大庭城址公園は遊具もあり子連れにも人気！芝生広場でのピクニックもおすすめ！

お休みなどの時に、家族で楽しめるレジャー施設が近くにあれば、楽しい一日を過ごすことができます。ここで紹介する大庭城址公園は、昔城であったところということで、遺跡としておすすめなだけでなく、遊具などで遊ぶこともできるため、人気の観光スポットです。大庭城址公園のおすすめポイントについて紹介します。

なにしろ神奈川県は有名観光地が多い県です。横浜は県庁所在地なので違和感なく神奈川県だとわかっていますが、鎌倉幕府のあった鎌倉も、ヨットハーバーなどがある江の島も、さらには有名な温泉地箱根も、すべて神奈川県なのです。

つまり神奈川県には知名度が高い有名観光地が多く、しかも人気が高いところが多くあります。自分の興味がある観光地を探して気軽に行くことができるのです。

神奈川県の歴史というと外せないのが鎌倉幕府です。鎌倉幕府は文字通り武家政権の中心地であり、後に室町幕府が置かれるようになってもそこには鎌倉府がおかれるなど、周辺の政治拠点であり続けました。

そして江戸時代になると、東海道の宿場町なども多くおかれ、多くの人々が往来し、さらには幕末の開港の際には開港場となることで、世界の文化が入ってくる入り口となったのです。

そのため、鎌倉幕府が置かれた鎌倉は歴史が好きな方におすすめですし、異国情緒を感じたい方には横浜があります。美しい海の景色を見たい方、さらには近年人気の工場夜景などが観光できる場所もあります。神奈川県にはいろいろな観光のニーズを満たす、多彩な観光地があるのです。

神奈川県は何と言っても東京に近く、また公共交通機関が発達しています。東京だけではなく、他の場所からもアクセスが便利なので、気軽に観光に行くことができます。さらに公共交通機関が発達しているということは、駐車場の心配もそれだけ少なくてすみます。

また、東京からのアクセスが便利だということで、神奈川県はドラマや映画のロケ地になることも多いため、いわゆるロケ地巡りのニーズもあります。自分の好きなドラマや映画のロケ地があったら、ぜひ見に行きたいところですが、それも気軽に観光できる場所となっているのです。

さて、今回紹介する大庭城址公園ですが、一般的な神奈川県の観光地から見ると、あまり知られていないところかもしれません。しかし家族連れで一日をのんびり過ごしたいという方にとっては、おすすめポイントも多く、また駐車場もあることから、人気の公園となっています。

特に大庭城址公園は、地元では有数の桜の名所として知られています。大庭城址公園は神奈川県藤沢市にあるのですが、藤沢市では引地川親水公園と並ぶ桜の名所であり、毎年多くの観光客が訪れています。

大庭城址公園は広さが約12.6ヘクタールあります。桜だけではなく、フジやバラなどの花もあるため、さまざまな花が楽しめますが、やはり一番人気は桜です。ほとんどがソメイヨシノですが、ヤマザクラやオオシマザクラなどもあります。

まさに「桜に覆われる」という言葉がぴったりなくらいに咲き誇る花の下で、ゆっくりとピクニックを楽しむという方も多いそうです。見ごろの時期は年によって違いがありますが、だいたい3月下旬から4月上旬が目安となります。

ところで、大庭城址公園というくらいですから、もともとは「大庭城」というお城があったらしいということはわかるのですが、どのようなお城で、どのくらい前にあったのでしょうか。

もともとこのあたりは平安時代末期には大庭御厨と呼ばれる荘園でした。この荘園を開拓した人は後に大庭氏となり、代々この地を治めていました。そしてここに大庭城が造られたのです。

大庭城が造られたのは平安時代末期、12世紀ごろだと言われています。「大庭の館」と呼ばれ、この地域の軍事拠点として機能していたようでしたが、後に大庭氏はこの地から追われてしまいます。後に江戸城を築城したことで有名な太田道灌がこの地に最新技術による築城を行いました。

この大庭城は後にこの地に侵攻してきた北条早雲によって落城し、早雲はさらに大庭城を大改修しました。ところがその後、後北条氏が玉縄城を築城し、さらには後北条氏が滅びたことで大庭城も落城、そのまま廃城となりました。

大庭城は早い時期に落城したこともあって、現在は空堀や土塁、郭が残っているだけです。しかしその遺構の状況から見ると、かなり大規模な城であったと言われており、現在の大庭城址公園のほか周辺にそれを物語る地名が今でも残っています。

大庭城址公園へのアクセスについては後で詳しく紹介しますが、駅からの距離が近いという意味での最寄り駅は小田急江ノ島線の「善行」駅となります。ただ、この駅は最寄り駅と言っても距離が2キロほどあるため、徒歩で行くには少し遠いかもしれません。他の駅からのバスなどを利用すると楽にアクセスが可能です。

それでは、大庭城址公園の人気の秘密について紹介していきます。日本には昔お城があったところが公園になっているというところは多くあり、そのほとんどが観光スポットとして人気です。ですが、大庭城址公園は先ほど触れたように、お城そのものは残っていません。それでは、どんな見どころがあるのでしょうか。

大庭城址公園で特に子どもたちに人気なのは複合遊具です。しかも複合遊具が複数あり、3歳から12歳くらいまでの子どもが一緒に遊ぶことができるものがあるため、兄弟や友達同士で行っても同じ遊具で一緒に遊ぶことができる点がおすすめです。

大庭城址公園の複合遊具は2013年にリニューアルされており、3歳から6歳までの子ども用の幼児用複合遊具と、6歳から12歳までの児童用の複合遊具、そして3歳から12歳までの子どもが一緒に楽しめるものの3種類があります。遊ぶ子どもの年齢に応じて選ぶことをおすすめします。

今述べた複合遊具があるのがチビッ子冒険広場です。もともとは木製の遊具が1985年に設置されたのですが、年数が経ち、傷みなどが目立つようになったことから新しいものが造られたのです。これによって市内の公園でも最大級の遊具が揃う公園となりました。

これらの遊具はもろちん、広場があり、芝生もきれいに整備されているので、ちょっとしたスポーツやピクニックなどを楽しむこともできます。家族でのんびりすごしたい方におすすめです。

子どもの遊具が充実しているので、家族連れに人気の大庭城址公園ですが、大人にもおすすめの散歩コースでもあります。大庭城址公園はぐるりと遊歩道が整備されているので、のんびりと散歩するのにもおすすめなのです。

このルートは今述べたチビッ子広場はもちろん、花の広場や大芝生広場など、いろいろなエリアをまわることができるようになっています。途中には休憩所などもありますし、先ほどの遊具のリニューアルの際にベンチや手すりなども改修されたため、その点でも心配はありません。

のんびり散策して、疲れたらちょっと一休みして、ゆっくりと景色を楽しむのもおすすめです。大人も子どもも楽しいひと時を過ごすことができる場所なのです。

先ほど少し触れたように、大庭城址公園は桜の美しい公園として知られています。しかし桜だけが大庭城址公園の花ではありません。大庭城址公園は四季折々の花が楽しめる、魅力的な公園として人気があるのです。

大庭城址公園がある神奈川県藤沢市は、市の名前に入っている「藤」が市の花となっており、市内のあちこちに藤棚が見られます。中でも大庭城址公園には「大芝生広場」北側に2ヶ所、「花の広場」に1ヶ所、立派な藤棚が設けられています。中でも大芝生広場の北側のものは見ごたえがあり、人気です。

また、いわゆる藤色の藤だけではなく、白い藤の花もあるため、二色のコラボレーションを楽しむのもおすすめです。桜が済んだ4月中旬ごろから楽しめるようになるので、この時期にぜひ行ってみてはいかがでしょうか。

先ほども述べたように、大庭城址公園はもともとの大庭城がかなりの規模を持っていることもあって、現在でも12.6ヘクタールにも及ぶ規模を誇ります。ですから遊具や藤棚などがあってもなお、広々と感じられます。

よくパワースポットと言われますが、緑がこれだけ多いと、緑からのパワーが存分に発揮されているように感じられます。桜に藤、そしてバラと美しい花々も楽しめるので、花が好きという方にも十分に楽しむことができる場所でもあるのです。

四季を通じて花を楽しむことができる大庭城址公園ですが、やはり一番の人気シーズンというと桜でしょう。後で触れますが、藤沢市の二大桜の名所とも言うべきところのひとつがこの大庭城址公園であり、もうひとつの場所もここから徒歩でアクセスできるところということで、セットで楽しむ方も多いようです。

桜が多くあるのは大芝生広場の方なのですが、正面入り口からこの大芝生広場に向かう途中には石畳の坂道があって、そこを登りながらアクセスするようになります。このあたりで少し目を移すと、大庭城の名残の石垣も見え、歴史を感じさせてくれます。

桜が多くを占めるものの、桜だけではなく、緑の木々も多く、木のトンネルを通るような感じのポイントであり、マイナスイオンもたっぷりです。

大庭城址公園には約360本の桜の樹がありますが、その多くはこの大芝生広場に植えられています。下はその名前の通り、きれいな芝生が整備されているため、頭上にかぶさるように広がる桜を、芝生に座ってのんびりと楽しむことができます。

もちろんこの芝生の上にはレジャーシートを使って座り、お弁当などを食べることができます。売店はないためお弁当は持ち込む必要がありますが、芝生に寝転んだりすることもできるので、存分に桜を楽しむことができるのが魅力です。

それでは、大庭城址公園に関する基本情報について紹介します。大庭城址公園の開園時間やアクセス方法、そして駐車場情報などについて確認しておきましょう。特にアクセス方法や駐車場に関しては、いくつか注意する点がありますので、そのあたりは前もっての確認をおすすめします。

先ほど、アクセスのところで最寄り駅について触れました。そこでも述べましたが、大庭城址公園の最寄り駅は小田急江ノ島線の「善行」駅なのですが、駅からは2キロ以上あり、徒歩でのアクセスは少し大変です。ですから他の駅からバスでアクセスした方が楽にアクセスが可能です。

大庭城址公園に行くバスが出ているのは「藤沢」駅、「辻堂」駅、「湘南台」駅などです。辻堂駅はJR東日本のみですが、藤沢駅、湘南台駅は複数の路線が乗り入れているので、最寄り駅からアクセスがよい駅を選ぶとよいでしょう。

ただし、駅からのバスに関しては、路線によって出ている本数に違いがあります。また駅からの時間は、辻堂駅からは約15分、藤沢駅、湘南台駅からは約30分かかります。そのあたりも考えて決めるとよいでしょう。

降りるバス停はいずれも「城下」バス停で、バス停からは徒歩で5分ほどで大庭城址公園まで行くことができます。

大庭城址公園は車でのアクセスもできます。もちろん駐車場もあり、無料で駐車場を利用することができるので、その点でも家族連れでひとときを過ごすのに便利ではあるのですが、注意点があります。

大庭城址公園の駐車場は普通車で38台駐車できるのですが、桜の時期は一般の人は車で駐車場を利用することはできません。ですから、お花見に車で行く計画を立てている方は、周辺の駐車場を探す必要があります。桜を見に行く予定の方は、公共交通機関を利用してアクセスするほうがおすすめです。

また、駐車場の利用は9時からで、4月から9月は17時30分、それ以外は16時30分までとなっています。公園そのものは常時開放ですが、駐車場を利用する予定の方は時間の確認をしておきましょう。

電話なども大庭城址公園そのものに設置されているわけではないようです。そのため問い合わせに関しては公益財団法人藤沢市まちづくり協会の公園担当に直接電話する方法となります。桜の時期の駐車場情報など、公式サイトもしくは代表電話(0466-46-7788)を利用して確認をおすすめします。

大庭城址公園に桜を見に行くなら、ぜひセットで訪れてほしいのが「引地川親水公園」です。ここには引地川の両脇に桜が約200本植えられており、満開の時期になると美しい桜のトンネルができます。さらに下には名の花があり、遊具などもあるため、家族連れでも楽しめます。

大庭城址公園と引地川親水公園は先ほども述べたように徒歩でアクセスできる場所にあるため、両方を楽しむことも簡単です。また川沿いのサイクリングロードを桜の時期に駆け抜けるのも気分がよさそうです。

大庭城址公園は遊具なども充実しており、さらに桜に藤、バラと、季節の花も多くあるため、季節、年齢層を問わず楽しむことができます。芝生に座り、のんびりと木々を見上げていると、とてもここが神奈川という都会にあるとは感じられないかもしれません。お天気のいい休日、ぜひのんびりしたひとときを過ごしてください。