛飾区亀有公園前派出所」の関連スポットとして亀有周辺のスポットをご紹介しました。昔からのいい所は残しつつ時代が移り変わっても亀有を盛り上げ続けた両さんを、今でも街中の人が愛しているのだなと感じることができます。こち亀ファンの方はもちろんそうでなくても十分楽しめる街ですので、ぜひ足を運んでみてはいかがでしょうか。