六義園の桜特集
東京都文京区駒込にある六義園(りくぎえん)は、柳沢吉保が下屋敷として2万7千坪の土地に築いた庭園です。六義園では、つつじの花が特に知られていますが、庭園入口近くに咲く枝垂れ桜も有名で、桜の咲くハイシーズンには多くの観光客で賑わいます。ここでは、そんな六義園について、2018年の桜の見頃の時期やライトアップ、アクセス、混雑状況などを織り交ぜながら紹介します。
六義園へのアクセス
桜で知られる六義園へのアクセスは、電車の場合、JR山手線駒込駅から徒歩約7分で行けます。また、都営地下鉄三田線千石駅からも徒歩10分ほどでアクセスできます。駐車場が無いため、車でのアクセスの場合は公園付近の有料駐車場に停めます。とげ抜き地蔵やおばちゃんの街として知られる巣鴨からも徒歩10分程度で行けますので、巣鴨の街を楽しんでから六義園へ行く方法もおすすめです。
桜で有名な六義園の出入り口は、通常、駒込駅から離れた場所にあるため、少々歩かなければなりませんが、桜や紅葉のライトアップなどが見られるハイシーズンには、駒込駅正面の染井門が開門され、直接入場することができます。ただ、桜の見頃の時期には、染井門開門時は大変混雑しますので、多少遠くても正門からアクセスする方が空いていておすすめできます。
六義園の歴史と由来
桜で有名な六義園は、徳川五代将軍綱吉の側用人柳沢吉保が下屋敷として築いた庭園です。六義園という名称は、古今和歌集の作者である紀貫之がその序文に書いた六義(むくさ)という和歌に由来しています。その後、三菱財閥の創業者、岩崎弥太郎が購入し、昭和13年に東京市に寄贈され、一般に公開されるようになりました。
六義園の桜と入場料
桜で有名な六義園のオープン時間は9時から16時半までです。定休日は12月29日から1月1日のみで、5月4日のみどりの日と10月1日の都民の日には無料で公開されます。利用料金は一般が300円、65歳以上は150円、小学生以下は無料となっています。また、年間パスポートが一般1200円、シニアは600円で購入できます。2018年の桜の見頃の時期は混雑が予想されるため、早めの入園をおすすめします。
六義園の桜と見頃
桜で知られる六義園庭園の中心部への内庭大門をくぐったところに枝垂れ桜があります。3月末から4月初旬にかけて満開となり、薄紅色の美しい花を咲かせるさまは、流れ落ちる滝のようで圧巻です。桜以外にも、その後に一面に咲くつつじや11月下旬から12月上旬に見られるハゼやモミジの紅葉も見応えがあります。2018年もハイシーズンには混雑が予想されますので、早めの入園をおすすめします。
3月末からの花見の時期には、けやき広場のさくら茶屋では、9時から20時まで軽食や飲み物が販売されます。また、吹上茶屋では、9時から20時半まで、心泉亭では、平日12時から20時までと土日祝日は10時半から20時まで、それぞれ抹茶と和菓子セットや六義園オリジナルのお土産が販売されます。2018年も桜の見頃時には混雑が予想されますので、ランチタイムをずらすなどの工夫が必要です。
桜で有名な六義園では、2018年も、花見の時期には例年同様、庭園ガイドボランティアによる庭園の案内が行われます。案内は、各日、11時と14時からそれぞれ60分ずつ行われますので、説明を聞きながら庭園の散策を楽しむことができます。11時からのガイドと散策を満喫した後で食べるランチは格別です。ただ、荒天時には中止される場合もあります。
六義園の桜と紅葉のライトアップ
桜で知られる六義園では、2000年から桜と紅葉の時期にはライトアップが行われています。六義園の枝垂れ桜は、庭園内でも他を圧倒する存在感があり、そのライトアップされた枝垂桜は幻想的な美しさを醸し出します。2018年の六義園の桜のライトアップは、3月21日水曜日から4月5日木曜日までの日没から21時まで行われます。桜の見頃の時期は混雑するため、できれば土日を避けた方がよいでしょう。
桜で有名な六義園の風物詩として親しまれている高さ15メートル、幅20メートルの大木、枝垂れ桜のライトアップは圧巻で、訪れた人々はその迫力に感嘆の声を上げ、酔いしれます。桜以外にも松の枝ぶりや石組などがライトアップされます。桜の見頃の時期は駒込駅から近い染井門が開門されますが混雑します。16時半以降は、安全のため、立ち入りの制限される区域がありますので注意が必要です。
六義園の桜と庭園の見どころ1:出汐湊と中の島
枝垂れ桜の場所から池の方に向かうと出汐湊があります。このスポットは、大泉水の池畔の一つで、眺めの良いことで知られています。左手には蓬莱島が見え、対岸には吹上浜があります。妹山、背山は中の島にある築山です。妹は女性、背は男性を指し、中の島の男女の間柄を表現しています。また、イザナギ、イザナミに因んだせきれい石も美しい姿を見せています。
六義園の桜と庭園の見どころ2:つつじ茶屋とささかにの道
明治時代に、つつじの古木を使って建てられたつつじ茶屋と呼ばれるあずまやが現在でも残っています。2018年も11月下旬の夜には、ライトアップされた紅葉に囲まれて美しい情景を見せてくれることでしょう。また、老が峰の北側には、ささかにの道が通っています。ささかにとは蜘蛛の古い呼称です。樹林に囲まれた小径は蜘蛛のように細いことからこの名称が付けられたそうです。
六義園の桜と庭園の見どころ3:滝見茶屋
桜で知られる六義園内の林の中には渓流があり、滝が流れ落ちています。そしてそのそばには滝見茶屋と呼ばれる外界から遮断された静かなあずまやがあります。このあずまやで、流れ落ちる滝の音のみが聞こえるさまは落ち着きがあり、都会の中にいることを忘れさせてくれます。2018年の桜の見頃の時期には、できれば土日の混雑は避けたいものです。
六義園の桜と庭園の見どころ4:土橋と渡月橋
庭園内には千鳥、白鴎、山陰、藤浪と名付けられた4つの土橋があります。土橋の隙間には夏草が生え風情を添えています。また、池には2枚の大岩を使った石橋があり、古歌の引用から渡月橋と呼ばれており、池の雰囲気を盛り上げています。秋にはこれらの橋の周りに美しい紅葉が見られます。桜の見頃の時期の土日は混雑しますので早めの入園をおすすめします。
六義園の桜と集会所
桜で有名な六義園には心泉亭と宣春亭という二つの集会所があります。心泉亭は全室で25名を収納でき、半日のレンタル料が4800円です。松・つつじの間は計17名が収容可能で料金が3600円、もみじの間は8人で1200円となっており、庭園入場料が別途かかります。9時から12時までと、12時30分から16時までが半日料金で、1日借りるとその倍の料金となります。
宣春亭は5人用の茶室でとなっており、利用料が7400円で、茶道具の一部をレンタルできます。利用料は利用日の前月15日の15時までにサービスセンター窓口にて現金で支払います。予約は6か月前の翌日から先着順で受け付けることができます。ただし、イベント期間中は借りることができない場合がありますので注意が必要です。
六義園の桜と茶屋のお土産
桜で知られる六義園には池を眺めながらのんびりと抹茶などを楽しむこのとできる吹上茶屋があります。抹茶セットを頼むと、抹茶と上生菓子のセットが510円で楽しめます。JR大人の休日倶楽部クレジットカードを提示すれば抹茶セットが1割引になります。また、夏季には、冷たい抹茶も出される他、甘酒が300円、オリジナル人形焼きが760円、季節の羊羹やせんべいがそれぞれ550円、360円で味わえます。
またこのお店では、そこでしか買えない六義園オリジナルのお土産各種が販売されています。六義園オリジナル手ぬぐいは柳沢吉保の家紋をモチーフとしたピンク、紺、2種類の手ぬぐいが1000円台前半で購入できます。この他にもお土産として、六義園や花だよりの一筆箋が300円台で、ポストカード各種が150円で購入できます。
六義園の桜とイベント
桜で有名な六義園と小石川後楽園は2018年3月1日より1年間、両園の開園80周年を記念して、両園共通の周遊年間パスポート兼スタンプ帳を販売します。このスタンプは四季によって変わるもので、両園合わせて8個のスタンプを集めた人には、庭園オリジナルトートバッグが進呈されます。販売価格は2000円で、1500部限定となっています。
六義園では、その他にも1年間有効の都立9庭園共通年間パスポートが販売されており、一般が4000円、65歳以上のシニアが2000円となっています。9庭園というのは、六義園、小石川後楽園、浜離宮恩賜庭園、旧芝離宮恩賜庭園、旧岩崎邸庭園、向島百花園、清澄庭園、旧古河庭園、殿ヶ谷戸庭園の9つを指します。
六義園と旧古河庭園の園結び入園引換券
桜で知られる六義園と旧古河庭園、二つの庭園をめぐることができる「園結び入園引換券」が存在することは知られていますが、今までのサイズの大きいポストカード型からチケット型にデザインとスタイルが変わりました。これからは、財布に入れて両園を廻ることができます。また、一般のチケット400円に加え、65歳以上のシニアチケットも200円で新に登場しました。
このチケットは、それぞれの庭園で別々に購入するよりも安い価格で手に入るお得なチケットで、2018年1月2日から販売が開始されており、有効期限が無いため、いつでも入園することができます。旧古河庭園は、バラとジョサイマ・コンドルによる洋館が有名ですが、日本庭園や紅葉の美しさも目を瞠るものがあります。この庭園は、大正期の洋館と庭園が同時に満喫できる魅力的なスポットです。
六義園付近の小石川後楽園と桜
小石川後楽園は東京都文京区にある都立庭園で、アクセスは、電車の場合、JR中央線、東京メトロ東西線飯田橋駅から徒歩8分ほどで行けます。また水道橋駅からも徒歩約10分で行けます。駐車場はありませんので車でのアクセスの場合は近くの有料駐車場に停めます。この庭園は、江戸時代初期に水戸徳川家の江戸上屋敷内に造られた大名庭園で、国の特別史跡及び特別名勝に指定されています。
小石川後楽園のオープン時間は9時から17時までで、休園日は12月29日から1月1日までです。入園料は、一般300円、65歳以上のシニアは150円、小学生以下及び都内在住、在学の中学生は無料となっています。また、年間パスポートを、一般1200円、65歳以上のシニア600円で購入することができます。
この庭園は、「天下の憂いに先立って憂い、天下の楽しみに後れて楽しむ」という中国の故事から、後楽園と名付けられています。庭園は池を中心とした回遊式築山泉水庭園で、湖や山、川、田園などの景観が表現されており、小石川台地の端にあるこの庭園は、神田上水を引き入れて造られたものです。桜の見頃時の土日は混雑しますので、早めの入園をおすすめします。
園内の一角には明の儒学者、朱舜水が設計したと云われる石橋があり、水面に映えるさまが満月のように見えることから円月橋と名付けられています。また、円月橋のそばには、水戸光圀が伯夷・叔斉の木造を安置した得仁堂があります。孔子が、伯夷・叔斉のことを「求仁得仁」と評したことから、この名称が付けられたそうです。
池の中心的な存在として蓬莱島があります。この池は琵琶湖を模した景観を形造ったものです。また、小廬山という円い築山がありますが、その形が中国の廬山に似ているため、小廬山と名付けられたもので、山頂から見渡す庭園の眺望は見応えがあります。この庭園にも樹齢60年を越えると言われる枝垂れ桜の大木があり、桜の見頃時期には多くの観光客が訪れます。
小石川後楽園には最大40名まで利用できる涵徳亭と呼ばれる集会所があり、お休み処としても利用できます。涵徳亭では、ランチタイムには弁当や抹茶、甘味、軽食などが楽しめます。六義園と小石川後楽園は2018年3月1日より1年間、両園の開園80周年を記念して、両園共通の周遊年間パスポート兼スタンプ帳を販売していますので、両園を巡ってみることをおすすめします。
六義園付近のホテル:東京ドームホテル
東京ドームホテルは東京都文京区の東京ドームに併設されたホテルで、六義園からも近く、東京メトロ丸の内線、南北線後楽園駅から徒歩約5分、JR総武線水道橋駅から徒歩約2分という好立地の場所にあります。車でのアクセスの場合は、東名高速または中央自動車道で西神田出口で下りるか、東北または関越自動車道で飯田橋出口で降りてアクセスします。宿泊の場合の駐車料金は1泊1000円です。
9階から41階に位置する1006室の部屋は、モダンで温かみのある広い空間となっており、東京の景色を眺めながらゆったり寛ぐことができます。レストランは、お洒落で新しいフランス料理の店、「ドゥミル」、伝統的な日本料理が楽しめる京料理店「熊魚菴たん熊北店」、本格中国料理が味わえる「後楽園飯店」、43階からの夜景とイタリア料理が楽しめる「アーティストカフェ」などがあります。
六義園の桜を満喫しよう
六義園は東京都文京区にある美しい日本庭園で、元禄時代に柳沢吉保が下屋敷として築いた庭園が礎になっています。六義園の枝垂れ桜や紅葉の見頃の時期には、多くの観光客が訪れ大変な賑わいを見せます。ここでは、そんな六義園について、2018年度の桜のライトアップや見頃の時期、アクセスや混雑具合などを交えて説明してみました。
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