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那須で山登り!子供と一緒にトレッキングを楽しもう!茶臼岳・ロープウェイも!

那須で山登り!子供と一緒にトレッキングを楽しもう!茶臼岳・ロープウェイも!
投稿日: 2017年4月26日最終更新日: 2020年10月7日

那須高原から北西部に広がる雄大な那須連山は主峰、茶臼岳を中心に多くの峰が広がります。本格的な登山ルートから、子供連れでも手軽にトレッキングを楽しめるコースなど多彩な山歩きが楽しめます。山麓には那須温泉郷、宿泊施設もあり、四季の山登りが堪能できます。

那須連山の景観が多彩に広がります見出し

主峰茶臼岳へのルートや、那須連山を縦走し360度のパノラマを楽しむ本格派向けのルート、高山植物を楽しみながらのトレッキング、あるいは自然遊歩道など登山の初級者から上級者も楽しめるのが那須連山です。子供連れのファミリーも含め、夏の新緑、秋の紅葉が絶景です。

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那須連山の主峰は茶臼岳見出し

那須岳とも呼ばれる主峰、茶臼岳(標高1915m)は約3万年前に火山活動を開始し、これまで数回大噴火を起こし、火口を含む山頂付近は火山岩に覆われます。火山活動は今でも活発で、盛んに白い噴煙を高々と上げています。西側の噴気孔からは煙を吐き出す大きな音が聞こえます。

今では、茶臼岳山頂直下までロープウェイが通っており、初心者でも簡単に山頂に登ることができるようになりました。山頂からは360度の大パノラマが楽しめ、春のツツジ、秋には燃えるような紅葉が圧巻で、多くの登山客、子供連れのハイカーが訪れます。山頂駅から徒歩50分です。

茶臼岳の噴気孔周辺には硫黄の結晶がたくさん見られます。かつてはこの地で硫黄の採掘が行われていましたが、1953年の噴火の前に中止されました。茶臼岳から朝日岳に向かうルートの中間にある峰の茶屋は、当時硫黄精錬所従業員の休憩所として利用されたなごりです。

那須連山の入口「那須ロープウェイ」見出し

茶臼岳は7合目まで那須高原有料道路が通り、そこに那須ロープウェイ山麓駅があります。ロープウェイは9合目の山頂駅まで全長812m、高低差293mを駆け上がります。天候によっては眼下に広がる雲海を眺めながら山頂に向かいます。また秋の紅葉もナナカマドやツツジが鮮やかです。

那須ロープウェイのおかげで茶臼岳山頂へのアタックが簡単になりました。それでも標高1500m以上は天候も変わりやすく、山頂へは雨具、防寒具、水を携帯しましょう。また、茶臼岳は風の通り道でもあり、かなりの強風が吹きます。悪天候になりそうな時は早めの下山がおすすめです。

那須の人気コースは峰の茶屋―茶臼岳見出し

那須連山では一番利用者が多く、人気のコースの一つです。ロープウェイ山麓駅の奥の駐車場まで行き、峠の茶屋(鉱山事務所蹟から登山開始。峰の茶屋跡まで上り、尾根筋を茶臼岳に向かいます。茶臼岳では北側の5箇所の噴気孔が見えます。下山はロープウェイを利用します。

峰の茶屋跡は無人の山小屋で標高1725mの位置にあります。通年営業していますが、水場、トイレはありません。茶臼岳と朝日岳の両山頂が望めます。登山道も整備されているので、家族連れでも安心です。途中、5月から7月はシャクナゲ、7月から8月はハクサンフウロなどの高山植物を見つけられます。

ルートの距離は3.1kmで所要時間は大人の普通の男性で2時間24分。峠の茶屋―50分―峰の茶屋―50分―茶臼岳―40分ーロープウェイ山頂駅―4分(ロープウェイ)―ロープウェイ山麓駅。登山の難易度は中程度で女性や子供もチャレンジしています。

峰の茶屋から那須連山を縦走して三斗小屋温泉見出し

那須の秘湯スポット、三斗小屋温泉に向かうルートです。ロープウェイを使わないで三斗小屋温泉に行くには最もポピュラーなルートです。登山道も良く整備され、歩きやすくなっています。ただし、途中の峰の茶屋跡周辺は風の通り道なので、強風に飛ばされないよう注意しましょう。

ルートの距離は3.8kmで所要時間は大人男性で1時間40分です。ロープウェイ山麓駅から奥に進んだ峠の茶屋がスタートです。峠の茶屋―50分―峰の茶屋跡―15分―避難小屋―15分―沼ッ原湿原分岐―20分―三斗小屋温泉。ゴールは那須連山の秘湯です。柔らかいお湯に癒

那須連山の秘湯「三斗小屋温泉」見出し

那須10湯の一つに上げられるのが三斗小屋温泉。1142年に温泉が発見され、江戸時代には関東から会津に向かう人が立ち寄ったり、那須の山岳信仰の行者などで賑わったようです。明治初期には旅館も5軒ほどあったそうですが、現在は煙草屋旅館と大黒屋の2軒のみです。

温泉が目的であっても、途中は登山道です。標高も1500mを越えるので決してシニーカー、Tシャツにジーンズといった軽装は避けましょう。登山靴かトレッキングシューズ、雨具、水筒を携行し、夏でも長袖のシャツを着用しましょう。旅館で電気は使えず、ヘッドライトがある便利です。

温泉は単純泉の源泉かけ流しで、神経痛、胃腸病、皮膚病などに効能があります。大黒屋は内風呂が2つで、煙草屋旅館は内風呂に露天風呂があります。露天からの眺めは絶景。両方とも1泊2食付きで宿泊できます。12月から4月初めまでの冬季間は休業します。

南月山―白笹―沼ッ原湿原は那須連山横断見出し

那須ロープウェイで山頂駅まで上がり、前半はトレッキング気分で日の出平まで行き、そこから南月山(標高1775.8m)、白笹山(標高1719m)と二つの単独峰をめぐって、ゴールの沼原池に辿り付きます。高原を思わせる日の出平、南月山山頂からは眼下に沼原池と眺望の変化が楽しめます。

南月山から白笹山の間の尾根筋は、シャクナゲやハイマツの古木も多く那須縦走でも眺めが楽しめるルートとして人気も高いコースです。日の出平付近にはミネザクラの名所があり、季節には人で賑わいます。南月山までなら子供にも十分歩いてこれます。

南月山山頂には案内板、石で作られた高さ70cmほどの南月山神社があります。ここから向かう白笹山までの稜線の景色は見ものです。白笹山の山頂は木々に囲まれるので展望はありません。沼ッ原までの下りは春にはシロヤシオ、秋は紅葉の絶景が広がります。

沼ッ原湿原は那須連山の中のオアシス見出し

那須連山の日の出平、白笹山と西ボッチの間にあるのが沼ッ原湿原です。標高1230m、東西250m、南北500mの亜高山湿原です。今では大型バスでも行けるようになりました。約230種の植物が確認され、特に7月上旬、ニッコウキスゲが湿原一面に咲き誇る風景が見ものです。

沼ッ原湿原散策コースは子供でも可能なトレッキングコース。徒歩60分で板室温泉に向かいます。他にも、沼ッ原―乙女の滝コースは距離4km、片道2時間、沼ッ原―白笹山―南月山コースも、南月山から戻れば往復5時間程度。さらに、茶臼岳のロープウェイ山頂駅までの縦走も可能。

湿原の高山植物は四季を通じて楽しめます。代表的な花は、5月のザゼンソウ、ハルリンドウ、6月のニッコウキスゲ、コバイケイソウ、7月のノハナショウブ、アカバナシモツケ、8月のタムラソウ、エゾリンドウが咲き誇ります。昭和天皇がこの湿原を好まれ、何度も訪れています。

日の出平は那須連山の桜の名所見出し

日の出平は那須連山トレッキングの分岐点で、北へ向かえば牛ヶ首からロープウェイ山頂駅へ。南に向かうと南月山から白笹山へ。西に向かうと沼ッ原湿原まで下山することができます。ロープウェイから日の出平までなら子供でも歩けます。ミネザクラの名所として人気スポットです。

ミネザクラは高山に咲くバラ科の落葉小高木で、楕円形の葉と同時に白やピンクの2cmから3cmの可愛い花が咲きます。見頃は毎年5月下旬から6月中旬。牛ヶ首から日の出平、南月山に至る登山道沿いに咲きます。初夏の山肌がピンクに淡く染め上げる光景は多くの人が訪れます。

那須連山最高峰の三本槍岳を目指す見出し

茶臼岳(標高1915m)をわずかにしのぐ、三本槍岳(標高1916.9m)を目指すルートです。ロpウェイ山麓駅から奥の峠の茶屋からスタート。峰の茶屋跡を超えて朝日岳分岐を経て、熊見曽根から清水平を経て三本槍岳山頂に到達。そのまま西に向かい、大峠を経て三斗小屋温泉に至ります。

距離は9.2km、所要時間は大人男性で5時間45分と難易度の高いルートです。峠の茶屋―50分―峰の茶屋跡―50分―朝日岳分岐―15分―熊見曽根―35分―北温泉分岐―35分三本槍岳―70分―大峠―90分―三斗小屋温泉。登山靴、長袖シャツ、水など本格的な装備が必要です。

峰の茶屋付近は強風に注意して登ります。熊見曽根―清水平―三本槍岳のコースは、春はシャクナゲ、秋はリンドウが鮮やかに咲きます。三本槍岳から大峠を下ると尾根から右下に鏡ケ沼の神秘的な風景が見えます。大峠からの下りにある3つの沢には橋がないので注意しましょう。

那須連山は変化に富んだルートで楽しめます見出し

ロープウェイを利用して子供連れでも安心できるトレッキング、本格的な尾根道の縦走など那須連山は様々な楽しみ方があります。さらに、サクラやリンドウなどの高山植物、湿原のニッコウキスゲも美しく、三斗小屋温泉の秘湯もあります。那須のさわやかな空気を味わってみませんか。

投稿日: 2017年4月26日最終更新日: 2020年10月7日

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