蓬莱峡はハイキングやロッククライミングが楽しめる人気スポット！アクセスは？

蓬莱峡はハイキングやロッククライミングで有名な峡谷となっています。また黒澤明監督の映画が撮影されたロケ地としても知られています。そんな兵庫県にある蓬莱峡について、ハイキングコースやロッククライミングにおすすめの場所、アクセス方法やトイレの有無など、おすすめの見どころについて徹底的に紹介します。

蓬莱峡は、兵庫県の宝塚市にあるロッククライミングやハイキングの場としてよくおすすめされる山になっています。六甲山の北側を有馬高槻の西に続いている断層に沿って流れている大多田川の南側に位置している強国となっており、水流や雷雨の影響を受けて砕かれた花崗岩がさらに風化して、鋭く尖った岩々が見えるのが特徴です。

地質学の観点から見ても世界的に類を見ない峡谷となっており、知識学では悪条件の地形を意味している「バットランド」と呼ばれる地形になっています。ここで見られる花崗岩は、非常にもろく、素手で触ると簡単に崩れてしまうほどの奇岩もあるほどです。岩々は風化して白く案っており、その無数の剣山が突き刺さっているような様子から、非現実な風家に感じられて、映画監督をはじめとして様々な人々を魅了し続けてきた峡谷です。

蓬莱峡の歴史は、豊臣秀吉の時代までさかのぼります。豊臣秀吉が大阪から兵庫にある有馬温泉まで向かおうとしたときに通行した道「有馬街道」の経路に、蓬莱峡があったとされており、移動に不向きの難所として知られていました。実際に、ハイキングコースとして知られていますが、舗装されている道は少なく現在も難易度は高いです。

また、江戸時代の有名な儒学者である「貝原益軒」が1711年に記した有名な手記「有馬山温泉記」では、「剣岩」「大剣」「小剣」として記されており、長い歴史が感じられるエピソードとなっています。そのような独特な雰囲気から、戦国時代や江戸時代から、難所ながらも多くの人々の興味を引いた珍しい峡谷として知られています。

現在の蓬莱峡は、六甲山地への有名なハイキングコースとしておすすめされている人気のスポットとなっており、それだけでなく切り立った岩々や崖が多いことから、「大屏風岩」や「小屏風岩」に代表されるようなクライミングスポットとしてもおすすめされており、毎年多くのクライミングやハイキングが行われている峡谷です。

兵庫にある蓬莱峡は、殺伐としているような独特の奇岩が多数連なっていることから、様々な映画やテレビドラマのロケ地としても用いられている知名度の高い峡谷としても名高いエリアとなっています。特に黒澤明監督が1958年の12月28日に公開した映画「隠し扉の三悪人」の撮影ロケ地としても、兵庫の蓬莱峡が使われています。

この映画「隠し扉の三悪人」は、のちに世界的に有名になるジョージ・ルーカス監督の「スターウォーズ」に多大な影響を与えたとされる世界的にも有名な作品となっています。この兵庫にある蓬莱峡の非日常的な雰囲気から、大映、松竹、東映、宝塚などの様々な映画会社にも映画の舞台として用いられてきたという歴史があります。

多数の岩々が奇妙な形がいくつも連なっている様子や、自然の広大さや美しさ、四季折々に見せる花々が咲き乱れる様子、特に松の美しさが素晴らしいとされており、景観の美しさは一級品として知られています。また利便性にも優れているため、多くの機材をもって撮影に挑むのが容易であったことからも、映画の舞台として適していました。

兵庫の蓬莱峡は、関西にあるロッククライミングスポットとしておすすめされている人気の場所。蓬莱峡の中には2種類のロッククライミングスポットがあり、初心者でも実際の自然の崖を登ることが出来るスポットとして知られています。奇岩が数多くあり、危険なように思われますが、クライミングスポットは落ちても安心な場所です。

今ではボルダリングなど室内でもロッククライミングのような疑似体験を行うことが出来るのですが、なぜ実際の自然にある岩を登るのかと考える人もいます。ボルダリングはロッククライミングに使う筋肉を鍛えたり、ロッククライミングでの身体の動かし方を学ぶためにはおすすめなのですが、やはり実際に岩に慣れる必要があります。

やはり自然の岩々と、ボルダリングで体験するものは全くの別物です。そのためにも比較的安全な場所から自然の岩を掴みながら登る感覚を鍛える必要があります。岩に慣れるために最適なスポットが、蓬莱峡の岩々となっています。ロッククライミングの初心者の登竜門として、蓬莱峡の「大屏風岩」と「小屏風岩」が使われています。

兵庫県にある蓬莱峡のゲレンデには「小屏風岩」と「大屏風岩」の2種類のロッククライミングスポットがあります。最初は危険性がほぼない小屏風岩でロッククライミング体験をすることが出来ます。ここで行うロッククライミングは、岩をよじ登るだけでなく、岩を横に移動するトラバースと呼ばれる技法。これが意外に難しいのです。

ボルダリングで上下移動に慣れている人でも、自然の岩となると思い通りつかめず横移動すら上手くいかないことも。長い距離が移動できなかったり、すぐに落ちてしまったりと、上手くいくことの方が少ないため、特に難しくなっています。そのため子屏風岩は自然のロッククライミングをするにはおすすめの人気スポットとなっております。

もちろん、縦移動についても小屏風岩で練習することが出来ます。こちらはトップローブ式という方法によって上ります。小屏風岩の上部に固定されたロープを視点として、ロープを繋ぎ合うことでもし手や足が滑ってしまったとしても地面に打ち付けられることもなく安心できるようになっています。そのため安全は確保されています。

ここで体験するロッククライミングは格別で、自分一人では絶対に登りきることが出来ないような岩でもフォローがしっかりされているので安心してグイグイと登ることが出来ます。自然の切り立った岩を登り切ったときの達成感は格別となっています。そのため蓬莱峡のロッククライミング体験は人気の高いアクティビティとなっています。

また、小屏風岩だけでなく大屏風岩も、ロッククライミング体験を楽しむことが出来ます。こちらは小屏風岩に比べるとかなりの大きさがあり、初心者向けというよりは上級者向けのロッククライミング体験となりますが、安全を確保するべく細心の注意を払ってくださいますので、怪我することは全くありませんので安心しましょう。

ここで行われるロッククライミング体験は、安全を確保してから体験する人を登らせて、その後また次の場所に登っていくというマルチピッチと呼ばれる方法を用いて、ロープワークを繰り返しします。様々なルートを通るため、新鮮な景色を毎回楽しむことが出来ますので、ロッククライミングを新鮮に楽しむことが出来ます。

「知るべ岩」の停留所から降りたところから、蓬莱峡のハイキングコースが始まります。蓬莱峡の登山口はバス停を折りて50メートル進んだところにある橋を渡り、道なりに沿って進んだところにあります。そのまま道なりに進んでいくとごつごつとした岩山が見えてきて、それが蓬莱峡方面となっています。そのまま進みます。

その後、再度橋が見えてきますので、渡り20分ほど歩いていくと「兵庫県砂防発祥の地」という看板が見えてきますので、そちらに進みます。看板を過ぎた直後すぐに4差路に到着しますので、しっかりと舗装された左の道を進みます。そのまま進んでいくと参道らしく自然が溢れて岩肌がむき出しの場所が増えてきます。

そのまま沢を超えながら進んでいくと堤防が見えてきます。広い河原となっており、美しい川のせせらぎが聞こえます。そのまま河原の進行方向である左側をじっくりと進んでいきます。そのまま進んでいくと、座頭谷の景観が目の前に飛び込んできます。こちらには数多くの奇妙な形をした岩々が連なっているため、幻想的です。

そのまま頂上に登頂し、それから下山していくと「みつばちハニー農園」が見えます。そこからは道が開けて車道が見えるようになりますので、特に迷うこともなく安心して登山を進めることが出来ます。道中は舗装されておらず、危険な道なりが続いていますので、日が暮れる前には下山できるような登山計画を立てるようにしましょう。

下山中の注意点としては、はっきりとした道が分からないため、テープをしっかりと確認しながら登山を続けるとともに、多くの登山客が歩いて出来た踏み後を確認しながら進んでいくと迷わずハイキングすることが出来ます。無理にペースを上げず自分のペースでゆっくりと登山しましょう。

蓬莱峡のハイキングコースを登山するときにかかる所要時間について解説します。蓬莱峡のハイキングコースの所要時間は、おおよそ6時間となっています。半日以上かかるため、登頂には余裕をもっていくことをおすすめします。また蓬莱峡には様々なハイキングコースがあり、メジャーなところに比べるとマイナーなルートは長くなります。

兵庫の蓬莱峡へのアクセス方法について説明します。蓬莱峡へアクセスするための手段としては、公共交通機関の利用や、車でのアクセスなどが考えられますが、蓬莱峡へは、電車とバスを駆使してアクセスする方法をおすすめしています。というのも蓬莱峡は山奥にある点に加え、後述しますが、駐車場が周囲にないからです。

公共交通機関を利用して蓬莱峡にアクセスする場合は、阪急宝塚線やJR福知山線を利用して、「宝塚駅」にアクセスするところから始まります。というのも、蓬莱峡の最寄り駅は宝塚駅となっているからです。そこからは1時間に1本程度の本数で出ている蓬莱峡に向かうためのバスが運行しています。こちらを利用します。

蓬莱峡へ行くバスは「蓬莱峡経由 山口営業所前」行きのバスに乗り、15分ほど進んだところにある「知るべ岩」バス停、または「座頭谷」バス停で下車して、そこから歩いて15分のところに登山口があります。こちらのバスには「蓬莱峡」という停留所がありますが、こちらは登山に不向きの停留所ですので、利用してはいけません。

また、蓬莱峡へ行くためのバスは、阪急バスとなっております。そのため阪急バスサイトにて時刻表を確認することが出来ます。1時間に1本と非常に少ない本数しか運行していませんので、ハイキングやロッククライミングを楽しむときには、事前にどのようなルートと時間でアクセスするかを決めたうえで行くことをおすすめします。

蓬莱峡に駐車場があるかどうかについて説明します。蓬莱峡には駐車場などが設置されていません。また民営の有料駐車場なども駅前には多いですが、蓬莱峡近くには数が少なく、確実に車を停車できるか分からないからです。えきからは徒歩で30分程度の距離がありますので、可能なら公共交通機関を利用することをおすすめします。

また蓬莱峡にトイレがあるかどうかですが、蓬莱峡にはトイレなどが設置されておりません。ルート上だけでなくハイキングコース入り口にもトイレの用意はありませんので、蓬莱峡に訪れる際には、必ず駅などでトイレを済ませた後から、ロッククライミングやハイキングを体験することをおすすめしています。

蓬莱峡は、公共交通機関を利用して手軽にアクセスできるにもかからわず、幻想的で非日常的な風景を楽しむことが出来るため人気のスポットとして知られていますが、非常に迷いやすいルートとしても知られています。そのため夜間や暗くなる時の登頂は絶対に控えていただき、かつルートに不安のある場合は控えましょう。

そのためハイキングコースとは言えども、登山にあたっては時間に余裕を持った登山計画を立てたり、飲み物や服装などの持ち物には十分に注意したうえで利用することをおすすめします。特に、普通のハイキングコースと同じように、ジーパンやスニーカーだけで登山すると、危険があることもあるので単独登頂などは避けましょう。

今回は兵庫県にある蓬莱峡と呼ばれる峡谷について紹介しました。蓬莱峡は兵庫県にある自然景観が美しい町並みとして知られており、映画のロケ地としても選ばれるほど人気の高い場所になっています。アクセスにも優れており、登山になれた人から多く利用されるような場所です。ぜひ蓬莱峡にアクセスして自然を満喫しましょう。