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明治大学博物館(刑事部門)には拷問器具や処刑道具が!見どころや歴史をチェック!

明治大学博物館(刑事部門)には拷問器具や処刑道具が!見どころや歴史をチェック!
投稿日: 2018年3月25日最終更新日: 2020年10月8日

東京にある明治大学博物館の刑事部門には実際に使われていた拷問器具や処刑道具が展示されています。明治大学博物館は日本や国外の拷問や処刑の歴史を学ぶことができる貴重な博物館です。今回はその明治大学博物館で見ることのできる拷問、処刑の展示品についてご紹介いたします。

明治大学博物館はどんな場所?見出し

平成16年に明治大学の付帯施設として作られた明治大学博物館には日本の歴史に関する様々な資料、展示品が置かれています。展示の種類は4種類あり、大学史展示室、商品部門、刑事部門、考古部門に分かれています。日本の歴史をそれぞれ学ぶことができる展示品ですが今回はその中の刑事部門に光を当てて見ていきたいと思います。ではご覧ください!

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明治大学博物館の刑事部門とは?見出し

明治大学博物館の刑事部門には、日本の歴史上の刑事関係の資料が展示されている場所です。日本の法の中で、どのような罰、拷問、処刑などがされていたかを歴史に沿って展示されています。人によって見どころは違いますが、あくまでもこの目を背けたくなるような過去の歴史から「人権の尊重を学ぶ」ことが目的に作られた展示室です。

Photo by go7o

この明治大学博物館の主な見どころとしては、やはり「江戸時代の拷問、処刑具の展示」と海外の有名な拷問器具である「ニュルンベルクの鉄の処女」でしょう。この展示品を見たくて訪れる人が多いので、見どころからこれらを外すことはできません。こういった器具を使って人権を抑圧してきたという歴史を目を背けずにきちんと受け止めることが大切です。

明治大学博物館刑事部門の入館料は?見出し

明治大学博物館刑事部門への入館料ですが、この施設は入館料無料でアクセスできる嬉しい博物館です。この入館料無料で見ることができるのは、常設展示物である「大学史展示室、商品部門、刑事部門、考古部門」の4つの展示スペースです。大学史展示室には明治大学の創立者や先生などの学校にまつわる資料を入館料無料で見ることができます。

Photo by n.kondo

そして商品部門では日本文化における伝統工芸品「漆器、陶磁器、染織品」などの資料や展示品が、考古部門では旧石器時代からの考古学の様々な展示が全て入館料無料で楽しめます。見どころ満載のこの明治大学博物館は、入館料無料とあって学生以外の一般の方達もたくさん訪れて、歴史を学んだり、歴史に手軽に触れられる施設として愛されています。

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明治大学博物館刑事部門の「日本の罪と罰」見出し

Photo by moriakimitsuru

入館料無料の明治大学博物館刑事部門の「日本の罪と罰」では、昔から今に至るそれぞれの時代の刑事法を学ぶことができます。歴史の教科書で学んだことのある「生類憐みの令」や「大日本帝国憲法」などその時代時代で定められていた法を歴史のあゆみと一緒に学んでいくことができます。こちらの資料も見どころが満載のためになるものばかりです。

江戸時代の警察と裁き見出し

Photo by go7o

入館料無料の明治大学博物館刑事部門の見どころとして、江戸時代の警察が罪人をどのように処罰したり見せしめをしたりしていたのかが説明されているという点が挙げられます。その処罰の内容も軽いものから重いものまでそれぞれあり、一般的に「10両盗むと首をはねる」と言われていたそうです。

Photo by go7o

やはり見どころは刑罰の様々な種類でしょうか。刑罰の種類もとても細かく、軽い罪ならば叱ったり、叩いたり、狭い場所に押し込めたりというものから、重罪になると遠くへ追放されたり、死刑になったりと様々です。しかも死刑の中にも軽いものから重いものがあり、苦しまずに死ねるものから、いたぶられた挙句死刑にされたりするというものもありました。

Photo by go7o

この刑罰関する拷問器具や処刑具などが入館料無料で展示されている明治大学博物館刑事部門は、日本の歴史以外にも見どころがあります。ローマや古代中国の罪を犯した人たちがどのように処罰されていたかも知ることができます。罪人はもちろん、非人道的な理由で処刑される社会的弱者などが娯楽の為に処刑されていた事も学ぶことができます。

江戸時代の処刑見物は庶民の娯楽見出し

Photo by nozawana

娯楽の少なかった前時代においては、罪人の処刑を見物するということが庶民の娯楽でもありました。現代では考えられない事ですが、人権を尊重するという概念は、そんなに昔からあったものではなかったのです。ですから、罪人が辱めを受け民衆に見物されながら処刑されるというのは見せしめという意味以外にも民衆にとって娯楽という意味でもありました。

そして、ローマや古代中国でもこういった処刑が行われており、罪人への処罰以外にも宗教の弾圧や社会的弱者を支配するためだけの見せしめの処罰、そして快楽を追求しただけの非人道的な処刑などが繰り返されていました。そういった負の遺産を見どころに持つこの明治大学博物館は、人の尊厳やものの考え方を改めて考え直すのにも適した場所なのです。

明治大学博物館刑事部門の展示品1:石抱責見出し

Photo by go7o

明治大学博物館刑事部門の展示品の見どころの一つ「石抱責」(いしだきぜめ)は、尖った木の上に正座をさせられ、その上から1つ50kgもある石を罪人の足の上に置いていくというシンプルですが、とても苦痛を強いられる拷問方法です。この石抱責を行う際に、罪人の手は後ろに縛られ時には石を左右に揺すられてさらなる苦痛を与えられる事もあったそうです。

この石抱責は、正規の拷問の前に行われるものだったそうです。この拷問を行われた人はこの拷問台から降ろされた後も、立つ事もできず歩く事もできず、そのまま牢屋に戻されて、回復するのに何日もの日を要したそうです。どれほどの苦痛だったか想像するだけで身の毛もよだちますが、それでも罪を認めないものには何日か日を開けてまた繰り返されました。

明治大学博物館刑事部門の展示品2:鋸引き見出し

入館料無料で見る事のできる明治大学博物館刑事部門の展示品には、一番残虐な死刑の「鋸引き」(のこぎりびき)という処刑の展示品があります。この残虐な処刑方法は、主を殺したものに行われる方法で、織田信長が1度だけ実行したと言われています。これは罪人の首だけを出して土中に埋め、のこぎりで首を少しずつ切っていくという恐ろしい方法です。

Photo by DaveCrosby

まず、罪人を土中に埋め、その首の傍に血の付いたのこぎりを置き「希望者は誰でものこぎりを引いて良い」という、一般の通行人でも罪人の首をのこぎりで引くことが許された現代では考えられない方法でした。実際に引く人はほとんどいなかったようですが、その刑を思いついた思考回路自体が恐ろしい、負の歴史の展示物です。

明治大学博物館刑事部門の展示品3:磔柱(はっつけばしら)見出し

Photo by go7o

入館無料の明治大学博物館刑事部門の展示品の見どころの一つ、磔柱は当時主流で行われていた処刑方法でした。ここに磔にされて民衆の目にさらされ、槍で何度も突かれるという処刑方法です。これは、牢獄で罪を認めて獄死した罪人にも行われていました。死んだ罪人を塩漬けにして保管し、判決が出されてから磔にされ執行されていました。

鋸引きの刑に処された罪人も、2日間たっても死なない場合はこの磔柱の刑で処刑されました。主に2〜3回突かれることで絶命しましたが、そのあとも20〜30回も槍で突かれ続けました。その後死体は磔にされたまま3日間放置されて、見せしめにされた後穴に捨てられ、野犬や野鳥などによって処分されました。

明治大学博物館刑事部門の展示品4:火柱見出し

次の明治大学博物館刑事部門の展示品の見どころは、火柱と呼ばれる火刑で使用されていた磔台です。下には薪が置かれ、罪人は逃げることができないように柱にくくりつけられました。こちらも民衆の目の前で行われた処刑法で、女子供にも容赦なく執行されました。付け火(放火)を行った者への刑罰として火刑が執行されました。

Photo by be creator

この刑は、市の中を引き回しされた後にこの台にくくりつけられて火を放たれたようです。つい150年ほど前の出来事とは思えない処刑方法ばかりで、「入館料無料だから行ってみようか」という軽い気持ちでアクセスしてしまった方には、なかなか重たい展示物ばかりです。じっくり資料を読みこんでいると所要時間がどんどん長くなってしまいます。

明治大学博物館刑事部門の展示品5:ギロチン見出し

Photo by go7o

ギロチンの展示資料は、日本では明治大学博物館刑事部門だけだそうです。海外の処刑方法でポピュラーとも言えるギロチンですが、これは「苦痛を与えないで死ねる人道的な処刑法」だそうです。ギロチンも初めは1度で首をはねることができずに、苦痛を与えてしまっていたようです。初めのまっすぐな刃や丸い刃では1度ではねることができませんでした。

Photo by go7o

そこで確実に首を落とすことができるように改良されたのが「斜めの刃」のギロチンでした。人の首を落とすために「改良」されるというのはなんとも言い難い気分ですが苦しみを与えないという点では「人道的」と言えるのでしょう。そしてこの刃は何度が使用するとすぐに切れなくなり交換が必要だったそうです。これは1981年まで存在していました。

明治大学博物館刑事部門の展示品6:ニュルンベルグの鉄の処女見出し

Photo by go7o

もしこの明治大学博物館刑事部門の展示品を見に行った際に、所要時間があまりない方でも絶対に見ていく展示品がこの「ニュルンベルグの鉄の処女」です。もちろんこのニュルンベルグの鉄の処女はレプリカですが、日本でレプリカがあるのもこの明治大学博物館刑事部門だけです。所要時間内には確実に見ていきたい展示品の一つです。

Photo by go7o

ニュルンベルグの鉄の処女は海外では「アイアンメイデン」と呼ばれています。これは中世のヨーロッパで使用されていたとされる拷問具です。聖母マリアをかたどったと言われる不気味な見た目のこの鉄の処女ですが、こちらの中は空洞になっていて、扉を閉めると内側についている長さの違う針が身体中に突き刺さり死にいたるという拷問具です。

しかしこの鉄の処女に関しては、実際に中世にこの拷問器具があったのかどうか疑問を持つ研究家の方もたくさんいます。なぜなら存在を裏付けする資料や記録が全くなく、空想の物語やロマン小説、または風聞などでしか見ることができないからです。ニュルンベルグの鉄の処女のオリジナルも空襲で消失してしまい、今はレプリカのみしか存在しません。

アイアンメイデンにはある伝説もあります。処女の血を浴びると肌が美しくなると信じたバートリ・エルジェーベト伯爵夫人が作らせた、血を採取する道具という伝説です。夫人は村中の処女を集め、血を採取したと言われていますが、これは実在を示したものが何もないため、空想上の物語と受け止めておいたほうが良さそうです。

明治大学博物館刑事部門にある失敗作の処刑具見出し

続いてご紹介するのは、現在の日本での死刑方法の「絞首刑」です。明治時代には写真のような絞罪柱というものが使用されていました。これは柱に死刑囚がくくりつけられ、枕木の縄に重りを付けて執行する仕様になっています。しかしこの処刑方法は失敗ばかりだったためにほんの数年使われただけで取りやめになりました。

Photo by go7o

そして生まれた処刑具がこの床が抜けて首が締まるというタイプです。階段を登った先に自分が吊るされる縄があるというのは、想像しがたいものです。日本で今でも続くこの絞首刑は、当時は罪の重さによってとても残虐な方法で行っていたようです。死刑のあり方については様々な問題が残りますが、死刑を執行する人たちの気持ちも計り知れません。

明治大学博物館刑事部門へのアクセス方法と所要時間見出し

入館料が無料ということで、気軽にアクセスできてしまうこの明治大学博物館ですが、所要時間は早い人で45分、じっくり見る人で90分くらいの所要時間が一般的だそうです。人によってかなり差があるこの所要時間ですが事前にどんな場所か知らずに軽い気持ちで訪れてしまったら、この45分という所要時間も使わず退出してしまう方もいるかもしれません。

Photo by inunami

そしてアクセス方法ですが、明治大学博物館は御茶ノ水にあります。JR線でのアクセスは御茶ノ水駅か御茶ノ水橋口で下車して徒歩約5分、東京メトロでのアクセスの場合丸ノ内線は御茶ノ水駅で下車して徒歩8分、千代田線は新御茶ノ水駅のB1出口から徒歩8分、そして都営新宿線でのアクセスでは神保町駅下車で徒歩10分程度です。

Photo by ume-y

車でのアクセスの場合は、専用の駐車場がありませんので、近くのコインパーキングを利用してください。もしも何かのついでにアクセスする際は、所要時間などを事前に考慮して計画を立てるといいでしょう。人によって感じ方が様々ですから、食事の前に見てしまうと辛くなってしまう方もいるかもしれません。こういったことが苦手な方はご注意ください。

Photo by MIKI Yoshihito. (#mikiyoshihito)

明治大学博物館の営業時間は10時〜17時までとなっています。営業時間を考慮した上で、自分に必要な所要時間や都合の良いアクセスする時間などを考えるといいでしょう。ゆっくり見たかったのに時間がギリギリで所要時間がたっぷり取れなかった、と言う場合もあるでしょうし、道などの混雑で思ったようにアクセスできなかったと言うことも考えられます。

住所:東京都千代田区神田駿河台1-1アカデミーコモン地階 電話番号:03-3296-4448

明治大学博物館刑事部門で日本の歴史を学ぼう!見出し

Photo by go7o

今回は、日本の歴史上の拷問や処刑などが学べる明治大学博物館についてご紹介いたしました。所要時間は本当に人それぞれだと思います。深く考えながら見て回れば時間もかかりますし、苦手な人はあまりじっくり見ていられないかもしれません。しかし、こういったことが日本で本当に行われていたと言う事実からは目を背けずに受け止めていきましょう。

投稿日: 2018年3月25日最終更新日: 2020年10月8日

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