沖縄・浦添大公園へ行こう
浦添大公園は浦添、伊祖、当山の3地区にまたがる大きな公園で、3つのゾーンに分けられています。Aゾーンには浦添ようどれや浦添城跡が、Bゾーンには遊歩道や遊具が、Cゾーンには石畳や干支橋などがありピクニックや散策が楽しめます。ここではそんな浦添大公園について、子供に人気の遊具やおすすめの夜景スポットなどを含めて紹介します。
沖縄・浦添大公園へのアクセス
浦添大公園へ沖縄市方面からアクセスする場合は、沖縄自動車道を走り西原インターで下車後、10分程一般道を走ればアクセスできます。那覇市からは585号線を使えば20分程度でアクセス可能です。
那覇市からバスでアクセスする場合は、那覇市古島駅に隣接するゆいレール古島駅から琉球バス交通55番牧港線・宜野湾営業所行きに乗り、仲間入口下車後徒歩5分ほどでアクセスできます。
沖縄・浦添大公園の駐車場
浦添大公園の駐車場は公園内の各ゾーンにあり、計250台以上の駐車が可能です、ふれあい広場には比較的大きな駐車場がある他、遊び広場や、展望台付近、憩いの広場、浦添グスク・ようどれ館、浦添城付近にも駐車場があります。ただし、遊び広場の駐車場は9時から18時まで、展望台付近の駐車場は9時から21時までとなっています。
沖縄・浦添大公園の見どころ
浦添大公園は多くの自然林が茂る丘陵にある大きな公園で、公園は東西に細長く伸びており、歩いて回れないほどの広さがあるため、目的の場所の駐車場に車を停めてから廻る方法をおすすめします。
入口の公園管理事務所のすぐ裏手にはパーラーや自動販売機、トイレなどがあり、ベンチやあずまやが種々の場所に設置されているため、暑い日でも安心して休むことができます。
Aゾーンには県の文化財に指定された浦添ようどれや浦添城跡があり、Bゾーンのふれあい広場にはおすすめの遊歩道や子供たちに人気の遊具、展望台があります。また、Cゾーンの憩いの広場には当山の石畳や干支橋があり、ピクニックや散策が楽しめる他、新しい様々な遊具で遊ぶことができます。
沖縄・浦添大公園のふれあい広場ゾーンの遊具
浦添大公園のふれあい広場には子供たちに大人気の様々な遊具があります。中でもおすすめのローラースライダーは県内でもトップレベルの長さと高さを誇り、先が見えないほど長い滑り台が子供たちを夢中にさせます。ローラースライダーを降りた場所にはシーソーや乗り物があります。
広場のすぐ横には幼児向けの赤い小さな滑り台があり、そこから少し上に上ると横幅の広いカラフルな滑り台があります。更に上に行くと様々な遊具で遊べる子供たちに人気の木製のアスレチック遊具施設があります。ちょっとした砦のようなその場所には大きなパイプ状の輪くぐりができる遊具があり、小学生ぐらいの子供も十分楽しめる遊び場となっています。
こどもの広場には、木製のアスレチック遊具の他にも子供たちを飽きさせないユニークな遊具に溢れており、こどもの広場だけでも長時間楽しめます。また、こども広場のあるふれあい広場ゾーンのみでなく、憩いの広場ゾーンにも数年前から新しい人気の遊具が設置されています。
沖縄・浦添大公園の展望台
浦添大公園のふれあい広場の一角にある展望台は、ローラースライダーの入口を通り過ぎ、更に上に上った場所にあります。標高130メートルの人気の展望台からは南側には浦添市を、北側には宜野湾市の市街地、そしてその先の東シナ海を一望できるパノラマビューの景観が満喫できます。
白とオレンジの琉球瓦屋根によって沖縄らしさが強調されたおすすめの木製展望台は、2001年に建設されたもので、その後台風により大きな損傷を被り、しばらくの間閉鎖されていましたが、2013年に修復され再オープンしています。この人気の展望台は、昼のみでなく夜ともなれば素晴らしい夜景を楽しむことができるスポットにもなります。
沖縄・浦添大公園の展望台からの夜景
日が暮れる頃に浦添大公園の展望台に上って眼下を望むと、まず一直線に伸びる浦添バイパスが目に留まります。そして浦添市の街並みとその遠方にカーニバルパークの観覧車などの夜景が見え、その素晴らしさに誰もが目を奪われます。そして北側に廻ると、今度は宜野湾市の美しい夜景が目に飛び込んできます。
浦添大公園の展望台から見る夕暮れ時から夜にかけての夜景の美しさは、言葉を失うほどの素晴らしさです。この展望台ができるまでは、沖縄では「嘉数(かかず)高台」が良く知られた夜景スポットでしたが、アクセスの良さや雰囲気、美しさなどを考慮すると、近い将来、浦添大公園の展望台は沖縄でも一、二を争う人気夜景ポイントになりそうです。
浦添大公園の展望台はロマンチックな夜景スポットで、カップルのデートコースとしても人気のある場所です。展望台付近には駐車場があり40台ほどの車が駐車できますが、展望台及び駐車場の営業時間は9時から21時までとなっているため、特に夜景を見るために訪れる人は注意が必要です。
沖縄・浦添大公園展望台下のいしぐふ
浦添大公園展望台の1階にはおすすめの沖縄そば店「いしぐふ」があります。「いしぐふ」の炙りソーキそばは香ばしい豚の骨付きあばら肉・本ソーキが別皿で用意され、辛しまたは山わさびを付けて味わいます。柔らかいソーキを半分ほど食べたところで鰹節を入れると、今までとはがらりと変ったテイストが楽しめます。
展望台下の「いしぐふ」は沖縄そばで有名な「いしぐふ」の支店で、店内のカウンター2つとテーブル席があります。窓際のカウンター席は人気の展望台の1階だけに、窓越しの景色や夜景が楽しめます。
このお店の出汁には豚のアグー出汁と白コクそば用の白コク出汁があり、長時間弱火で煮込んだアグー出汁は臭みが無く、あっさり目ながら口の中に風味が広がります。
「いしぐふ」のおすすめメニューはいしぐふそば、炙りソーキそば、本ソーキそばなどで、700円前後で楽しめる他、オリジナルメニューも豊富です。「いしぐふ」の営業時間は11時から17時までで、月曜定休となっています。駐車場は公園と共有の駐車場で、40台の車が駐車できます。
沖縄・浦添大公園の憩いの広場ゾーン
ふれあい広場ゾーンの東側には豊かな緑の中に散策路や芝生広場が整備された憩いの広場ゾーンがあります。このゾーンは森林に囲まれ川のせせらぎが聞こえる、豊な自然と安らぎが楽しめるゾーンです。ゾーン内にはゆんたく広場やこども広場、多目的広場、牧港川沿いの散策路などがあります。
憩いの広場ゾーンの散策路1:第一橋
憩いの広場ゾーンの遊歩道に沿って歩いてみましょう。散策のスタートはまず琉球石灰岩でできた階段を下り牧港川に出るところから始まります。川の奥の方に第一橋が見えますが、その左側には市民ボランティアの人たちが植えたギョボクやシークワーサー、ホウライカガミなどの木々が茂っています。
憩いの広場ゾーンの散策路2:干支橋
第一橋を渡って、川のせせらぎを聞きながら対岸を上流に向かうとクワノハエノキという大きな白い木が生えています。続いて2番目に現れる橋が干支橋で、橋の欄干に12支の装飾が刻まれています。更に遊歩道を進むと、やがて森の精霊のような巨木・ガジュマルが現われます。
憩いの広場ゾーンの散策路3:当山橋と石畳道
そして3番目の橋、当山橋と普天間街道当山の石畳道が現われます。この街道は琉球王国時代の首里城と沖縄本島を結ぶ石畳の道で、古くから信仰の篤い普天間宮の参道として賑わってきました。修復保存されている部分が200メートルほどあり、急坂の続く交通の難所でもありました。この道は古い歴史を感じさせるロマン街道です。
憩いの広場ゾーンの散策路4:多目的広場
北西方向にカーブした遊歩道をUターンするように進むと、やがて出発点に近い多目的広場に戻ってきます。この広場にはトイレや自動販売機があり、ベンチもあるため、シンボルツリーの大きなガジュマルの下で一息つくことができます。そこにはハイビスカスやタイワンレンギョウなどの色鮮やかな花々も咲いています。
憩いの広場ゾーンの散策路5:ゆんたく広場
ゆんたく広場は円形状になっており、その中でダンスやライブなどができます。ふれあい広場ゾーンを一周する形の散策は約1時間ほどで廻ることができます。多目的広場とゆんたく広場の間には新しい遊具で遊ぶことができるこども広場があります。この場所では遊び広場とは一味違う人気の遊具がたくさんあります。
沖縄・浦添大公園の憩いの広場ゾーンの遊具
いこいの広場内のこどもの広場にはツリーハウス風の遊具施設があります。この遊具の一番上が子供たちが憧れるツリーハウスのようになっており、3歳から6歳ぐらいの幼児が楽しめます。そして、透明パネルのような窓の廊下があり、つり橋や長めの滑り台、角度の違う3つの滑り台などの遊具が備わっています。
こどもの広場には「わんぱく森のいきいきパラダイス」というフェンスに囲まれた幼児たちの遊び場があり、親たちも安心して見守ることができます。その他にも子供の広場にはハンモックやぐるぐる回す風車のようなパネルがある他、アスレチック遊具を含む30種類以上もの子供たちに人気の遊具が備わっています。
こどもの広場ではスリル感溢れるネットで囲まれたつり橋を渡ったり、ターザンロープやハンモックなどが楽しめる他、蜘蛛の巣状のジャングルやうんてい、りんご型のミニボルダリングがあります。また、綱渡りやタイヤ渡りなど、子供のみでなく幼児向けの遊具もたくさん備わっており、家族で過ごすには最適のスポットです。
沖縄・浦添大公園の歴史学習ゾーン
浦添大公園の南側に位置する浦添グスク・ようどれ館は当時の姿を再現しつつ、掘り出された遺物を通じて浦添グスクと呼ばれる城や沖縄の辿ってきた歴史について学ぶことができるスポットです。ようどれ館にも浦添グスクにも駐車場があり、それそれ25台、31台の車が駐車できます。
沖縄・浦添大公園のようどれ館
浦添グスクの入口にあるようどれ館の「ようどれ」は夕凪を意味する言葉で、琉球王国の陵墓のことを言います。ようどれは1261年に英祖が築き、尚寧(しょうねい)王が修築したと云われています。
その場所には、発掘調査によって出土した遺物や戦前の姿を写した写真パネルなどが展示されており、古代琉球王朝から第二次世界大戦を挟んだ浦添の歴史を学ぶことができます。
ようどれは、英祖王陵の西室と尚寧王陵の東室を中心に、墓庭、門、石垣囲いからなる国の史跡です。最もおすすめのスポットは浦添ようどれの西室である「英祖王陵」の実物大の復元模型です。
「てぃだこ(太陽の子)」と呼ばれる英祖王は琉球神話における最初の王統天孫氏25代国王の孫とされる人物で、英祖王統初代の王となり、90年に渡る英祖王統を築いた人物と言われています。
沖縄・浦添大公園のようどれ館からの夜景
浦添ようどれ館から徒歩2分ほどのところにある仲間後原遺跡展望台からの夜景もおすすめです。展望台からは、北東方向と西方向の夜景を望むことができます。特に宜野湾を中心とした夜景は心に沁みる美しさです。浦添えようどれ館の先の浦添グスクにもいくつかの夜景ポイントがあります。
沖縄・浦添大公園の浦添グスク
浦添グスクと呼ばれる浦添城跡は首里城以前の中山王城として知られています。14世紀頃の浦添グスクは高麗式瓦葺の正殿を中心とした堀や石積み城壁で囲まれた大きな城で、城の周辺には王陵や寺院、有力者の屋敷、集落などがあったようです。後の王都となる首里城の原型がこの場所に造られていました。
王都が朱里に遷された後、浦添は荒廃しますが、その後浦添家の居館として存続しました。やがて16世紀前半から100年ほどに及ぶ薩摩の侵攻により、余儀なく占領されます。城壁の大部分は戦争により破壊されましたが、石積み城壁の基礎や敷石遺構、建物跡などが良好な状態で残っています。
浦添グスクは1945年の沖縄戦争当時の「前田高地(ハクソーリッジ)」と呼ばれる攻撃と守備の要のスポットで、日米両軍が激しく戦った激戦地です。ハクソーリッジは弓鋸(ゆみのこ)で切り落とされたような断崖絶壁を意味する言葉で、2017年のアカデミー賞において、録音賞と編集賞を受賞したメル・ギブソン監督による映画の舞台となった場所でもあります。
沖縄・浦添大公園の浦添グスクからの夜景
浦添グスクには3か所ほど夜景を美しく見られるポイントがあります。1つ目は城跡に入って2分ほど進んだ石垣のスポット、更に3分ほど進んだ広場の手前右側からは朱里方面の夜景が、また、左手側のあずまや付近からは宜野湾方面の夜景が楽しめます。ただし、夜は道が暗いためデートにはおすすめできません。
浦添大公園を満喫しよう
沖縄市浦添市の浦添大公園は多くの自然林に囲まれた総合公園で、浦添、伊祖、当山にまたがる広大な公園です。園内には遊具や散策ができる遊歩道、歴史を学べる浦添グスク・ようどれ館などがあり、いろいろな楽しみ方ができます。ここではそんな浦添大公園について、子供に人気の遊具やおすすめの夜景などの情報を交えながら説明してみました。
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