【宍道湖七珍って何？】松江の名物グルメを食べ尽くす！旬の時期やおすすめ店も！

旅行に行ったら地元の美味しいものが食べたいという方は多いでしょう。島根県の宍道湖周辺でおすすめの名物グルメには「宍道湖七珍」というものがあります。宍道湖七珍にはどのようなものがあるのでしょうか。

宍道湖七珍というのは、宍道湖で獲れる代表的な七種類の魚介類のことなのですが、七つにしぼるのに大議論が巻き起こったと言われるほど、宍道湖は豊かな資源に恵まれた湖です。

そしてうまれた宍道湖七珍の旬の時期はいつで、またどのようなところで食べられるのでしょうか。宍道湖七珍を美味しく味わうための情報について紹介します。

まずは「宍道湖七珍」(しんじこしっちん)とはどのようなものかということから紹介していきます。今述べたように宍道湖七珍というのは宍道湖で獲れる代表的な魚介類のことです。

具体的にはスズキ、モロゲエビ、ウナギ、アマサギ、シラウオ、コイ、シジミを宍道湖七珍と呼びます。このうちアマサギというのはワカサギのこと、シジミはヤマトシジミのことです。

さて、宍道湖七珍の魚介類を見ると、あることに気づきます。宍道「湖」の産物でありながら、海水魚と淡水魚が混じっているのです。

実は宍道湖というのは汽水湖といい、淡水と海水が混じった水です。しかも広い湖の中で、季節により海水の混じり方が違います。そのため、さまざまな魚介類が生息することになったのです。

こうして選ばれた宍道湖七珍は、どれも美味しいのはもちろんですが、独特な郷土の味覚として知られ、島根グルメには外せないものとして知られるようになっています。

この宍道湖七珍と言われても、ふだんあまりなじみのない魚などもあり、覚えられないという方もいるかもしれません。そんな方は「スモウアシコシ」と覚えるのがおすすめです。

先ほど紹介した宍道湖七珍の魚介類と見比べると気づくように、これはそれぞれの名前の頭の一文字を並べたものです。

これら宍道湖七珍は島根独特の料理法で調理されることで、さらに島根ならではのグルメとして広く知られるようになっているのです。

それでは具体的に、「宍道湖七珍」のおすすめの旬の時期について紹介していきましょう。まずは冬、夏に旬の時期を迎えるものとして、シジミとウナギを挙げます。

シジミ、ウナギとも一般的にもなじみの深い食材ですが、宍道湖のシジミやウナギにはどのような特徴があるのでしょうか。そのあたりから紹介していきましょう。

シジミは松江を代表する味覚の一つであり、全国一の漁獲量を誇ります。汽水域に生息しているヤマトシジミが中心であり、粒が大きくとても肉厚なのが特徴です。

特に湖北の地域では粒が大きいものが獲れると言われており、ホテルなどでもシジミ汁が必ず出てくるほど、名物として認識されている魚介類の一つです。

松江の「根っこや」は宍道湖七珍をはじめとして、地元の野菜や魚などを和食で楽しむことができるお店です。居酒屋なので、さまざまなメニューが楽しめるのが魅力であり、島根の地酒とともに味わいたい方におすすめです。

複数の店舗があり、居酒屋風のところから宴会などでも使うことができる広い席がある店まで揃っているので、人数や状況に合わせて選ぶことができます。

宍道湖のウナギは身がしまって歯ごたえがあることから蒲焼に最適と言われています。この宍道湖周辺の焼き方「地焼き」が上方へ、そして全国に広まって現在に至ったと言われるほどです。

「土用の丑の日」のイメージから夏が旬と言われることが多いのですが、宍道湖では4月から12月に獲れており、冬も脂がのって美味しいと評判です。

「大はかや」は松江の観光スポット、松江イングリッシュガーデンの近くにあるうなぎの専門店です。炭火で焼かれたうなぎは厚みがしっかりあり、食べごたえがあるため、わざわざこの店まで足を伸ばす人も多いです。

特に「かさね二段」はごはんとうなぎが二段に重ねられており、ボリュームたっぷりで特に人気が高いです。ぜひチャレンジしてみてください。

次に紹介する宍道湖七珍は「モロゲエビ」と「スズキ」です。スズキは知っている方が多いでしょうが、モロゲエビというエビは知らないという方が多いかもしれません。

スズキやモロゲエビは秋から冬の時期にかけて旬を迎え、より美味しくなると言われています。食べるならその時期がおすすめです。

スズキというと海水魚として知られますが、宍道湖のものは3月から12月頃にとれる魚として知られます。有名な「スズキの奉書焼」は松江の殿様、松平不昧公の大好物であり、また「古事記」の国譲り神話にも出てくる、松江を代表するものです。

またモロゲエビは背ワタが少なく、殻が薄く柔らかい特徴があり、丸ごと食べられるという魅力があります。エビの美味しさを丸ごと味わうことができる点が人気です。

「川京」は島根の郷土料理専門店です。基本的に一年を通して宍道湖七珍をいただくことができるため、旅行などで訪れる方にもおすすめです。

特に「おまかせ郷土料理コース」では、宍道湖七珍を含めた松江の郷土料理が順番に提供されるため、その美味しさを漏れなく味わうことができると評判です。

残る宍道湖七珍は「シラウオ」「コイ」「アマサギ」です。先ほども述べましたが、アマサギというのは「ワカサギ」のことであり、いずれも淡水魚としてよく知られています。

いずれも秋から冬、春の初めくらいが旬の時期となる魚なので、宍道湖七珍を楽しむならこのあたりの時期を狙うのがおすすめです。

シラウオというと透明に透き通った姿が知られますが、宍道湖のものは東京や大阪の料亭でも「日本一」と言われたほどのものであり、江戸時代から名産地として知られています。

汽水湖である宍道湖のコイは雑味のない味わいが特徴的で、特に「糸造り」といわれる料理は島根の代表的な郷土料理となっています。

またアマサギですが、実は宍道湖はアマサギ、つまりワカサギの南限と言われており、特に冬の時期はメスが卵を持っているため、プチプチした食感も人気です。

松江駅から徒歩で3分ほどのところにある「松江 和らく」は、宍道湖七珍を一度に食べたいという方におすすめのメニュー「七珍せいろめし御膳」がある店として人気です。

宍道湖七珍をご飯にトッピングしてせいろ蒸しにしたものに、季節の料理を九角に盛り付けてあり、おしゃれで美味しいと評判となっています。

宍道湖七珍はまさに松江を代表するグルメであり、松江を訪れたら一度は食べておきたい魅力的な料理が揃っています。松江ならではの料理法で作られた宍道湖七珍料理は特におすすめです。ぜひ松江に行ったら宍道湖七珍をお楽しみください。