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巣鴨のとげぬき地蔵(高岩寺)を参拝!御影や洗い観音など紹介!

巣鴨のとげぬき地蔵(高岩寺)を参拝!御影や洗い観音など紹介!
投稿日: 2017年8月19日最終更新日: 2020年10月7日

巣鴨のとげぬき地蔵は、なんと江戸時代から病気平癒のご利益があるとして知られていたお寺です。御影や洗い観音など、他にはあまりないようなものもあるとのこと。巣鴨のとげぬき地蔵を参拝するときにおすすめの場所を御紹介します。ぜひご利益をいただきましょう。

巣鴨のとげぬき地蔵を参拝見出し

お年寄りの原宿、と呼ばれて注目された巣鴨。でも、江戸の下町情緒にあふれていて、お年寄りでなくても楽しめるところがいっぱい、最近では若い方の方が多いという噂もあります。中でも巣鴨のとげぬき地蔵は、特に病気平癒にご利益があるとされ、人気の観光スポット。洗い観音や御影など、面白そうなものもありますし、ぜひ一度行ってみましょう。

巣鴨のとげぬき地蔵はどこにある?見出し

ところでその巣鴨のとげぬき地蔵はどこにあるのでしょうか。住所としては東京都豊島区巣鴨になり、JR山手線、都営地下鉄三田線の巣鴨駅から徒歩で5分程度です。巣鴨地蔵通り商店街の真ん中あたりにあるので、商店街をぶらぶら見つつ行くのがおすすめです。商店街の中に入ってからでも4、5分程度で到着しますし、有名な観光地ということなので、迷ったりする心配はないでしょう。

もし子供連れで行くのなら都電荒川線を使うのがおすすめ。これは現在唯一東京に残る都電で、路面電車。ですから車と一緒に走る様子が体験できます。この都電で庚申塚停留場で降りると徒歩7分ほど。また都営バスではとげぬき地蔵前停留所で降りてすぐです。

車でアクセスするのであれば首都高速5号池袋線護国寺、もしくは首都高速中央環状線新板橋の出口がそれぞれ近くになります。どちらも首都高速の出口から5分程度見ておくといいでしょう。

ただし、とげぬき地蔵には駐車場がないため、近所のコインパーキングを利用する必要があるうえ、時間帯によって周辺道路に入れない場合もあります。公共交通機関利用が無難でしょう。

巣鴨のとげぬき地蔵は何と言うお寺?見出し

さて、ここまで「とげぬき地蔵」という名称で呼んできましたが、この名前は通称名です。正式には萬頂山高岩寺と言います。高岩寺は曹洞宗の寺院で、江戸時代からの歴史を持つお寺です。

高岩寺の由緒については後述するとして、高岩寺がこの地にやってきたのは1891年のこと。以後、巣鴨の地元に愛されて現在に至ります。高岩寺がなぜとげぬき地蔵と呼ばれるに至ったのか、その理由が気になるところですね。

なぜとげぬき地蔵と言われるの?見出し

ところで高岩寺がなぜとげぬき地蔵と言われるようになったのでしょうか。その理由は江戸時代にさかのぼります。江戸時代の1713年、江戸小石川に住む田付又四郎という武士の妻が病で死にそうになっていました。又四郎は妻の病気平癒を祈り、地蔵菩薩に必死で祈ります。

するとある時、又四郎の夢枕に地蔵菩薩が立ち、お告げがあり、目覚めると枕元に地蔵菩薩の御影が置かれていました。そこで又四郎はそれにしたがって地蔵の姿が書かれた紙を1万枚作り、川に流しました。すると妻の夢枕に錫杖を持った黒衣の僧侶が現れ、悪霊の背中を突いて追い出したといい、それとともに妻の病が快癒したというのです。

又四郎がその話をしていると、西順という僧侶がその御影をほしいと言ったので、又四郎はその御影を分け与えます。すると1715年に、毛利家の女中があやまって針を飲みこんでしまった時、地蔵の姿が書かれた紙を飲みこむと、その針を吐き出したというのです。この時飲みこんだ紙にその針が刺さっており、女中もすっかり元気になりました。

これらの話は又四郎の手によって自ら記され、1728年に高岩寺に奉納した霊験記の中にあります。これらの話から高岩寺はとげぬき地蔵と呼ばれるようになり、さらに病気平癒に霊験あらたかであるとして、たくさんの参拝客がやってくるようになりました。

巣鴨のとげぬき地蔵の縁起見出し

さて、このとげぬき地蔵高岩寺ができたのは約400年前の1596年のことです。扶岳太助という人物が江戸神田湯島に高岩寺を創建しました。その後約60年ほど経ったときに下谷屏風坂に移り、そこで明治維新を迎えます。

明治になり、1891年、区画整備の対象となったことから、現在の巣鴨(当時は北豊島郡巣鴨)に移転しました。しかし1945年、東京大空襲で建物などが全焼してしまいます。そのため現在の本堂は1957年に再建されたものですが、2009年に国の登録有形文化財に指定されました。

巣鴨のとげぬき地蔵の御影は?見出し

前述した又四郎が川に流したり、毛利家の女中が飲みこんだ、地蔵が描かれた紙ですが、これが御影と言われるものです。実はとげぬき地蔵の本尊である地蔵菩薩像は秘仏とされており、拝観することができません。そこで本尊を紙に刷ったものを御影(おみかげ)と言います。

この御影ですが4センチ×1.5センチほどの和紙に地蔵菩薩立像が描かれており、これに祈願をしたり、札を水などと一緒に飲んだりすることで病気平癒のご利益が得られるとされています。御影はお守りやお札などが販売されているところで売られているので、そこで購入しましょう。

巣鴨のとげぬき地蔵の洗い観音って?見出し

洗い観音とはその名の通り、洗うことができる観音です。石造の聖観音像で境内に建っているのですが、自分が治したい部分を洗ったり、濡れたタオルで拭いたりするとご利益があるとされるので「洗い観音」と呼ばれています。境内の中でも特に多くの人々が列をなしている場所と言われます。

もともとは1657年の明暦の大火で妻を亡くしたこの寺の檀家である屋根屋喜平次が、妻の供養のために聖観世音菩薩を寄進したことに始まります。その後とげぬき地蔵の病気平癒のご利益とあいまって、この観音に水をかけて洗うことで、自分の悪い所が治るという信仰が生まれたのです。

この洗い観音ですが、以前はたわしでごしごしこすっていました。しかしそのためにだんだんすり減って来たため、最近では洗い観音をタオルや布で拭くという方式に変わっています。現在の洗い観音は1992年に奉納された2代目のものが使われています。

巣鴨のとげぬき地蔵のご利益見出し

さて、このとげぬき地蔵のご利益ですが、何と言っても病気平癒、健康祈願のパワースポットとして有名です。体の不調の部分がある方は特にそのご利益を集中的に受けたいもの。また現在特に不調はないという方でも、これから末長く健康でいられるようにご利益をいただきたいところです。

まず、本堂に参拝をしたら、御影を購入します。この御影は前述したとおり、手のひらサイズの和紙にご本尊が刷られているもので、これを病気だったり、痛かったりと不調があるところに貼ったり、水などで飲むと不調が治ると言われているのです。中には5枚ほど入っているとのことなので、特に不調な部分がないのであれば、お守りとして持つのもいいですね。

次に洗い観音ですが、こちらは前述したように、体の不調がある部分に水をかけて磨くと、不調が治ると言われます。タオルも近くで売っているので、それを使い、優しく観音様を磨きましょう。実際にとげぬき地蔵にお参りすると不調な所がよくなったという話もあるので、期待できそうですね。

巣鴨のとげぬき地蔵のお守り見出し

巣鴨のとげぬき地蔵にはお守りもあります。もちろん、前述した御影が一番のお守りと言えばその通りですね。「御影」と書かれた紙の袋の中に御影が入っているのですが、このままではお守りとして持ち歩くには少し不便かもしれません。そのために外の出店で袋が売っているので、好みの袋を買って入れておくといいですね。

なお、とげぬき地蔵の「御影」のように飲むとご利益があるというタイプのお守りは、東京では柴又帝釈天の「一粒符」がありますが、こちらは名前の通り、薬のような粒になっていて、冷水で飲むと効くというものです。

また川崎大師で10年に1度行われる大開帳の際に授与される「赤札」は、頭が痛い時には上の文字から、足が痛い時には下の文字からちぎって飲むとご利益があると言われます。いずれにしても、御影のように飲むことでご利益があるとされるお守りはそれほど多くないようですね。

他には厄除けや交通安全などのお守りはもちろん、洗い観音の姿が水晶に刻まれた病難消除のお守り、同じく水晶にお地蔵さまの姿が刻まれた身代わり地蔵のブレスレットなどもあります。さまざまなタイプのものが揃っていますので、外のお守り売り場なども見て、自分の願い事がかなうものを選ぶといいでしょう。

巣鴨のとげぬき地蔵でご利益をいただこう見出し

江戸時代からさまざまな霊験があったと言われるとげぬき地蔵。現在体に不調を感じている方はもちろんですが、ずっと健康で過ごせるように、ご利益をたくさんいただいておきたいところです。しっかり参拝して、洗い観音や御影も体験して、ぜひ健康で過ごしていきたいものですね。

投稿日: 2017年8月19日最終更新日: 2020年10月7日

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