ケンタッキーのチキンは部位の指定が可能？注文のルールや裏技も紹介！

ケンタッキーフライドチキンはアメリカ発祥のファストフード店で、現在では日本を含めた世界中でチェーン展開をしている人気のお店です。ケンタッキーの看板メニューと言えばもちろんフライドチキンですが、このフライドチキンには鶏のいろいろな部位が使われています。実はこの部位を指定してフライドチキンを買うことも可能なのです。

ケンタッキーでフライドチキンを注文する際、指定することのできる部位は全部でドラム（脚）・リブ（あばら）・キール（胸）・ウイング（手羽）・サイ（腰）の5つです。しかしながら、ケンタッキーに普段あまり行かない人からしてみると名前を聞いただけでは鶏のどの部位を指しているのかが少々わかりにくいかもしれません。

人間の身体で例えてみるとキールが胸で、リブがそれ以外の上半身といった感じです。またサイは人間でいうところの下半身であり、ウイングとドラムはそれぞれが人間でいうところの手と足です。こうして指定できる部位を並べてみるとケンタッキーのフライドチキンには鶏の全部位が余すところなく使われていることがわかります。

ケンタッキーでは鶏の足を使ったフライドチキンのことを『ドラム』と呼びます。鶏が生活するなかで最もよく使う身体の部位がこの脚であり、それ故に肉がしっかりと付いていながら脂がほどよく抑えられていてドラム（脚）は非常に食べやすい部位と言えます。脂っこくないため小さいお子さんや健康志向の強い方にもとてもおすすめです。

ドラム（脚）のフライドチキンは非常に細長いフォルムをしているため知っている人が見ればすぐにわかります。細長い形をしていることから非常に持ちやすく、食べる際のストレスが少ないのもドラム（脚）の特徴のひとつです。ドラム（脚）は一般的なフライドチキンではあまり使用されない部位であるためあえて指定するのもおすすめです。

ケンタッキーでは鶏のあばら部分を使ったフライドチキンのことを『リブ』と呼びます。豚のスペアリブなどで有名なあの部位です。リブ（あばら）はドラム（脚）と同じくそこまで脂身が多くない部位となっており、さっぱりとした味わいが女性を中心に人気です。脂の味があまりくどくない部位を希望するのならリブ（あばら）が最適です。

リブ（あばら）のフライドチキンは比較的大きい塊で提供されているため食べ応えも抜群です。ただ、リブ（あばら）という身体の特性上小さな小骨がたくさんある点だけは注意が必要です。もちろん、よく噛んで食べればそこまで気になるようなものではありませんが、小さいお子さんに食べさせる時などは少し注意した方がいいでしょう。

ケンタッキーでは鶏の胸を使ったフライドチキンのことを『キール』と呼びます。胸というよりは鶏の喉元あたりの部位を指すことが多く、一般の方には「ささみ」と言った方がイメージしやすいかもしれません。リブ（あばら）と非常に近い部位であるため味も少し似ていますが、キール（胸）の方がよりたんぱくで女性にも人気があります。

キール（胸）を部位指定して注文する魅力のひとつが軟骨です。キール（胸）のフライドチキンにはほかの部位と違って小さな軟骨がたくさん付いています。このコリコリとした食感を楽しめるのは数ある部位のなかでもキール（胸）くらいであり、食事としてだけではなく晩酌の肴としてもこのキール（胸）のフライドチキンはおすすめです。

キール（胸）のおすすめの食べ方は一番最初に骨をすべて取ってしまう方法です。キール（胸）にはそこそこ大きめの骨が数本入っていることが多く、これらの軟骨は手で簡単にはぎ取ることができます。骨を最初に取ってしまえばあとは余計なものを気にすることなくかぶりつくだけになるため非常にストレスフリーでチキンを楽しめます。

ケンタッキーでは鶏の手羽を使ったフライドチキンのことを『ウイング』と呼びます。ほかの部位と比べるとなじみのある名前であるだけにイメージしやすいかもしれません。このウイング（手羽）もドラム（脚）と同じく鶏がよく使う部位のひとつで、その分だけウイング（手羽）は旨味がぎゅっと濃縮された美味しいチキンを楽しめます。

ウイング（手羽）は非常に美味しい部位ではあるのですが、ほかの部位と比較すると少々ボリュームが小さいのは否めません。もちろん、味が凝縮されているためほかの部位にも決して劣ってはいませんが、おなかをいっぱいにしたい場合においては少々不向きです。逆にシンプルの鶏の味を楽しみたい人にとっては最高の部位でもあります。

ちなみにウイング（手羽）のなかにもいくつかの種類があります。関節により近い部分を使って作られたフライドチキンはとてもジューシーな味わいであり、これに対して関節から少し遠い部分を使って作られたフライドチキンは打って変わって淡白な味わいとなっています。このようにいろいろな味が楽しめるのもウイング（手羽）の魅力です。

ケンタッキーでは鶏の腰を使ったフライドチキンのことを『サイ』と呼びます。ちなみに鶏の腰だけでなくお尻の部分もこのサイ（腰）に分類されることが多いようです。サイ（腰）のフライドチキンはフォルムが三角形をしており、初めて見た方でもおそらくすぐにわかります。数ある部位のなかでも大きい部類に入るため食べ応えも抜群です。

サイ（腰）のフライドチキンは数ある鶏の部位のなかでも特に脂の風味が強いところとなっています。味もしっかりしているためガッツリと食べたい人にとってはもってこいの部位と言えるでしょう。しかしながら、それ故に少し癖の強い部位であるとも言えるため、脂っこいフライドチキンが苦手な人はほかの部位を選んだ方が無難でしょう。

ケンタッキーでサイ（腰）のフライドチキンを購入するとたまに黒い塊が一緒に付いてきます。もちろんこれは不純物なんかではなく、サイ（腰）のすぐ近くにある肝臓が付着して焼かれたものになります。この黒い塊はレバーのような風味があり、ひとつのフライドチキンでふたつの味が楽しめるのもサイ（腰）の醍醐味であると言えます。

ちなみに数ある部位の中で人気ナンバー1なのもこのサイ（腰）です。特に男性からの人気は絶大で、インターネット上にはこのサイ（腰）をおすすめするコメントであふれています。ただ高い人気を誇るだけに競争率が高い点は注意が必要です。そうはいっても一度食べたら病みつきになるほどの美味しさなのでぜひおすすめの部位と言えます。

基本的にはどの部位が当たるのかは運によるところが大きく、バランスよくすべての部位が入っていることもあればある特定の部位だけがたくさん入っていることもあります。この「何が入っているかわからない」という部分もケンタッキーの楽しさのひとつですが、なかにはお気に入りの部位の名前を指定して注文したい人もいるでしょう。

ただ場合によっては部位の名前を指定してフライドチキンを購入することも可能です。例えば、いきなりケンタッキーに押しかけて「この部位をください」と名前を指定するよりも事前に電話をして「部位を指定できますか」と尋ねておいた方が希望にこたえてもらえる可能性は高いです。部位の名前を指定するならこのへんの交渉術も必要です。

ケンタッキーで部位を指定してフライドチキンを購入する際にはいくつかの覚えておきたいルールがあります。なかでも特に重要なのが「ひとつの部位だけを指定して大量購入することは不可能」というルールです。これはケンタッキーフライドチキンが公式に発表しているルールのひとつで、このルールだけは必ず守らなければいけません。

もちろん、ケンタッキーフライドチキンの店舗ごとに多少の違いはあります。例えば普段からよくケンタッキーに通っており、店員さんと仲がいい場合には少し融通を聞かせて多めに指定した部位のフライドチキンを入れてくれることもあります。ただ、これは例外中の例外であるため店員さんに断られた場合には諦めることも大切になります。

ケンタッキーで部位の名前指定をする際にはバランスよく注文をするのも大切なルールのひとつです。例えばフライドチキンを6個注文する時に「サイを4個、ウイングを1個、ドラムを1個ください」といった具合にかなり偏った注文をすると店員さんに嫌な顔をされるのはもちろんとして、かなりの確率でこちらの要望は断られるでしょう。

これに対して「ドラムを1個、リブを1個、キールを1個、ウイングを1個、サイを2個ください」といった感じにバランスよく注文すればこちらの要望を聞き入れてもらえる可能性はぐっと高くなります。この程度の部位の名前指定であればほかのお客さんにしわ寄せがいく心配もほとんどなく、店員さんもきっと快く希望に応えてくれます。

ケンタッキーのオフィシャルのルールではありませんが最近では『部位の名前指定はご遠慮ください』といった趣旨の張り紙のある店舗も増えています。なぜこんなルールがあるかというとひとりのお客さんに特定の人気部位をたくさん販売してしまうとほかのお客さんにバランスよくいろんな部位を食べてもらうことができなくなるからです。

しかし『部位の名前指定お断り』というルールのある店舗でも交渉次第では多少希望にこたえてもらえる場合もあります。一番確実なのは日頃からケンタッキーに通うようにして店員さんと仲良くなることでしょう。この方法であればかなりの確率で自分の希望する部位を指定できるため、どうしても特定の部位を食べたい人にはおすすめです。

ただ、ケンタッキーに何回も通い詰めるのが難しい人もいるでしょうし、もっと言うとたくさん通ったからといって店員さんと仲良くなれる保証もありません。ほかにも突然急に「ケンタッキーフライトチキンのサイの部分が食べたい」と思い立つこともあるでしょう。実は難しい部位の名前指定を高確率で成功できる裏技がひとつだけあります。

それはケンタッキーでフライドチキンを大量購入する方法です。この方法であればそもそも部位を名前指定しなくてもお気に入りの場所をたくさん食べられます。数個フライドチキンを買うよりも数十個フライドチキンを買った方が分母が大きくなるため好きな部位に当たる可能性が高くなり、逆にはずれを引くこともほとんどありません。

またケンタッキー側もビジネスとしてフライドチキンを売っているのであり、それを考えると大量注文してくれるお客さんは大切にしたいはずです。そうすると数個フライドチキンを購入するお客さんよりも数十個買ってくれるお客さんの方を大切にしようという感覚が無意識に働き、こちら側の要望が通りやすくなる可能性が高くなります。

しかしながら最終的には部位の名前指定が可能かどうかはケンタッキー側の、もっと言えば店員さんの裁量による部分が大きいです。こちら側の希望を無理やり押し付けようとすると思いがけないトラブルに巻き込まれる可能性だってあります。それ故に「希望の部位を買えたらいいな」くらいの感覚でお願いしてみるのが大切なルールでしょう。

人によってはお気に入りのフライドチキンの部位があり、それだけを集中的にたくさん食べたいという人もいるでしょう。そんな人におすすめなのがケンタッキーのフライドチキンを好きなだけ食べられる『カーネルバフェ』です。カーネルバフェとはいわゆるバイキングのことで、とある店舗で限定的に開催されているサービスのひとつです。

このカーネルバフェのサービスを利用すれば好きな部位をルールを気にすることなく気のすむまで味わえます。ちなみに制限時間も60分と良心的で、これなら時間を気にせず落ち着いて好きな部位だけを満喫できます。このカーネルバフェは大阪の小野原店だけで利用できるサービスなので、思い切って足をのばしてみるのもおすすめです。

ただ最近では期間限定ではありますが東京などのほかの都市部の店舗でもカーネルバフェを開催することが増えています。近所のケンタッキーでカーネルバフェが開催されていることも十分にあり得ます。ですから食べ放題に興味のある方は日頃からケンタッキーのホームページ等をのぞくようにして情報を収集しておくことをおすすめします。

ケンタッキーでフライドチキンを買う際に部位を指定できることはあまり知られていません。しかし、鶏肉はその部位ごとに違う特徴を持っており、ケンタッキーのフライドチキンも部位が違うとまた別の味わいを楽しむことができます。そのためケンタッキーに行ったら部位を指定して注文し、お気に入りのパーツを探すのもおすすめです。